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リリィの頑張り

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レオンから安静命令が出て2日。私は到って元気だ。庭園にも行けない、執務もさせてもらえない私は、クロエとお茶会をすることにした。

「やっと今日で解放されるわ。」
何もしない毎日は、私にとって辛いものだった。
「レオンノアも大袈裟よね。でも確かに子を成せなかったらと思うと不安になるのも頷けるけど。」
どっちの意見も分かるわとクロエは言う。

「そういえばリリィはミアリサに教えて頂いたことは試したの?」
急なクロエの質問に驚きつつ、一緒に学んだ友としてしっかりと答える。

「いいえ。まだなの。試したいとは思うのだけれど、どう始めたらいいのか分からないのよね。」
困った顔でクロエに言う。

「クロエは陛下に試すことは出来たの?」

するとクロエは恥ずかしそうに笑って頷く。
「自分から始めるのは難しかったわ。でも、とっても喜んでもらえたの。」
嬉しそうに話すクロエを見ていたら、なんだか私も頑張ってみようと自然に思った。

「どんな流れだと自然に出来るかしら?」

「私はベッドでしたけど、お茶をしている時でも自然だと思うわよ。」
ふむふむと頭でシミュレーションをしてみる。どれほど考えても不自然なのだ。

「一か八かで試してみるしかないわ。」そうクロエに励まされ、1度挑戦してみようと思ったのだった。

___


「さて、リリィ。寝ようか。」
タイミングを見計らっているうちに寝る時間になってしまった。

ウィルの助言なのか、ここ2日は私のお腹を温めるように、レオンが後ろから抱きしめ、お腹に手を当ててくれるので、痛みに苦しむことなく眠ることができているのだ。

いつもならレオンに呼ばれれば飛んでいく勢いなのだが、今日は違う。
モジモジとすればレオンが私のところへ来てくれたのだった。

ギュッと私を包み込む。
「リリィ、体調悪いのか?」
その言葉にフルフルと首を振る。
私はギュッとレオンを抱きしめて言った。

「レオン。お願いがあるのだけれど…」聞いてくれる?と首を傾げれば、なんでも言ってごらんと優しく返される。

「あ。あの…レオンの…精液が欲しいの…」私が恥ずかし気にそう言うと、レオンも同様に顔を赤らめていた。

「リリィからの誘いは嬉しいが、もう3、4日は出来ないだろう?」レオンはウィルから得た知識を使って理性を保つ。

私はゆっくりとレオンをベッドに連れて行ってズボンを下ろした。

「なっ。リリィ⁈」
私はレオンの問いかけを無視してレオンがベッドに座るように胸を押した。
ギシッとベッドが鳴る。

私はレオンのそれを手で包んだ。

「…口で、します。」
「えっ、リリ…!」

レオンに止められることは分かっていたため、パクッと口に含む。

レオンは驚いたようにピクッと動いた。

「リリィ。やめ…」
レオンは気持ちがいいのかドクンドクンと波打つ度に大きくなっていく。

「んっ」
口に入れたものが大きくなったことを確認して口を離した。

両手を動かしながらレオンに問う。
「上手くできていますか?」
その問いにレオンは直様答えた。

「上手いも何も初めてされるのだから分からない…っ。」
レオンが顔を赤らめながらピクッと反応する姿に、私は興奮した。

「ミアリサに教えて頂いたのです。上手く出来るかわかりませんが、レオンが喜んでくれるなら、私頑張りたいのです。」
私はそう言って手に包んでいる熱いものにキスを落とす。

ちゅっと音を立てて口に入れる。歯を立てないようにゆっくりと口の中で動かす。

するとレオンから
うっ。という色っぽい声が聞こえてきた。

「気持ちいいですか?」
私はピクピクと動く硬いそれの裏をゆっくりと舐め上げる。

レオンの表情を伺いながら、少しずつ早くしていった。

ヌッチュヌッチュと音を立てながら出し入れを繰り返す。

するとレオンがゆっくりと私の胸を弄り始めた。

ネグリジェの襟元から入った手は、直様コリコリと気持ちいい所を刺激してくる。

「あっ。んっ。んっ。」
口に含みながら快感に耐える。

上から見下ろされていることに、私は少しドキドキした。

指で胸を弾きながら、レオンは確実に感じていた。パンパンに大きくなったそれは、とても苦しそうだ。早く出してあげたい。私はそう思って口を窄める。

「んっんむっんぅ。」
リズム良く動かしていけば、レオンが急に私の頭を撫でた。

「り、リリィ。もう…出てしまいそうだ。」早く離してくれと言いたげにレオンは眉毛を下げる。

その言葉を聞いて私はさらに深く早くレオンのものをシゴく。

「リリィっ!」
ビュッと口に出された感覚が分かる。2、3回ドクンと跳ねるそれをゆっくりと味わう。溢さないように口で受け止めてそれを見せつけるように飲み込んだ。

「ぷはぁ…」
私が飲み込む様子を見ていたレオンが口を開く。

「の、飲んだのか⁈」
私の肩を揺らすレオンに飲むのが正解だと教えられたのですと伝える。

「ミアリサは何てことを教えたのだ。」
そう言いながら頭を抱えるレオンに言う。

「気持ちよくありませんでしたか?」
私が下手だったのだろうか。陛下は喜んでいたと言うから、きっと私の力不足なのだと肩を落とす。

そんな私を見てレオンは慌てて訂正をした。

「いや、リリィ。違うんだ。」
私はそっと顔を上げてまたレオンに聞く。

「気持ちよかったですか?」
グッとレオンが口を紡ぎ、観念したように喋り出した。

「き、気持ちよかった。」
ありがとうと恥ずかしそうに言うレオンの言葉を聞けて私は頑張った甲斐があったと笑顔になった。
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