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新しい拠点

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 神域とダンジョンの違いを教えて貰い、俺のスキルなどを説明すると是非ここの城もとイーヒッドに頼まれコアの情報を上書きした。そして神殿に保管されていた設備や古い本、魔道具、良く解らない物を見学していく。

 「…すごい…これは神鋼を作り出す設備?」
 「ソレ様がいなくなってからは稼働できないがな、良く解ったな」
 「…加工はどうやって?神鋼だけあっても宝の持ち腐れ」
 「ソレ様が行っておったからな…だが簡単な加工ならできるぞ?」
 「…!どうやって!?」
 「ソレ様の祝福を受けた者じゃからな、鉱石全般加工ができるな」
 「…無理だ…」

  コアの上書きにより転移が可能になったので、仕事が終わった暇なみんながこっちに来た。生活できるようにすると張り切り始め、急に城の清掃と改造が始まった。森の中のお城はなにか響くものがあったのだろう…ヒカリはイーヒッドと馬が合うのか二人で話し込んでいる。

 (グレミオ、トシだけど今ちょっといいか?)
 (ん?なにか問題でもあったか?)
 (リュノーの南東に2時間位行った森の中にある城って解るか?)
 (ああ、大昔だが調査に行った記憶がある、城に入るとダンジョンになっている城だな)
 (そこの管理者から城を貰ったんだけど報告とか必要か?)
 (なんだと?ダンジョンではないのか?)
 (詳しくは今度話すが、そこの管理者が城に入ろうとした人達をダンジョンに転移させてたらしいぞ)
 (そうなのか…まぁ問題ないな、勝手にしていいぞ)
 (了解、手続きがいるなら今度顔出す)
 (トシは別にいい、娘成分が切れてきた…)
 (今度みんなで行くよ)
 (頼む…)

  国王の了承も取ったし…バーベキューができるように四季のある部屋と、いつもの部屋を作っておくかね…

「ヒカリー大丈夫だと思うが倒れたら回復薬頼むー」
 「…ほーい、安心して倒れて」
 「相当無茶な部屋作らなきゃ平気だ」
 「…フラグ」

  まだ神鋼の設備について語り合っているヒカリに伝言を残したし、部屋増設をしちゃいますか!注中してイメージを乗せコアに触れる、あとはなんかうまい具合に首輪がやってくれてるんだと思う、やってる本人が良く解らん。

 「な!」
 「…ん?どうしたの?」
 「物凄い魔力だ…それに…」
 「…トシは色々おかしい、これ位でびっくりしてたら身体が持たない」
 「そうなのか…それにしても人の纏える魔力ではないな…量もそうだが…質が…」
 「…あのくらいなら、うちの子達もいける?」
 「それもとんでもないの…世界征服でもするつもりか?」
 「…征服違う、救済」
 「ソレ様の望みなら手伝わない訳にはいかないな」
 「…ん、期待してる」

  ヒカリ達とそんなに離れていないので会話は全て聞こえている。世界征服なんて俺のしたい事と正反対だな、見た事のない景色や美味い物、前の世界でできなかった事をしたい…

「よーし!拡張と増設終わり!階段脇と神殿に入る前の通路に部屋作ったから部屋名プレート付ける前にはいるなよー!」
 「…ん!…訓練部屋と会議室?」
 「あと四季のある部屋だな」
 「…キャンプ用?」
 「野外戦闘訓練もできる広さは取ってるぞ、時間は通常だ」
 「時間まで設定できるのか!それはソレ様しかできないはず!?」
 「…普通にやってる」
 「だな、最初は無理矢理だったが2回目からは問題ないな」
 「本当にいちいち驚いている暇もないな…」


  簡単な木彫りのプレートを部屋の扉に掛け、城の部屋がどうなっているのか確認しに行くとしよう。悪乗りすると怖いが、一番危ないのはここにいるから平気だな!

 
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