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壊れたパンツ2
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サリアを飛び出しイアンを追いかけているが、イアンは目的地に到着したのか動いていない、このペースで走ればもうすぐ追いつける。
「ん?なんだあれ」
巨大な枯れ木が森の中心にあり、木々の隙間からは家など人工的な建物が見える。
「住んでる人には悪いが俺と相性悪そうなところだな、迷子スキルがフル稼働しそうだ、しかも虫とか多いんじゃないか?」
森を囲うように塀があり、門には入場を待つ列ができていた、余計な混乱を起こさない為にギルドカードは名前以外非表示だな。
「くそ!方向はわかるのに道がない!」
街に入るとエルフエルフ小人エルフ小人ドワーフ?ドワーフの女性はヒゲ樽タイプじゃなくてロリタイプか、エルと同じくらいの女性の他に130cm位の女性が沢山、ちなみにエルは自称110cmだがたぶん100cmない。
「んー、聞くしかないか」
ここにイアンがいる事は間違いない、だけど方向がわかっても道がわからない。飛んで悪目立ちするのは最後の手段だ、もしイアンがここに住むことになるのなら変な評判はつけたくない。
「すみません少しよろしいでしょうか?」
「……ヒューマン?珍しい、キリラスにヒューマンがね、なにかしら?」
目が細められじっと見つめられる、ヒューマンはあまり歓迎されていないのか?
「道をお尋ねしたいのですが」
「どこに行きたいの?」
「あっちに行きたいのですが」
「あっちに行けばいいじゃない、なにを言っているの?」
「……すみません」
「冗談よ、あっちには協議館くらいしかないわよ?なにか用事?」
「競技館?嫁があっちに逃げているので」
「あら、逃げられた奥さん追いかけてるの?」
「そうです」
「あなたさぁ、嫁に逃げられるてるのに余裕ね、自分は悪くないって顔してるわよ」
「家でゴロゴロしてたら逃げたって聞いたので」
「これだからヒューマンは!」
「えーっと?」
あーあ、行っちゃった、説明通じなかったかな?ミヤコ姉ちゃんの事本当に言えないや、でも競技館ってとこに向かうか、でかい体育館かな?競技館の場所を何度も何度も聞きながらそれらしき建物を発見。
「城っぽく見えるな、ここで運動なんかできるのか?でもイアンはこの中っぽいし、中を探すか」
「止まれ!」
広そうだなー、ちゃんと見つけないと。
「おい!とまっ!くぅ!なんて力だ!」
「ん?何してんのですか?」
「勝手に協議館に入るな!止まれと忠告してるのに!」
「すみません!考え事してました」
「ここはキリラス中央協議館だぞ!一般市民、ましてヒューマンは入れないのだ」
「そうなの?どうすれば入れるですか?」
「だ!か!ら!入れないと言ってる!なんなのあんた!」
困ったな、リュノーみたいに力でなんとかできれば楽なんだけど。
「帰れ!お前のようなヒューマンが来る場所でない!」
「断る!」
「なんなんだお前は!何が目的だ!」
「嫁がこの中にいるから連れ戻す!」
「ぴー!ぴー!」
笛吹きやがった!ちびっ子と超ちびっ子とエルフが集まってくる。
「ヒューマンを入れるな!」
「隊長!攻撃が当たりません!」
「なんなんですか!なんなんですかこいつ!」
「///なんかさ……かっこよくない?///」
「敵になに言ってるのよ!」
「顔赤い子多いし、明らかに抱きつきにいってる子いるよね?」
「///捕獲よ!捕獲!///」
んー、イアンの友達がいるかも知れない、どうすっかなー。
「あ!イアン!」
「!?」
城っぽい建物の窓からイアンが見えた!
