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一肌脱ぎます

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 イーヒッドが一緒に住み始め何日か経過した、キャンプ兼魔石取りも、あの後は問題なく進み全員の腕輪が完成した。呼べば手元に召喚できるので常時着用している必要はないが、全員ファッションの一部となり着用している。新進気鋭のクランに所属している全員が腕輪をしている為、サリアには腕輪が流行し、そして腕輪の色とお揃いの指輪が小指に…

「至る所でトシ様に抱かれたい合図を見かけるようになりました」
 「フィアさんや言い方、言い方に気をつけなされ」
 「トシ様話し方がおかしいです」
 「確かに髪の色と合わせた腕輪と小指に指輪って人が…かなりいるわね、女性冒険者だけじゃなくて一般女性にも…やっぱり私達が原因よね」
 「ふふふ、これがトッシーに抱かれたいって合図とも知らずに…」
 「シェミー怖い」
 「レビィだって変な優越感あるでしょ?」
 「まぁ…」
 「この下民共が!全てはトッシー様の思うがままなのだ!って感じ?」
 「エル様!そんな事は思っていません!」

  ヒカリがそろそろ倉庫もパンパンで素材を纏めて売りたいといい、その付き添いでギルドに来ているのだがうちの女性陣は注目の的だ、先にイアンに言ってあったのだが、タイミングが悪くイアンもリーヤも緊急の会議が入ってしまい、ギルドの食事スペースで少しの間待つ事になってしまった。

 「ヒカリ?そんなに素材溢れてるのか?」
 「…とんでもない量が余ってる、レラム、ラグナ、グレミオに流してるだけじゃ追い付かない」
 「俺はそんなに狩ってないぞ?」
 「…寝言は寝て言え」
 「…ひかりちゃん?」
 「…///」
 「照れてる!師匠が照れてる!ちゃん付で照れてるー!」

  みんなの前ではあまり照れないヒカリを見てミリヤがいつもの仕返しとばかりに囃し立てる。

 「…トシこれ見て」
 「ん?スマホ?」
 「なになに?」
 「私にも見せて」

  みんな興味津々だ、でも使えないはずじゃ?

 「…見てて…これ」
 「「「///」」」
 「これって!一週間くらい前のパンツに足ひっかけて転んだ時のミリヤじゃないか!」
 「何撮ってんですか!消してください!」

  撮ってる所全くわからなかった、別の所に集中してしまったせいかな…

「ってスマホ動くんだな、俺のは動かなかった」
 「…?…カメラとメモ、計算機しか使い道ないけど」
 「私もカメラしか使ってないわ」
 「あたしもです」
 「ん?ん?ルナ?フィア?」
 「なに?」
 「なんです?」
 「スマホ持ってるの?え?」
 「ヒカリがこの間くれたわ」
 「みんな持ってますよ?」

  なんだってー!俺は?俺はハブられてるのか?

 「…作った、トシは自分のがあるからって思って」
 「ちょっとまってな、スマホを作った?ヒカリが?…天才って言葉で片付くのか?」
 「…ちょっと違う、ミリヤパンツ引っ掛け転倒事件の時見てたでしょ?」
 「ミリヤをな」
 「///」
 「…あの時に実験してた、イーヒの神殿にあった術式、見本の品と素材があれば複製できるって大量生産の術式」
 「本当は剣とか盾とかを大量生産する術式なんですが師匠が…」
 「…スマホコピーできるかなって、できたらみんなカメラ使えるかなって」
 「で…できちゃったって事か?」
 「…ん、ここ最近みんな手に持ってる事あったけど気が付かなかった?」
 「光る黒い板を持ってると思ったが…スマホなんて頭から完全に消えていた…」

  なんてこったい…女性の持ち物に口を出すなって家訓を守っていたせいでハブられ状態に気が付かなかった…

「よし!話は解った、みんなカメラ持ってる…って事だな」
 「…ん、みんなただのカメラ状態、メールもできない」
 「まぁそうだよな…俺のはこれなんだが…」

  久々にマジックバックからスマホを取り出しヒカリに見てもらう。

 「…付くよ?」
 「ん?付く?」
 「…ほら…もしかして魔力充電してなかった?」
 「…ヒカリさんや…一日に何度も驚かせないでくだされ…」
 「…トシなら読んでると思った、魔力で充電できるスマホの転生物語」
 「…読んだが試してない」

  魔力なんて流したら余計に壊れるって…元々壊れてると思ってたから更に余計な事はしないと思ったのが失敗だった…受け取った懐かしのスマホを触ると…

「あれ?あれれ?なんでさーーー!!!!」
 「どうしたの?壊れちゃった?」
 「トシ様?」
 「…長年の努力の成果が…」
 「…みんなそう、画像フォルダとか死んでる、カメラと計算機とメモ帳以外のアプリは消えてる」
 「…」
 「…原理は解らないけどあっちの情報関係はない…エロ画像も当然」
 「「「!!!」」」
 「…」
 「…でもこっちで撮ったのは残る、新しいフォルダに入る、まだ受け渡しできないけど…」
 「!…チラ」
 「…これから増やせばいい…ヒカリは一肌脱ぐ心構えはできてる」
 「…チラ…チラ」
 「…動画も可」
 「…いいのか?」


  ギルドの中にいる事を忘れて大騒ぎをしてしまい、会議が終わり向かってくるイアンに全員怒られるのであった…だが怒られている間もヒカリにどんなポーズをしてもらうかなどを考えまったく聞いておらず早く帰りたいとばかり思っていたのがばれて更に怒られるのであった…
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