上 下
546 / 559

第二回合宿

しおりを挟む
 昨日の夜、第二回合宿の開催は決定した。かなり楽しみだけど、新しく参加する子への連絡は緊張する、前回はテンションがおかしくなって勢い半分って感じだったからなー。

 みんなもテンションが高く、朝から大忙しだ、途中で部屋から出る気はないらしく仕事が休み組で物資の調達に各国に散らばっていった。

「トシ!ちゃんと夜8時って伝えるの忘れないでねー!」
「おー!」
「コレットは7時に持ってってー!」
「了解」
「ルイーズ!トシ様のコーヒー少ないからグレミオに分けてもらってきてー!」
「お店でも買うー!?」
「買占めにならない程度お願いー!」
「わかったー!トコリお店の方お願いー!」
「ほーい!」
「ガロたちは直接農家見てきてー!お野菜ももう少し欲しいの!」
「手分けするぞ、ミウとトトは東、俺はクルルと西の農家を見てくる」
「まってー!クルルは別件で頼みがあるのー!」
「トッシー!眺めてないで自分の役割を果たしてきなさい!」
「んじゃメランいってきまーす」
「「「いってらっしゃーい!」」」

 みんなを眺めていたらエルに怒られた、緊張するけど行きますか!

 メランに到着したけど、なんて声を掛ければいいんだ?普通ってなんだ?絡みの少ない女性と2人で話すとか……出たとこ勝負だ!

「ナナオさーん」
「なんでしょう?オーナーが2日連続でメランに来るとは珍しいですね」
「単刀直入に聞きます」
「はい?」
「俺が好きなの?」

 あ、失敗したかも……

「///な!な!なに!なに言ってんですか!///」
「ご、ごめん!違うならいいんだ、今日の夜8時にカルアさん達を連れて行く予定」
「……」
「じゃ仕事がんばってね」
「……待ってください!私も勝負に出ます!」
「了解!」

 良かった、失敗ではなかったみたいだ、次は……

「ミルー」
「いらっしゃいませぇー」
「語尾を下げるな、夜暇か?」
「うん」
「次は連れてく、夜8時に屋敷に集合だからな」
「え!?」
「あら、トシさん今日も来ていたのですね」
「カルアさん、夜8時屋敷集合で」
「あ!///はい!///」

 本人から確認が済んでいると気持ちが少し楽だな、レンブラントさんとエマはどこにいるんだ?

「お!エマー!」
「お兄さん!」
「今日夜8時屋敷集合!」
「はい!」
「エマだけなのかしら?」
「レンブラントさんもだよ」
「必ず!」

 あとはパンツ丸出しの子だけだ、衣服売り場にいるはずなんだけどなー、いたいた!

「パンツちゃーん!」
「な!オーナーダメです!パンツちゃんはダメです!///ツいらないんです!///」

 ミリヤがパンツパンツ言ってるからな、この子はパンちゃんだ、背はミリヤより少し大きく155㎝位かな?青みのある黒髪のおかっぱで目がほとんど隠れてしまっている。

「ねねパンちゃん」
「はい?///近いです///」
「パンちゃんは俺が好きなの?」
「///ミリヤさんがバラしたんですか!?///」
「ミリヤは関係ないよ、今日の夜暇?」
「……はい///」
「夜8時に屋敷に来て」
「///はい!///」

 メランは終わりだ!コレットちゃんは7時にって言われたし、俺も色々と集めに行くかな。

 魔の森で軽く狩りをして、少し早いがギルドに到着した、変装して時間までお茶でも飲んで待ってよーっと。

「なんか今日のリーヤさ、ニコニコしてない?」
「べっつにー」
「トシさんといい事あった?」
「それは毎日よー」

 リーヤとイアンは俺に気づいてるな、リーヤはコレットちゃんにばれないように軽く手を振ってくれた。

「いいなー、トシさん来ないかなー、見るだけならいいよね?」
「さぁ?」
「さぁってなによー」

 コレットちゃんは金髪で前髪パッツンのロングストレート、背はコレットちゃんも155㎝位かな?

