14 / 61
第一章 戦争
Eight. Monster
しおりを挟む
「ただいま」
拠点に帰ると既に二人は起きていた。本当に寝てたの?って思ったけど前衛の彼が凄い顔でコーヒー飲んでたからよく寝れたみたい。
寝起きの顔、凄い不細工で可愛い。
素足になって浴室へ向かう。
帰ったら暖かいお湯が使えるって、最高。
………ッア゛ーーーー…
アンデッドじゃないけど、出ちゃう。
水をよく吸う植物を生やして正解。緑が目に優しくて大正解。
心行くまで暖まった私は風呂からでた。
………あ
み、見ないで。服…服忘れたの…そこにあるから、取らせて…その顔やめて…
笑った私が悪かったから…
見るなよ!
私は見たけど!!
部屋からでて何気ない感じで白湯を飲む。
あったかーい。
情報を共有する。アンデッド共の出現多数。
夜中の人間の気配。
拠点に帰るまでの道程を長引かせて帰ったこと。見つかったら見つかったでいいんですけどね。
彼らが出たのを確認すると、浴室のとなりに着替え部屋を作った。ちんこみたって魔力は増えない。
間抜けで面白かったけど。
寝よう。
そんな日々の繰り返しで冬を越そうとしていた。まぁまぁ仲良くなったように感じた。
夢を見た。寝ぼけ顔が不細工の前衛が人を切り殺していく。殺気丸出しで突っ込んでいく。あーあー、刺されちゃって。
いくら強化魔法かけてるからとはいえ、刺さる時は刺さるんだよ。反転魔法じゃないんだから。
刺されても突っ込むのか。
無茶な戦い方をするなぁ…
物音で目が覚めた。
案の定、おぶられた血だるまがいた。
服を剥いで水魔法で体を洗う
脇腹を刺されまぁまぁ出血している。
貫かれてはいないようだ。強化魔法かけたからね。
私を長として国から預かった二人なので見殺しにするわけにもいかない。
取りあえず細い蔦を操作して裂かれた腹を縫う。
「ぐっ…ヴゥッ…!」
痛いのか。痛覚はあるようだ。無いかと思った。そうだよな、人間だもんな。
軍から支給されたポーションを取り出す。
渋い顔をするな。
「口を開けろ。」
開けろって。イヤイヤするなよ。そんな不味いのか?これ。
蔦で口をこじ開ける。…強いな……。無駄なところで力を発揮するなよ。アホ面。
そういえば、持たせてたはずだ。ポーション。飲まなかったのか。どんだけ嫌なんだよ。
仕方ないな。
私は身体変化魔法でさらに形を変え、女になって見せた。ポカンとするなよ、アホ面。
その顔を横目にポーションを含む。
うーん、効きそうな味だ。
逃げないよう両手でアホ面の顔を包み、口付ける。舌をねじ込み、口を開かせ、ポーションを流し込む。ほーら、簡単。
何が起こったのかよくわかっていないような顔しやがって。魔法だよ、魔法。
お前に使った労力はいつか返して貰うからな、
包帯を巻き、突っ立っている部下にコーヒーを入れさせる。
洗濯もしておこう。
大体のシナリオは彼とリンクした夢で知っている。
しかし、体の古傷が多すぎじゃないか?
捨て身の戦いしか知らないのか?
なんで生きてるんだ?
私より化け物じゃないか?
深くは口出ししないが私の元にいる間は死なないでくれ、面倒事は好きではない。
部下と三人でコーヒーブレイクをする。
「よく戻ってきた。」
そろそろ雪も溶ける時期が近くなってきた。
わりと楽しい日々でよかった。
「約束の期日まで、もう少しだ。3日後にはこの基地を畳もうと思う。出撃は今日で終わりにしよう。荷物をまとめて準備をしておくように。」
それまでに傷は治るだろう。ポーションのおかげで。
今夜もバンパイア狩りをする。最近はあまり見なくなってきた。張り合いがなくてつまらない。早めに帰ろう。
拠点に帰る。まだ二人とも寝ているようだ。さっぱりしたところでアホ面の容態の確認で部屋に入る。
うなされているようだ。自業自得だ。馬鹿者め。
腰掛け 頬を撫でてやる。撫でただけなのに。
寝込みを襲われたと勘違いしたのか押し倒されてしまった。殺気が心地いい。笑ってしまう。
「怪我はどうだ」
「隊長…?」
「…そうだ。部屋に入ってすまない。安否確認のためだ。」
「…ッあ、す、すみません…ッグ…!」
どいてくれようとしたが、傷が痛かったのか逆に私の胸に収まってしまった。汗が凄いな
体をずらし蔦で覆い回復促進魔法をかける。
「凄い傷痕だな。いつも刺されながら殺すのか?」
呼吸を整えている。
「…呪いですよ。バンパイアの。」
バンパイアの呪い。印でもつけられたか。
「自分勝手にみんなを殺しやがって…!!」
その通り。
「いつか、いつか殺してやる…ッ!!」
いいなぁ。
殺しに来いと約束しただけで
少し祝福しただけでこんなにも健気に生きる。
いいなぁ。
「楽しみだな」
拠点に帰ると既に二人は起きていた。本当に寝てたの?って思ったけど前衛の彼が凄い顔でコーヒー飲んでたからよく寝れたみたい。
寝起きの顔、凄い不細工で可愛い。
素足になって浴室へ向かう。
帰ったら暖かいお湯が使えるって、最高。
………ッア゛ーーーー…
アンデッドじゃないけど、出ちゃう。
水をよく吸う植物を生やして正解。緑が目に優しくて大正解。
心行くまで暖まった私は風呂からでた。
………あ
み、見ないで。服…服忘れたの…そこにあるから、取らせて…その顔やめて…
笑った私が悪かったから…
見るなよ!