「イアン!聞きたい事が2つある!」
顔は見せてくれないが聞こえてるはずだ。
「他に好きな男できたのかー!?」
「バカー!そんなはずないでしょ!」
「俺に愛想つかせたかー!?」
「そんな事あるはずない!」
「よし!なにがあろうがどこに逃げようが必ず連れて帰る!逃げれるなんて思ってんじゃねーぞ!」
「///もう!///」
イアンは窓から飛び降り、腕の中に飛び込んできた。
「///……逃げてからまだ3時間も経ってないのに」
「迷子にならなきゃ2時間かからなかったぞ」
「もう……リーヤから聞いてないの?」
「知らん!仕事でミスったとしかな、仕事でミスろうが俺には関係ない!」
「お取り込み中わるいね」
「あ、道教えてくれなかったエルフの人」
最初に道を聞いたエルフの女の人が競技館から出てきた。
「あなたが姉さんの旦那?」
「おいイアン!?イアンの妹かよ!?」
「妹のニオンよ」
「おばか!家族に会うのに何も用意してねーぞ!あ!つまらないものですがこれを」
「……これは?」
「えっと聖剣の予備?」
「おバカ!なに混乱してんのよ!初対面で聖剣あげるなんて!」
「そ、そ、そうだな、あとあげれるもの、あげれるもの……イチゴとベリーのチョコムース仕立ての季節のケーキか生姜焼きくらいしかないぞ!どっちが喜ばれる!?」
「あとでいいから落ち着いて!」
「姉の旦那でもこの国のルールは守ってもらわないとね、協議館への不法侵入と警備兵の忠告無視、そうだな半年位牢に入ってもらうかな」
「了解、イアンが戻るならなんでもいいぞ」
「ニオン!」
「……」
「イアン、みんなが暴走しないよう頼むな」
「ちょっとトシ!何言ってるのよ!」
ルールを破ったのは俺だし、イアンが戻るなら半年くらい構わない。
「……警備隊長、本日異常はなにかあったか?」
「なにもありません!ただ……」
「ただ、なんだ?」
「イチゴとベリーのケーキが食べたい気分であります!」
「だそうだよ」
「イアンの妹もいい子だな」
「自慢の妹ですもの」
「ただなー……30人分もないぞ、みなさーん!後日差し入れで持ってきますので今日は勘弁してくださーい!」
「やったー!」
「また来るって!お化粧しないと!」
「念の為……新しい下着にした方がいいかしら?」
「バカ!気が早いわ!でも……念には念をいれないとね」
「種……種を……」
「ちょっと乙女がしちゃいけない顔してるよ!」
案内をされて協議館の客室に到着、サリア城の客室より豪華な気がする。
「ニオン?なんでトシが目の敵にされてたの?」
「……酔った時にちょっとね」
「なにしたのよ」
「……姉さんがヒューマンに手篭めにされたって……言っちゃったみたい」
「なにが手篭めですか!私からアタックしたって言ったでしょ!」
「堅物の姉さんがって想像できなくて、ごめんなさい」
「それでみんなピリピリしてたのかー」
街の人に道を聞いた時に明らかにピリピリしていた人がいた。話を聞くと妹さんの話を聞いた城勤め女性にはヒューマンの男性は敵らしい。
「イアンはギルド辞めるか?戻りたくないなら無理に戻らなくてもいいぞ?ここに家を買って住むか?」
「///ちょっとすぐ戻るのは……でもケジメはつけるわ」
「んじゃヒカリに家頼むか、みんなに会うのは問題ない?」
「みんな知ってるの?」
「多分?リーヤにはみんなに話してフォローしてくれって言ったし」
「///大丈夫///恥ずかしいけど……」
「姉さんが照れまくり、ベタ惚れしてるわね、ここに家買うの?」
「そのつもり、ってニオンさんってもしかして偉い人?」
「……」
「なんか後ろとかにメイドさんとかが立ってるけど」
今もニオンさんの座る椅子の後ろには4人のメイドさんと鎧を着こんだ騎士が2人立っている。
「偉いと言うか、一応女王やってるね」
「だからか!だからラグナはキリラスは平気って言ったのか!」
前にキリラスは信用できると言っていた、なんでかなーとは思っていたけどイアンの妹が王様ってラグナは知ってたんだな。
「ならイアンもお姫様なのか?」
「違うわよ!お姫様とかやめて///」
「女王と知っても態度は変わらないのね」
「イアンはお姫様じゃないって事は前の王様ぶん殴って王位奪っちゃった?」
「そんな馬鹿はしない、ここでは国民の投票で決まるのよ」
「馬鹿って言われた……」
「トシ、ニオンは間違ってないわ」
「ん?最近帝国のトップが変わったと聞いたけど兄さんが帝王なの?」
「兄さんって呼ばれるのかー」
兄さんってなんか響きがいいな。
「秘密よ?トシが帝王殴って王位奪ったのに王様やりたくない、国いらないって後輩に押し付けたのよ」
「……」
「押し付けた言うなよ、キラがやりたそうにしてたし適材適所ってあるだろ?」
「姉さんはとんでもない人に惚れているんだね」
「イアン!久しぶりー!」
「ママ!?なんでママがここに!?」
「娘2人が出て行って暇だから村から引っ越したのよー、彼がイアンのいい人?」
「は、はじめまして!トシと申し上げます!」
「緊張しなくていいのよ」
いきなりお母さん登場、妹よりきつい!挨拶はいずれと思っていたがいきなりかよ!
