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お仕事1
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いつものように早朝訓練の後、何をしようかと考えている、カズを操りモンスターを増やしている奴等の情報は常に探しているが目立った行動がなく若干手詰まり感がある。一応の行動方針として、気にはするが気にしすぎないと決まっているが、ずっと喉の奥に魚の骨が刺さっている感じでモヤモヤが取れない。
「時間空いちゃったなー、何するかなー」
「トシー」
「アオー」
「ゴロゴロ?何してるの?」
「ゴロゴロしてるー」
「アオもするー」
「おー」
リビングのソファーに寝っ転がり、仕事に向かう嫁達を眺めているとアオが上に乗ってきた。
「トシ?トシの仕事なに?」
「ん?世界を平和にする事かなー」
「スゴイ!お金いっぱいもらえる?」
「んー、お金はもらえないかなー」
「お金貰えないのに仕事?」
「……冒険者だ冒険者、俺の仕事は冒険者」
「Cランク以下の冒険者は世間一般では一人前とみなされません、あの試験を合格して一人前です。Fランク冒険者が仕事です、なんて外で言ったら笑われるどころか頭を心配されますね」
「え?……あ、メランオーナーだ、それが仕事だな」
「まだ開店前ではありませんか、それにお給料出るのですか?」
「……知らない」
「トシ、仕事ない?」
「……無職?俺はまだ無職なのか?」
冒険者を仕事と言えないのなら、俺は無職だ……
「何かをしてお金を受け取る、その定義で言えば無職ですね、ヒモですか?」
「……」
「女性陣は朝から依頼を受たりして、毎月食費や生活費を入れていますのにね」
「……生活費なんて渡した事ないぞ?」
「ご主人様をからかいましたし満足したので私は仕事をしてきます、ご主人様はのんびりゴロゴロしていてくださいね」
「ノアー!俺のメンタルそんな強くねーからな!覚えてろー!」
「あ、トシ行っちゃった」
……
「ノア、トシいじめちゃダメ」
「たまにならセーフよ」
「そうなの?」
「なんでもかんでも言う事聞いてるだけの女はとっ……ご主人様の嫁には向いてません」
「とっ、って何?」
「朝から浮かれすぎました、仕事しますよ仕事!アオはどうするの?」
「じゅーじからお洋服!」
「また可愛いの見せてね」
「今日はばにーすーつ!」
「……チヨも参加するの?」
「チヨも!ルナとロエとアーちゃんとアオ!」
「……ありね、頑張りなさいアオ!」
「がんばる!」
……
俺はオープン間近、最終調整に入ったメランに向かった。周りの目を気にせず一目散に……
「ナナオさーん!」
「あら?オーナーどうしました?」
ナナオさんと今はフロアにいる3人は元大手スーパーの店長と主任達だ、本社で会議があり4人で電車で向かっていた所、俺たちと一緒にこっちに来たらしい、戦闘は興味がなかったらしくラグナの情報処理部門にいたそうだがフィリアさんの紹介で引き抜いた。
「君は嫁もいるのに先にナナオ君かい?」
「リーベルもメラン来てたのか、うっす!」
「君は……家でゴロゴロしてたのではないのかい?」
「うぐ!」
「で?ナナオ君に用事があるのかい?」
「そうだ!そうだった!オーナーって給料でるの?」
「……まず、私は販売部門総責任者の役職を頂きました」
「うん」
「その私がお給料の事なんて知りませんよ!」
「あー」
「お金が必要なのかい?お小遣い使い切った?」
「いや?お金はいらない」
「言ってる事がおかしいね、説明できるかい」
「お茶入れますね」
…
「アオに仕事してないと思われるのが嫌で給料が出るか確認に来た、あってるかな?」
「無職は嫌だ」
「一回の狩りで億単位の金額を稼ぐ君が何を……」
「Fランクは仕事とは言えないって言われた」
「そんな事気にしなくてもいいのに」
「ナナオさんバイト!俺をバイトに雇ってよ!」
「……」
「またバカな事言って、困らせたいだけかい?」
「特別扱いはダメだよな、それに履歴書持ってきてないや、出直してバイトに応募するよ!」
「待って!」
「待ちなさい!」
「ん?募集してるよな?だって俺が募集かけたんだし、クランとは関係ない人から働きたいって相談多くてさ」
「君がかけた募集に君が応募してどうするんだい!」
「あー、面接できないかー、分身は話せないし困ったな」
「と!に!か!く!君はオーナーなんだ!誰かの下で働けないの!」
「リーベルの、の!は初めてだな、ありだ」
「///まったく!君は!///」
「あ!あそこなら雇ってもらえるかも!忙しいとこごめんなー!」
……
「何と言うか、凄い方ですね」
「またとんでもない事しそうで楽しみだよ」
「楽しみなんですか?心配ではなく?」
「長く付き合えばナナオ君もわかるさ」
……
次はあそこだ!コネとか縁故と使えるものは使ってやる!
