何でも屋

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番外編2-日常なんてこんなもん

何でも屋の日常 その弐

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 所かわって何でも屋の事務所。倉庫での作業が一段落したため、修と重は事務所で休憩を取っていた。

重「結局さぁ」

修「うん」

重「麦茶になっちゃうんだよねぇ、夏は」

修「まあな、ペットボトルとかで買うときは違うけどよ、自分で作るタイプとなると麦茶だよな。つーか、無意識に手に取ってるんだよな」

重「そうそう」

 重は麦茶の入ったコップを取ろうと手を伸ばしたが、何かに違和感を覚えて手を止めてしまった。

重「…………? あっ、煎餅を出してないじゃない!」

修「あっ、わりぃ。出すの忘れてた」

重「まったく。まあいいよ、アチキの引き出しにも入ってるから」

 重は一番下の引き出しを開けるとゴソゴソとやり始めた。

修「なぁシゲ、どれか一つにしろよ?」

重「何が?」

修「自分の呼び方だよ。アチキだのアタイだのよぉ。オレ様拙者それがしとか言ってるけどさ、一つにしろっての」

重「別にいいでしょうよ、気分で使い分けてるんだから」

修「アチキの気分ってどんなだよ」

重「はい、ありましたよ煎餅ちゃん!」

修「なんのやつ?」

 聞かれた重は自慢げに煎餅の袋を修のほうへ突き出して見せた。

重「しぐれ揚でございます!」

修「……………」

重「あれ? 嫌いだっけ?」

修「いや、そうじゃなくてさぁ」

重「なに?」

 重はしゃべりながら袋をあけた。

修「大先生と俺の親父はよぉ、俺が普段忘れてるおいしいお菓子を買ってくるよな」

重「ははっ、なにそれ? 褒めてんの?」

修「褒めてるとかじゃなくてさ、思い出せないでいる自分に腹が立つんだよ」

 重は笑いながらしぐれ揚を一つ口に入れた。

修「ったくよ、何なんだろうなこういうのは」

重「何ってバカでしょ、バカ」

修「……このことに関しては大先生さんの言う通りだな、バカなんだよ。なんで忘れちゃうかなぁ……」

 二人が他愛もない話をしているころ、知哉と渡は喫茶店を後にして、車で事務所へ帰っている最中だった。

知哉「はぁーあ、ぜんぜん休憩にならなかったな」

渡「本当にそう。あれだよね、みんな悪い人たちじゃないから余計に疲れたよね」

知哉「今度から中にファンがいるかどうか確認してから入らなきゃな」

渡「そうだね」

知哉「……あ、そういやさ」

 知哉はエアコンの吹き出し口をいじりながら聞いた。

知哉「あれはどうなってんの?」

渡「あれ? あれって何?」

知哉「何って合宿地の話だよ」

渡「あぁ、修に任せっきりで忘れてた」

知哉「今さらなんだけどよ、修に任せて大丈夫か? 今いる事務所と倉庫だっていわくつきだったんだしよ」

渡「そうだった、そのことも忘れてた。でもさすがに今回は大丈夫でしょ」

知哉「それにしてもどこにすると思うよ?」

渡「うーん、まぁ修のことだから海方面じゃないと思うんだよね。自分がイライラするような人たちが集まるとこは選ばないでしょ?」

知哉「わかんないぞ? 人知れない静かな港町かもしんないぞ? 修はそういうの詳しそうじゃん?」

渡「確かに。変に詳しいよね」

知哉「でもまぁ、教授さんの言ったとおりになって、山になるかもしれないよな」

渡「山ねぇ、いいよね山。なんかこう清々しんだよね山はさぁ」

知哉「風景がいいんだよ。川が流れて山が続いてさ、遠くを見るとふもとの街なんか見えて、なぁ?」

渡「うん。あれだよ、中学の時の修学旅行を思い出す」