「って事はイアンのお父様も!正装してくればよかった!」
「いないわよ?」
「え?あ……すまん」
やばい、余計な事を言ってしまった……
「あら?イアン?エルフの事ちゃんと説明したの?」
「まったくしてないわね」
「なんでよ?」
「聞かれないからね、わざわざ言う事でもないし」
「トシさん子分けってわかるかしら?」
「小分け?」
「上位エルフは一定の年齢になるとね、えーっとヒューマンで言う想像妊娠で子供が埋めるのよ」
「2人産むのは妄想が凄すぎ」
「エルフはプライドが高いから滅多に異性を認めませんし、エルフの男性は他の種族と比べても少な過ぎますから」
「だ、か、ら2人産んだけど処女よ」
「ママ!?」
「なに言ってんの!」
「えー、いいじゃない、ママだって死ぬ前にいい男にめちゃめちゃにされたいわよ、拗らせて2人も産んだのよ?もうそんなに長くはないんだし」
「……え?」
「エルフは400から500歳が寿命なんです、子分けができるのは300歳前後、私が110歳近いので……」
「それじゃ……」
イアンが130歳位って言ってたから本当にいつ寿命が……
「元々カッコいいのに、キリッとしてどうしたのかしら?……落としにきてる!?」
「バカ!ママのバカ!本気で考えちゃってるのよ!私のママのお願いは聞いてあげたいけど嫁に悪いからどうしようって!」
「まぁ本当にいい人見つけたのね」
「兄さん」
「え?はい?」
「私も良かったら種をお願いしていいかしら」
「……はい?」
そういえばイアンも最初は同じ事を言ってたな。
「ニオンまで!」
「私達3人の遺伝子はまるで同じなのよ、男の趣味が似て当たり前でしょ?でイアンとはチューしたの?舌は?本当に舌って入れるの?」
「ママー!」
メイドさんが見てるのにぶっこんでくるなー。
「兄さんはキリラスにあまり来ない方がいいですよ」
「ヒューマンはまずいか、1人も見てないしな」
「いえ、モテすぎます、警備の子達もメイドの子達もすでにロックオンしてますね」
「まじか」
「隙あらば木陰に連れ込まれ襲われるでしょう」
「そこまで?」
「ええ、兄さんの匂いは理性がおかしくなりそうです」
「匂い匂い言われるけどそんなに?自分じゃわからん」
「普段はそこまでじゃないけど、エロトシは凄いわね、ルイーズ3姉妹がふにゃってなる時はトシが興奮してる時ね」
「これ以上になるの!?」
「これは全然ね、通常よ」
「///」
「っとメイドもやばそうね、トシ連れて家買いにいくわ」
「うちに来ればいいじゃない」
「ママのとこ?」
「ニオンと2人だしね、ニオンは大賛成!その手が!って顔してるわよ」
「129人泊まれる?」
「何言ってるのよ、どんな豪邸でも無理!」
「嫁全員は無理かー」
「え?」
「129人嫁が?」
「128よ、1はトシ」
「……ヒューマンなのよね?」
「ヒューマンのままよね?でもソレが神を超えたって言ってたし」
「ステータスはヒューマンだぞー」
ステータス表示の種族はヒューマンのまま、一応人間です。
「姉さん!神ってなによ!」
「女神ソレが住み着いてるの、ソレもトシのお嫁さん狙いよ」
「いやいやいや!聞いてないわよ!女神ソレ様!?なに呼び捨てに!」
「本人が嫌がるからなー、見る?」
「え?」
「契約者召喚 ソレ」
「お?お?トシ!」
「服きろー」
「のじゃー!」
トキがたまに言う、らじゃーがのじゃーに、啓礼は誰が仕込んだんだ?
「イアンのお母さんと妹のニオン、挨拶できるか?」
「ソレじゃ!よろしくなのじゃ!」
「本当でしょ?」
「赤ちゃん?」
「ソレは3歳なのじゃ!赤ちゃんじゃないのじゃ!」
「ソレ戻っていいぞー」
「いやじゃー!全員発情してるのじゃ!トシ置いて帰れないのじゃー!」
「とまぁ、なんやかんやあって、ちっこいけど正真正銘女神様だ」
「トシがいっぱい入れすぎなのじゃ!」
「小さいコアあったわよね?繋げちゃえば?」
「みんなを安心させたいし、家買うにしろ、一緒に住むにしろ繋げるかー」
家買うにしろ、ニオンさんの屋敷と繋げればキリラスへの移動が楽になるしな。
「ニオンニオン、王印トシにあげてよ」
「姉さんは簡単に言うな、1年に1人しかできないんだよ?」
「キリラスでコンプリートなのよ、お願い!」
「……コンプリート?」
「トシ見せてあげて」
「ほい」
「……」
「ね、ここまできたら揃えたいじゃない」
「本当に全部……なんなんだい!一国でも授かれば英雄扱いなんだよ!しかもFランクってなんなのよー!!!」
「トシだからなのじゃ!」
ニオンさんから王印を貰い、ついにコンプリートした。したけど何もない、願いが叶うとかあるかとちょっと期待してたんだけどな。
ニオンさんの屋敷は協議館の近くにあり、ソレを抱っこしたまま移動、メイドさんは付いてきていないけど騎士の2人はニオンさんにくっついたままだ。
「ここが家?結構いいとこに住んでるじゃない」
「これでも3期連続女王だからね」
「任期が決まってるのか?」
「4年毎に投票があります、次は2年後かな?」
「あれ?ママは?」
「さぁ?一緒に帰って来たけど?」
屋敷に一緒に来たはずのお母さんの姿が見えない、お茶の準備をしてくれているのは協議館で見たメイドさんだ、先回りして準備してくれたのかな?
