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2度目
2度目の海の中
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レオン視点
レオン「…………」
その日 レオンはガルガードが不在の時にジルウェーゼに組織を任せ単独行動をしていた……
レオン「……ウェン」
単独行動の理由は1つ……ウェンがウイルスに感染し人ではなくなったから自らの手で葬り去ろうとしたのだ
シャルート「……お前ら レオン司令官に任せろ」
その場所にはシャルートも居たがシャルートはレオンの気持ちを理解し仲間の援護を禁止
レオン「……感謝する シャルート」
そう言ってレオンは人ではなくなったウェンと戦う……勝敗なんてレオンが勝つに決まってるいたがレオンはあえて先延ばし先延ばしにする
レオン ごめん……ごめんウェン……
戦いながらレオンはウェンに謝った……何度も何度も……
~数十分後~
レオン「はぁ……はあ……っ……ウェン」
ウェン「……れ……」
レオン「え?」
戦い始めて数十分 レオンかウェンを呼ぶと反応し何かを言う
ウェン「殺して……れ…………オン」
それは……最後の最後で意識の戻ったウェンの、「同じ部隊の者に殺されるくらいならお前が俺を殺してくれ……」と言う願い
レオン「……Good-bye, a brother A good dream.(さようなら兄弟 良い夢を)」
ウェンとレオンは出会って間もない頃「兄弟」の契を交わしていた……どちらも家族に体を弄られ同じ境遇で育った事から意気投合して……年齢的にはウェンの方が兄でレオンが弟……だが気がつけば立場が逆転してしまっていた
シャルート「ぅ……異臭……」
レオン「ウェンのウイルスの中枢は心臓……それが撃たれ死んだ事により人の形になって死ぬ」
レオンはガルガードと行動を共にしているのでクリーチャー(ウイルス感染者)の構造に詳しい
レオン「……いつの間にか俺の方が強くなって立場が逆転してたな ウェン」
異臭が消え人の形に戻ったウェンの元へレオンは歩み寄り、まだ息をしているウェンを抱き抱えて話しかける
ウェン「元々お前には素質と才があった……それにいち早く察知し部下にしたのはガルガード最高司令官……悔しいけどあの人には死んでも適う気がしない」
レオン「俺でさえ逆らえないからな…………ウェン ごめんな」
ウェン「謝るなよ お前の選んだ道だろ?」
レオン「そう……だけど……」
ウェンが少し声を出す度に溢れ出る血液がウェンの終わりを近づけていく……
ウェン「」
レオン「え?」
レオンが話しかけてから間もなくウェンはレオンにフランス語で言葉を発し、そのままレオンの言葉を聞く事なく目を閉じた……
レオン「……シャルート お前が持ってろ」
ウェンが死にレオンはウェンが持っていた己の魂の結晶を投げ渡す
レオン 次会うときは「兄弟」としてもう一度会いたい……
死んだウェンの入隊祝いで渡されたデザートイーグルを持ってレオンは組織に帰宅
ガルガード「………部屋で体を休めろ」
既に帰宅していたガルガードに叱責の方で何か言われるのを覚悟していたレオンだったが、ガルガードから言われたのは予想外の「身体を休めろ」と言う言葉
レオン「……有難うございます」
とだけ答えレオンは自室に戻って軽装に
レオン「「副官」……か……」
ウェンはシャルートの部隊を含めレオンのサポートをしていた事が多く「副官」と呼ばれていた……考え方も似ているからか頭も良く正義感が強くて誰からも信頼されていたウェンを、レオンはウェンの願いを叶えるべく撃った
レオン「…………」
ガルガード「レオン!!!???」
無意識の内にレオンは頭に拳銃を構えセーフティを外し撃とうとしていてガルガードがそれを阻止
ガルガード「何やってんだ!!!!!!!!!」
レオン「ガル……」
ガルガード「レオン!!!???おいレオン!!しっかりしろ!!!」
ガルガードの声はレオンに届いていなかった……レオンの耳に届いたのは大きな音水しぶきと自分の酸素が抜けていく音……
レオンはまた……海の中に居た……
レオン「…………」
レオン ああ……また俺は……
レオンは海の中で涙を流していた……
レオン ごめん……ごめんウェン……
そう思いながらも身体は沈んでいく……
ガルガード「……ン!!」
遠くから……ガルガードが叫ぶ声が聞こえレオンは腕を伸ばしたが届かない
酸素も抜けていき呼吸もできずに海の奥へ奥へと誘われる……
レオン「俺を……愛して……」
海の中で言葉等発せるわけがなかった……なのにその言葉は発せる事が出来た……その理由は……
レオン「…………?」
ふと身体が沈むのが止まった……しかも背中には感じた事のある温もり……その温もりでレオンに言葉を発する事ができた
レオン ウェン……?
後ろを向くとそこにはウェンの姿……死んだ時と同じ戦闘服姿のウェンは海の中で言葉を紡ぐ
ウェン「身体が死んでも魂は共に有る 俺の分も自分の生きたい様に生きろ」
そう言ってウェンはレオンの背中を思いっきり押した……自分は落ちていく代わりにレオンは浮上していく
レオン「義兄(にい)さん 有難う」
最後の最後で言ったレオンの言葉はウェンにしっかりと届いていた……ウェンは笑って瞳を閉じて深海の奥へと……誘われて行った
ガルガード「レオン!!」
レオン「ガル!!」
ウェンの力で上に上がったレオンは助ける為に海に飛び込んだガルの手を取り意識が浮上
ガルガード「レオン……?」
レオン「……また海の中に居た……ガルの声が遠くから聞こえてたけどあまり聞こえなくて……腕も届かなかった……だけど「俺を……愛して……」って言ったら……ウェンが俺の身体を手で支えてくれて……「身体が死んでも魂は共に有る 俺の分も自分の生きたい様に生きろ」って……だからウェンに礼を言って海に潜ってきたガルの腕を取った」
ガルガード「…………」
レオン「…………」
レオンの言葉にガルガードは停止
ガルガード「…………」
レオン「うわ!?」
ガルガード「…………」
ふとガルガードがレオンを横抱きにしジルウェーゼに何かを言ってそのまま部屋へ、その後に靴を脱がされベッドに下ろされガルガードが馬乗りに
レオン「ちょっ……ガルガード隊長!!!???」
ガルガード「……すまなかった」
レオン「……え?」
不意にガルガードがレオンに謝罪した……ガルガードのその瞳は悲しみに溢れ……レオンが何に対して誤ったのかを理解
レオン「……ガルガード隊長……」
ガルガード「……俺がお前の自由を奪った ……ウェンと行ける道を選べさせなかった……」
レオン「隊長……」
ポツポツとレオンの頬を濡らすのはガルガードの瞳から溢れた涙……
レオン 本当は……隊長はウェンと俺が行くことを望んでいたのかもしれない……だけどそれよりも別の何かが勝って俺をこの道に歩ませた……
レオン「隊長……どうして俺をこの道に歩ませようとしたんですか……?」
ガルガード「……お前を一目見た時から……長い間ずっと……」
レオン「ずっと?」
ガルガード「お前を一目見た時から俺はお前に惹かれていた……面識はなかったがお前が入隊する前の訓練兵だった頃から……ずっとお前を見てきた」
レオン 隊長だったんだ……俺を何処からか見ていたのは……訓練兵時代から毎日誰かの視線を感じていた……俺に視線を送っていたのは隊長……
レオンが訓練兵時代から感じていた誰かの視線はガルガードの物だった……
レオン「隊長……俺は自分でこの道を歩んだんです……確かに隊長も関わっているのかもしれないけど……この道を選んだのは俺自身です」
ガルガード「…………」
レオン「隊長」
涙の止まらないガルガードの頬にレオンは手を添えて自分からキスをした……誰よりも優しく誰よりも弱い彼をいたわるかのように優しく……
レオン「……俺はガルガード隊長……貴方に何処までも付いていきます……それが例え修羅の道だとしても……」
ガルガード「ジーファス……」
レオン「それでも俺が信頼できないなら……何処かに行ってしまいそうなら……好きなだけ抱いてください……俺を……気が済むまで……」
ガルガード「…………」
レオンはガルガードの心の奥の言葉を見透かしていた……恐れているのだ……レオンが何処かに行ってしまいそうな事を……
レオン 誰よりも優しく誰よりも弱い……隠していても分かる貴方の人間らしさ……美しさの中にある汚れを誰よりも知る貴方が愛おしい……
ウェン「それで良いんだレオン……お前がこの海の中に来て助けてくれるのは何時だってガルガード最高司令官……最高司令官がお前を助けに来るのは……お前を誰よりも愛しているからだ……」
あの海はガルガードとレオンを繋げる唯一の場所である事をウェンは知っていた……
レオン「…………」
その日 レオンはガルガードが不在の時にジルウェーゼに組織を任せ単独行動をしていた……
レオン「……ウェン」
単独行動の理由は1つ……ウェンがウイルスに感染し人ではなくなったから自らの手で葬り去ろうとしたのだ
シャルート「……お前ら レオン司令官に任せろ」
その場所にはシャルートも居たがシャルートはレオンの気持ちを理解し仲間の援護を禁止
レオン「……感謝する シャルート」
そう言ってレオンは人ではなくなったウェンと戦う……勝敗なんてレオンが勝つに決まってるいたがレオンはあえて先延ばし先延ばしにする
レオン ごめん……ごめんウェン……
戦いながらレオンはウェンに謝った……何度も何度も……
~数十分後~
レオン「はぁ……はあ……っ……ウェン」
ウェン「……れ……」
レオン「え?」
戦い始めて数十分 レオンかウェンを呼ぶと反応し何かを言う
ウェン「殺して……れ…………オン」
それは……最後の最後で意識の戻ったウェンの、「同じ部隊の者に殺されるくらいならお前が俺を殺してくれ……」と言う願い
レオン「……Good-bye, a brother A good dream.(さようなら兄弟 良い夢を)」
ウェンとレオンは出会って間もない頃「兄弟」の契を交わしていた……どちらも家族に体を弄られ同じ境遇で育った事から意気投合して……年齢的にはウェンの方が兄でレオンが弟……だが気がつけば立場が逆転してしまっていた
シャルート「ぅ……異臭……」
レオン「ウェンのウイルスの中枢は心臓……それが撃たれ死んだ事により人の形になって死ぬ」
レオンはガルガードと行動を共にしているのでクリーチャー(ウイルス感染者)の構造に詳しい
レオン「……いつの間にか俺の方が強くなって立場が逆転してたな ウェン」
異臭が消え人の形に戻ったウェンの元へレオンは歩み寄り、まだ息をしているウェンを抱き抱えて話しかける
ウェン「元々お前には素質と才があった……それにいち早く察知し部下にしたのはガルガード最高司令官……悔しいけどあの人には死んでも適う気がしない」
レオン「俺でさえ逆らえないからな…………ウェン ごめんな」
ウェン「謝るなよ お前の選んだ道だろ?」
レオン「そう……だけど……」
ウェンが少し声を出す度に溢れ出る血液がウェンの終わりを近づけていく……
ウェン「」
レオン「え?」
レオンが話しかけてから間もなくウェンはレオンにフランス語で言葉を発し、そのままレオンの言葉を聞く事なく目を閉じた……
レオン「……シャルート お前が持ってろ」
ウェンが死にレオンはウェンが持っていた己の魂の結晶を投げ渡す
レオン 次会うときは「兄弟」としてもう一度会いたい……
死んだウェンの入隊祝いで渡されたデザートイーグルを持ってレオンは組織に帰宅
ガルガード「………部屋で体を休めろ」
既に帰宅していたガルガードに叱責の方で何か言われるのを覚悟していたレオンだったが、ガルガードから言われたのは予想外の「身体を休めろ」と言う言葉
レオン「……有難うございます」
とだけ答えレオンは自室に戻って軽装に
レオン「「副官」……か……」
ウェンはシャルートの部隊を含めレオンのサポートをしていた事が多く「副官」と呼ばれていた……考え方も似ているからか頭も良く正義感が強くて誰からも信頼されていたウェンを、レオンはウェンの願いを叶えるべく撃った
レオン「…………」
ガルガード「レオン!!!???」
無意識の内にレオンは頭に拳銃を構えセーフティを外し撃とうとしていてガルガードがそれを阻止
ガルガード「何やってんだ!!!!!!!!!」
レオン「ガル……」
ガルガード「レオン!!!???おいレオン!!しっかりしろ!!!」
ガルガードの声はレオンに届いていなかった……レオンの耳に届いたのは大きな音水しぶきと自分の酸素が抜けていく音……
レオンはまた……海の中に居た……
レオン「…………」
レオン ああ……また俺は……
レオンは海の中で涙を流していた……
レオン ごめん……ごめんウェン……
そう思いながらも身体は沈んでいく……
ガルガード「……ン!!」
遠くから……ガルガードが叫ぶ声が聞こえレオンは腕を伸ばしたが届かない
酸素も抜けていき呼吸もできずに海の奥へ奥へと誘われる……
レオン「俺を……愛して……」
海の中で言葉等発せるわけがなかった……なのにその言葉は発せる事が出来た……その理由は……
レオン「…………?」
ふと身体が沈むのが止まった……しかも背中には感じた事のある温もり……その温もりでレオンに言葉を発する事ができた
レオン ウェン……?
後ろを向くとそこにはウェンの姿……死んだ時と同じ戦闘服姿のウェンは海の中で言葉を紡ぐ
ウェン「身体が死んでも魂は共に有る 俺の分も自分の生きたい様に生きろ」
そう言ってウェンはレオンの背中を思いっきり押した……自分は落ちていく代わりにレオンは浮上していく
レオン「義兄(にい)さん 有難う」
最後の最後で言ったレオンの言葉はウェンにしっかりと届いていた……ウェンは笑って瞳を閉じて深海の奥へと……誘われて行った
ガルガード「レオン!!」
レオン「ガル!!」
ウェンの力で上に上がったレオンは助ける為に海に飛び込んだガルの手を取り意識が浮上
ガルガード「レオン……?」
レオン「……また海の中に居た……ガルの声が遠くから聞こえてたけどあまり聞こえなくて……腕も届かなかった……だけど「俺を……愛して……」って言ったら……ウェンが俺の身体を手で支えてくれて……「身体が死んでも魂は共に有る 俺の分も自分の生きたい様に生きろ」って……だからウェンに礼を言って海に潜ってきたガルの腕を取った」
ガルガード「…………」
レオン「…………」
レオンの言葉にガルガードは停止
ガルガード「…………」
レオン「うわ!?」
ガルガード「…………」
ふとガルガードがレオンを横抱きにしジルウェーゼに何かを言ってそのまま部屋へ、その後に靴を脱がされベッドに下ろされガルガードが馬乗りに
レオン「ちょっ……ガルガード隊長!!!???」
ガルガード「……すまなかった」
レオン「……え?」
不意にガルガードがレオンに謝罪した……ガルガードのその瞳は悲しみに溢れ……レオンが何に対して誤ったのかを理解
レオン「……ガルガード隊長……」
ガルガード「……俺がお前の自由を奪った ……ウェンと行ける道を選べさせなかった……」
レオン「隊長……」
ポツポツとレオンの頬を濡らすのはガルガードの瞳から溢れた涙……
レオン 本当は……隊長はウェンと俺が行くことを望んでいたのかもしれない……だけどそれよりも別の何かが勝って俺をこの道に歩ませた……
レオン「隊長……どうして俺をこの道に歩ませようとしたんですか……?」
ガルガード「……お前を一目見た時から……長い間ずっと……」
レオン「ずっと?」
ガルガード「お前を一目見た時から俺はお前に惹かれていた……面識はなかったがお前が入隊する前の訓練兵だった頃から……ずっとお前を見てきた」
レオン 隊長だったんだ……俺を何処からか見ていたのは……訓練兵時代から毎日誰かの視線を感じていた……俺に視線を送っていたのは隊長……
レオンが訓練兵時代から感じていた誰かの視線はガルガードの物だった……
レオン「隊長……俺は自分でこの道を歩んだんです……確かに隊長も関わっているのかもしれないけど……この道を選んだのは俺自身です」
ガルガード「…………」
レオン「隊長」
涙の止まらないガルガードの頬にレオンは手を添えて自分からキスをした……誰よりも優しく誰よりも弱い彼をいたわるかのように優しく……
レオン「……俺はガルガード隊長……貴方に何処までも付いていきます……それが例え修羅の道だとしても……」
ガルガード「ジーファス……」
レオン「それでも俺が信頼できないなら……何処かに行ってしまいそうなら……好きなだけ抱いてください……俺を……気が済むまで……」
ガルガード「…………」
レオンはガルガードの心の奥の言葉を見透かしていた……恐れているのだ……レオンが何処かに行ってしまいそうな事を……
レオン 誰よりも優しく誰よりも弱い……隠していても分かる貴方の人間らしさ……美しさの中にある汚れを誰よりも知る貴方が愛おしい……
ウェン「それで良いんだレオン……お前がこの海の中に来て助けてくれるのは何時だってガルガード最高司令官……最高司令官がお前を助けに来るのは……お前を誰よりも愛しているからだ……」
あの海はガルガードとレオンを繋げる唯一の場所である事をウェンは知っていた……
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