知哉「懐かしいなぁ。あれだよな、ジンギスカン食ったよな」

渡「あぁ、食べた食べた。それにほら、湖で手漕ぎボート乗って、湖に漕ぎ出してから10分もしないうちに大雨降ってきちゃって」

知哉「あれは焦った、結構な雨だったもんな。そういやそのボート乗り場のトイレの窓、吹き飛んでたよな」

渡「なにそれ? そうだったっけ?」

知哉「吹き飛んでたよ。んで段ボールでふさがれてたんだけど、その段ボールも雨風でボロボロでよぉ」

渡「よく覚えてんねぇ、そんなこと」

知哉「教授さんがバスガイドさんの胸を触ったこともな」

渡「わざと触ったんじゃないからね!? 狭いバスの通路を歩いて、つまづいて転んだ時にたまたま触っちゃったんだよ! 事故だよ事故!」

知哉「そうですかぁ? それにしちゃ大げさに転んだように見えたけどねぇ」

渡「……パンツ一丁で温泉町の中を走り回ってたバカに言われたくないね」

知哉「あれこそ事故だろ! 露天風呂の裏手の森から出てきたイノシシに追いかけられて逃げただけなんだからよ!」

渡「逃げてる間に服を脱ぐかねぇ?」

知哉「露天風呂に入ろうとしてたときに襲われたんだろ!」

渡「どうだか」

知哉「どうだかって、見たろあのイノシシを!」

渡「見てませんなぁ」

知哉「ウソつけよ! 教授さんがアソコ丸出しで風呂場のドアから脱衣所のほうに逃げてくるから、イノシシも中に入ってきたんじゃねぇか!」

渡「うるさいね、俺のイノシシ見て仲間だと思ったんじゃないの?」

知哉「なにがイノシシだよ、教授のはウリ坊だろ?」

渡「だれがウリ坊だよ!」

 ウリ坊とデクノウボウが言い争いをしているころ、修と重は倉庫でヘンテコな箱をいじっていた。

修「んでもって、出てきたのがこの『占い箱』ってやつ」

 木製で出来ている箱は、高さは40センチほどで、正面に二つのダイヤル、三つのレバー、複数のボタンがあり、正面中央には古い液晶画面がある。その下には何かが出てくるのだろうか受取口なるものがあった。

重「倉庫に最初からあったガラクタの山の中にあったんだよね?」

修「おう、面白そうだから外側だけきれいにしたんだよ。コンセント差し込んだら動くしさ」

重「……いわくつきの変な箱だったらどうすんの?」

修「大丈夫だろ? まっ、いいから占ってみろよ、横にやり方が書いてあるからさ」

 言われた重は箱の右側に書かれた使用方法を読みながら箱をいじり始めた。

重「えーっと、左のダイヤルで生年月日を合わせる……」

 カチカチとダイヤルを回す重。

重「次は、左下のスイッチを直感に従って五つ選んで押す……」

 少し悩みながらも重はスイッチを押した。

重「そしたら……」

修「右のレバーを引くってさ、なんか質問カードが出てくるらしいぞ?」

 修に言われた通りにレバーを引くと、受取口から長方形のカードが出てきた。

重「おっ、出てきた…… うーんと、『あなたの事を心から愛してくれている人の名前をお教えします』って書いてある」

修「裏にも何か書いてあんぞ?」

重「えっ? あぁ本当だ、『直感でスイッチを四つ押した後、左側のダイヤルを現時点から二周させてください。中央の液晶画面に結果が表示されます』だって。ちょっと面倒だねぇ」

 そう言いながらも手順を進めていく重。

重「はい二周……」

修「おっ、じゃあ結果が出るな」

重「そうだね。というか、ずいぶん古い液晶だねぇ」

 二人が画面を見続けていると、占い箱はカチャピンカチャピンとポンコツな音を立て始めた。時折、ポコッポコッと泡立つような音をだす占い箱に不安になる二人。

重「本当に大丈夫なんだろうね……」

修「たぶん……」

 そのとき、占い箱は甲高い音を出した。

ピーッ! ピーッ!