「お待たせしましたわ」
「ママ!なにその格好!」
「部屋着ですわ」
真っ赤なドレスと大量のアクセサリーでお母さん再登場、俺の趣味じゃないなー。
「ねぇママ、本気でトシ狙いなら忠告よ、トシは化粧が嫌いなのよ」
「!」
「どのラインかは意見が分かれるけど、濃い口紅はアウト」
「!!」
「本当に女泣かせなの!パジャマとか大好物なのよ!アクセサリーもそう!同じ種類2つは好みじゃないの、ジャラジャラ付けても逆効果!」
イアンはなぜ家族に俺の好みをバラしているのでしょうか?
「裸になると全部外させるのよ!」
「!!!」
「ストップ!イアンお口チャックしましょうね」
「アクセサリー嫌いなのにソレはよだれかけまだしないといけないのか?」
「よだれかけはアクセサリーじゃねーよ!こぼさなくなるまでそのままだ!」
「あう」
「そうだソレ、急に呼んじゃったけどなんかしてたか?」
「ラッキーと日向ぼっこしてたのじゃ」
「一言言っとくかな」
急に召喚したら一緒にいた人はびっくりするだろう、念のためラックに連絡しとかないと。
「ラック、聞こえるかー」
「トシ?なーに?」
「ソレこっちにいるから」
「消えたからそうだと思った」
「急にごめんなー」
「あいあいー」
まったく心配している感じがしない。龍のラックはソレを敬うはずなんだけど、主のトキにも友達感覚なんだよなー。
「連絡OK、お茶飲んだら帰るか」
「「え?」」
「ニオン、地下弄っていいわよね?転移陣設置するわ」
「え?転位陣?」
早くみんなにイアンを合わせて安心させたいしな、さくっと転位だ。
「ただいまー」
「のじゃー」
「///……ただいま///」
「「お邪魔します」」
2人もイアンの住んでいる所を見たいというので一緒に移動、扉に入って扉を開くだけだけど。
「イアンおかえりー、なんかまた増えたね」
「イアンのお母さんと妹だ」
「おぉー!嫁仲間のリエダと言います、お見知り置きを」
「こちらこそよろしくお願いします」
「リエダー、みんないる?」
「どうだろ?午前中はいたけど」
「みんな集まってから紹介かな?」
「お帰りなさいませトシ様」
「ノアただいまー」
「イアンもお帰り、大丈夫?」
「心配かけてごめんなさい」
「結論から言うと今更トシ様から離れられないと考えたので心配はさほど、ただ目撃者を全て消すと」
「まって!まって!」
「いえ、否決されました、もしイアンの失敗を広める輩がいましたら全裸にして泣くまで殴り続ける刑と決定しました」
「こえーな、でもイアンの敵ならいいや」
イアンが嫌がることをする奴は敵だ、泣くまで殴るくらい許されるはず、全裸はしらん。
「私達も同じ意見です、で?また増やして来たのですか?」
「どうなんだろ?こちらはイアンのお母さんと妹さん」
「どう接すればいいですか?」
「えーっと?」
「トシ様にではありません!」
「出来ることなら嫁候補として、お願いします」
「私も嫁になりたいと思います」
「ついに人妻まで落としやがりましたか……しかも2人の子持ち……」
「いやそれは!」
俺は何もしていない!ニオンさんはイアンに似て緑の髪が綺麗でおっきなお胸をお持ちだなーとか、お母さんは3人並ぶと一番小さくて妹みたいで可愛いなーとか一言も言っていない、思っただけだ。
「あぁん!?」
「ノアさん?それはダメ、可愛くない」
「怒ってんです!人妻は安全圏だと思っていたのに!」
ノアがあらぶっている、言葉使いが乱れている時は本気のおこだ。
「彼女達にも説明してないの?」
「してないわ」
「イアン!なに落ち着いてんですか!」
「ノアあのね……」
イアンナイス!子分けの話をノアに説明してくれた。
「ふむ……問題なしですね、取り乱しました、お仕置きは2人の時にお願いします」
「イアン!」
「リーヤ!ごめんなさい……」
「よかったー!もう会えないかと思ったー!」
最初に挨拶をしたリエダがみんなにメールしてくれたみたいだ、やはりスマホは便利だなーと思いながら次々と帰宅するみんなに連行される3人を見送った。ちなみにソレはお茶を頂いた時におやつを食って満足したのかお昼寝中だ。
「ん?なんだあれ」
巨大な枯れ木が森の中心にあり、木々の隙間からは家など人工的な建物が見える。
「住んでる人には悪いが俺と相性悪そうなところだな、迷子スキルがフル稼働しそうだ、しかも虫とか多いんじゃないか?」
森を囲うように塀があり、門には入場を待つ列ができていた、余計な混乱を起こさない為にギルドカードは名前以外非表示だな。
「くそ!方向はわかるのに道がない!」
街に入るとエルフエルフ小人エルフ小人ドワーフ?ドワーフの女性はヒゲ樽タイプじゃなくてロリタイプか、エルと同じくらいの女性の他に130cm位の女性が沢山、ちなみにエルは自称110cmだがたぶん100cmない。
「んー、聞くしかないか」
ここにイアンがいる事は間違いない、だけど方向がわかっても道がわからない。飛んで悪目立ちするのは最後の手段だ、もしイアンがここに住むことになるのなら変な評判はつけたくない。
「すみません少しよろしいでしょうか?」
「……ヒューマン?珍しい、キリラスにヒューマンがね、なにかしら?」
目が細められじっと見つめられる、ヒューマンはあまり歓迎されていないのか?
