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仕事
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「皇女様の仕事についてお話をさせて頂きます。」
次の日、いつものように王宮横の剣技場へと出向いた俺に、シャノン卿が声をかけてきた。
シャノン卿は専属騎士から外れ、王族の執務補佐として文官になるそうだ。
専属騎士の執務はそのままシャノン卿が行うらしい。
隊員に指示を出してシャノン卿の話を聞く。
「まず、皇女様には常に付くことが絶対です。ですが、今回は異例ですので、ここの場所から見える場所にヴィクトリア様の執務室を設けました。
王宮内は安全ではありますが、ヴィクトリア様の命はゼノの手にかかっていることを忘れないでくださいね。」
皇女付き騎士になると決めた以上は仕事はきっちりやる。シャノン卿が皇女様のそばにずっといることは知っていたので、コクンと頷いた。
「次に皇女様の執務についてです。
皇女様の執務は〝生命の樹〟を守ることです。」
生命の樹とは国にある大きい樹で、国を守るものだと言われている。
その樹は大地を癒し、幸福のエネルギーを排出している。だからこの国では飢餓や天災がないのだ。
「生命の樹に触れ、何も異常がないか、それの確認を毎日しなければなりません。」
毎日ここを通るヴィクトリア皇女は、生命の樹に触れるために歩いていたのだと知る。
「異常があった場合は?」
もし何かあった場合、その場で何かできるのか、それとも許可を申請しなければならないのか、仕事なのだから気になるのだ。
「異常があることは滅多にありません。しかし、もしそうなれば、まずは私に言ってもらえるといいかと思います。私は大体、南の執務室にいますので、何かあれば来てください。」
17で皇女付きになったシャノン卿はもう8年も専属騎士をしている。その為皇女の仕事は慣れたものなのだろう。
皇女が10歳の時から専属騎士を設けられた為、初代騎士として今までやってきたのだ。
それがなぜか俺に引き継がれることになった。
一通りの説明を受けて、1人で生命の樹へと来た。生命の樹は王都の真ん中にある。王宮から少し離れているが、国民が目にしやすい場所に根を生やしている。
「これが生命の樹か。」
生命の樹は立ち入り禁止のため、近くで見るのは初めてだ。
太い大樹で、上の方は見えないほど高い。これのおかげで国が守られているのか。
確かに根が国中を這っていそうだ。
大樹の周りをぐるりと一周してみようと
動き出した。
「綺麗だな。」
キラキラと太陽が隙間から光を出している。すると人の気配がした。
俺は咄嗟に陰に隠れ、剣に手をかけた。
ここは立ち入り禁止区域。誰かが足を踏み入れることは許されていない。
許可が下りているのであれば、俺がここに入る時と同じように入域許可簿にサインが必要なのだ。
ゆっくりと陰から様子を伺う。よく見るとヴィクトリア皇女だった。
皇女はぴったりと樹にくっ付いていた。
「…だぁれ。」
ヴィクトリア皇女は綺麗な声でそう漏らした。
俺はヴィクトリア皇女の前に姿を現し、片膝を付いた。
「この様な形の挨拶で申し訳ございません。この度ヴィクトリア皇女様の専属騎士となるゼノ・ザッカリーと申します。
昨日は大変失礼致しました。」
ヴィクトリア皇女への挨拶は皇女の執務が終わってからと言われていた為、こんな形で会ってしまって緊張が走った。
そんな俺をサワサワと静かな風が頬をかすめる。
「うふふ、いいのよ。
あなたが私の騎士になってくれて嬉しいわ。これからよろしくね?」
そう言って微笑んだ顔は綺麗すぎた。
見惚れる俺に、皇女は続ける。
「…あなたは恋人はいるのですか?」
「恥ずかしながらおりません。」
産まれてこの方、恋人などいたことがない俺はは自分で言っていて悲しくなる。
戦場から足を洗って2年間、報われないと分かっていても、皇女に片想い中なのだ。
「そうですか。それでは想い人は?」
「………おります。」
仕事の内密情報であれば嘘をついても構わないが、自分の主人に聞かれたことに対して隠し事はしてはいけないため、素直に聞かれたことだけ答えた。
「…そうですか。分かりました。出来るだけ休みが取れるように調整しましょう。
慣れないことばかりで疲れるでしょうから、無理をしないでくださいね。」
俺の想い人が自分だと知る由もない皇女は、俺の為を思ってそう提案してくれた。
「ありがとうございます。ですが、私は皇女様に仕えることを誇りに思っております。休みはいりません。どうか出来るだけ、そばに置いてください。」
皇女は少し驚いていたがすぐに笑った。
「うふふ。仕事熱心なのですね。頼もしいですわ。」
「せっかくここに来たのですから、私から仕事の話をしますわね。
生命の樹によって国が守られていることは知っているかしら?」
「はい。」
「この樹はね、みんなが知っている通り、大地を癒し、幸福のエネルギーを排出しているの。だからこの国では天災や飢餓はないわ。
…でも、それをするのには私の魔力が必要なの。私がこの樹に流し込んでそれを樹が力に変えて国を守っているのよ。
……つまり、私は人柱なの。」
悲しげに笑う皇女に、俺は何も言えなかった。
「私がいなくなれば次の人柱が樹によって選ばれる。でも王族には限りがあるから犠牲は最小限がいいでしょう?
だから私を失わない様に、貴方達という強い騎士が付けられるようになったの。」
分かってくれたかしら?という皇女に、俺は疑問を投げかけた。
「皇女様は辛くはありませんか?」
「これが私の仕事だもの。私にしかできない、私の仕事。
それに、寿命を取られる訳じゃない。ちゃんと魔力を与えていれば、生命の樹は私たちの国を守ってくれるわ。」
寿命が縮む訳ではないことが分かって少し安心した。
「人柱という言い方が悪かったかしら?私がこの樹の乳母とも言えば少しは違かったかしらね。」
そう言って笑っていた。
「…心配してくれたのよね。ありがとう。」
ゆっくりと樹から離れ、俺の方に降りてくる皇女に手を差し伸べる。
「きゃっ」
皇女は足を滑らせて木の根から滑り落ちた為、俺は咄嗟に腕を広げて抱き止めた。
「怪我はありませんか⁈」
胸に収まる皇女に声をかけると、皇女は少し顔を赤らめていた。
「ご、ごめんなさい。助けてくれてありがとう。」
胸に収まる彼女は、そのまま私の胸に耳を当てた。
「素敵な音ね。落ち着くわ。」
ほのかに香るレモングラスの匂いが皇女からするものだと気付くと、ドクドクと鼓動が速くなっていく。
「ヴィー?」
聞き覚えのある声が聞こえ、俺は皇女から離れた。
「ここにいたのか。
私を撒くのは2回目だな。」
苦笑いしながら出てきたのはシャノン卿だった。
「護衛も連れずに出たらダメだろう?」
そういうとシャノン卿は俺の存在にも気付いた。
「ああ。ゼノ。君が一緒だったのなら問題ないか。」
「ええ、そうよ。」
話を合わせて。と目配せされ、俺もコクコクと頷いた。
「ここで仕事の話をしたの。」
先程までヴィクトリア皇女の仕事を聞いていた為嘘ではない。
そして彼女はそのままスタスタと王宮へと戻る道を歩いて行った。
「ゼノ。皇女を頼んだよ。」
俺はそう言われて勿論ですと頷いた。
次の日、いつものように王宮横の剣技場へと出向いた俺に、シャノン卿が声をかけてきた。
シャノン卿は専属騎士から外れ、王族の執務補佐として文官になるそうだ。
専属騎士の執務はそのままシャノン卿が行うらしい。
隊員に指示を出してシャノン卿の話を聞く。
「まず、皇女様には常に付くことが絶対です。ですが、今回は異例ですので、ここの場所から見える場所にヴィクトリア様の執務室を設けました。
王宮内は安全ではありますが、ヴィクトリア様の命はゼノの手にかかっていることを忘れないでくださいね。」
皇女付き騎士になると決めた以上は仕事はきっちりやる。シャノン卿が皇女様のそばにずっといることは知っていたので、コクンと頷いた。
「次に皇女様の執務についてです。
皇女様の執務は〝生命の樹〟を守ることです。」
生命の樹とは国にある大きい樹で、国を守るものだと言われている。
その樹は大地を癒し、幸福のエネルギーを排出している。だからこの国では飢餓や天災がないのだ。
「生命の樹に触れ、何も異常がないか、それの確認を毎日しなければなりません。」
毎日ここを通るヴィクトリア皇女は、生命の樹に触れるために歩いていたのだと知る。
「異常があった場合は?」
もし何かあった場合、その場で何かできるのか、それとも許可を申請しなければならないのか、仕事なのだから気になるのだ。
「異常があることは滅多にありません。しかし、もしそうなれば、まずは私に言ってもらえるといいかと思います。私は大体、南の執務室にいますので、何かあれば来てください。」
17で皇女付きになったシャノン卿はもう8年も専属騎士をしている。その為皇女の仕事は慣れたものなのだろう。
皇女が10歳の時から専属騎士を設けられた為、初代騎士として今までやってきたのだ。
それがなぜか俺に引き継がれることになった。
一通りの説明を受けて、1人で生命の樹へと来た。生命の樹は王都の真ん中にある。王宮から少し離れているが、国民が目にしやすい場所に根を生やしている。
「これが生命の樹か。」
生命の樹は立ち入り禁止のため、近くで見るのは初めてだ。
太い大樹で、上の方は見えないほど高い。これのおかげで国が守られているのか。
確かに根が国中を這っていそうだ。
大樹の周りをぐるりと一周してみようと
動き出した。
「綺麗だな。」
キラキラと太陽が隙間から光を出している。すると人の気配がした。
俺は咄嗟に陰に隠れ、剣に手をかけた。
ここは立ち入り禁止区域。誰かが足を踏み入れることは許されていない。