「リーヤ、コレットちゃん借りてくぞー」
「はーい」
「え?え?トシさん///何してんですか?///」
「コレットちゃん拉致しに来ました」

 カウンターにいるコレットちゃんを捕獲、不壊を糸状に伸ばしぐるぐる巻きだ。

「え!?///リーヤ!知ってたわね!///」
「コレットあとでねー!」
「コレットがんばれ!」
「ギルマスもグルかー!」

 コレットちゃんを捕獲し屋敷に戻ると時間前なのにメラン組の6人は既に揃っていた。

「ちょっと!コレット大丈夫なの!?」
「なんで猿轡までしてんのよ!」
「ノリでやってしまいました」
「早く外してあげて!」
「へーい」
「7人への説明は軽くしておくわ、付いてきて」
「「「はい!」」」

 ルナに連れられ行ってしまった。

「カオルー、時間あったから肉補充しといたぞー」
「ありがとー!ファングいた?」
「いっぱい取ってきた」
「ないすー!」
「…素材!素材ちょうだい!」
「部屋入ってからなー、ピンとロックで解体は終わってると思うぞ」
「ただいまー!ギリギリになっちゃったわね」
「イアンおかえりー、リーヤから聞いてるから平気だよ、これで全員揃ったかな?点呼よろしく!」
「全員揃いました」
「ターニャさんきゅー、いくぞー!」
「おー!」

 ぞろぞろと地下へ移動、随分と増えたものだ……今回の合宿が終わったら……

「さて、いきなり連れて来られたわけだけど、状況はわかる?」
「ルナさんにお聞きしましたわ」
「部屋を出る前にトシさんが好きから大好きに変われば嫁入り、であってますか?」
「そんな上からのつもりはないぞ、俺は惚れやすいみたいだし」
「ストライクゾーンが広い!デットボールでもトシのバットは止まらない!」
「ミリヤ!デットボールでもバット振ればストライクなんだよ、覚えとけ!」
「キャッチャーが取れなくても?」
「流石にキャッチャー取れないのは見逃すかな?」
「トシがキャッチャーならどんな球でも取れます!」
「あーもう!余計なちゃちゃ入れんな!」
「はーい!パンがんばですよ!」
「///あう///」

 ミリヤなりの応援かな?

「私とニオンもこっち座った方がいいのかしら?」
「シア座りましょう、まだまだ差があります」
「聞いてた話には程遠い……まだ遠慮されてるからね」
「……んあ?なんじゃ?」
「やっと起きたか、昼寝しすぎると夜寝れなくなるぞ」

 ソレは昼寝してたからそのまま抱きかかえて持ってきた。どんなタイミング寝ていようが飯とおやつには起きるから好きにさせている。

「ん?超部屋か?」
「真だ」
「おおー!成長のチャンスなのじゃ!」
「予定は5年だな」
「8歳なのじゃー!」
「ソレ、説明中だからこっちおいで」

 リリィも慣れたもんだ、手にクッキーが見えるとソレはとてとてと走って行ってしまった。

「えっと、嫌になったらいつでも出れるから、俺に言いにくかったら、誰に言っても大丈夫だ」
「あまり舐めないで欲しいですわね」
「出ろって言われてもでないよ!」
「最初で最後のチャンス、必ずモノにしてみせます!」


 こうして2度目の長期滞在が始まった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした

宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。 聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。 「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」 イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。 「……どうしたんだ、イリス?」 アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。 だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。 そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。 「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」 女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

異世界で買った奴隷がやっぱ強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付
ファンタジー
「異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!」の続編です! 前編を引き継ぐストーリーとなっておりますので、初めての方は、前編から読む事を推奨します。

金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!

夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!! 国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。 幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。 彼はもう限界だったのだ。 「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」 そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。 その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。 その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。 かのように思われた。 「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」 勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。 本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!! 基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。 異世界版の光源氏のようなストーリーです! ……やっぱりちょっと違います笑 また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)

NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~

ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。 城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。 速人は気づく。 この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ! この世界の攻略法を俺は知っている! そして自分のステータスを見て気づく。 そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ! こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。 一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。 そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。 順調に強くなっていく中速人は気づく。 俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。 更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。 強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』 カクヨムとアルファポリス同時掲載。

スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!

KeyBow
ファンタジー
 日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】  変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。  【アホが見ーる馬のけーつ♪  スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】  はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。  出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!  行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。  悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!  一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!

処理中です...