「道をお尋ねしたいのですが」
「どこに行きたいの?」
「あっちに行きたいのですが」
「あっちに行けばいいじゃない、なにを言っているの?」
「……すみません」
「冗談よ、あっちには協議館くらいしかないわよ?なにか用事?」
「競技館?嫁があっちに逃げているので」
「あら、逃げられた奥さん追いかけてるの?」
「そうです」
「あなたさぁ、嫁に逃げられるてるのに余裕ね、自分は悪くないって顔してるわよ」
「家でゴロゴロしてたら逃げたって聞いたので」
「これだからヒューマンは!」
「えーっと?」
あーあ、行っちゃった、説明通じなかったかな?ミヤコ姉ちゃんの事本当に言えないや、でも競技館ってとこに向かうか、でかい体育館かな?競技館の場所を何度も何度も聞きながらそれらしき建物を発見。
「城っぽく見えるな、ここで運動なんかできるのか?でもイアンはこの中っぽいし、中を探すか」
「止まれ!」
広そうだなー、ちゃんと見つけないと。
「おい!とまっ!くぅ!なんて力だ!」
「ん?何してんのですか?」
「勝手に協議館に入るな!止まれと忠告してるのに!」
「すみません!考え事してました」
「ここはキリラス中央協議館だぞ!一般市民、ましてヒューマンは入れないのだ」
「そうなの?どうすれば入れるですか?」
「だ!か!ら!入れないと言ってる!なんなのあんた!」
困ったな、リュノーみたいに力でなんとかできれば楽なんだけど。
「帰れ!お前のようなヒューマンが来る場所でない!」
「断る!」
「なんなんだお前は!何が目的だ!」
「嫁がこの中にいるから連れ戻す!」
「ぴー!ぴー!」
笛吹きやがった!ちびっ子と超ちびっ子とエルフが集まってくる。
「ヒューマンを入れるな!」
「隊長!攻撃が当たりません!」
「なんなんですか!なんなんですかこいつ!」
「///なんかさ……かっこよくない?///」
「敵になに言ってるのよ!」
「顔赤い子多いし、明らかに抱きつきにいってる子いるよね?」
「///捕獲よ!捕獲!///」
んー、イアンの友達がいるかも知れない、どうすっかなー。
「あ!イアン!」
「!?」
城っぽい建物の窓からイアンが見えた!
