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えへ

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 とてもとてもやらかしてしまった。リビングの隅に座り一人頭を抱え悩んでいると、次々とみんな帰ってくる。

「なぁにぃが!!!大丈夫問題ないだ!!!」
「……すまん……サリア滅ぼすって聞いて……キレた」
「ったく、どうすんだよバスクルはトシの物になったぞ」
「……返してくる、いらない」
「いらないってお前な」
「トシさっーん!俺の女って言ってくれましたねー///」
「ん?会話なんて覚えてないぞ?噛んで頭が真っ白にな……」
「え?みんなも聞いたよねー?俺の女に腕輪付けやがってって」
「聞いた///」
「聞いたの///」
「えへ///えへへ///」
「しょうがないわね!あんな大勢の前で宣言されてしまったら……嫁になります///」
「嫁の増殖は後にしてくれ、で?マジでどうすんだ?」
「どうしよっか……リーダーいい案ない?国いる?」
「いらない、案……案かー」
「国をいらないとか二人ともすげーな」
「最終目標は自分の国を作る事じゃないんだな」

 みんなで考えてもいい案は出てこない……いっそなかった事にして逃げてしまおうかと密かに考えていると、バスクルの敗北を聞きつけた輝星が入ってきた。

「トシさんですよね?!パレードに突っ込んで帝王殴って王位奪ったのって!」
「……違います」
「なんか偽名を言ってましたがやる事がトシさんとしか!」
「あ!!!」
「え?なんですか?」
「キラ君?……国王やりたいとかない?向こうは名前勘違いしてるしキラって聞こえたみたいでさ」
「え!いいんですか!俺が王様やっていいんですか?!でも俺なにもしていないですよ!?」
「う、む……髪は俺と同じ色だし少し切れば……バスクルを良くしてくれ、この仮面はキラ君に授けよう」
「おぉおお!!!俺が!俺が王様!!!仮面ありがとうございます!!!!」
「こいつ!ぶん投げやがった!!輝星に丸投げしやがったぞ!!!」
「ここまで計算通りなの?凄いの///」
「王様の妻、王妃様も惜しいですが、トシ様が嫌がるなら……これでいいのかも」

 これで問題は解決した……

「ちょっとトシ!なに盛大にやからしてんのよ!」
「あれ?ルナ?どした?」
「どしたじゃないわ!カオルからまたやらかしたから手が空いた人はバスクル行くよう連絡来たわよ!」
「解決した、大丈夫だ問題ない」
「また言ったの」
「で?なにが解決?なんか増えたわねー、会わない3日で随分増えたわねー」
「あ!あー、うん増えた、もう一人増えると思かな?」
「てい!私の時間が減るじゃない!てい!てい!」
「痛い痛いって、超部屋あるから大丈夫だ」
「それとこれとは違うのよ!てい!てい!……なによ」
「トシさんへの狼藉は許しませんよ?」
「……あんた名前は?」
「メグリ」

 なんかルナとメグリがバチバチしてる……

「来たよ!って増えすぎ!やらかしたってこれか!」
「また犠牲者が増えたね」
「メリル、犠牲者はトシさんに失礼よ、誰か犠牲になった?」
「心を奪われた犠牲者よターニャ」
「それは犠牲者であっているわね、ルナは何してんのよ喧嘩?」
「違うわ新人に教育しようと思ってね」
「私への教育はトシさんがしてくれると言いましたので遠慮します」
「……トシ?」
「メグリはちょっと任せてくれるか?結構病んでるっぽい」
「褒めないでくださいよ///」
「褒めてねーよ!」
「そうなんですか?勘違いしちゃいました、えへ///」
「えへじゃねーよ!可愛ければ許されると思うなよ!」
「聞きました!トシさんが可愛いって!聞きました!?」
「これは……強敵が現れたわね……」
「あざといのが嫌いなトシさんがぐらっときてますね」
「エヘ///難しいな……」
「メリル、練習は一人の時にした方がいいわよ」
「ルナちゃん!見ないでよ!」

 あざとすぎるのは苦手だが……めぐりは本当に強敵だな……

「そうだノア、キラの髪を俺と同じに切ってくれないか」
「ご主人様以外を触れと?私に?御冗談を」
「うわぁ!いつからいたの?」
「全く気が付かなかった……」
「じゃーキラの彼女の誰かに頼むか、ナルミ達は荷物取りに、キラは髪切ったら仮面かぶって国貰ってこい」
「「「はい!」」」
「え?え?国?何の事?」
「トシが帝王ぶん殴って王位奪ったんだよ、奪ったくせにいらないって輝星に丸投げだ」
「「「……」」」
「やらかしたってこっちだね」
「えー!トシ王様やらないの?」
「トコリ?俺は王様をやらないぞ、めんどくさい」
「ざんねん!トコリはざんねんだぞ!」
「へんな言葉遣い禁止です」
「パパのマネー」
「似てませんー」
「えー自信あったのに!」


 輝星が王様やりたいって言ってくれて本当によかった……俺にできる事は惜しみなく協力しようと心に誓うのであった……
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