「って訳でリーヤ仕事ないか?!」
「……依頼ではなく?ギルドの仕事ですか?」
「そーなんだよ!ちゃんとリーヤの言う事聞くぞ?これ履歴書」
「トシを部下に///……ダメです認められません」
「えー」
「カウンターでなにバカな事してるのかしら?」
「イアン、ギルドでバイトしようと思って履歴書持ってきた」
「……トシ、雇うのは構わないけど募集条件を満たしてないのよ、例外はトシでも無理なの」
「条件?」
「ランクBよ」
「うわー、ポスターに書いてあるじゃん!恥ずかしい!時間とらせてごめんなー」
ギルド職員募集のポスターにはしっかりとランクB以上と記載されていた、あとコネといったら……ラグナグレミオの王様は除外、カズの隊もやだなー、アルの養鶏場にでも行ってみるか。
「旦那!旦那!」
「ん?大工のおっちゃん、その節はご迷惑を」
大工のおっちゃんは俺が埋まっている時に陣頭指揮を執っていくれた人だ、後からみんなに聞いてお礼を言いに行った時から顔を合わせると話をするくらいには仲良くしてもらっている。
「気にすんな!話は終わったか?相談があるんだ」
「バイトの面接落ちたとこだ、時間あるぞ」
「あの貰った綺麗なビンの化粧水って言ったか?あれってどこで買えるんだ?妻たちが聞いてこいってうるさくてよ」
「あれは……!……来週開店のメランで期間限定で売りに出すはずだぞ」
「あのでっかい店か?」
「配られたビンを持っていけば中身売ってくれるらしいよ」
「おぉー!毎日せっつかれて困ってたんだ!ありがとよ!」
「おー!」
これはいけるのではないか!販売員なんて高校のバイト以来だができないことはないはずだ!
「あの!トシ様!」
「えーと、初めましてかな?」
「はい!お声をかけて申し訳ありません!質問があるのですが!」
「そんな緊張しないで、どうしたの?」
「私はトシ様救出のお手伝いが依頼で出てしまっていたのでできませんでした、申し訳ありません!」
「気にしなくていいって、それで?」
「私でもあの奇跡の化粧水は購入可能なのでしょうか!?」
「そっかビンない人の事も……大丈夫だと思うよ?ビンない人には初回割高だけどメラン印のビンの販売もあるらしいから」
「「「!!!」」」
「お応え頂き、ありがとうございます!」
「ちなみに君ならいくらまでなら買う?」
「……ビン込みで10枚まで……なら用意するつもりです!」
「ん?10枚?」
「足りないですか……今払える限界が金貨10枚なので……」
「そっか、値段は知らないけど足りるはずだよ」
「ねぇ!10枚以下みたいよ!」
「聞いた聞いた!」
「ねね、君たちならいくらまでなら買う?」
「はぅ///え、えっと15までなら///」
「私は今月厳しそうなので7位しか用意できません!///」
「そっかそっか、ねー君たちー」
方向性が見えてきたぞ!他に化粧水とかに詳しそうな人は……みんなを除くとあの人だな。
「やほー、フィリアさんいるー?」
「トシがフィリアに用とは珍しいな」
「ちょとなー、ラグナじゃ参考にならん」
「む、俺が役に立たないだと?」
「女性用化粧水の話にラグナが役に立つか?役に立つなら聞くぞ?」
「立たねーな、もう来ると思う、お茶を淹れに少し席外してるだけだからな」
「ほーい」
「あら、トシさんいらっしゃい」
「フィリアさんこんちわ、質問いい?」
「構いませんわよ、昨晩はラグナは2回頑張りましたわ、最近凄いんですの」
「おい!?フィリア!?」
「あら?夜の話ではなくて?」
「そっちはいいや、興奮しちゃいそうだし、化粧水の話」
「残りが少ないのでまた補充頼んでいいかしら?」
「へーい、でもこれからは秘密でお願い」
「あら?今までそんな事言わなかったのに?」
「えっとね、メランで売りに出そうかなって」
「爆売れ間違いなし!わたくしが保証します!」
「値段の参考に、いままで色々使ってきたはずのフィリアさんに聞きに来たんだ」
「嫁連合も使っているはずよ?」
「嫁には話してないから」
……
「って、理由なんだよ」
「無職か、それは嫌だな」
「んー難しいわね、ただで補充してもらってる身としては……でも50なら並んでも買うわ」
「「……」」
「100は厳しいかしら……けれど3日限定、1人1本なのよね?次回いつ買えるかわからないのよね?」
「その予定、毎日店員は嫌かなー、後は委託販売でお小遣いの足しになればいいかなー」
「100でも買うわ!例え私とラグナの生活費を削ってもね!」
「……あまり参考にはならなかったけどありがとうございました」
「そう?紹介した4人はちゃんとできてるかしら?」
「めちゃめちゃ助かってるよ、予想では開店までまだ先だなーってのがもうすぐ開店だからね」
「トシいるかー」
「ミヤコ姉ちゃんどしたの?」
「水くれ水、明日の訓練でと思っていたのだがな、夜の分足りるか?と思っていたら丁度城に来ていると聞いてな」
「ほいよ、姉ちゃんなら買うとしたらこの水いくらで買う?」
「トシはうちにこれを売ると?」
「違う違う、以外と欲しい人多くてさメランで売ろうかなーって」
「そう言う事か、銀貨1枚か?よくわからん」
「ミヤコ!?本気!?」
「なにを興奮してるんだ?」
「トシ来てますかー?」
「アヤコさん?」
「いたいた、お水ちょうだい」
「なんか今日は続くな、一度言葉を覚えると良く目に付くってやつか?って、アヤコさん渡したばかりじゃなかったっけ?」
「2人で使うと減りが早いのよ、あの子は遠慮しないしね」
「あー、アリスさんか、ほい入れたよ、こっちアリスさんにあげてー」
「助かるー!ありがとね!」
「アヤコさんならこれ売ってたらいくらまでなら買う?」
「化粧水なんて初めてがこれだから値段わかんないね、銀貨1枚位?」
「……この親子は!正座!2人とも正座しなさい!」
「嫌に決まっているだろうが、フィリアはなにを怒ってるいるのだ?」
「フィリア様どうしました?」
「んじゃなー!」
「トシ!おい!逃げんなー!!!」
危ない危ない、巻き込まれるところだった。ラグナ後は任せた!
「たっだいまー」
「お帰りなさいませ、お仕事は見つかりましたか?」
「まだだよ!」
「明日は頑張ってお仕事探してくださいね」
「……おい、ノアちょっとこい」
「///はい///」
……
「まこと、お前なー、挑発しすぎ」
「///とっくん……やることやってお説教とか説得力ないよ///」
「反省が足りないようだな」
「///あ……///」
……
「///ごめ……な……さ……い///」
「まだだめー」
……
「よいしょっと」
「あれノアお姉ちゃんどしたの?クテンクテン……顔も真っ赤だし」
「しょうがない、しょうがなかったんだ」
「///……あ、髪が……つぎは、ゆっきぃな!///」
……
「ふぅー」
「なに盛ってるのですか?弾はまだ残っていますか?スーにも弾を撃ち込みますか?」
……
「ふぅいー!」
「……なにこの屍達は?ノア、ユキナ、スーにメイとリィナまで……え?///私も?私もなのー!///」
……
「貴方達どうしたの?」
「……ノアがやらかして巻き添えだよ///」
「なにが巻き添えよ、ヤエの顔が蕩けきってるわよ」
「ひどいんだよ、終わってすぐここに運ぶし休みなしだし///」
「ノア、あなたピンクにさせたわね、これはピンクの余韻がトシに残っているのね///」
「……ごめん……朝から挑発しすぎた……」
「張本人はどこ?」
「あ、頑張ってねルナ」
「なにがよ?」
「腰」
「ロックオン、巻き付けられてるよ」
「腰?これって不壊?え?ひっぱらぁあー!!!」
……
「エロ部屋からポイされたね、メグリも一緒?」
「……転移で帰ってきたところを引き摺り込まれました///」
「……ピンクの残り滓どころかピンクじゃないのよ///」
ピンク……対嫁用最終兵器!