「イアン!聞きたい事が2つある!」
顔は見せてくれないが聞こえてるはずだ。
「他に好きな男できたのかー!?」
「バカー!そんなはずないでしょ!」
「俺に愛想つかせたかー!?」
「そんな事あるはずない!」
「よし!なにがあろうがどこに逃げようが必ず連れて帰る!逃げれるなんて思ってんじゃねーぞ!」
「///もう!///」
イアンは窓から飛び降り、腕の中に飛び込んできた。
「///……逃げてからまだ3時間も経ってないのに」
「迷子にならなきゃ2時間かからなかったぞ」
「もう……リーヤから聞いてないの?」
「知らん!仕事でミスったとしかな、仕事でミスろうが俺には関係ない!」
「お取り込み中わるいね」
「あ、道教えてくれなかったエルフの人」
最初に道を聞いたエルフの女の人が競技館から出てきた。
「あなたが姉さんの旦那?」
「おいイアン!?イアンの妹かよ!?」
「妹のニオンよ」
「おばか!家族に会うのに何も用意してねーぞ!あ!つまらないものですがこれを」
「……これは?」
「えっと聖剣の予備?」
「おバカ!なに混乱してんのよ!初対面で聖剣あげるなんて!」
「そ、そ、そうだな、あとあげれるもの、あげれるもの……イチゴとベリーのチョコムース仕立ての季節のケーキか生姜焼きくらいしかないぞ!どっちが喜ばれる!?」
「あとでいいから落ち着いて!」
「姉の旦那でもこの国のルールは守ってもらわないとね、協議館への不法侵入と警備兵の忠告無視、そうだな半年位牢に入ってもらうかな」
「了解、イアンが戻るならなんでもいいぞ」
「ニオン!」
「……」
「イアン、みんなが暴走しないよう頼むな」
「ちょっとトシ!何言ってるのよ!」
ルールを破ったのは俺だし、イアンが戻るなら半年くらい構わない。
「……警備隊長、本日異常はなにかあったか?」
「なにもありません!ただ……」
「ただ、なんだ?」
「イチゴとベリーのケーキが食べたい気分であります!」
「だそうだよ」
「イアンの妹もいい子だな」
「自慢の妹ですもの」
「ただなー……30人分もないぞ、みなさーん!後日差し入れで持ってきますので今日は勘弁してくださーい!」
「やったー!」
「また来るって!お化粧しないと!」
「念の為……新しい下着にした方がいいかしら?」
「バカ!気が早いわ!でも……念には念をいれないとね」
「種……種を……」
「ちょっと乙女がしちゃいけない顔してるよ!」
案内をされて協議館の客室に到着、サリア城の客室より豪華な気がする。
「ニオン?なんでトシが目の敵にされてたの?」
「……酔った時にちょっとね」
「なにしたのよ」
「……姉さんがヒューマンに手篭めにされたって……言っちゃったみたい」
「なにが手篭めですか!私からアタックしたって言ったでしょ!」
「堅物の姉さんがって想像できなくて、ごめんなさい」
「それでみんなピリピリしてたのかー」
街の人に道を聞いた時に明らかにピリピリしていた人がいた。話を聞くと妹さんの話を聞いた城勤め女性にはヒューマンの男性は敵らしい。
「イアンはギルド辞めるか?戻りたくないなら無理に戻らなくてもいいぞ?ここに家を買って住むか?」
「///ちょっとすぐ戻るのは……でもケジメはつけるわ」
「んじゃヒカリに家頼むか、みんなに会うのは問題ない?」
「みんな知ってるの?」
「多分?リーヤにはみんなに話してフォローしてくれって言ったし」
「///大丈夫///恥ずかしいけど……」
「姉さんが照れまくり、ベタ惚れしてるわね、ここに家買うの?」
「そのつもり、ってニオンさんってもしかして偉い人?」
「……」
「なんか後ろとかにメイドさんとかが立ってるけど」
今もニオンさんの座る椅子の後ろには4人のメイドさんと鎧を着こんだ騎士が2人立っている。
「偉いと言うか、一応女王やってるね」
「だからか!だからラグナはキリラスは平気って言ったのか!」
前にキリラスは信用できると言っていた、なんでかなーとは思っていたけどイアンの妹が王様ってラグナは知ってたんだな。
「ならイアンもお姫様なのか?」
「違うわよ!お姫様とかやめて///」
「女王と知っても態度は変わらないのね」
「イアンはお姫様じゃないって事は前の王様ぶん殴って王位奪っちゃった?」
「そんな馬鹿はしない、ここでは国民の投票で決まるのよ」
「馬鹿って言われた……」
「トシ、ニオンは間違ってないわ」
「ん?最近帝国のトップが変わったと聞いたけど兄さんが帝王なの?」
「兄さんって呼ばれるのかー」
兄さんってなんか響きがいいな。
「秘密よ?トシが帝王殴って王位奪ったのに王様やりたくない、国いらないって後輩に押し付けたのよ」
「……」
「押し付けた言うなよ、キラがやりたそうにしてたし適材適所ってあるだろ?」
「姉さんはとんでもない人に惚れているんだね」
「イアン!久しぶりー!」
「ママ!?なんでママがここに!?」
「娘2人が出て行って暇だから村から引っ越したのよー、彼がイアンのいい人?」
「は、はじめまして!トシと申し上げます!」
「緊張しなくていいのよ」
いきなりお母さん登場、妹よりきつい!挨拶はいずれと思っていたがいきなりかよ!
