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第一章 魔獣の刻印
14 初陣1
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【戦争描写になります。苦手な方は14、15話は飛ばしてください】
エルディアが従騎士になって一番最初、彼女にとっての初陣は隣国トルポント王国との戦いになった。
黒竜騎士団副団長になったばかりのロイゼルドは、前線で指揮を任された。
戦況は当初からエディーサ軍の優勢であった。
東の国境のユグラル砦には常時五十人の騎士と百人の兵士が配置されている。
そこからレンブル城に向かってトルポント軍の侵攻が伝えられてから二日で、ロイゼルドを含む第一弾の援軍が送り込まれた。
もう後数日で王都からも援軍が駆けつけるだろう。
それに対して国境の森が広がるヴァンダル山脈と、その前に横たわるサルダニア砂漠を越えてくるトルポント軍は、山越えの時点で大抵力尽きて大軍の半分ほどしか実力が出せない。
砦の守りは堅く、おまけに地の利はエディーサ軍が握っている。
砦の門を破ろうと四苦八苦しているうちに、エディーサの援軍との間に挟み撃ちされる格好となっていた。
「これは我々の出番はなさそうだな」
右翼後方を守るソシュラム隊長が呟いた。
トルポント軍はもはや完全に完全に砦の兵と援軍右翼左翼の二軍に包囲され、徐々にその規模を縮めていた。
どこかあっけなさ過ぎるような感が気に掛からぬでもないが、こんなものかもしれない。
「油断は大敵です」
隣にいた副隊長が指摘する。が、彼自身このもの足りない状況に飽いていた。
「それにしてもロイゼルド副団長はいつ見ても凄いな。あの統率力は並の者には真似できん」
ソシュラムは遥か前方の左翼陣の前線を見やって呟いた。
巻き上がる土煙に霞む中、二つの軍が入り交じって戦っている。
いまいち足並みの揃わぬトルポント兵に比べ、ロイゼルド率いるエディーサ軍は格段に動きが整っている。
明らかにトルポント軍は押され、浮き足立つ寸前に見えた。
今回最前線で戦うロイゼルドの邪魔にならないようにと、エルディアは後方のソシュラム隊に配置されていた。
(変だな………)
彼らから少し離れたところにいたエルディアは、トルポント軍の動きを観察しながらそんな感想を持った。
左翼はロイゼルドの主力軍が、右翼は経験豊富なマーゼス隊長が指揮し、どちらも同数の兵が配置されている。
しかし、後方でゆっくり見ているからわかったのだが、統制の取れた左翼陣に対し、右翼陣は指揮系統に異常があるのか時折かなり乱れることがある。
それなのに左右でのトルポント軍との拮抗はまるきり同じ。
両翼は徐々にその包囲を狭めてゆく。
三方を囲まれた今、トルポントは退路すら危うくなりかけている。
退却しないのであれば、もっと死に物狂いで破りやすいところに喰らいついてくるはずだろうに。
それに、何か違和感を感じた。
敵の数が伝えられていた当初の数より少し少ない。
陣営の数からいっても、もう少しいてもおかしくないのに………
エルディアには戦場の経験がないので分からないが、こんなこともあるのか?
