65 / 126
第三章 風の神獣の契約者
16 炎の矢
しおりを挟む
「エル、怪我はないか?」
ロイゼルドは素早くエルディアの身体を見て、傷がない事を確認するとホッと息を吐く。
「ロイ、肩が……」
コカトリスに喰いつかれたのだろう。ロイゼルドの左肩は真っ赤に染まっていた。
「大したことない。鎖を解く前に少しつつかれただけだ」
鎖の呪縛から解かれたロイゼルドにとって、コカトリスは手こずるような相手ではない。
両目も翼も傷つけられた魔獣は、さして抵抗する間もなく息絶えた。長期にわたり無駄に苦しめられ続けた獣に、ロイゼルドは憐れさすら感じた。
「どうやって鎖を解いた」
唸るように言ってミゼルが起き上がる。腕に刺さったナイフをグッと抜き、手で押さえて呪文を呟く。深い傷はすぐに閉じて癒えたように見えた。
「私の魔術が効かないなど……」
「さて、俺には全く魔力が無い。貴殿の鎖は魔力のない者には緩いようだ」
アストラルドがくれたペンダント、それは鎖の魔術の大半を跳ね返した。だが、それを教えてやる筋合いはない。
今はリアムに持たせて、エルフェルムの救出に向かわせている。この魔術師の罠があっても、いくらか跳ね返してくれそうだ。
「さあ、魔術師殿。エルディアを殺そうとした罪は重いぞ。見れば、貴殿の主人も倒れているではないか。皇子殺しの罪を背負ってまで、何を得たいというのだ」
「騎士殿にはわからぬだろう。魔術を極めんとする我等のことなど」
「魔術のために他者の命を軽んじるなど理解は出来んな。大人しく縄につけ。さもなくば、斬る」
ロイゼルドの剣がミゼルに向かって水平に構えられる。いつでも突き込める、そう語っている。
「間もなく皇帝の兵士達がここに来るだろう。逃げようとしても無駄だ」
魔獣の部屋を出たロイゼルドが廊下の窓から庭へ合図の口笛をふくと、待機していたリアムとカルシードがすぐに駆けて来た。
皇子とミゼル以外にこの離宮に人の気配は無いことを確認して、二人にエルフェルムの捜索と救出を命じた。
見張りの兵士から連絡を受けたヴェルワーンは、すぐに兵を動かせと伝えるはず。もう程なくこの離宮は囲まれる。
ミゼルは傷だらけの自分の右手から腕輪をはずし、床に投げた。
「魔力を封じていてもなお私の手を切り裂くとは、本当に羨ましい。腕輪の魔石が割れてしまった」
そして、ゆったりとしたローブの袖に腕を深く入れ、何かを引き出す。
「貴方達さえ殺してしまえば、ここから逃げる事など雑作もない」
「!」
片手でエルディアを抱き抱えたロイゼルドが、大きく飛び退る。
ジャララッ
ミゼルの手から放たれた長い鎖が、意志を持っているかのように、二人のいたところに突き立った。
エルディアを柱のかげに隠し、ロイゼルドはミゼルに斬りかかる。
彼の剣が魔術師の頸に触れる直前、ジャラリと鎖が剣を巻き取ろうと絡みつく。
巻きつく鎖から剣を引き抜いて、ロイゼルドは後ろへ下がって間合いをとった。
少々戦いにくいな、とロイゼルドは冷静に分析する。
鎖はミゼルの意思を汲んで動いている。
彼自身が身体で操っているわけではないので、彼の動きを見て先を読む事が出来ないのだ。
片膝をついて深くかがんだロイゼルドが、ミゼルに向けて剣を振り上げ飛び掛かる。
ミゼルの鎖がそれを迎え撃つべく鎌首をもたげ、蛇のようにうねる。
次の瞬間、宙を蹴ったロイゼルドから数本の太い針がミゼルに向かって飛んだ。靴に仕込んであった暗器だ。それが鎖の隙間をぬって、ミゼルの身体に突き立つ。
「ぐあっ!」
ミゼルの意識が揺れると同時に、鎖の鎌首も左右に振れる。
それを横なぎに払って、ロイゼルドの剣が正確にミゼルの右腕を斬り落とした。
「残念だが、そんな攻撃で勝てると思ってもらわれると困る」
騎士達は強い攻撃魔法を持つ魔獣達をも相手に戦ってきているのだから。
冷徹な視線をミゼルに向けて、ロイゼルドはもう一度ミゼルに問う。
「さあ、ここを出て罪を償うか、それともここで死ぬか」
床にみるみる広がった血溜まりは、再びミゼルの呪文でその大きさを留めた。
止血はなされても、再び腕が生えることはない。
「私のこれまで追い求めてきたものの意味がなくなるのであれば、これ以上生きていても仕方がない」
ミゼルは低く呟いて、懐中から大きな玉子のような石を取り出した。
魔獣の心臓からとれる魔石。
丸く乳白色のそれは、その中でもかなり大きい。
「その魔石は……」
エルディアには見覚えがあった。
リゼットを助けるために、アーヴァインから譲り受け、そしてイエラザームの皇帝に奪われた魔石だ。
「これが神獣の魔石だと?ただの魔術を封じた石ではないか。皇帝も愚かな。こんな子供騙しに騙されるとはな」
可笑しそうに嘲ったミゼルは、それでも大事そうにその魔石に頬を寄せた。
「アーヴァインの創った品だな。奴の得意な炎の魔術だ」
呪文を呟いたミゼルの手の中で、ボッと炎が噴き上がる。
「歴戦の騎士も、魔術師の魔法には敵うまい」
天井まで噴き上がった炎が、矢となってロイゼルドに向けて放たれる。
「ロイ!逃げて!」
エルディアは急いで風の結界を張ろうとするが、魔封じの魔術がそれを押し込める。
「っと!」
ロイゼルドは襲う炎の矢を剣で斬り払うが、次々に放たれる矢は尽きる事がなく周囲を燃やす。二人の足元の床もメラメラと燃え上がっていく。
「クソ!館ごと焼き殺す気か」
「ロイ!」
この鎖が忌々しい。これさえなければ、こんな魔術などすぐ消し去ってみせるのに。
エルディアは炎に包まれた部屋で唇を噛み締めた。鎖をはずそうともがくが、締め付ける力は一向に変わらない。
その時、エルディアは遠くから狼の遠吠えが聞こえた気がした。
『呼べ』、そう言っている。
エルディアは確かに魔獣の意思を感じた。
「フェーン!」
エルディアは声の限り叫ぶ。
自分が名付けた白銀の狼の名を。
そして、彼等の耳に、本物の魔獣の咆哮が響いた。
ロイゼルドは素早くエルディアの身体を見て、傷がない事を確認するとホッと息を吐く。
「ロイ、肩が……」
コカトリスに喰いつかれたのだろう。ロイゼルドの左肩は真っ赤に染まっていた。
「大したことない。鎖を解く前に少しつつかれただけだ」
鎖の呪縛から解かれたロイゼルドにとって、コカトリスは手こずるような相手ではない。
両目も翼も傷つけられた魔獣は、さして抵抗する間もなく息絶えた。長期にわたり無駄に苦しめられ続けた獣に、ロイゼルドは憐れさすら感じた。
「どうやって鎖を解いた」
唸るように言ってミゼルが起き上がる。腕に刺さったナイフをグッと抜き、手で押さえて呪文を呟く。深い傷はすぐに閉じて癒えたように見えた。
「私の魔術が効かないなど……」
「さて、俺には全く魔力が無い。貴殿の鎖は魔力のない者には緩いようだ」
アストラルドがくれたペンダント、それは鎖の魔術の大半を跳ね返した。だが、それを教えてやる筋合いはない。
今はリアムに持たせて、エルフェルムの救出に向かわせている。この魔術師の罠があっても、いくらか跳ね返してくれそうだ。
「さあ、魔術師殿。エルディアを殺そうとした罪は重いぞ。見れば、貴殿の主人も倒れているではないか。皇子殺しの罪を背負ってまで、何を得たいというのだ」
「騎士殿にはわからぬだろう。魔術を極めんとする我等のことなど」
「魔術のために他者の命を軽んじるなど理解は出来んな。大人しく縄につけ。さもなくば、斬る」
ロイゼルドの剣がミゼルに向かって水平に構えられる。いつでも突き込める、そう語っている。
「間もなく皇帝の兵士達がここに来るだろう。逃げようとしても無駄だ」
魔獣の部屋を出たロイゼルドが廊下の窓から庭へ合図の口笛をふくと、待機していたリアムとカルシードがすぐに駆けて来た。
皇子とミゼル以外にこの離宮に人の気配は無いことを確認して、二人にエルフェルムの捜索と救出を命じた。
見張りの兵士から連絡を受けたヴェルワーンは、すぐに兵を動かせと伝えるはず。もう程なくこの離宮は囲まれる。
ミゼルは傷だらけの自分の右手から腕輪をはずし、床に投げた。
「魔力を封じていてもなお私の手を切り裂くとは、本当に羨ましい。腕輪の魔石が割れてしまった」
そして、ゆったりとしたローブの袖に腕を深く入れ、何かを引き出す。
「貴方達さえ殺してしまえば、ここから逃げる事など雑作もない」
「!」
片手でエルディアを抱き抱えたロイゼルドが、大きく飛び退る。
ジャララッ
ミゼルの手から放たれた長い鎖が、意志を持っているかのように、二人のいたところに突き立った。