「って事はイアンのお父様も!正装してくればよかった!」
「いないわよ?」
「え?あ……すまん」
やばい、余計な事を言ってしまった……
「あら?イアン?エルフの事ちゃんと説明したの?」
「まったくしてないわね」
「なんでよ?」
「聞かれないからね、わざわざ言う事でもないし」
「トシさん子分けってわかるかしら?」
「小分け?」
「上位エルフは一定の年齢になるとね、えーっとヒューマンで言う想像妊娠で子供が埋めるのよ」
「2人産むのは妄想が凄すぎ」
「エルフはプライドが高いから滅多に異性を認めませんし、エルフの男性は他の種族と比べても少な過ぎますから」
「だ、か、ら2人産んだけど処女よ」
「ママ!?」
「なに言ってんの!」
「えー、いいじゃない、ママだって死ぬ前にいい男にめちゃめちゃにされたいわよ、拗らせて2人も産んだのよ?もうそんなに長くはないんだし」
「……え?」
「エルフは400から500歳が寿命なんです、子分けができるのは300歳前後、私が110歳近いので……」
「それじゃ……」
イアンが130歳位って言ってたから本当にいつ寿命が……
「元々カッコいいのに、キリッとしてどうしたのかしら?……落としにきてる!?」
「バカ!ママのバカ!本気で考えちゃってるのよ!私のママのお願いは聞いてあげたいけど嫁に悪いからどうしようって!」
「まぁ本当にいい人見つけたのね」
「兄さん」
「え?はい?」
「私も良かったら種をお願いしていいかしら」
「……はい?」
そういえばイアンも最初は同じ事を言ってたな。
「ニオンまで!」
「私達3人の遺伝子はまるで同じなのよ、男の趣味が似て当たり前でしょ?でイアンとはチューしたの?舌は?本当に舌って入れるの?」
「ママー!」
メイドさんが見てるのにぶっこんでくるなー。
「兄さんはキリラスにあまり来ない方がいいですよ」
「ヒューマンはまずいか、1人も見てないしな」
「いえ、モテすぎます、警備の子達もメイドの子達もすでにロックオンしてますね」
「まじか」
「隙あらば木陰に連れ込まれ襲われるでしょう」
「そこまで?」
「ええ、兄さんの匂いは理性がおかしくなりそうです」
「匂い匂い言われるけどそんなに?自分じゃわからん」
「普段はそこまでじゃないけど、エロトシは凄いわね、ルイーズ3姉妹がふにゃってなる時はトシが興奮してる時ね」
「これ以上になるの!?」
「これは全然ね、通常よ」
「///」
「っとメイドもやばそうね、トシ連れて家買いにいくわ」
「うちに来ればいいじゃない」
「ママのとこ?」
「ニオンと2人だしね、ニオンは大賛成!その手が!って顔してるわよ」
「129人泊まれる?」
「何言ってるのよ、どんな豪邸でも無理!」
「嫁全員は無理かー」
「え?」
「129人嫁が?」
「128よ、1はトシ」
「……ヒューマンなのよね?」
「ヒューマンのままよね?でもソレが神を超えたって言ってたし」
「ステータスはヒューマンだぞー」
ステータス表示の種族はヒューマンのまま、一応人間です。
「姉さん!神ってなによ!」
「女神ソレが住み着いてるの、ソレもトシのお嫁さん狙いよ」
「いやいやいや!聞いてないわよ!女神ソレ様!?なに呼び捨てに!」
「本人が嫌がるからなー、見る?」
「え?」
「契約者召喚 ソレ」
「お?お?トシ!」
「服きろー」
「のじゃー!」
トキがたまに言う、らじゃーがのじゃーに、啓礼は誰が仕込んだんだ?
「イアンのお母さんと妹のニオン、挨拶できるか?」
「ソレじゃ!よろしくなのじゃ!」
「本当でしょ?」
「赤ちゃん?」
「ソレは3歳なのじゃ!赤ちゃんじゃないのじゃ!」
「ソレ戻っていいぞー」
「いやじゃー!全員発情してるのじゃ!トシ置いて帰れないのじゃー!」
「とまぁ、なんやかんやあって、ちっこいけど正真正銘女神様だ」
「トシがいっぱい入れすぎなのじゃ!」
「小さいコアあったわよね?繋げちゃえば?」
「みんなを安心させたいし、家買うにしろ、一緒に住むにしろ繋げるかー」
家買うにしろ、ニオンさんの屋敷と繋げればキリラスへの移動が楽になるしな。
「ニオンニオン、王印トシにあげてよ」
「姉さんは簡単に言うな、1年に1人しかできないんだよ?」
「キリラスでコンプリートなのよ、お願い!」
「……コンプリート?」
「トシ見せてあげて」
「ほい」
「……」
「ね、ここまできたら揃えたいじゃない」
「本当に全部……なんなんだい!一国でも授かれば英雄扱いなんだよ!しかもFランクってなんなのよー!!!」
「トシだからなのじゃ!」
ニオンさんから王印を貰い、ついにコンプリートした。したけど何もない、願いが叶うとかあるかとちょっと期待してたんだけどな。
ニオンさんの屋敷は協議館の近くにあり、ソレを抱っこしたまま移動、メイドさんは付いてきていないけど騎士の2人はニオンさんにくっついたままだ。
「ここが家?結構いいとこに住んでるじゃない」
「これでも3期連続女王だからね」
「任期が決まってるのか?」
「4年毎に投票があります、次は2年後かな?」
「あれ?ママは?」
「さぁ?一緒に帰って来たけど?」
屋敷に一緒に来たはずのお母さんの姿が見えない、お茶の準備をしてくれているのは協議館で見たメイドさんだ、先回りして準備してくれたのかな?