現に周りは誰も大して気にしてはいないようだ。
(神経質になっているんだろうか………)
それとも、大勢の戦いの感覚がまだ掴めないのかも。
エルディアが力を抜いて頭を振りかけた時、そこに変化が起こった。
「何だ、あれは!」
それまで何も無かったはずの右後方に、ずらりと轡を並べた騎馬軍。
「伏兵!」
エディーサ軍は総毛だった。
「横か!」
パシパシパシパシと乾いた弓弦の打ち鳴らされる音が一斉に響き渡った。
「矢だ!」
「かたまれ!盾を合わせろ!」
怒声があがり、騒然とした馬が悲鳴のようないななきを繰り返す。
「うわーっ!」
その一瞬、空が黒く染まったように見えた。
それはさながら大粒の雨のように、しかし触れれば弾け飛ぶ水滴とは異なり、簡単に柔らかな肉を突き通すであろう鋭い矢が降り注ぐ。
それが終わらぬうちに、人の背丈より長く太い槍が風を切って幾本も飛んできた。
逆立った鉤爪の鉄製の先は、装甲の馬の胴体をも貫いて地面に縫いとめた。
エルディアの騎馬にも数本の矢が飛んでくる。
それを一凪に斬り払う。
ヒヒーン
馬の太腿に槍がかすめた。
「!」
驚いて仁王立ちに立ち上がった馬が、手綱を引きちぎって駆け出す。
その脇腹へ更にもう一本の槍が飛んできた。
ズシャア
馬が前脚を折って沈み、勢いのついたまま浮き上がり大きく前転した。
馬上にいた小柄な少年は、馬の巨体に巻き込まれるようにして姿を消した。
馬は固い地面に首の横を叩きつけ、直後にゴキリと鈍い音がした。
矢の雨が尽き、傷ついたエディーサ軍に向かって、勢いを増したトルポントの騎士達が雪崩のように突進してくる。
ウオーッ
雄叫びが草原に響き渡った。
銀のメタリックな甲冑の上に深い草色の軍衣を翻して、血に飢えた男達がここぞと言わんばかりに迫る。
「怯むなーっ!」
エディーサの兵士達は慌てて、されど実際にはゆるゆると態勢を立て直し、向かってくる敵と対峙した。
剣や甲冑のぶつかり合う金属音と、馬の嘶《いなな》き、怒号と唸り、絶叫がひしめき合い不協和音を奏でる。
状況は一転した。
これまで押される一方だったトルポント軍は俄然勢力を取り戻し、マーゼスの右翼に喰らい付く。
打撃を受けたまま必死に耐えるところを左翼陣が助けに入る。
しかし、奇襲が効いて次第に押されていった。
「ソシュラム隊長がやられた!」
エディーサ軍側に動揺が走る。
城壁の内側からいく筋かの煙が上がった。入り込んでいたものがいる。
城門が開かれた。
だが、雪崩れ込もうとしたトルポントの兵士は、中から吐き出されるエディーサの兵士達にぶつかる。
エディーサ軍はこれまでの態勢を崩して総力戦にはいった。
馬が走り、陣形を組み替える。
砦内でも反撃が始まり、煙が消えてゆく。
壁の上から内通者の血みどろの身体が放り出された。
トルポント軍には思いもよらず素早い立て直しが行われ、両軍の戦力は拮抗しているように見える。
状況は徐々に混乱に向かっていた。
エルディアが従騎士になって一番最初、彼女にとっての初陣は隣国トルポント王国との戦いになった。
黒竜騎士団副団長になったばかりのロイゼルドは、前線で指揮を任された。
戦況は当初からエディーサ軍の優勢であった。
東の国境のユグラル砦には常時五十人の騎士と百人の兵士が配置されている。
そこからレンブル城に向かってトルポント軍の侵攻が伝えられてから二日で、ロイゼルドを含む第一弾の援軍が送り込まれた。
もう後数日で王都からも援軍が駆けつけるだろう。
それに対して国境の森が広がるヴァンダル山脈と、その前に横たわるサルダニア砂漠を越えてくるトルポント軍は、山越えの時点で大抵力尽きて大軍の半分ほどしか実力が出せない。
砦の守りは堅く、おまけに地の利はエディーサ軍が握っている。
砦の門を破ろうと四苦八苦しているうちに、エディーサの援軍との間に挟み撃ちされる格好となっていた。
「これは我々の出番はなさそうだな」
右翼後方を守るソシュラム隊長が呟いた。
トルポント軍はもはや完全に完全に砦の兵と援軍右翼左翼の二軍に包囲され、徐々にその規模を縮めていた。
どこかあっけなさ過ぎるような感が気に掛からぬでもないが、こんなものかもしれない。
「油断は大敵です」
隣にいた副隊長が指摘する。が、彼自身このもの足りない状況に飽いていた。
「それにしてもロイゼルド副団長はいつ見ても凄いな。あの統率力は並の者には真似できん」
ソシュラムは遥か前方の左翼陣の前線を見やって呟いた。
巻き上がる土煙に霞む中、二つの軍が入り交じって戦っている。
いまいち足並みの揃わぬトルポント兵に比べ、ロイゼルド率いるエディーサ軍は格段に動きが整っている。
明らかにトルポント軍は押され、浮き足立つ寸前に見えた。
今回最前線で戦うロイゼルドの邪魔にならないようにと、エルディアは後方のソシュラム隊に配置されていた。
(変だな………)
彼らから少し離れたところにいたエルディアは、トルポント軍の動きを観察しながらそんな感想を持った。
左翼はロイゼルドの主力軍が、右翼は経験豊富なマーゼス隊長が指揮し、どちらも同数の兵が配置されている。
しかし、後方でゆっくり見ているからわかったのだが、統制の取れた左翼陣に対し、右翼陣は指揮系統に異常があるのか時折かなり乱れることがある。
それなのに左右でのトルポント軍との拮抗はまるきり同じ。
両翼は徐々にその包囲を狭めてゆく。
三方を囲まれた今、トルポントは退路すら危うくなりかけている。
退却しないのであれば、もっと死に物狂いで破りやすいところに喰らいついてくるはずだろうに。
それに、何か違和感を感じた。
敵の数が伝えられていた当初の数より少し少ない。
陣営の数からいっても、もう少しいてもおかしくないのに………
エルディアには戦場の経験がないので分からないが、こんなこともあるのか?
