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覚醒モードのノアは大人気で次々に訓練の申し込みを受けていた。俺達の訓練は個人戦パーティ戦での実戦形式がメインであるが偶に変なノリの日がある、それが今日だった……
原因は昨日カズの家から帰りみんな食事が終わっていた為、一人で食べた晩飯後の事だった。
「トシちょっといいか?」
「イーヒッドか?どうした?」
「聞きにくい事なのだが……」
食後でリビングにはみんないてダラダラ話していた時にイーヒッドが切り出した。
「キングブラディボアはとてつもなく美味しく、感動した……他に珍しい肉はないか?」
「神妙な顔して何かと思えば肉かよ、そうだな大量に確保してるのはファング系とバイソンか?」
「レアっぽいモンスターはないのか?」
「ん~どうだろう……」
「魔の森でめっちゃ強かったってやつは?」
「……いたな……3匹位かな?マジックバックにいるな……でもそんなに大きくなくてみんなで食べたら1食で終わりそうだから放置してたわ」
「話だけで私達も見てなかったね」
「トシお兄ちゃん!トキも見たい!」
「強い……トシさんが強いと評価するモンスター見て見たいですね」
「それじゃここではまずいから地下行くか?」
「「「はーい!」」」
魔の森でワンパンで倒せなかった2匹と、4発かかった計3匹のモンスターを出してみんなに見せてあげる事にする。早朝訓練にも影響しない時間だったので訓練部屋にみんなで移動だ。
「それじゃ出すぞ……これがその3匹だ!」
「「「……」」」
「あれ?インパクトあんまなかった?この2匹がワンパンでダメだったやつで、こっちのが3発耐えた奴だな」
「「「……」」」
「……えっと……なんか……ごめんなさい?」
「……死体なのに……勝てないと思う」
「……言いたい事わかるわ……これが普通に存在してると?」
死体に勝てないって……でも記憶通りならこの3匹は桁違い、でかボア以上だったからな……
「ヒカリーミリヤー捌いて肉取れるか?」
「…素材の加工はまだ無理……そっちの2匹は前より無理って感じはないからできるかも?」
「ミリヤには皮を剥ぐことさえ……まだ無理そうです……」
「ヒカリ?肉取るのはできるんだよな?試しに1匹頼んでいいか?失敗しても問題ないからさ」
「…わかった、やってみる」
一番強いやつが3m位で他は両方5m位か?小さい体に強さが濃縮されているって感じかな?
「ひかりー!がんばれー!」
「ミリヤもがんばって!」
「…モンスターの解体で応援される日が来るとは……」
「やっぱり皮はかなり頑丈ですね、見た事ないレベルです……」
「手伝える事ありますか?」
「…ごめん、ない……ミリヤでぎりぎり手伝えてるレベル」
「そうですか……」
「…炭火焼きの準備、これはワサビ醤油がいいかも、焼き肉のタレも用意」
「はい!」
「…あとはみんな全力で身体動かしてお腹空かせて、ヒカリとミリヤは解体で体力使う」
「よし!みんな!焼く準備して、お腹減らそー!」
「「「おぉーーー!!!!」」」
こういう時の行動力はみんな凄いな……あっという間に肉を焼く準備を済ませ、ヒカリ達の迷惑にならない様に奥で身体を動かし始めた。
「…トシ、ゆっくり引っ張って!」
「おう!……ぐぎぎぃー!固ってー!」
「…がんばって!でもゆっくり!」
「あいよ!」
力仕事を引き受け、なんとか解体を済ます、予想より早く捌けたので、そのままもう1匹捌いてしまう……やっぱり最後の1匹はヒカリの判断で保留となったが、2匹は素材と肉に完璧に分けられた。
「…凄い戦いだった……」
「職人として最高です///」
「…ミリヤもわかってきた」
「はい!師匠!」
職人にしか理解できないと思られるやりとりが行われている。
「…2kgづつ切り分けた、これはトシが保管、でかボア以上に扱いには注意!」
「そこまでか?」
「…まだ見て触っただけだけど……でかボアの美味さをこれだけの量に濃縮した感じ?2匹とも質は違うけど、わかりやすく言うなら最高級牛肉と豚肉?」
「……あの大きさを濃縮……しかも2種類の味……」
「…実際食べないとわからないけど」
解体で3人共汗まみれだ、腹減らす組もかなり本気で動いているようで、みんなでさくっと風呂で汗を流し再度集合する。
「では……ルナ平気ね?」
「ええ……毒などはなし、両方とも、でかボアと同じでオーバーSの食材鑑定結果よ……」
ルナの鑑定はS以上の判別はできないらしい、だが毒などの判別はできるのでありがたい、全員同時に焼いて食べれるように、各パーティで野営用のバーベキューセットも出し……
「では……各自準備はいいか!!!」
「「「おぉおお!!!」」」
「焼き方始め!」
全員無言で肉を焼いている。
「「「……」」」
「よし!いただきます!」
「「「いただきまーす!!!」」」
ん~まさかでかボアを越える肉が存在するとは……
「……この味を表現できない……あれ?箸……落ちてる……」
「あ……私も……」
「僕もだ……」
手に持っていたはずの箸が地面に落ちていた……俺だけじゃない……全員が放心状態に。
「トシ泣いてるわよ」
「ルナもな」
「あら……本当……」
「ノアでさえあの状態なのよ?人間にはこの涙は耐えられないわ」
「あれ……私も涙を?」
「この肉は戦争を起こす事も止める事もできるね」
「その通りだな……肉を食べる為に争い……肉を食べると全てを許せる。悪魔と神の肉だな」
って事がありそれをトキがミヤコ姉ちゃんに話……当然食べたいとなり……
「チャイコの肉とミーコの肉は一人1枚ねー!他のは好きなだけどうぞー!」
「チャイコ?ミーコ?」
「ああ、茶色い毛皮がチャイコで緑っぽい毛皮のがミーコ、呼び名がないとって事でトキが決めた」
「なるほど……これか……」
「ショックで手に持っている物を落とすので手には使い捨ての箸以外持たないでくださいねー」
「カオルがなんか言ってるが……そんななのか?」
「感じ方に個人差はあるが、手に物を持って食べてはいけない……俺達の共通認識だ」
その後……何十本もの箸の落ちる音だけが鳴り響いた。
原因は昨日カズの家から帰りみんな食事が終わっていた為、一人で食べた晩飯後の事だった。
「トシちょっといいか?」
「イーヒッドか?どうした?」
「聞きにくい事なのだが……」
食後でリビングにはみんないてダラダラ話していた時にイーヒッドが切り出した。
「キングブラディボアはとてつもなく美味しく、感動した……他に珍しい肉はないか?」
「神妙な顔して何かと思えば肉かよ、そうだな大量に確保してるのはファング系とバイソンか?」
「レアっぽいモンスターはないのか?」
「ん~どうだろう……」
「魔の森でめっちゃ強かったってやつは?」
「……いたな……3匹位かな?マジックバックにいるな……でもそんなに大きくなくてみんなで食べたら1食で終わりそうだから放置してたわ」
「話だけで私達も見てなかったね」
「トシお兄ちゃん!トキも見たい!」
「強い……トシさんが強いと評価するモンスター見て見たいですね」
「それじゃここではまずいから地下行くか?」
「「「はーい!」」」
魔の森でワンパンで倒せなかった2匹と、4発かかった計3匹のモンスターを出してみんなに見せてあげる事にする。早朝訓練にも影響しない時間だったので訓練部屋にみんなで移動だ。
「それじゃ出すぞ……これがその3匹だ!」
「「「……」」」
「あれ?インパクトあんまなかった?この2匹がワンパンでダメだったやつで、こっちのが3発耐えた奴だな」
「「「……」」」
「……えっと……なんか……ごめんなさい?」
「……死体なのに……勝てないと思う」
「……言いたい事わかるわ……これが普通に存在してると?」
死体に勝てないって……でも記憶通りならこの3匹は桁違い、でかボア以上だったからな……
「ヒカリーミリヤー捌いて肉取れるか?」
「…素材の加工はまだ無理……そっちの2匹は前より無理って感じはないからできるかも?」
「ミリヤには皮を剥ぐことさえ……まだ無理そうです……」
「ヒカリ?肉取るのはできるんだよな?試しに1匹頼んでいいか?失敗しても問題ないからさ」
「…わかった、やってみる」
一番強いやつが3m位で他は両方5m位か?小さい体に強さが濃縮されているって感じかな?