エルディアを柱のかげに隠し、ロイゼルドはミゼルに斬りかかる。
彼の剣が魔術師の頸に触れる直前、ジャラリと鎖が剣を巻き取ろうと絡みつく。
巻きつく鎖から剣を引き抜いて、ロイゼルドは後ろへ下がって間合いをとった。
少々戦いにくいな、とロイゼルドは冷静に分析する。
鎖はミゼルの意思を汲んで動いている。
彼自身が身体で操っているわけではないので、彼の動きを見て先を読む事が出来ないのだ。
片膝をついて深くかがんだロイゼルドが、ミゼルに向けて剣を振り上げ飛び掛かる。
ミゼルの鎖がそれを迎え撃つべく鎌首をもたげ、蛇のようにうねる。
次の瞬間、宙を蹴ったロイゼルドから数本の太い針がミゼルに向かって飛んだ。靴に仕込んであった暗器だ。それが鎖の隙間をぬって、ミゼルの身体に突き立つ。
「ぐあっ!」
ミゼルの意識が揺れると同時に、鎖の鎌首も左右に振れる。
それを横なぎに払って、ロイゼルドの剣が正確にミゼルの右腕を斬り落とした。
「残念だが、そんな攻撃で勝てると思ってもらわれると困る」
騎士達は強い攻撃魔法を持つ魔獣達をも相手に戦ってきているのだから。
冷徹な視線をミゼルに向けて、ロイゼルドはもう一度ミゼルに問う。
「さあ、ここを出て罪を償うか、それともここで死ぬか」
床にみるみる広がった血溜まりは、再びミゼルの呪文でその大きさを留めた。
止血はなされても、再び腕が生えることはない。
「私のこれまで追い求めてきたものの意味がなくなるのであれば、これ以上生きていても仕方がない」
ミゼルは低く呟いて、懐中から大きな玉子のような石を取り出した。
魔獣の心臓からとれる魔石。
丸く乳白色のそれは、その中でもかなり大きい。
「その魔石は……」
エルディアには見覚えがあった。
リゼットを助けるために、アーヴァインから譲り受け、そしてイエラザームの皇帝に奪われた魔石だ。
「これが神獣の魔石だと?ただの魔術を封じた石ではないか。皇帝も愚かな。こんな子供騙しに騙されるとはな」
可笑しそうに嘲ったミゼルは、それでも大事そうにその魔石に頬を寄せた。
「アーヴァインの創った品だな。奴の得意な炎の魔術だ」
呪文を呟いたミゼルの手の中で、ボッと炎が噴き上がる。
「歴戦の騎士も、魔術師の魔法には敵うまい」
天井まで噴き上がった炎が、矢となってロイゼルドに向けて放たれる。
「ロイ!逃げて!」
エルディアは急いで風の結界を張ろうとするが、魔封じの魔術がそれを押し込める。
「っと!」
ロイゼルドは襲う炎の矢を剣で斬り払うが、次々に放たれる矢は尽きる事がなく周囲を燃やす。二人の足元の床もメラメラと燃え上がっていく。
「クソ!館ごと焼き殺す気か」
「ロイ!」
この鎖が忌々しい。これさえなければ、こんな魔術などすぐ消し去ってみせるのに。
エルディアは炎に包まれた部屋で唇を噛み締めた。鎖をはずそうともがくが、締め付ける力は一向に変わらない。
その時、エルディアは遠くから狼の遠吠えが聞こえた気がした。
『呼べ』、そう言っている。
エルディアは確かに魔獣の意思を感じた。
「フェーン!」
エルディアは声の限り叫ぶ。
自分が名付けた白銀の狼の名を。
そして、彼等の耳に、本物の魔獣の咆哮が響いた。
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
僕のおつかい
麻竹
ファンタジー
魔女が世界を統べる世界。
東の大地ウェストブレイ。赤の魔女のお膝元であるこの森に、足早に森を抜けようとする一人の少年の姿があった。
少年の名はマクレーンといって黒い髪に黒い瞳、腰まである髪を後ろで一つに束ねた少年は、真っ赤なマントのフードを目深に被り、明るいこの森を早く抜けようと必死だった。
彼は、母親から頼まれた『おつかい』を無事にやり遂げるべく、今まさに旅に出たばかりであった。
そして、その旅の途中で森で倒れていた人を助けたのだが・・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※一話約1000文字前後に修正しました。
他サイト様にも投稿しています。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる