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実家に帰ります!2
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さて、実家に帰る用意をしています。シフォンが少しでも一緒に居たいからと言って、荷造りの手伝いをしたいと言われたが、却下した。どこの貴族が、王族に荷造りを手伝わせたりするんだよ! どう考えたって、婚約者でも変だから! これは執事とかメイド達の仕事なんだからな。シフォンには時々、大丈夫か?と思う事がある。まぁ、それでも王族の第四王子様なんだけどね。
「アルフォン様、こちらの荷物はどちらに?」
「あぁ、それは僕の部屋に持って行く予定です」
「アルフォン様、こちらの服はどちらに?」
「あ、それは捨てていいよ!」
「え、ですが、これはシフォン様がアルフォン様にと届けられた服では?」
「あれ、そうだっけ?」
僕は姉様と兄様の事以外になると、おバカになってしまいます。
これが、欠点だという人がとても多いが、僕はこれも愛の試練と思って受け止めています。
「そしたら、家に飾るよ。とても派手過ぎて、僕では着こなせないし」
「了解しました。では、あちらに持って行きます」
「うん、頼むね」
シフォンにはいろいろと物を貰ったが、どれがそれか覚えていない。兄様や姉様のプレゼントなら覚えているんだけどね。愛の差ってやつか。
だが、シフォンとの仲を勘繰られても困るし、うまくやっていかないといけないとは思っている。だが、僕は基本、興味がない事は覚えないたちなのだ。
いつも脳内は兄様と姉様の事ばかり考えていて幸せだなって思います。神様、あの双子と兄弟にしてくれてありがとうございます!
「アルフォン・ガゼンは貴方かしら?」
「へ?」
窓の外のお天道様に感謝をしている姿を見られた。赤い髪の超絶美少女に!
赤い髪は癖ッ毛で、赤い目と青い目のオッドアイの美少女が僕の部屋だったドアの前に立っていた。腕組をして。なんだか、やる気満々に話しかけられている。なんだろう?
「私はアルド・シーフィア、前のシフォン様の婚約者候補の一人だったものよ」
「初めまして、アルフォン・ガゼンです」
うわー、圧が凄い。滅茶苦茶機嫌悪いが、怒っている様も決まっている。美少女だからかな? さて、この展開はどうなんだろう? シフォンと別れろかな?
「話は手短に話します。私以外にも、シフォン様をお慕いしている貴族がいますの、貴方が婚約者として決まるまで、私たちはライバル同士切磋琢磨していたのに、まさか男にシフォン様を盗られるなんて、私たちの屈辱が分かります?」
「あー……なんだか、すみません」
「謝るなら、婚約者を解消してください」
「したいのは山々なんだけど、女神様から祝福貰ったのに結婚しなくて、アルド様の所為になったりしませんか? 俺達の結婚を邪魔したから、何か良くない事がおきたりとか、責任は持てますか?」
「ななななななななっ! そんなもの怖くありません!」
顔を蒼白させて言う言葉ではないな。
「そこで、何をしている?」
「あ、シフォン。荷造りは終わったぞ」
シフォンが僕の部屋だった部屋に入ってきた。
「あぁ、それで彼女はなんでお前の部屋に?」
「っ!」
あー、慕っていた人からの冷たい態度に視線、こたえるよね。
「僕がちょっとシフォンの事を知りたくて、呼んで話していたんだ」
「……そうか、ならゆっくりしていくがいい」
シフォンは部屋から出て行った。あいつ、何しに来たんだ?
「アルフォン様?」
あり得ないという顔をするアルド様。
そりゃー、味方しますよ。僕がシフォンと婚約解消するためには、新しい婚約者をたてなければいけないのだ。だから、アルド様とは仲良くしていて損はないだろう。
「シフォンには内緒な? 二人だけの秘密」
「はっ、はい!」
アルド様の頬が赤くなっているのは、気づかない事にした。
「アルフォン様、こちらの荷物はどちらに?」
「あぁ、それは僕の部屋に持って行く予定です」
「アルフォン様、こちらの服はどちらに?」
「あ、それは捨てていいよ!」
「え、ですが、これはシフォン様がアルフォン様にと届けられた服では?」
「あれ、そうだっけ?」
僕は姉様と兄様の事以外になると、おバカになってしまいます。
これが、欠点だという人がとても多いが、僕はこれも愛の試練と思って受け止めています。
「そしたら、家に飾るよ。とても派手過ぎて、僕では着こなせないし」
「了解しました。では、あちらに持って行きます」
「うん、頼むね」
シフォンにはいろいろと物を貰ったが、どれがそれか覚えていない。兄様や姉様のプレゼントなら覚えているんだけどね。愛の差ってやつか。
だが、シフォンとの仲を勘繰られても困るし、うまくやっていかないといけないとは思っている。だが、僕は基本、興味がない事は覚えないたちなのだ。
いつも脳内は兄様と姉様の事ばかり考えていて幸せだなって思います。神様、あの双子と兄弟にしてくれてありがとうございます!
「アルフォン・ガゼンは貴方かしら?」
「へ?」
窓の外のお天道様に感謝をしている姿を見られた。赤い髪の超絶美少女に!
赤い髪は癖ッ毛で、赤い目と青い目のオッドアイの美少女が僕の部屋だったドアの前に立っていた。腕組をして。なんだか、やる気満々に話しかけられている。なんだろう?
「私はアルド・シーフィア、前のシフォン様の婚約者候補の一人だったものよ」
「初めまして、アルフォン・ガゼンです」
うわー、圧が凄い。滅茶苦茶機嫌悪いが、怒っている様も決まっている。美少女だからかな? さて、この展開はどうなんだろう? シフォンと別れろかな?
「話は手短に話します。私以外にも、シフォン様をお慕いしている貴族がいますの、貴方が婚約者として決まるまで、私たちはライバル同士切磋琢磨していたのに、まさか男にシフォン様を盗られるなんて、私たちの屈辱が分かります?」
「あー……なんだか、すみません」
「謝るなら、婚約者を解消してください」
「したいのは山々なんだけど、女神様から祝福貰ったのに結婚しなくて、アルド様の所為になったりしませんか? 俺達の結婚を邪魔したから、何か良くない事がおきたりとか、責任は持てますか?」
「ななななななななっ! そんなもの怖くありません!」
顔を蒼白させて言う言葉ではないな。
「そこで、何をしている?」
「あ、シフォン。荷造りは終わったぞ」
シフォンが僕の部屋だった部屋に入ってきた。
「あぁ、それで彼女はなんでお前の部屋に?」
「っ!」
あー、慕っていた人からの冷たい態度に視線、こたえるよね。
「僕がちょっとシフォンの事を知りたくて、呼んで話していたんだ」
「……そうか、ならゆっくりしていくがいい」
シフォンは部屋から出て行った。あいつ、何しに来たんだ?
「アルフォン様?」
あり得ないという顔をするアルド様。
そりゃー、味方しますよ。僕がシフォンと婚約解消するためには、新しい婚約者をたてなければいけないのだ。だから、アルド様とは仲良くしていて損はないだろう。
「シフォンには内緒な? 二人だけの秘密」
「はっ、はい!」
アルド様の頬が赤くなっているのは、気づかない事にした。
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