許可が下りているのであれば、俺がここに入る時と同じように入域許可簿にサインが必要なのだ。
ゆっくりと陰から様子を伺う。よく見るとヴィクトリア皇女だった。
皇女はぴったりと樹にくっ付いていた。
「…だぁれ。」
ヴィクトリア皇女は綺麗な声でそう漏らした。
俺はヴィクトリア皇女の前に姿を現し、片膝を付いた。
「この様な形の挨拶で申し訳ございません。この度ヴィクトリア皇女様の専属騎士となるゼノ・ザッカリーと申します。
昨日は大変失礼致しました。」
ヴィクトリア皇女への挨拶は皇女の執務が終わってからと言われていた為、こんな形で会ってしまって緊張が走った。
そんな俺をサワサワと静かな風が頬をかすめる。
「うふふ、いいのよ。
あなたが私の騎士になってくれて嬉しいわ。これからよろしくね?」
そう言って微笑んだ顔は綺麗すぎた。
見惚れる俺に、皇女は続ける。
「…あなたは恋人はいるのですか?」
「恥ずかしながらおりません。」
産まれてこの方、恋人などいたことがない俺はは自分で言っていて悲しくなる。
戦場から足を洗って2年間、報われないと分かっていても、皇女に片想い中なのだ。
「そうですか。それでは想い人は?」
「………おります。」
仕事の内密情報であれば嘘をついても構わないが、自分の主人に聞かれたことに対して隠し事はしてはいけないため、素直に聞かれたことだけ答えた。
「…そうですか。分かりました。出来るだけ休みが取れるように調整しましょう。
慣れないことばかりで疲れるでしょうから、無理をしないでくださいね。」
俺の想い人が自分だと知る由もない皇女は、俺の為を思ってそう提案してくれた。
「ありがとうございます。ですが、私は皇女様に仕えることを誇りに思っております。休みはいりません。どうか出来るだけ、そばに置いてください。」
皇女は少し驚いていたがすぐに笑った。
「うふふ。仕事熱心なのですね。頼もしいですわ。」
「せっかくここに来たのですから、私から仕事の話をしますわね。
生命の樹によって国が守られていることは知っているかしら?」
「はい。」
「この樹はね、みんなが知っている通り、大地を癒し、幸福のエネルギーを排出しているの。だからこの国では天災や飢餓はないわ。
…でも、それをするのには私の魔力が必要なの。私がこの樹に流し込んでそれを樹が力に変えて国を守っているのよ。
……つまり、私は人柱なの。」
悲しげに笑う皇女に、俺は何も言えなかった。
「私がいなくなれば次の人柱が樹によって選ばれる。でも王族には限りがあるから犠牲は最小限がいいでしょう?
だから私を失わない様に、貴方達という強い騎士が付けられるようになったの。」
分かってくれたかしら?という皇女に、俺は疑問を投げかけた。
「皇女様は辛くはありませんか?」
「これが私の仕事だもの。私にしかできない、私の仕事。
それに、寿命を取られる訳じゃない。ちゃんと魔力を与えていれば、生命の樹は私たちの国を守ってくれるわ。」
寿命が縮む訳ではないことが分かって少し安心した。
「人柱という言い方が悪かったかしら?私がこの樹の乳母とも言えば少しは違かったかしらね。」
そう言って笑っていた。
「…心配してくれたのよね。ありがとう。」
ゆっくりと樹から離れ、俺の方に降りてくる皇女に手を差し伸べる。
「きゃっ」
皇女は足を滑らせて木の根から滑り落ちた為、俺は咄嗟に腕を広げて抱き止めた。
「怪我はありませんか⁈」
胸に収まる皇女に声をかけると、皇女は少し顔を赤らめていた。
「ご、ごめんなさい。助けてくれてありがとう。」
胸に収まる彼女は、そのまま私の胸に耳を当てた。
「素敵な音ね。落ち着くわ。」
ほのかに香るレモングラスの匂いが皇女からするものだと気付くと、ドクドクと鼓動が速くなっていく。
「ヴィー?」
聞き覚えのある声が聞こえ、俺は皇女から離れた。
「ここにいたのか。
私を撒くのは2回目だな。」
苦笑いしながら出てきたのはシャノン卿だった。
「護衛も連れずに出たらダメだろう?」
そういうとシャノン卿は俺の存在にも気付いた。
「ああ。ゼノ。君が一緒だったのなら問題ないか。」
「ええ、そうよ。」
話を合わせて。と目配せされ、俺もコクコクと頷いた。
「ここで仕事の話をしたの。」
先程までヴィクトリア皇女の仕事を聞いていた為嘘ではない。
そして彼女はそのままスタスタと王宮へと戻る道を歩いて行った。
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