167 / 338
3章 ルダマン帝国編
第167話 最高戦力
しおりを挟む
リーリアによって頭を抑えつけられた琉海たちは、通り過ぎ去った後に立ち上がり、リーリアに今の理由を聞いていた。
「あれは〝剣帝〟って呼ばれる部隊よ」
「〝剣帝〟?」
琉海は首を傾げた。
リーリアは呆れた表情をしてため息を吐いた。
「〝剣帝〟を含めた〝帝天十傑〟の10人はルダマン帝国の最高戦力と言われる一騎当千たちなの。その一人がさっきこの町に入っていったのよ。あんなのに目を付けられたら、どんな難癖付けられるかわからないわよ!」
「最高戦力か……」
「そうよ! 噂じゃ目が合っただけで殺されたなんて話もあるんだから、気を付けなさいよ!」
「なるほど……」
琉海が考えていたのは、情報源となりそうな者についてだ。
最高戦力ならディルクス・アルフォスについて知っているだろう。
ただ、リーリアの話からすると、一騎当千の力を持ち、対応に気を付けないとこちらの命がない。
(さて、どうしたものか……)
リーリアとの話をしていると、琉海たちの番になった。
「お、リアじゃないか」
門の守衛の人が話しかけてきた。
「どうもです」
にこやかに話すリーリアの顔はものすごく違和感があった。
「今日も売りに来たのかい?」
「はい。それとここにいる友達をこの町に案内しにきました」
「そうかい。そちらの二人は身分証を持っているかい?」
「いえ、持ってません」
「なら、銀貨5枚を払ってもらう」
琉海は背負っているバッグから金貨を一枚払った。
これはスティルド王国からもらった金貨の一部だ。
守衛は金貨を持って門番用の部屋に持ち込み、小袋を持ってやってきた。
「意外と持っているんだな兄ちゃん。ほら、おつりだ」
中身は銀貨が入っていた。
琉海はその小袋をバッグに仕舞い、町に入った。
町の街道にはちらほらと露店が並んでいた。
人通りもまばらだ。
「ここまで案内すれば、大丈夫?」
リーリアは欠伸をしながら聞いてくる。
「ああ、ありがとう」
「私はそこら辺の宿を取って休むわ」
昨晩からずっと休みなく動いているから、眠くなるのもしょうがないだろう。
リーリアはそう言って宿に向かおうとしたとき、子どもとぶつかった。
「あ、ごめん」
リーリアは謝り再び歩き出した。
相当、疲れているようだ。
「そういえば、俺はあまり眠くないな」
気づけばそこまで食欲もない。
半日、何も食わずこの町まで歩いてきたが支障はなかった。
「うーん、魔力回路が修復されたからじゃない?」
エアリスが言うには魔力回路が修復されたことで精霊に近しくなったのだろうということだった。
「マジか……」
琉海が自分の手や体を見ていると――
「なんでーッ!?」
リーリアの悲鳴が聞こえた。
「なにかあったのかな?」
琉海とエアリスはリーリアの元に向かった。
「あれは〝剣帝〟って呼ばれる部隊よ」
「〝剣帝〟?」
琉海は首を傾げた。
リーリアは呆れた表情をしてため息を吐いた。
「〝剣帝〟を含めた〝帝天十傑〟の10人はルダマン帝国の最高戦力と言われる一騎当千たちなの。その一人がさっきこの町に入っていったのよ。あんなのに目を付けられたら、どんな難癖付けられるかわからないわよ!」
「最高戦力か……」
「そうよ! 噂じゃ目が合っただけで殺されたなんて話もあるんだから、気を付けなさいよ!」
「なるほど……」
琉海が考えていたのは、情報源となりそうな者についてだ。
最高戦力ならディルクス・アルフォスについて知っているだろう。
ただ、リーリアの話からすると、一騎当千の力を持ち、対応に気を付けないとこちらの命がない。
(さて、どうしたものか……)
リーリアとの話をしていると、琉海たちの番になった。
「お、リアじゃないか」
門の守衛の人が話しかけてきた。
「どうもです」
にこやかに話すリーリアの顔はものすごく違和感があった。
「今日も売りに来たのかい?」
「はい。それとここにいる友達をこの町に案内しにきました」
「そうかい。そちらの二人は身分証を持っているかい?」
「いえ、持ってません」
「なら、銀貨5枚を払ってもらう」
琉海は背負っているバッグから金貨を一枚払った。
これはスティルド王国からもらった金貨の一部だ。
守衛は金貨を持って門番用の部屋に持ち込み、小袋を持ってやってきた。
「意外と持っているんだな兄ちゃん。ほら、おつりだ」
中身は銀貨が入っていた。
琉海はその小袋をバッグに仕舞い、町に入った。
町の街道にはちらほらと露店が並んでいた。
人通りもまばらだ。
「ここまで案内すれば、大丈夫?」
リーリアは欠伸をしながら聞いてくる。
「ああ、ありがとう」
「私はそこら辺の宿を取って休むわ」
昨晩からずっと休みなく動いているから、眠くなるのもしょうがないだろう。
リーリアはそう言って宿に向かおうとしたとき、子どもとぶつかった。
「あ、ごめん」
リーリアは謝り再び歩き出した。
相当、疲れているようだ。
「そういえば、俺はあまり眠くないな」
気づけばそこまで食欲もない。
半日、何も食わずこの町まで歩いてきたが支障はなかった。
「うーん、魔力回路が修復されたからじゃない?」
エアリスが言うには魔力回路が修復されたことで精霊に近しくなったのだろうということだった。
「マジか……」
琉海が自分の手や体を見ていると――
「なんでーッ!?」
リーリアの悲鳴が聞こえた。
「なにかあったのかな?」
琉海とエアリスはリーリアの元に向かった。
46
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
魔境育ちの全能冒険者は異世界で好き勝手生きる‼︎ 追い出したクセに戻ってこいだと?そんなの知るか‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
15歳になり成人を迎えたリュカは、念願の冒険者ギルドに登録して冒険者になった。
そこで、そこそこ名の知れた冒険者Dランクのチームの【烈火の羽ばたき】に誘われる。
そこでの生活は主に雑用ばかりで、冒険に行く時でも荷物持ちと管理しかさせて貰えなかった。
それに雑用だけならと給料も安く、何度申請しても値段が上がる事はなかった。
ある時、お前より役に立つ奴が加入すると言われて、チームを追い出される事になった。
散々こき使われたにも関わらず、退職金さえ貰えなかった。
そしてリュカは、ギルドの依頼をこなして行き…
【烈火の羽ばたき】より早くランクを上げる事になるのだが…?
このリュカという少年は、チームで戦わせてもらえなかったけど…
魔女の祖母から魔法を習っていて、全属性の魔法が使え…
剣聖の祖父から剣術を習い、同時に鍛治を学んで武具が作れ…
研究者の父親から錬金術を学び、薬学や回復薬など自作出来て…
元料理人の母親から、全ての料理のレシピを叩き込まれ…
更に、母方の祖父がトレジャーハンターでダンジョンの知識を習い…
母方の祖母が魔道具製作者で魔道具製作を伝授された。
努力の先に掴んだチート能力…
リュカは自らのに能力を駆使して冒険に旅立つ!
リュカの活躍を乞うご期待!
HOTランキングで1位になりました!
更に【ファンタジー・SF】でも1位です!
皆様の応援のお陰です!
本当にありがとうございます!
HOTランキングに入った作品は幾つか有りましたが、いつも2桁で1桁は今回初です。
しかも…1位になれるなんて…夢じゃ無いかな?…と信じられない気持ちでいっぱいです。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日発売!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる