修学旅行のはずが突然異世界に!?

中澤 亮

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3章 ルダマン帝国編

第167話 最高戦力

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 リーリアによって頭を抑えつけられた琉海たちは、通り過ぎ去った後に立ち上がり、リーリアに今の理由を聞いていた。

「あれは〝剣帝〟って呼ばれる部隊よ」

「〝剣帝〟?」

 琉海は首を傾げた。

 リーリアは呆れた表情をしてため息を吐いた。

「〝剣帝〟を含めた〝帝天十傑〟の10人はルダマン帝国の最高戦力と言われる一騎当千たちなの。その一人がさっきこの町に入っていったのよ。あんなのに目を付けられたら、どんな難癖付けられるかわからないわよ!」

「最高戦力か……」

「そうよ! 噂じゃ目が合っただけで殺されたなんて話もあるんだから、気を付けなさいよ!」

「なるほど……」

 琉海が考えていたのは、情報源となりそうな者についてだ。

 最高戦力ならディルクス・アルフォスについて知っているだろう。

 ただ、リーリアの話からすると、一騎当千の力を持ち、対応に気を付けないとこちらの命がない。

(さて、どうしたものか……)

 リーリアとの話をしていると、琉海たちの番になった。

「お、リアじゃないか」

 門の守衛の人が話しかけてきた。

「どうもです」

 にこやかに話すリーリアの顔はものすごく違和感があった。

「今日も売りに来たのかい?」

「はい。それとここにいる友達をこの町に案内しにきました」

「そうかい。そちらの二人は身分証を持っているかい?」

「いえ、持ってません」

「なら、銀貨5枚を払ってもらう」

 琉海は背負っているバッグから金貨を一枚払った。

 これはスティルド王国からもらった金貨の一部だ。

 守衛は金貨を持って門番用の部屋に持ち込み、小袋を持ってやってきた。

「意外と持っているんだな兄ちゃん。ほら、おつりだ」

 中身は銀貨が入っていた。

 琉海はその小袋をバッグに仕舞い、町に入った。

 町の街道にはちらほらと露店が並んでいた。

 人通りもまばらだ。

「ここまで案内すれば、大丈夫?」

 リーリアは欠伸をしながら聞いてくる。

「ああ、ありがとう」

「私はそこら辺の宿を取って休むわ」

 昨晩からずっと休みなく動いているから、眠くなるのもしょうがないだろう。

 リーリアはそう言って宿に向かおうとしたとき、子どもとぶつかった。

「あ、ごめん」

 リーリアは謝り再び歩き出した。

 相当、疲れているようだ。

「そういえば、俺はあまり眠くないな」

 気づけばそこまで食欲もない。

 半日、何も食わずこの町まで歩いてきたが支障はなかった。

「うーん、魔力回路が修復されたからじゃない?」

 エアリスが言うには魔力回路が修復されたことで精霊に近しくなったのだろうということだった。

「マジか……」

 琉海が自分の手や体を見ていると――

「なんでーッ!?」

 リーリアの悲鳴が聞こえた。

「なにかあったのかな?」

 琉海とエアリスはリーリアの元に向かった。
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