「ひかりー!がんばれー!」
「ミリヤもがんばって!」
「…モンスターの解体で応援される日が来るとは……」
「やっぱり皮はかなり頑丈ですね、見た事ないレベルです……」
「手伝える事ありますか?」
「…ごめん、ない……ミリヤでぎりぎり手伝えてるレベル」
「そうですか……」
「…炭火焼きの準備、これはワサビ醤油がいいかも、焼き肉のタレも用意」
「はい!」
「…あとはみんな全力で身体動かしてお腹空かせて、ヒカリとミリヤは解体で体力使う」
「よし!みんな!焼く準備して、お腹減らそー!」
「「「おぉーーー!!!!」」」
こういう時の行動力はみんな凄いな……あっという間に肉を焼く準備を済ませ、ヒカリ達の迷惑にならない様に奥で身体を動かし始めた。
「…トシ、ゆっくり引っ張って!」
「おう!……ぐぎぎぃー!固ってー!」
「…がんばって!でもゆっくり!」
「あいよ!」
力仕事を引き受け、なんとか解体を済ます、予想より早く捌けたので、そのままもう1匹捌いてしまう……やっぱり最後の1匹はヒカリの判断で保留となったが、2匹は素材と肉に完璧に分けられた。
「…凄い戦いだった……」
「職人として最高です///」
「…ミリヤもわかってきた」
「はい!師匠!」
職人にしか理解できないと思られるやりとりが行われている。
「…2kgづつ切り分けた、これはトシが保管、でかボア以上に扱いには注意!」
「そこまでか?」
「…まだ見て触っただけだけど……でかボアの美味さをこれだけの量に濃縮した感じ?2匹とも質は違うけど、わかりやすく言うなら最高級牛肉と豚肉?」
「……あの大きさを濃縮……しかも2種類の味……」
「…実際食べないとわからないけど」
解体で3人共汗まみれだ、腹減らす組もかなり本気で動いているようで、みんなでさくっと風呂で汗を流し再度集合する。
「では……ルナ平気ね?」
「ええ……毒などはなし、両方とも、でかボアと同じでオーバーSの食材鑑定結果よ……」
ルナの鑑定はS以上の判別はできないらしい、だが毒などの判別はできるのでありがたい、全員同時に焼いて食べれるように、各パーティで野営用のバーベキューセットも出し……
「では……各自準備はいいか!!!」
「「「おぉおお!!!」」」
「焼き方始め!」
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「「「……」」」
「よし!いただきます!」
「「「いただきまーす!!!」」」
ん~まさかでかボアを越える肉が存在するとは……
「……この味を表現できない……あれ?箸……落ちてる……」
「あ……私も……」
「僕もだ……」
手に持っていたはずの箸が地面に落ちていた……俺だけじゃない……全員が放心状態に。
「トシ泣いてるわよ」
「ルナもな」
「あら……本当……」
「ノアでさえあの状態なのよ?人間にはこの涙は耐えられないわ」
「あれ……私も涙を?」
「この肉は戦争を起こす事も止める事もできるね」
「その通りだな……肉を食べる為に争い……肉を食べると全てを許せる。悪魔と神の肉だな」
って事がありそれをトキがミヤコ姉ちゃんに話……当然食べたいとなり……
「チャイコの肉とミーコの肉は一人1枚ねー!他のは好きなだけどうぞー!」
「チャイコ?ミーコ?」
「ああ、茶色い毛皮がチャイコで緑っぽい毛皮のがミーコ、呼び名がないとって事でトキが決めた」
「なるほど……これか……」
「ショックで手に持っている物を落とすので手には使い捨ての箸以外持たないでくださいねー」
「カオルがなんか言ってるが……そんななのか?」
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