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迷子回収
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頭にロックを乗せ知らない街を歩く。
「おいロック!全く人気がないが……ちゃんと道覚えてるか?」
「……まー」
「くそ!お前もか!」
「……まー」
「坂を下ればいいんだよな?そうすればお店の沢山あった場所に着くはずなんだ!」
「まー!」
城を出てすぐだったので馬車から降ろされたのは住宅街、お店が沢山あった門近くの商店街を目指したのだが……早くもやばい感じがする。
「あの微かに見える門に向かうぞ!」
「まー!」
ロックと二人……どちらも頼りにならない!……だが目視できていれば迷わないはず!
目標の門を見据えてなんとか来たが……
「なぁ……来た時に通った門と違う気がする……」
「……ま」
「そりゃこんなデカい街だ、門は何か所もあるもんな」
「ままま!」
「ギャグじゃないんだよ……こっちの方にもお店あるだろ?適当に行くぞ!」
「まー!」
門は入った時とは違う場所だったが店は結構ある。出店で適当に買い食いをして時間を潰すが、長いな……散歩を始めて30分は経っているのに念話はまだない。
「ここら辺の出店は制覇してしまった……ロックどこか行きたいとこあるか?」
「まー!まー!」
「ん?そっちはお店ないぞ?」
「まー!」
ロックが指さす方に向かうとするか、行きたい場所もある訳でもないし。てかそっちは来た方向じゃないかい?
(話はついたわ、トシはどこで迷子?)
(何言ってんだ?どこにいるかわからないから迷子なんだぞ?)
(……城を真正面に見てどっちに私達いる?)
流石ルナだな!わずか10分で回収してくれた!
「えっと、どうなったんだ?聞いていいか?」
「ロエ含め5人ね、増える可能性がまだあるけど……決定は5人」
「あれ?大魔王の下に魔王が4人?だかいるんだよな?……大魔王がロエで各街を収めてる魔王……来るの全員魔王とか?」
「あら?覚えていたの?大魔王の下に5人の魔王よ、でも今回は関係ないわ」
「そうかそうか、それはよかった?ロエ以外は誰?」
「……ロエって呼ばれた!」
「私に言わないでよ」
なんか懐かしい反応だな、ロエ以外はミ二スカさん位しか接点ないはずだが?
「ロエ付きのメイド4人よ」
「ミニスカさん達?」
「……ミニスカサンタ」
「ノア?なに言ってるの?」
「……なんでもありません///」
言った事を後悔しているのか若干顔が赤い。
「他の3人と会ってないよな?いいのか?勝手に決めて」
「一人は会っていますね、司会をしていました。全員すでに退職が済んでおります」
「ああ!あの人か!……え?……大魔王のメイドを退職?」
「そうです、元々ロエ以外に仕える気はなかったので大魔王をロエが辞めるなら当然です」
話を聞きたいが……
「その話はみんな揃ってからで、まずはロエの実家に行ってから話をしましょう」
「へ?……これから?!両親にご挨拶とか気持ちの整理がつかないんだが!?」
「違うわよ!ロエのご両親は……」
「すまん」
「え?いえ……///」
こんなに小さいロエが大魔王やってたんだ……考えればわかるだろうに……くそ!
「待ってください、ロエの両親死んでませんよ?」
「……ん?生きてんの?やっぱり両親に挨拶?」
「ロエの両親は今リュノーで食堂をやっています」
「先代大魔王がリュノーで食堂?」
「いえ先代ではないです」
こんがらがってきた……
「簡単に説明しますと、先代大魔王はロエの祖父です、先代は魔王印のなかった息子達ではなく初孫で魔王印を持つロエを後継者に指名しました」
「魔王印?」
「魔王の資格と言われる印です、生まれつき持つ者、何かを成し遂げ発現する者などいます」
「ロエがそれを持っているのか?」
「はい、一日違いで生まれたローザ様にも印があったのですが……初孫のロエが……」
「どんなのなんだ?」
「///」
「お尻にあるので今は……見せれる?」
「……無理///」
お尻に印があるのか……ちっちゃいロエが更に小さくなってしまった。
「でも大魔王ってそんなに簡単になったり辞めたりできるもんなのか?」
「簡単ではありませんよ、今回は簡単でしたが」
「今回は?」
「謁見の時にいた5人の魔王に気が付きましたか?」
「まったく気が付かなかった」
「……全会一致で承認されました。ぶっちゃけますとロエ一人の生贄ですめばいい!って感じでしょうね」
「ロエ?嫌なら無理しなくていいんだぞ?」
「トシ、その話は終わってるから大丈夫よ、照れて顔見れないだけ」
「……また呼ばれた///」
「ん、んん!そして次の大魔王に誰も手を上げませんでした。ローザ以外……もし敵対する様な事になった場合の責任を取りたくないのでしょう」
「それで白ドレスが大魔王になったのか」
「いくつか条件は付きましたが、こちらも全会一致で決まりました」
生贄にってのは気に入らないけど、生贄感がまったく見えない……うつむいたままミニスカさんのスカート握っているんだけど、偶に見える顔がニヤついているんだよな……
「おいロック!全く人気がないが……ちゃんと道覚えてるか?」
「……まー」
「くそ!お前もか!」
「……まー」
「坂を下ればいいんだよな?そうすればお店の沢山あった場所に着くはずなんだ!」
「まー!」
城を出てすぐだったので馬車から降ろされたのは住宅街、お店が沢山あった門近くの商店街を目指したのだが……早くもやばい感じがする。
「あの微かに見える門に向かうぞ!」
「まー!」
ロックと二人……どちらも頼りにならない!……だが目視できていれば迷わないはず!
目標の門を見据えてなんとか来たが……
「なぁ……来た時に通った門と違う気がする……」
「……ま」
「そりゃこんなデカい街だ、門は何か所もあるもんな」
「ままま!」
「ギャグじゃないんだよ……こっちの方にもお店あるだろ?適当に行くぞ!」
「まー!」
門は入った時とは違う場所だったが店は結構ある。出店で適当に買い食いをして時間を潰すが、長いな……散歩を始めて30分は経っているのに念話はまだない。
「ここら辺の出店は制覇してしまった……ロックどこか行きたいとこあるか?」
「まー!まー!」
「ん?そっちはお店ないぞ?」
「まー!」
ロックが指さす方に向かうとするか、行きたい場所もある訳でもないし。てかそっちは来た方向じゃないかい?
(話はついたわ、トシはどこで迷子?)
(何言ってんだ?どこにいるかわからないから迷子なんだぞ?)
(……城を真正面に見てどっちに私達いる?)
流石ルナだな!わずか10分で回収してくれた!
「えっと、どうなったんだ?聞いていいか?」
「ロエ含め5人ね、増える可能性がまだあるけど……決定は5人」
「あれ?大魔王の下に魔王が4人?だかいるんだよな?……大魔王がロエで各街を収めてる魔王……来るの全員魔王とか?」
「あら?覚えていたの?大魔王の下に5人の魔王よ、でも今回は関係ないわ」
「そうかそうか、それはよかった?ロエ以外は誰?」
「……ロエって呼ばれた!」
「私に言わないでよ」
なんか懐かしい反応だな、ロエ以外はミ二スカさん位しか接点ないはずだが?
「ロエ付きのメイド4人よ」
「ミニスカさん達?」
「……ミニスカサンタ」
「ノア?なに言ってるの?」
「……なんでもありません///」
言った事を後悔しているのか若干顔が赤い。
「他の3人と会ってないよな?いいのか?勝手に決めて」
「一人は会っていますね、司会をしていました。全員すでに退職が済んでおります」
「ああ!あの人か!……え?……大魔王のメイドを退職?」
「そうです、元々ロエ以外に仕える気はなかったので大魔王をロエが辞めるなら当然です」
話を聞きたいが……
「その話はみんな揃ってからで、まずはロエの実家に行ってから話をしましょう」
「へ?……これから?!両親にご挨拶とか気持ちの整理がつかないんだが!?」
「違うわよ!ロエのご両親は……」
「すまん」
「え?いえ……///」
こんなに小さいロエが大魔王やってたんだ……考えればわかるだろうに……くそ!
「待ってください、ロエの両親死んでませんよ?」
「……ん?生きてんの?やっぱり両親に挨拶?」
「ロエの両親は今リュノーで食堂をやっています」
「先代大魔王がリュノーで食堂?」
「いえ先代ではないです」
こんがらがってきた……
「簡単に説明しますと、先代大魔王はロエの祖父です、先代は魔王印のなかった息子達ではなく初孫で魔王印を持つロエを後継者に指名しました」
「魔王印?」
「魔王の資格と言われる印です、生まれつき持つ者、何かを成し遂げ発現する者などいます」
「ロエがそれを持っているのか?」
「はい、一日違いで生まれたローザ様にも印があったのですが……初孫のロエが……」
「どんなのなんだ?」
「///」
「お尻にあるので今は……見せれる?」
「……無理///」
お尻に印があるのか……ちっちゃいロエが更に小さくなってしまった。
「でも大魔王ってそんなに簡単になったり辞めたりできるもんなのか?」
「簡単ではありませんよ、今回は簡単でしたが」
「今回は?」
「謁見の時にいた5人の魔王に気が付きましたか?」
「まったく気が付かなかった」
「……全会一致で承認されました。ぶっちゃけますとロエ一人の生贄ですめばいい!って感じでしょうね」
「ロエ?嫌なら無理しなくていいんだぞ?」
「トシ、その話は終わってるから大丈夫よ、照れて顔見れないだけ」
「……また呼ばれた///」
「ん、んん!そして次の大魔王に誰も手を上げませんでした。ローザ以外……もし敵対する様な事になった場合の責任を取りたくないのでしょう」
「それで白ドレスが大魔王になったのか」
「いくつか条件は付きましたが、こちらも全会一致で決まりました」
生贄にってのは気に入らないけど、生贄感がまったく見えない……うつむいたままミニスカさんのスカート握っているんだけど、偶に見える顔がニヤついているんだよな……
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