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第1章 良い台待てば当たりやすいのに
中村瑞希の勉強
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中村瑞希は、特別成績が良いわけではない。どちらかと言うと下から数えた方が早い方だ。そもそも自頭がいい方ではないし、成績にこだわっていない。だからこそ、勉強する気にならないし、進学校に通っているという現実はすでに忘れてしまっている。なぜ、瑞希がそこまで勉強する気にならないかと言うと、入学して初めてのテストで点数が取れず、心が折れたわけではないが点数が取れない、成績がつかない、勉強が身にならないという心根が脳に染みついてしまった。だからこそ、毎日のように出る課題、しなければ恥をか予習、授業内容をインプットする復習を全然しない。勉強をする習慣は、学生のうちに身に付けておくとその後の長い人生が楽になるというが、だからと言ってそれが勉強するモチベーションにはならないのが、中村瑞希である。
さて、今日も机を前に椅子に座り、教科書、ノートを開くわけだが、一文字も読まず書かずで漫画の世界に入り浸り、ずっと妄想をしている。一時間くらい勉強したし、漫画を読もう。慣れたイメージで漫画を手に取り、何度も読んだことのある漫画を読む。一時間後ふと集中力が切れ、自分はどうして念力が使えるのに勉強もしないし、念力も使わず、漫画を読んで妄想して遊んでいるのだろう。そんなことを考えながら自己嫌悪に陥り眠れない夜を過ごす。
翌朝、鳴った目覚まし時計を念力で止め、歯を食いしばりながらなんとか起きた。
さて、今日も机を前に椅子に座り、教科書、ノートを開くわけだが、一文字も読まず書かずで漫画の世界に入り浸り、ずっと妄想をしている。一時間くらい勉強したし、漫画を読もう。慣れたイメージで漫画を手に取り、何度も読んだことのある漫画を読む。一時間後ふと集中力が切れ、自分はどうして念力が使えるのに勉強もしないし、念力も使わず、漫画を読んで妄想して遊んでいるのだろう。そんなことを考えながら自己嫌悪に陥り眠れない夜を過ごす。
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