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リリベルの仲直り

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レオンに抱きしめられた状態で起きる。それが私の1日の始まりだ。暫くレオンの寝顔を拝み、そしてレオンを起こさないように衣装部屋へと行く。

大体着替えを終えて戻って来る頃にはレオンが起きていて抱きしめて貰えるのだが、今日は起きていないため、隣にある植物の部屋に行く。

治りますようにと強く願い、薬草を育てる。大きくなった葉っぱを摘み、瓶へと詰める。いつもの時間よりも早い日課を終えて部屋へと戻ろうとした時、後ろから抱きしめられる。

「レ、レオン!起きたのね。おはよう。」
後ろから抱きしめられたまま私は口にした。

「レオン?」
いつもと様子の違うレオンに私は違和感を抱く。すると後ろからキスをされた。
振り返った状態でのキスに、私は上手く息ができなくなった。

「ふぁ…レオ。んっ。」
「リリィ。」

ドレスの上から胸を触られる。
「んむっ。やっ。れ…おんっ」
「っ。リリィ。」

レオンはなかなか離してくれず、私はそのまま愛撫を受け入れた。

「~っんん。はぁっん。」
明るい中でされることが恥ずかしい。

「ゃだっ。レオン!」
やっと離してくれたレオンを振り返る。
私が口を開こうとした時、先にレオンが口を開いた。

「リリィ。私に触られるのは嫌かい?」
「え?」
「リリィはもう私とたいと思わないかな?」
少し悲しげで真剣な眼差しを向けられ、私はとりあえずどうしてと聞いた。

「初夜を過ごして、次の日はゆっくりと休んで欲しくてしなかったけど、2日3日と間が空いていくうちに、もしかしたらしたくないんじゃないかと思ってきてね。寝巻きも初夜より露出が少なくなって、もしかしたらと。今日なんて起きたら隣にいないじゃないか。私と一緒に寝るもの嫌なのかと…」

「え?ちょ、ちょっと待って。」
頭を押さえたくなった。
「えっと、夫婦の営みって週に1回とかじゃないのですか?」
「私はリリィとなら毎日だってできるよ。」それが当たり前のように口にする。

「初夜の寝巻きはやっぱり露出が高いものだったんですよね?」
「ああ、大胆なデザインを着てくれたのだと嬉しかったよ。」
はあ。とため息を漏らす。
「それは私が選んだのではなく、私の侍女であるローラかアドラが選んだものです。私がここ2.3日着ているのはアマリアが選んだものです。」
ローラとアドラは私の専属侍女だ。双子のローラとアドラは顔は似ているものの、好みが違うのだ。それがまだ判断できない為、ローラかアドラと名前を出した。

ここまでくるとレオンはハッとしたように聞いてくる。
「今日朝部屋にいなかったのは…」
「朝早く起きてしまったみたいで、先に薬草達にお水をあげようかと思ってこちらの部屋にいましたの。」

安堵したのか、レオンは深くため息をつく。
「それに、私は先に起きたら暫く殿下を見ているのです。一緒に寝るのが嫌なんて思ったことないです。」
疑われていた私は少しムッとして見せた。

「リリィ。ごめん。酷いことしたね。許しておくれ。」
「許しません。」
「り、リリィ。」
「好きだと言ってくれるなら許して差し上げます。」
ニッコリと微笑んだ私に殿下はすぐに口を開く。

「リリィ…リリィ。私は君が好きだ。好きすぎて困ってしまうよ。」
そう言って私に優しくキスをしてくれた。
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