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引っ越し祝い

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「…直った!お湯貯めてる」
 「ヒカリ!ありがとな!」
 「…役得///」

 浴場を見に行くと丁度修理の終わったヒカリと出会い、抱きしめて褒めてあげた…リビングに戻り…

「できたよー!運ぶの手伝ってー!」
 「「「はーい!」」」
 「ちゃんと並んでねー!」
 「「「はーい!」」」

みんなで協力して配膳していく、ヒカリはこれを予想してこんなにでかいテーブルを作ったのか?みんなで余裕をもって座れている

「さっそく冷める前に頂くか!いただきます!」
 「「「いただきます!」」」
 「「「おいしー!!!」」」
 「うまい!この短時間で凄いな!」
 「トシが肉出すと思ってお店から出汁とタレ持ってきたんだよ」
 「カオル!最高だ!」
 「これは肉の美味しさだよ///」
 「肉だけじゃない…これは料理が上手いんだ…メリルもシズカもありがとな」
 「はい///」
 「…はい///」

その後は言葉もなくひたすら食べた…

「カオル、メリル、スズ!うちで専属シェフしないか?」
 「「「ごめんなさい」」」
 「トシ…お前の嫁たちが冷たい…姑いじめってやつか?」
 「無茶言ってのミヤコ姉ちゃんだからね」
 「アヤコはいつもここで食べてるのか?」
 「たまにかな?」
 「うちもたまにいいか?」
 「いつでも来てくれ、でも今回は引っ越し祝いの豪華版だから、いつもこのレベルって思わないでくれよ」
 「この肉は…なんだ?豪華版って事は特別な奴か?」
 「別に特別じゃないけど、この味に慣れたら困るからな、グレートファングって狼だ」
 「「「…え?」」」
 「魔の森のか…あいつ固いんだよな…でもこの刀なら…雪が溶けたら行ってくるかな」
 「今は狩りつくしたからほどんどいないぞ」
 「「「…」」」
 「旦那に土産で持っていきたいな、1匹売れるか?1000万zでどうだ?」
 「別に金はいいよ、訓練つけてもらってるし、持ってって」
 「「「…」」」
 「助かる、またお礼をしないとな」
 「それならさ姉ちゃんの知ってるダンジョンの情報教えてくれ」
 「そんな事でいいのか?罠とか覚えてるかな…?」
 「ああ!違う違う!ダンジョンのある場所だけで平気だよ、ネタバレはつまらない」
 「それなら今度地図に纏めておく」
 「お願いします、地図読めないけど…」

あれ?みんな凄い静かだな…

「みんな新しい家で緊張してるのか?自分の家と思っていいんだぞ」
 「…あの…今の話…」
 「今の?」
 「この食べてしまった料理…グレートファングって聞こえたのですが…」
 「そうだが…まずいか?」
 「…身体で返すしか…」
 「…給料何年分だろ…」
 「まって!これは引っ越しのお祝いで俺からの歓迎の印って思って!」
 「でも…」
 「まだまだ上の肉を持ってる…あれは食べると言葉を失う魔の肉だ…」
 「「「…」」」
 「なに!それはなんだ!あ!もしや…キング・ブラッディボアか!」
 「正解だが不正解だな…でっかいボアは1発で倒せたが…魔の森に俺の攻撃を1発耐えて2発必要だったやつがいる…」
 「…なん…だ…と!」
 「そして…3発必要だったモンスターも…」
 「まって!それ知らないんだけど!」
 「私も初耳よ」
 「?昨日の事だし」
 「「「…」」」
 「これは正座ね」
 「「「うん」」」
 「え?なんで?」

 俺が何かしたか?

 「…トシ…あなたの1撃を2回耐えた…攻撃力は解らないけど厄災級…もしかしたら破滅級の可能性もあるのよ?」
 「すまん、攻撃は避けちゃって強さがわからん」
 「そうじゃないの…また、おバカ再発してるわね」


 子供達の視線が痛い…ここでは正座は勘弁してほしい…
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