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男子会

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 城に向かう途中、カズに念話をすると珍しく家にいた。現在カズは一人暮らしだ、以前は城で世話になっていたが少し前に一軒家を借りそこに移り住んでいる。アヤコさんもちょこちょこ遊びに来ているらしいが夜はいないはずだ。

 「おっす、あれ?カズ飲んでる?」
 「少しだけな、まぁ入れよ」
 「ん?お邪魔しますっと」

  言われるがまま家の中に上がる、扉を開けた先にはすでに飲み始めている国王と貴族の姿が……

「あ?トシも来たのか!ほれ駆け付け一杯」
 「さんきゅーって、お偉いさんが2人揃ってこんな時間からいいのか?」
 「店で酔う訳にもいかんし、城だとメイドがいるしな」
 「俺も似た感じだ、貴族が店で酔っぱらってしまったら外聞が悪い」
 「そんなもんか……ん?もしかしてカズが城から出たのって溜まり場にする為か?!」
 「……」
 「……」
 「オレも飲むのは好きだし、10日に1回位なら楽しいから歓迎だ」

  カズがいいなら構わないが10日か5日になって、そのうち毎日にならなければいいな。

 「そういえばトシはどこ行ってたんだ?4日も朝の訓練にいないのは珍しいのではないか?」
 「俺も聞こうと思ってたんだ、アルと一緒に訓練所に行って訓練はしてきたが……あそこの子達どんどんレベルが上がっているな、うちの騎士団にそのまま全員就職できるぞ」
 「すでにD……いやCランクの冒険者に匹敵するな」
 「まだまだだよ、基礎の基礎、知識もないしさ」
 「そうか?すでに充分だと思うが……クーデター起こす気なら先に言えよ?トシになら素直に譲るぞー」
 「前にも言ってたな、王様なんてがらじゃねーよ、でも真魔王ってのが片付いたらSSSランク目指すわ」
 「……本気か?……本気なんだろうな……」
 「SSSって大昔の勇者が死んだ後に授かったとかだったか?」
 「二階級特進?」
 「二階級特進ってのは知らんが命を懸けて国を守った栄誉で送られたのではなかったか?」
 「って事は生きているうちにSSSになった人いないのか?」
 「そういう事だな……はははは!国王よりなるの大変そうだな」

  頑張るだけ頑張りますよ、国王より倍率が高くてもみんなが喜ぶならさ。

 「そうだそうだ!トシに聞きたかった事があるんだ!」
 「ん?聞きたい事なんていつでも聞いていいのに」
 「そういう訳にはいかん話だ、カズにも聞きたい」
 「アルさん?オレにも?」

  お義父さんはまだ早いとアルさんとカズは呼んでいる、この4人の時は完全無礼講、はっきり言って何でもありだ。

 「なんだかんだ女性陣がいて聞けなかったからな」
 「エロ関係か?」
 「エロ関係だ!」
 「俺も知りたかった事と同じだと思う」
 「ラグナもか?」
 「ああ……カズには少し悪いが特にトシだ」
 「なんだなんだ?早く言えよ」
 「迷い人はそんなに性欲が凄いのか?」
 「うむ、やはり同じ疑問だったな」
 「どうだろう?実際本人に聞いた事ないし噂ではこっちの男は週1って聞いたんだけどあってる?」
 「俺は週2でできるが月1でも問題ないな」
 「俺も同じ位だな頑張って週2だな」
 「それは……俺には無理だな」
 「やっぱりか!やっぱり噂であったか!俺達は強い方だから週2が可能だが、普通は頑張って1らしいからな」

  あれ?勘違いさせた?

 「オレ……日3……自分でだけど……」
 「な……んだ……と!……聞き間違えか?日?日と言ったのか?」
 「おかずがあれば……たぶん5は逝ける…」
 「化物だ……やはり迷い人は化物……トシ!では無理とは!」
 「俺もカズと一緒だな、1日我慢できればいいかな?」
 「「……」」
 「この世界エロ本がない……写真もない……」
 「現像できないもんな」
 「!?……なにを……何を言っている?現像?……まさか……まさか……カメラが存在しているのか?!」
 「やっぱカズも気づいてなかったか?スマホ動くぞ?俺も知ったばかりだけど」
 「な……んと……いう事だ――――!!!!!!」
 「カズはどうしたんだ?会話がわからないぞ?」
 「異世界の技術か?」

  カズは叫び声を上げながら2階に行ってしまった、その間に簡単に説明しているとカズが戻ってきた。

 「どうすればいい?どうすればいいんだ?!」
 「ゆっくり魔力を流し込むと充電されるぞ」
 「……本の中での話ではなかったのか……お宝画像が……いつか復活すると信じて……くそ!」

  あ……言った方がいいのか……でも言える感じじゃ……

「おぉおおおおおおぉおおおぉぉぉなんでだーーーーー!!!!!!」
 「カズはどうしたんだ?」
 「お!が上がったり下がったり面白いな」
 「元気出せ……俺も通った道だ……」
 「……アプリも画像も……カメラと……計算機……メモ?……うそだろ……」
 「説明いいか?このカズも肴になるが」
 「多分、前世で収集したエロい絵が全部なくなったって感じかな?」
 「そういう事か……これから増やすことはできないのか?」
 「できますよ、カズ次第ですが」

  アルの前でアヤコさんに頼めとは言えない……見本として一升瓶抱えて寝てるヨシコを見せてあげる……このフォルダはエロくない……

「まるで実物だな……絵面はひどいが……」
 「なぁトシ、これ見せた事バレたら怒られるのではないか?」
 「これ位なら大丈夫だろ?」
 「……おい……おいトシ……お前まさか……」
 「……なんだよ」
 「すでにエロ画像集め始めてるとか言わねーよな?」

  カズが怖いんだが……

「禁則事項です」
 「……もう……それが……答えじゃねーかよ……」
 「……見る事は可能か?」
 「不可能です」
 「どうしても?」
 「なんだよ3人共か?性欲薄いんじゃないのかよ?」
 「バカ!エロが嫌いな男はいない!」
 「別腹というやつだ」

  このままでは……まずい……あ!

 「そういえば……あったあった」

  スマホを操作して思い出した画像を探す、これならセーフだろ?たぶん……

「次はないぞ、俺の命も危ないからな……それでもいいなら1枚見せる」
 「……うむ」
 「……ああ」
 「……神に誓って」
 「なら……これが見せれる限界だ……」

  そこにはスク水で肩ひもを片方はずし上目遣いでバニラアイスを食べている画像が……鼻より上は写っていない失敗の画像だが逆にエロい……このメンツには誰かバレる可能性が高いと思うが……

「……」
 「……」
 「……何させてんだよ」
 「文句言いながらしっかり見てんなよ」

  3人共目を離さない……失敗したか?

 「ん!んん!……仕事を思い出した……俺は失礼する」
 「ラグナもか!俺もだ早く戻って片付けなければ!」

  ラグナとアルはそう言い残してさっさと帰ってしまった……

「カズ……チラチラ見んな、これお土産の牛丼と新作マヨネーズだ感想今度聞かせろ……じゃーな」
 「わるい……またな」


  それなりに時間も経ったし帰るかな、牛丼の感想は今度でいいや……大事な部分は見えてなかったから平気だよね?
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