「時間空いちゃったなー、何するかなー」
「トシー」
「アオー」
「ゴロゴロ?何してるの?」
「ゴロゴロしてるー」
「アオもするー」
「おー」
リビングのソファーに寝っ転がり、仕事に向かう嫁達を眺めているとアオが上に乗ってきた。
「トシ?トシの仕事なに?」
「ん?世界を平和にする事かなー」
「スゴイ!お金いっぱいもらえる?」
「んー、お金はもらえないかなー」
「お金貰えないのに仕事?」
「……冒険者だ冒険者、俺の仕事は冒険者」
「Cランク以下の冒険者は世間一般では一人前とみなされません、あの試験を合格して一人前です。Fランク冒険者が仕事です、なんて外で言ったら笑われるどころか頭を心配されますね」
「え?……あ、メランオーナーだ、それが仕事だな」
「まだ開店前ではありませんか、それにお給料出るのですか?」
「……知らない」
「トシ、仕事ない?」
「……無職?俺はまだ無職なのか?」
冒険者を仕事と言えないのなら、俺は無職だ……
「何かをしてお金を受け取る、その定義で言えば無職ですね、ヒモですか?」
「……」
「女性陣は朝から依頼を受たりして、毎月食費や生活費を入れていますのにね」
「……生活費なんて渡した事ないぞ?」
「ご主人様をからかいましたし満足したので私は仕事をしてきます、ご主人様はのんびりゴロゴロしていてくださいね」
「ノアー!俺のメンタルそんな強くねーからな!覚えてろー!」
「あ、トシ行っちゃった」
……
「ノア、トシいじめちゃダメ」
「たまにならセーフよ」
「そうなの?」
「なんでもかんでも言う事聞いてるだけの女はとっ……ご主人様の嫁には向いてません」
「とっ、って何?」
「朝から浮かれすぎました、仕事しますよ仕事!アオはどうするの?」
「じゅーじからお洋服!」
「また可愛いの見せてね」
「今日はばにーすーつ!」
「……チヨも参加するの?」
「チヨも!ルナとロエとアーちゃんとアオ!」
「……ありね、頑張りなさいアオ!」
「がんばる!」
……
俺はオープン間近、最終調整に入ったメランに向かった。周りの目を気にせず一目散に……
「ナナオさーん!」
「あら?オーナーどうしました?」
ナナオさんと今はフロアにいる3人は元大手スーパーの店長と主任達だ、本社で会議があり4人で電車で向かっていた所、俺たちと一緒にこっちに来たらしい、戦闘は興味がなかったらしくラグナの情報処理部門にいたそうだがフィリアさんの紹介で引き抜いた。
「君は嫁もいるのに先にナナオ君かい?」
「リーベルもメラン来てたのか、うっす!」
「君は……家でゴロゴロしてたのではないのかい?」
「うぐ!」
「で?ナナオ君に用事があるのかい?」
「そうだ!そうだった!オーナーって給料でるの?」
「……まず、私は販売部門総責任者の役職を頂きました」
「うん」
「その私がお給料の事なんて知りませんよ!」
「あー」
「お金が必要なのかい?お小遣い使い切った?」
「いや?お金はいらない」
「言ってる事がおかしいね、説明できるかい」
「お茶入れますね」
…
「アオに仕事してないと思われるのが嫌で給料が出るか確認に来た、あってるかな?」
「無職は嫌だ」
「一回の狩りで億単位の金額を稼ぐ君が何を……」
「Fランクは仕事とは言えないって言われた」
「そんな事気にしなくてもいいのに」
「ナナオさんバイト!俺をバイトに雇ってよ!」
「……」
「またバカな事言って、困らせたいだけかい?」
「特別扱いはダメだよな、それに履歴書持ってきてないや、出直してバイトに応募するよ!」
「待って!」
「待ちなさい!」
「ん?募集してるよな?だって俺が募集かけたんだし、クランとは関係ない人から働きたいって相談多くてさ」
「君がかけた募集に君が応募してどうするんだい!」
「あー、面接できないかー、分身は話せないし困ったな」
「と!に!か!く!君はオーナーなんだ!誰かの下で働けないの!」
「リーベルの、の!は初めてだな、ありだ」
「///まったく!君は!///」
「あ!あそこなら雇ってもらえるかも!忙しいとこごめんなー!」
……
「何と言うか、凄い方ですね」
「またとんでもない事しそうで楽しみだよ」
「楽しみなんですか?心配ではなく?」
「長く付き合えばナナオ君もわかるさ」
……
次はあそこだ!コネとか縁故と使えるものは使ってやる!