重「おっ、結果が出るよ…… ほんっと、液晶の色が薄くて見にくいね」

 重は画面にグッと近づいた。

重「全部カタカナだと読みづらいな、えー、アナタノコトヲ ココロカラ アイシテクレテイル ヒトノナハ……」

修「おう、誰だ?」

重「……オ・サ・ム?」

修「あ? んな訳ねぇだろ?」

 今度は修が画面にグッと近づく。

修「オサムって表示されてんな……」

 嫌な予感がした修はゆっくりと重のほうへ顔を向けた。重はモジモジしながらうつむき、恥ずかしそうにしていた。当然、修の表情はうんざりとなる。

重「修くぅーん!」

 修に抱きつく重。

修「やめろよ、気持ちわりぃ!」

重「やっぱり! やっぱりアタシのことを!」

修「あぁ、もう面倒くせぇなぁ! 離れろって!」

重「照れてやんのぉ、照れてやんのぉオサタン!」

修「照れてもねぇし、オサタンでもねぇんだよタコ!」

 修が力づくで重を振りほどこうとしていると後ろから呆れかえった声が聞こえた。

渡「何をやってんの?」

 買い物から帰ってきていた渡の姿がそこにあった。

修「あ、いや、シゲのバカが…」

重「オサタンがアタシのこと愛してるんだって!」

渡「……やっぱりな」

修「何がやっぱりなんだよ!」

知哉「今さら何を言ってんだよ、俺は祝ってやるぞ?」

 渡の後ろから顔を出した知哉は嫌味ったらしく言った。

修「何が祝ってやるだ、めでたいのはお前の頭だろ!」

知哉「なんだと!?」

重「はいはい、落ち着いて。ケンカの理由は何なのかな?」

 制止された二人は黙って重の尻をひっぱたいた。

重「イタッ!」

渡「ねぇ、もういいからさ、使い方を教えてよ」

修「あ? なんだ、占いたいのか?」

渡「占いたいというか、こういうレトロな機械って好きなんだよね。だからさ、早く教えてよ」

修「教えるも何も、使い方は右側に書いてあるよ」

渡「あ、そうなの?」

 渡は目を輝かせながら使い方を読み始めた。

渡「なるほどね。じゃあ大先生は一つ目の方法で占ったんだ?」

修「一つ目?」

渡「他にも書いてあるよ」

修「気づかなかったな……」

渡「それじゃあやってみるかな? 初めにダイヤルで生年月日を合わせて、中央のレバーを引くと……」

 手順通りに渡が進めると、また受け取り口からカードが出てきた。

渡「おっ、何か書いてある。えー、あなたの前世の人物を殺した犯人をお教えします?」

知哉「前世の人物が殺されたって事がもう分かってんのかよ!」

渡「まあいいじゃない。それで? カードを上の戻し口に入れて左のレバーを引く……」

 すると占い箱はポンコツ音を出し始めた。

渡「……大丈夫なのコレ?」

知哉「爆発とかしないよな?」

修「大丈夫だよ、さっきも同じ音してたし」

ピーッ! ピーッ!

渡「わっ! びっくりした!」

修「結果が出るから、液晶んとこ見てみな? 近づかないと見えづらいぞ?」

渡「オッケー…… あっ本当だ、えーっと? アナタノ ゼンセヲ コロシタ ハンニンハ……」

知哉「誰だ?」

渡「…………マンモス」

知哉「生まれ変わってねぇな随分! 何年前の話だよ! 間あけすぎだろ!」

修「ったくよ、だいたい質問がおかしいんだよ。確かめようのないことだろ?」

 マンモスと言われた渡は妙に納得している様子だった。

修「おい、どうしたんだよ教授さん」

渡「あれは夢じゃなくて前世の記憶だったのか……」

知哉「いや見てたのかよ、マンモスに殺される夢!」

渡「知ちゃんも占ってみれば? 俺の占い当たってるし、大先生のも当たってるんだから。ねっ、大先生?」

重「Year.」

修「Yearじゃねぇよバカ! シゲのは外れてんだよ!」

重「パァパァ」

修「……? ちっ、まぁまぁだろ! わかりづらいボケしやがって!」

渡「まぁ、やってみなよ」

知哉「そうだな、試しにやってみるか」

 知哉は占い箱に近づくと、渡と同じ手順で進めていく。

知哉「カードが出てきて…… あーっと、あなたの来世の人物を殺した犯人をお教えますって、だからなんで殺されることがわかってんだよ!」

 文句を言いながらも手順を進めて結果を待つ知哉。

修「やっぱポンコツなのかもな」

知哉「かもしんないな」

ピーッ! ピーッ!

