契約スキルで嫁沢山!-男少女多な異世界を正常なる世界へ-

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荷物持ちと書いてサポーターと読む

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 山脈地帯に入ってからはモンスターの出現頻度が上がったが、いつものように見学だ、今回はモンスターの襲撃なども事前に言わないでくれと……荷物持ちとして頑張ろう。

 「イーヒッドは大丈夫か?」
 「戦闘は問題ないが足場が不安定で慣れぬ」
 「慣れないです」
 「……です」
 「昨日のマラソンの疲れは平気か?」
 「問題ないのじゃ!生前より元気なのじゃ!」
 「ですですです」
 「メリルは子供ができたら教育ママになりそうじゃ……」
 「///……あう……ぁぅ……///」
 「あいかわらず急な事に弱いのね……あれだけ大胆になるのにね」
 「だねー!メリルは急な事に弱い!」
 「///…///」

  木陰で一旦休憩なのだが、みんな武器は手放さす、周囲を警戒しながらメリルを虐めるという高等技術を展開している。

 「日が落ちるまで後3時間、このままのペースだと2時間は掛からないと思います」
 「日の出に出発して正解だったね、モンスターは弱いけど、やっぱり歩きずらいや」
 「今まで敬遠していた上空の敵にイーヒが対応できるのはありがたいですが足場が最悪です」

  一応は道の様になっているが、大小さまざまな岩があり、注意していないと足を挫く恐れがある為、移動速度は遅めだった。

 「今更なんだが……さっきからワイバーン何体か収納してるけど、ぴーくークレナ的に平気なのか?」
 「ワイバーンは竜種って言われてるけど実際は翼鳥種に分類されるんでしたっけ?」
 「ターニャが知らない事を僕が知るわけないよー」
 「私もよく知りません……どうなんでしょう?」
 「ふふふ知識はまだ勝っているな!」
 「イーヒッド知ってるのか?」
 「何種とかは人間が勝手に決めた事、そしてクレナは気にしない!」
 「……えーっと?」
 「前に言っておったがどのような敵、方法であっても負けた者は食われるものだと言っておったぞ!」
 「弱肉強食ってやつか……好きな言葉じゃないけど少しは納得できるかな」
 「全てにおいて適応する言葉ではないですね、両者とも戦う気がある場合のみ賛成です」
 「言いたい事を良くぞ纏めてくれた……流石ノアだな」

  弱いからって食い物にする輩はダメだが、戦いの中では納得できるって言いたかったがうまく言葉にできなかった。

 「そろそろ行こう!」
 「「「はい」」」
 「リリィがリーダーに見えるぞ!」
 「トシ君!何回目!僕がリーダーだよ!」
 「毎回お約束付き合ってくれるリリィは可愛いな」
 「///もう!いくよ!///」


  予定より少し遅れ辺りが少し暗くなり始めた頃にダンジョン前に到着した。昨日と同じようにコテージを出し一泊……あれ?欲求不満の人は敵の魔術に掛かりやすいとか言ってなかったか?……すでにフラグが?


  そんな心配をよそにダンジョンアタック前、最後の夜が明けていく……
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