「って訳でリーヤ仕事ないか?!」
「……依頼ではなく?ギルドの仕事ですか?」
「そーなんだよ!ちゃんとリーヤの言う事聞くぞ?これ履歴書」
「トシを部下に///……ダメです認められません」
「えー」
「カウンターでなにバカな事してるのかしら?」
「イアン、ギルドでバイトしようと思って履歴書持ってきた」
「……トシ、雇うのは構わないけど募集条件を満たしてないのよ、例外はトシでも無理なの」
「条件?」
「ランクBよ」
「うわー、ポスターに書いてあるじゃん!恥ずかしい!時間とらせてごめんなー」
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「旦那!旦那!」
「ん?大工のおっちゃん、その節はご迷惑を」
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「気にすんな!話は終わったか?相談があるんだ」
「バイトの面接落ちたとこだ、時間あるぞ」
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「あれは……!……来週開店のメランで期間限定で売りに出すはずだぞ」
「あのでっかい店か?」
「配られたビンを持っていけば中身売ってくれるらしいよ」
「おぉー!毎日せっつかれて困ってたんだ!ありがとよ!」
「おー!」
これはいけるのではないか!販売員なんて高校のバイト以来だができないことはないはずだ!
「あの!トシ様!」
「えーと、初めましてかな?」
「はい!お声をかけて申し訳ありません!質問があるのですが!」
「そんな緊張しないで、どうしたの?」
「私はトシ様救出のお手伝いが依頼で出てしまっていたのでできませんでした、申し訳ありません!」
「気にしなくていいって、それで?」
「私でもあの奇跡の化粧水は購入可能なのでしょうか!?」
「そっかビンない人の事も……大丈夫だと思うよ?ビンない人には初回割高だけどメラン印のビンの販売もあるらしいから」
「「「!!!」」」
「お応え頂き、ありがとうございます!」
「ちなみに君ならいくらまでなら買う?」
「……ビン込みで10枚まで……なら用意するつもりです!」
「ん?10枚?」
「足りないですか……今払える限界が金貨10枚なので……」
「そっか、値段は知らないけど足りるはずだよ」
「ねぇ!10枚以下みたいよ!」
「聞いた聞いた!」
「ねね、君たちならいくらまでなら買う?」
「はぅ///え、えっと15までなら///」
「私は今月厳しそうなので7位しか用意できません!///」
「そっかそっか、ねー君たちー」
方向性が見えてきたぞ!他に化粧水とかに詳しそうな人は……みんなを除くとあの人だな。
「やほー、フィリアさんいるー?」
「トシがフィリアに用とは珍しいな」
「ちょとなー、ラグナじゃ参考にならん」
「む、俺が役に立たないだと?」
「女性用化粧水の話にラグナが役に立つか?役に立つなら聞くぞ?」
「立たねーな、もう来ると思う、お茶を淹れに少し席外してるだけだからな」
「ほーい」
「あら、トシさんいらっしゃい」
「フィリアさんこんちわ、質問いい?」
「構いませんわよ、昨晩はラグナは2回頑張りましたわ、最近凄いんですの」
「おい!?フィリア!?」
「あら?夜の話ではなくて?」
「そっちはいいや、興奮しちゃいそうだし、化粧水の話」
「残りが少ないのでまた補充頼んでいいかしら?」
「へーい、でもこれからは秘密でお願い」
「あら?今までそんな事言わなかったのに?」
「えっとね、メランで売りに出そうかなって」
「爆売れ間違いなし!わたくしが保証します!」
「値段の参考に、いままで色々使ってきたはずのフィリアさんに聞きに来たんだ」
「嫁連合も使っているはずよ?」
「嫁には話してないから」
……
「って、理由なんだよ」
「無職か、それは嫌だな」
「んー難しいわね、ただで補充してもらってる身としては……でも50なら並んでも買うわ」
「「……」」
「100は厳しいかしら……けれど3日限定、1人1本なのよね?次回いつ買えるかわからないのよね?」
「その予定、毎日店員は嫌かなー、後は委託販売でお小遣いの足しになればいいかなー」
「100でも買うわ!例え私とラグナの生活費を削ってもね!」
「……あまり参考にはならなかったけどありがとうございました」
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「トシいるかー」
「ミヤコ姉ちゃんどしたの?」
「水くれ水、明日の訓練でと思っていたのだがな、夜の分足りるか?と思っていたら丁度城に来ていると聞いてな」
「ほいよ、姉ちゃんなら買うとしたらこの水いくらで買う?」
「トシはうちにこれを売ると?」
「違う違う、以外と欲しい人多くてさメランで売ろうかなーって」
「そう言う事か、銀貨1枚か?よくわからん」
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「なにを興奮してるんだ?」
「トシ来てますかー?」
「アヤコさん?」
「いたいた、お水ちょうだい」
「なんか今日は続くな、一度言葉を覚えると良く目に付くってやつか?って、アヤコさん渡したばかりじゃなかったっけ?」
「2人で使うと減りが早いのよ、あの子は遠慮しないしね」
「あー、アリスさんか、ほい入れたよ、こっちアリスさんにあげてー」
「助かるー!ありがとね!」
「アヤコさんならこれ売ってたらいくらまでなら買う?」
「化粧水なんて初めてがこれだから値段わかんないね、銀貨1枚位?」
「……この親子は!正座!2人とも正座しなさい!」
「嫌に決まっているだろうが、フィリアはなにを怒ってるいるのだ?」
「フィリア様どうしました?」
「んじゃなー!」
「トシ!おい!逃げんなー!!!」
危ない危ない、巻き込まれるところだった。ラグナ後は任せた!
「たっだいまー」
「お帰りなさいませ、お仕事は見つかりましたか?」
「まだだよ!」
「明日は頑張ってお仕事探してくださいね」
「……おい、ノアちょっとこい」
「///はい///」
……
「まこと、お前なー、挑発しすぎ」
「///とっくん……やることやってお説教とか説得力ないよ///」
「反省が足りないようだな」
「///あ……///」
……
「///ごめ……な……さ……い///」
「まだだめー」
……
「よいしょっと」
「あれノアお姉ちゃんどしたの?クテンクテン……顔も真っ赤だし」
「しょうがない、しょうがなかったんだ」
「///……あ、髪が……つぎは、ゆっきぃな!///」
……
「ふぅー」
「なに盛ってるのですか?弾はまだ残っていますか?スーにも弾を撃ち込みますか?」
……
「ふぅいー!」
「……なにこの屍達は?ノア、ユキナ、スーにメイとリィナまで……え?///私も?私もなのー!///」
……
「貴方達どうしたの?」
「……ノアがやらかして巻き添えだよ///」
「なにが巻き添えよ、ヤエの顔が蕩けきってるわよ」
「ひどいんだよ、終わってすぐここに運ぶし休みなしだし///」
「ノア、あなたピンクにさせたわね、これはピンクの余韻がトシに残っているのね///」
「……ごめん……朝から挑発しすぎた……」
「張本人はどこ?」
「あ、頑張ってねルナ」
「なにがよ?」
「腰」
「ロックオン、巻き付けられてるよ」
「腰?これって不壊?え?ひっぱらぁあー!!!」
……
「エロ部屋からポイされたね、メグリも一緒?」
「……転移で帰ってきたところを引き摺り込まれました///」
「……ピンクの残り滓どころかピンクじゃないのよ///」
ピンク……対嫁用最終兵器!
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彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
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