知哉「はい来た結果!」

重「なんて出るだろうね?」

修「おう」

知哉「おっ、アナタノ ライセノ ジンブツヲ コロシタノハ……」

渡「誰だって?」

知哉「……………マンモス」

修「どうしたんだよ未来! 何があったんだよ未来で!」

重「何かしらの発明品が暴走したね」

渡「それか、来世で過去にタイムスリップしたのかも」

知哉「そうか、あれは来世の記憶……」

修「うるせぇよ!」

知哉「なんだよ? 修もやってみろよ?」

修「言い出しっぺは俺だけどよ、どうせ外れるんだからやっても意味ねぇだろ」

 修がそう話している間に重がダイヤルを回し始める。

重「はい、修の生年月日をセットしたよ。それじゃまだやってない占い方法でやってよ」

修「人の話を聞いてないのかい君は?」

重「…………」

修「はいはい、やりますよ。それじゃ、このレバー三つを一斉に下げるやつでいいや」

渡「うっわ、面倒くさいからって……」

知哉「だよな」

修「いちいち…… この三つのレバーのやつがやりたいですぅ」

渡「オサタン、ガンバガンバ!」
知哉「オサタン、ガンバガンバ!」

修「うるせぇっつーんだよ! ったくよ」

 修は勢いよくレバーを一斉におろした。すると占い箱は、カードも出さずにポンコツ音を出し始めた。

修「えっ? 今までと違うぞ……」

ピッピッピーッ! ピッピッピーッ!

修「結果出るの早いし音も違うんだけど?」

重「いいから早く液晶見てよ」

 修は画面にヘロッと近づいた。

修「………んーっと」

知哉「何て出たんだよ」

修「ちょっと待て、カタカナで読みづらいんだよ。先にカードで何を占うかも出てないからさぁ……」

渡「あ、そうか」

重「どれ? 俺が読むよ。えー、アナタハ カクシゴトヲ アライザライ トモニハナスベキデス」

修「……はい?」

 そのとぼけた声に、三人は修を囲んだ。そして忘れずに腕を組んだ。

修「……なんだよ、面倒臭ぇ」

渡「何を隠してんの?」

修「いや、隠してねぇって」

知哉「何を隠してんだって聞いてんだよ」

修「だから! 隠してねぇって!」

重「やりやがったな!」

修「何をだようるせぇ!」

 その時、占い箱が甲高い音を上げた。

修「お前もうるせぇんだよ!」

 修はそう言いながらも、箱に近づき液晶を見た。

修「ズエッ!」

 修はおかしな声を漏らしたかと思うと、液晶部分を手で覆った。これは明らかなミスであり、あまりにポンコツな対応だった。

渡「……手をどかしなさいよ」

修「いや、そのまえにコンセントを抜いて下さい」

知哉「いやだか‥」

修「コンセントを抜いてくださいって言ってんだよ!」

知哉「丁寧なんだか乱暴なんだかどっちだバカ!」

修「コンセントを抜けって言ってんだよバカって頼んでいるんです!」

知哉「だからどっちなんだよバカ!」

 知哉がグッと足を踏みだしたその瞬間を狙い、修は羽織るようにしていたシャツを占い箱に掛けて、コンセントの根本の方へ走り出した。
 知哉はその行動に呆気にとられていたが、「やる」と見抜いていた渡は箱へ一気に近づき、修のシャツを掴み宙へ放り投げた。それに合わせて動いていた重が、素早く液晶を覗き込んだ。

重「あっ!」

 重が覗き込んだ瞬間、占い箱は電力を失い、液晶の文字はスッと薄れ消えてしまった。

知哉「おい大先生、見れたか!?」

重「クサレタイワクってのは見れた!」

知哉「クサレタイワク? なんだクサレタイワクって」

 重と知哉はピンと来ていなかったが、渡はすぐにわかったようだった。その証拠に、鬼の形相のままで、ゆっくりゆっくりと修へ歩み寄っていく。

渡「おい、隠されたって、まだこの倉庫にはいわくがあるのか?」

重「あっ! そういうことか!」

知哉「なるほどな。それで、あるのかよいわく!」

修「この話はやめよう。水掛け論になる」

渡「いわくがある・ないの水掛け論?」

修「いや、誰に責任の所在があるのかという水掛け論」

渡「どんだけのいわくを隠してんだよバカ!」

 こうして、相変わらずの日常は過ぎていくのだった。
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