「お待たせしましたわ」
「ママ!なにその格好!」
「部屋着ですわ」
真っ赤なドレスと大量のアクセサリーでお母さん再登場、俺の趣味じゃないなー。
「ねぇママ、本気でトシ狙いなら忠告よ、トシは化粧が嫌いなのよ」
「!」
「どのラインかは意見が分かれるけど、濃い口紅はアウト」
「!!」
「本当に女泣かせなの!パジャマとか大好物なのよ!アクセサリーもそう!同じ種類2つは好みじゃないの、ジャラジャラ付けても逆効果!」
イアンはなぜ家族に俺の好みをバラしているのでしょうか?
「裸になると全部外させるのよ!」
「!!!」
「ストップ!イアンお口チャックしましょうね」
「アクセサリー嫌いなのにソレはよだれかけまだしないといけないのか?」
「よだれかけはアクセサリーじゃねーよ!こぼさなくなるまでそのままだ!」
「あう」
「そうだソレ、急に呼んじゃったけどなんかしてたか?」
「ラッキーと日向ぼっこしてたのじゃ」
「一言言っとくかな」
急に召喚したら一緒にいた人はびっくりするだろう、念のためラックに連絡しとかないと。
「ラック、聞こえるかー」
「トシ?なーに?」
「ソレこっちにいるから」
「消えたからそうだと思った」
「急にごめんなー」
「あいあいー」
まったく心配している感じがしない。龍のラックはソレを敬うはずなんだけど、主のトキにも友達感覚なんだよなー。
「連絡OK、お茶飲んだら帰るか」
「「え?」」
「ニオン、地下弄っていいわよね?転移陣設置するわ」
「え?転位陣?」
早くみんなにイアンを合わせて安心させたいしな、さくっと転位だ。
「ただいまー」
「のじゃー」
「///……ただいま///」
「「お邪魔します」」
2人もイアンの住んでいる所を見たいというので一緒に移動、扉に入って扉を開くだけだけど。
「イアンおかえりー、なんかまた増えたね」
「イアンのお母さんと妹だ」
「おぉー!嫁仲間のリエダと言います、お見知り置きを」
「こちらこそよろしくお願いします」
「リエダー、みんないる?」
「どうだろ?午前中はいたけど」
「みんな集まってから紹介かな?」
「お帰りなさいませトシ様」
「ノアただいまー」
「イアンもお帰り、大丈夫?」
「心配かけてごめんなさい」
「結論から言うと今更トシ様から離れられないと考えたので心配はさほど、ただ目撃者を全て消すと」
「まって!まって!」
「いえ、否決されました、もしイアンの失敗を広める輩がいましたら全裸にして泣くまで殴り続ける刑と決定しました」
「こえーな、でもイアンの敵ならいいや」
イアンが嫌がることをする奴は敵だ、泣くまで殴るくらい許されるはず、全裸はしらん。
「私達も同じ意見です、で?また増やして来たのですか?」
「どうなんだろ?こちらはイアンのお母さんと妹さん」
「どう接すればいいですか?」
「えーっと?」
「トシ様にではありません!」
「出来ることなら嫁候補として、お願いします」
「私も嫁になりたいと思います」
「ついに人妻まで落としやがりましたか……しかも2人の子持ち……」
「いやそれは!」
俺は何もしていない!ニオンさんはイアンに似て緑の髪が綺麗でおっきなお胸をお持ちだなーとか、お母さんは3人並ぶと一番小さくて妹みたいで可愛いなーとか一言も言っていない、思っただけだ。
「あぁん!?」
「ノアさん?それはダメ、可愛くない」
「怒ってんです!人妻は安全圏だと思っていたのに!」
ノアがあらぶっている、言葉使いが乱れている時は本気のおこだ。
「彼女達にも説明してないの?」
「してないわ」
「イアン!なに落ち着いてんですか!」
「ノアあのね……」
イアンナイス!子分けの話をノアに説明してくれた。
「ふむ……問題なしですね、取り乱しました、お仕置きは2人の時にお願いします」
「イアン!」
「リーヤ!ごめんなさい……」
「よかったー!もう会えないかと思ったー!」
最初に挨拶をしたリエダがみんなにメールしてくれたみたいだ、やはりスマホは便利だなーと思いながら次々と帰宅するみんなに連行される3人を見送った。ちなみにソレはお茶を頂いた時におやつを食って満足したのかお昼寝中だ。
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