現に周りは誰も大して気にしてはいないようだ。
(神経質になっているんだろうか………)
それとも、大勢の戦いの感覚がまだ掴めないのかも。
エルディアが力を抜いて頭を振りかけた時、そこに変化が起こった。
「何だ、あれは!」
それまで何も無かったはずの右後方に、ずらりと轡を並べた騎馬軍。
「伏兵!」
エディーサ軍は総毛だった。
「横か!」
パシパシパシパシと乾いた弓弦の打ち鳴らされる音が一斉に響き渡った。
「矢だ!」
「かたまれ!盾を合わせろ!」
怒声があがり、騒然とした馬が悲鳴のようないななきを繰り返す。
「うわーっ!」
その一瞬、空が黒く染まったように見えた。
それはさながら大粒の雨のように、しかし触れれば弾け飛ぶ水滴とは異なり、簡単に柔らかな肉を突き通すであろう鋭い矢が降り注ぐ。
それが終わらぬうちに、人の背丈より長く太い槍が風を切って幾本も飛んできた。
逆立った鉤爪の鉄製の先は、装甲の馬の胴体をも貫いて地面に縫いとめた。
エルディアの騎馬にも数本の矢が飛んでくる。
それを一凪に斬り払う。
ヒヒーン
馬の太腿に槍がかすめた。
「!」
驚いて仁王立ちに立ち上がった馬が、手綱を引きちぎって駆け出す。
その脇腹へ更にもう一本の槍が飛んできた。
ズシャア
馬が前脚を折って沈み、勢いのついたまま浮き上がり大きく前転した。
馬上にいた小柄な少年は、馬の巨体に巻き込まれるようにして姿を消した。
馬は固い地面に首の横を叩きつけ、直後にゴキリと鈍い音がした。
矢の雨が尽き、傷ついたエディーサ軍に向かって、勢いを増したトルポントの騎士達が雪崩のように突進してくる。
ウオーッ
雄叫びが草原に響き渡った。
銀のメタリックな甲冑の上に深い草色の軍衣を翻して、血に飢えた男達がここぞと言わんばかりに迫る。
「怯むなーっ!」
エディーサの兵士達は慌てて、されど実際にはゆるゆると態勢を立て直し、向かってくる敵と対峙した。
剣や甲冑のぶつかり合う金属音と、馬の嘶《いなな》き、怒号と唸り、絶叫がひしめき合い不協和音を奏でる。
状況は一転した。
これまで押される一方だったトルポント軍は俄然勢力を取り戻し、マーゼスの右翼に喰らい付く。
打撃を受けたまま必死に耐えるところを左翼陣が助けに入る。
しかし、奇襲が効いて次第に押されていった。
「ソシュラム隊長がやられた!」
エディーサ軍側に動揺が走る。
城壁の内側からいく筋かの煙が上がった。入り込んでいたものがいる。
城門が開かれた。
だが、雪崩れ込もうとしたトルポントの兵士は、中から吐き出されるエディーサの兵士達にぶつかる。
エディーサ軍はこれまでの態勢を崩して総力戦にはいった。
馬が走り、陣形を組み替える。
砦内でも反撃が始まり、煙が消えてゆく。
壁の上から内通者の血みどろの身体が放り出された。
トルポント軍には思いもよらず素早い立て直しが行われ、両軍の戦力は拮抗しているように見える。
状況は徐々に混乱に向かっていた。
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