私は見たけど!!
部屋からでて何気ない感じで白湯を飲む。
あったかーい。
情報を共有する。アンデッド共の出現多数。
夜中の人間の気配。
拠点に帰るまでの道程を長引かせて帰ったこと。見つかったら見つかったでいいんですけどね。
彼らが出たのを確認すると、浴室のとなりに着替え部屋を作った。ちんこみたって魔力は増えない。
間抜けで面白かったけど。
寝よう。
そんな日々の繰り返しで冬を越そうとしていた。まぁまぁ仲良くなったように感じた。
夢を見た。寝ぼけ顔が不細工の前衛が人を切り殺していく。殺気丸出しで突っ込んでいく。あーあー、刺されちゃって。
いくら強化魔法かけてるからとはいえ、刺さる時は刺さるんだよ。反転魔法じゃないんだから。
刺されても突っ込むのか。
無茶な戦い方をするなぁ…
物音で目が覚めた。
案の定、おぶられた血だるまがいた。
服を剥いで水魔法で体を洗う
脇腹を刺されまぁまぁ出血している。
貫かれてはいないようだ。強化魔法かけたからね。
私を長として国から預かった二人なので見殺しにするわけにもいかない。
取りあえず細い蔦を操作して裂かれた腹を縫う。
「ぐっ…ヴゥッ…!」
痛いのか。痛覚はあるようだ。無いかと思った。そうだよな、人間だもんな。
軍から支給されたポーションを取り出す。
渋い顔をするな。
「口を開けろ。」
開けろって。イヤイヤするなよ。そんな不味いのか?これ。
蔦で口をこじ開ける。…強いな……。無駄なところで力を発揮するなよ。アホ面。
そういえば、持たせてたはずだ。ポーション。飲まなかったのか。どんだけ嫌なんだよ。
仕方ないな。
私は身体変化魔法でさらに形を変え、女になって見せた。ポカンとするなよ、アホ面。
その顔を横目にポーションを含む。
うーん、効きそうな味だ。
逃げないよう両手でアホ面の顔を包み、口付ける。舌をねじ込み、口を開かせ、ポーションを流し込む。ほーら、簡単。
何が起こったのかよくわかっていないような顔しやがって。魔法だよ、魔法。
お前に使った労力はいつか返して貰うからな、
包帯を巻き、突っ立っている部下にコーヒーを入れさせる。
洗濯もしておこう。
大体のシナリオは彼とリンクした夢で知っている。
しかし、体の古傷が多すぎじゃないか?
捨て身の戦いしか知らないのか?
なんで生きてるんだ?
私より化け物じゃないか?
深くは口出ししないが私の元にいる間は死なないでくれ、面倒事は好きではない。
部下と三人でコーヒーブレイクをする。
「よく戻ってきた。」
そろそろ雪も溶ける時期が近くなってきた。
わりと楽しい日々でよかった。
「約束の期日まで、もう少しだ。3日後にはこの基地を畳もうと思う。出撃は今日で終わりにしよう。荷物をまとめて準備をしておくように。」
それまでに傷は治るだろう。ポーションのおかげで。
今夜もバンパイア狩りをする。最近はあまり見なくなってきた。張り合いがなくてつまらない。早めに帰ろう。
拠点に帰る。まだ二人とも寝ているようだ。さっぱりしたところでアホ面の容態の確認で部屋に入る。
うなされているようだ。自業自得だ。馬鹿者め。
腰掛け 頬を撫でてやる。撫でただけなのに。
寝込みを襲われたと勘違いしたのか押し倒されてしまった。殺気が心地いい。笑ってしまう。
「怪我はどうだ」
「隊長…?」
「…そうだ。部屋に入ってすまない。安否確認のためだ。」
「…ッあ、す、すみません…ッグ…!」
どいてくれようとしたが、傷が痛かったのか逆に私の胸に収まってしまった。汗が凄いな
体をずらし蔦で覆い回復促進魔法をかける。
「凄い傷痕だな。いつも刺されながら殺すのか?」
呼吸を整えている。
「…呪いですよ。バンパイアの。」
バンパイアの呪い。印でもつけられたか。
「自分勝手にみんなを殺しやがって…!!」
その通り。
「いつか、いつか殺してやる…ッ!!」
いいなぁ。
殺しに来いと約束しただけで
少し祝福しただけでこんなにも健気に生きる。
いいなぁ。
「楽しみだな」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる