契約スキルで嫁沢山！-男少女多な異世界を正常なる世界へ-

スキル検証

　普段の訓練では使わないが長年の超部屋での戦闘訓練で癖になっているのだろう、なるべく使用しないスキルをサクラが使った、俺の方を見てやばい！って顔してるが問題はない、いずれラグナ達には言うつもりだったし手でも振っておくか。

「トシ？！いま！いま！」
「ん？」
「サクラがジャンプして空中で方向転換しなかったか！？」
「したな」
「……は？」
「スキルだしな」
「なんだそのスキルは！」
「まぁまぁ、ラグナはスキルって何か知ってるか？」
「特殊な能力だろ！」
「能力使用時のサポートだな」
「同じだろ？」
「剣術スキルがないと剣は振れないか？」
「振れるが……魔法は違うだろ？」
「1番始めってスキルがない状態で魔法を使ってスキルがリストに乗るだろ？」
「最初は……スキルがあるから魔法が使えるのではなくて、魔法を使える様になってスキルがリストに出るのか？」
「基本はな、生まれ持ってのは別」
「なるほど……」
「ラグナはスキルを覚える手段って何個知ってる？」
「生まれつき、訓練、神の祝福の3つだな」
「自分で作る以外は3つだな、その訓練なんだけどさ」
「作るは置いておいてやる、訓練がどうした？」
「スキル習得にルールがありそうって言い出してな」
「ルール？」
「色々調べたんだよ、ちなみにソレは、知らんのじゃ！ってあてにならなかった」
「調べたとは？」
「あの時に調べたのは弓術なんだけどさ」
「剣術じゃないのか？」
「剣術だと、スキルなくても剣は振った事ありそうだし、弓はスズ以外になかなか発現しなくてさ、弓使う機会がないから仕方ないんだけど」
「何か判明したんだな」
「年齢、身長、体重に各パラメーター、10m先の的に100本撃っての命中率、考えられるデータを取った」
「物好きが多そうだな」
「研究組はみんなイキイキしてたよ、でポツポツスキル取得者が出てきてわかったんだ、弓術の場合はレベルと筋力値と俊敏性、命中数が関係してた、その数値を足したり掛けたり割ったりしたものが一定を越えるとスキルが出る」
「レベル？ああ、能力を数値化できるスキル持ちがいたな」
「スキルが出ると命中率や飛距離があがったんだ」
「そこまでは理解できた、サクラの話に繋がるか？」
「丁度その頃サクラだけが空中移動を覚えてさ、当然覚えたいだろ？で話を聞いていくとさ、魔力結界ってさ叩くと触れるだろ？」
「防御などに使用されるからな」
「サクラは足の裏で魔力を出したんだって、自分に向けてさ、そうしたら足場みたいになって移動ができたそうだ、でスキルが出ててかなり自由に空中を走れる様になった」

　サクラのは空中移動、空中に足場を作り移動する方法だ。

「それだと……」
「全員できるぞ」
「だろうな、けどトシは出ないだろ？魔力」
「スキル取得条件は魔力による空中移動じゃないんだよ、自分の意思で空中での移動が発現条件」
「それをどうやって？」
「音速ってわかるか？」
「音の伝わる速さだな前にヒカリから聞いた」
「音速を超えると衝撃が出るんだよ」
「なんか聞いたな」
「だからこうやって、手と足をパタパタと超早く動かすと浮ける」
「……」
「したらスキルが出る、サクラとちょっと違うけど飛べる様になります」

　俺のは空中浮遊だ。

「最初！最初の人とは思えない動きはなんだ！」
「高速手足パタパタ？魔力での移動がよくわからない人は最初に俺の方法で覚えたぞ？わかりやすい！って評判よかったんだけどなー、それにこっちはぷかぷか浮けるます！」
「うむ……」

　ミヤコ姉ちゃん聞いてたな……高速パタパタしてるし……あ、浮いた。

「おぉ！スキルゲットだ！」
「な？」
「な？じゃねーよ……」


　一般人には取得方法がばれてもできる人は少ないだろう、ミヤコ姉ちゃん以外はカズくらいかな？