契約スキルで嫁沢山！-男少女多な異世界を正常なる世界へ-

あのチョコうまいよな？

「二人共そろそろ復活しないと肉無くなるぞー！」
 「ふぁあ！…意識を失っていたのか！」
 「…ぅ…ぅ…クレナ…こんなの…こんなの食べた事ない…」

 　初めて食べた人はみんな似たり寄ったりの反応だな、俺もそうだったけど。

 「としさん！ちょっといいですか？！」
 「スズ？どした？」
 「キングボアの肉を軽く炙ってこれを付けて食べてみてください！」
 「これは醤油と…なんだこれ？」
 「食べてからのお楽しみって事で！」

 　醤油の上にピンク色した良く解らない練り物の様な…なんだこれ？スズに言われた通り肉を醤油に少し付けて、少量のピンクを肉に包んで…

「何か解らないけど…いただきます」
 「はい！」

 　スズと一緒にシズカとミリヤ、サクラもワクワクしながら俺を見ていた…

「ん！これは！！！」
 「噂を聞いて４人で取りに行ってきたんです！」
 「どうです…か？」
 「我は苦手だが…トシどう？」
 「ある…じ？お口に合いました？」

 　肉を飲み込むと皿を置いて４人を抱きしめた。

 「…ありがとな…凄い美味い…４人共本当にありがとう」
 「「「はい///」」」

 　俺が落ち着いてから説明を聞いてみると、色々教えてくれた。

 「よく覚えてたな、いつの話だっけか？向こうの世界でも５年くらい前の話じゃないか？」
 「そうですね、ワサビが好きって聞いたのはスズが小学生の時ですから」
 「だよな、しかもちらっと話しただけだよな？」
 「ワサビチョコレートの話からワサビが好きって聞いた覚えがあって…少し前にワサビが恋しいなって食事中に言ってたので思い出して探してみたんです」
 「俺そんなこと言った？」
 「はい！お魚食べてた時に言ってました！」

 　リュノーには生魚を食べる風習がある、刺身を食べた時に言ったのかな？

 「いやーでも本当に嬉しいな、色からは全然想像できなかったよ」
 「わびーさって名前で綺麗な川になる植物の身を磨り潰した物なんですよ」
 「微妙に名前が似てるな、みんなも食べたのか？」
 「採取に行った時に１つを磨り潰してみんなで少し舐めましたね」
 「…我は無理だ」
 「サクラは結構好きです」
 「スズもまだちょっと…」
 「シズカは大好きです///」
 「肉と一緒に食べてないのか？」
 「トシさんに最初食べて欲しくて///」

 　嬉しすぎてどうにかなりそうだな…

「よし！カオル悪い！」
 「なにー？」
 「追加で出すからもう少しでかボア食べよう」
 「あ！わさび？どうだった？」
 「最高！」
 「おぉおお！！！それじゃ！みんなー！！新しい調味料？で食べてみてー！」
 「これは人によって好き嫌いが凄い出るから苦手なら無理して食べるなよー！」
 「「「はーい！！！」」」

 　リュノーではカレーなど香辛料の辛さは大人気だが、わさびのような刺激物は敬遠されているらしい…中には好んで食べる人もいるみたいだけど…

「なにこれー！！鼻が―！鼻が―！つーんって！つーんって！！！」
 「…美味しい…でかボアの最適解」
 「きゃー！からうまー！」
 「私…苦手かも…涙が出てくる…」
 「ターニャおこちゃまー！」
 「リリィ…まだ食べてないでしょうが…」
 「私これ大好きになりそう…爽快感が…美味しいね」
 「メリルは気に入ったか？」
 「はい！他のお料理にも合いそうですね」
 「お…い…しいよ…」
 「ほらリリィ水飲みな、無理しなくていいんだぞ」
 「ごめーん、僕にはまだ早かった…」


 　他のメンバー賛否両論、年少組は苦手な子が大半だが、成人組には好評だった。