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トッシー

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 「トッシーさんはなぜここに?」
 「法王に確認したいことがあって来たんだが、見つかったので帰ろうかと思います」

 病気なのかな?俺が入ってきてからも顔を向けるだけで起き上がる気配はない

「なにかしら?話し相手もいないのよ、お応えできる事なら答えるわ」
 「ん?法王?結構な歳って聞いたんだが…」
 「だれかしらね…そんな事言った悪い子は…でも50年は生きているわね」
 「そうなのか、全然元気そうに見えるが寿命なのか?」
 「本当に知らないのね…エルフとヒューマンのハーフは稀に物凄い力を持って生まれてくるの…だけどねハーフだけが発症する珍しい病気があって…それにかかると体内の魔力が制御できなくなっていくの…」
 「治せないのか?」
 「治った話は聞いた事がないわ」
 「だから跡目争いになってるのか」
 「…遠慮がないわね…まぁそうよ代々法王は適性のある者がなっているの、今回は何故だか3人も適正者がいてね…」
 「娘じゃないのか?」
 「法王は生涯独身よ、各地から才能のある子を養子に迎え入れるのよ」
 「そうなのかー、で本題なんだが」
 「…一応偉いのよ私…」

なんか話しやすくて普通に話してた…でもラグナもこんな感じだしな…一応敬語にするか

「それでは本題なのですが、今回のモンスターの氾濫の犯人は誰ですか?」
 「いいわよ普通に話して…犯人?どういう事?」
 「タイミングが良すぎてな、その3つの派閥のどれかが氾濫を起こしたと思ったんだが…思い過ごしか?」
 「そんなことが可能なの?」
 「…」

 勘が外れた?言っていいのか?この子は邪龍や操られたラグナ、カズみたいな嫌な感じはないんだが…

「何とか言いなさい!」
 「…もし病気が治ったらどうしたい?法王を続けたいか?」
 「…なにを…」
 「俺の秘密に関わってくると思うから信用できない相手に話せない」
 「それは…」
 「とりあえず信じる信じないはいいから、話せることだけ言うぞ」
 「…ええ」
 「世界が破滅に向かっているのを俺は止めようとしている、その敵が今回の事件に関わっているかを確認したい」
 「…3人は関わっていないはずよ…けど…貴族はわからない…でも!モンスターに国を襲わせてどうなるの?」
 「そこまで知らないよ…次期法王候補なら戦闘に出るんだろ?そこで襲われるとか?」

 俺はただ、カズが言ってたコアを使って今回の氾濫を起こしているなら、反魔王派の敵を倒せるかなーと聞きに来ただけだ、そんなことまで知らないよ…

「さっきの治ったらっというのはどういう事なの?」
 『バタン!』
 「エル様!ご無事で!」
 「ええ…扉を閉めてくださる?」
 「そいつは!」
 「いいのよ、話がしたいわ…お願い」
 「はい…」

 大きな声で話し過ぎたか?扉を勢いよく開き、剣を片手に女性が1人飛び込んできた…が、法王に言われ扉を閉めに行く

「こちらはトッシー様、大事な話なのお願い…」
 「はい…ですが自分もここにいてもよろしいですか?」
 「トッシー様よろしいですか?」
 「…はい」


 気になることがあるが…後にした方がいいのか…この女性が聖剣の使い手か?
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