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ハーマ

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幸せ

8人家族

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怜皇視点

怜皇「にしてもまさか1ヶ月の休暇が入るとは思わなかったな」

銀雅「仕事のし過ぎだ  あの調子じゃあ確実に体を壊すぞ」

怜皇「どうも癖で」

銀雅「ま  休暇使って家族全員で出掛けられるってのは嬉しいな」

怜皇  同じ魂であった静夜も今は走詩として俺と銀雅さんの息子として生きてる……あいつの願いもかなったはず……

怜皇「走詩もやっと幸せを手に入れたんだ……皆平等に愛してる」

夜間に動く車の中で安らかな睡眠をとっている愛おしい息子達に向かって怜皇は言う

銀雅「俺は?」

怜皇「勿論愛してますよ?息子達以上に」

銀雅「ふふ……」

怜皇「ん……」

時折銀雅は子供じみている事がある  だが怜皇にはそれが可愛くて仕方ない

怜皇「事故ったらどうするんですか?」

銀雅「その時はなかった事にするから大丈夫だ」

怜皇  ほんと  敵わないなぁ……

満面の笑みで言う銀雅に怜皇は何時も敵わない

銀雅「怜皇」

怜皇「ん……」

銀雅「着いたぞ」

怜皇  あれ……いつ運転変わって……?

いつの間にか運転が変わっていた怜皇は半ば寝ぼけながら外へ出ると綺麗な景色

怜皇「綺麗……」

銀雅「偶々スマホで検索したらここが綺麗だって評判らしくてな」

銀雅は滅多にスマホを使わない  だが怜皇や息子達の事になると普通に使う

瑠騎亜「おー……」

怜皇「おはよう瑠騎亜」

瑠騎亜「おはよう  綺麗だなココ」

銀雅「今  評判らしい」

瑠騎亜が起きた事によってほかもぞろぞろと起きてきて皆でホテルにチェックイン

瑠騎亜「双子と怜皇、銀雅以外は一人一部屋か」

銀雅「劉聖と潤聖は一緒がいいらしくてな」

怜銀亜「……走詩は?」

全員「えっ?」

怜皇  アイツどこ行った!!??

ふと目を離した隙に走詩がいなくなり全員で捜索

一輝海「走詩」

走詩「…………」

走詩を見つけたのは一輝海だったが走詩は何も言わずに外の景色を眺めている

走詩「……此処……覚えてないけど誰かと来たことがある」

瑠騎亜「覚えてないのか?」

走詩「……ああ……見た事あるんだよ……ここの景色……ヴァイオリンが上手くて俺を初めて抱いた人……大切な人だった筈なのに……顔も……名前も……特徴さえ覚えてない……」

怜皇「…………」

悲しげに話す走詩を見ていられなかった怜皇は走詩の腕を引き抱きしめる……抱きしめながら怜皇は走詩の頭を撫で落ち着かせる様に動く

怜皇も1人……覚えていない人がいるのだ……走詩と同じく名前も顔も特徴さえ覚えてない人が……

怜皇  確かあの人は……黒を基準とした服を好んでいた……それに習って俺も黒の服を着るようになって……

走詩「怜皇  もう大丈夫だ」

怜皇「そうか……なら行くぞ」

落ち着いた走詩と共に銀雅達とリゾート地へ

外人「I'm sorry ……I would like to ask but ……(すいません……お尋ねしたいんですが……)」

怜皇「What?(何でしょう?)」

外人「I want to know the shopping street of the location, but ……(商店街の場所を知りたいんですが……)」

怜皇「Where Why not ask because I'm sorry …… I there is a hotel close to when it was ……shopping street of the location rather than to live here?(申し訳ありません……私はここの住みではなくて……商店街の場所でしたら近くにホテルがあるのでそこで聞いてみてはいかがでしょうか?)」

リゾート地で寛いで居ると外人に声をかけられた怜皇は英語で対応し場所を促す

怜皇「Not accustomed to sorry ...... force(申し訳ない……力になれず)」

外人「No, no ...... here Welcome Thank you very much all of a sudden I'm sorry ......(いえいえ……こちらこそ突然すいません……ありがとうございます)」

そう言って外人はホテルの方に行き銀雅は関心

銀雅「流石他国語知ってるだけあるな」

怜皇「結構海外とか行き来しているので」

銀雅にそう答えて海があるという事で全員で海へ

銀雅「跡は全部消えてるんだよな?」

怜皇「鎖骨の部分は元からですから消えません」

そう言って銀雅達は一気に水着に着替えて海へダイブ

息子6人「怜皇  泳ぎ上手!!」

銀雅「怜皇は文化系以外は全部に置いてトップを取ってるからな」

瑠騎亜「文化系できないの?」

銀雅「今の20代の方が出来ると思うぞ」

怜皇は文化系は苦手で仕事で使う事以外では全くやらない

銀雅「仕事で使う物と家事は最っ高に上手いんだけどな……」

怜皇「それ以外は必要最低限度にしか出来ないんだよ……」

一泳ぎを終え戻ってきた怜皇は普段下ろしている銀髪をオールバックにしたので良く似合う

劉聖、潤聖「怜皇ってオールバック似合うよね」

怜皇「そうか?」

怜銀亜「似合うよ」

銀雅「銀髪より黒髪の方が似合ってたけどな」

等と他愛ない話をしながら皆で泳いでホテルへ

走詩「…………」

銀雅「……走詩  お前匂いフェチか?」

走詩「まぁどっちかって言ったらね  俺にとっては女よりも男の方が匂いがわかりやすいし……銀雅と怜皇って香水変えたよね?つけてる方も匂いを嗅いでる方もリラックできるヤツ」

怜皇「流石に嗅覚が鋭いな……」

怜皇  走詩は前世と同じく嗅覚が鋭い……だから香水の変化とかはすぐに気がつく

ラオス「珍しい面子が揃ってるな」

怜皇「……兄さん?」

不意に聞こえた声に振り向くとそこには私服のラオスの姿

怜皇「あの世界から出られないんじゃなかったですか?」

ラオス「あー……誰かと一緒になら出られるんだよ  煌哦さんとはぐれちゃってさ」

怜皇「司令官と来てたんですか?……こっちには来てませんよ」

ラオス「そうか……ありがとう」

そう言ってラオスは別の場所へと歩いて行ったが怜皇には疑問が……

怜皇  さっきの話の間は何だ?

ラオスの話に間が開く事は早々ない……つまり間が開く時は何かを隠している時

怜皇  そう言えば俺の時も走詩の時もナイスタイミングで誰かに撃たれた……誰かが何かを思ってやったことならば……

「仕組まれている」と怜皇は思う

走詩「考え事は良いけど飯食おうぜ」

怜皇「……ああ」

怜皇は考え事をしていると目が鋭くなるので分かりやすい

銀雅「…………」

怜皇「銀雅さん  足」

銀雅「飯食ってるのに目が鋭すぎ  怖い」

怜皇「辞めますから足どけて下さい」

考え事をしながら食事をしていると銀雅か怜皇の足と足の間に足を入れてきて流石に驚く

怜皇「っ……!!」

銀雅「…………」

考え事を辞めたのに足を入れていた銀雅は悪ふざけをして怜皇の変化に気が付く

怜皇「……責任……取ってくれますよね?」

息子6人「(青筋浮かんでる……)」

銀雅「……分かった……」

「悪ふざけが過ぎますよ」と青筋を浮かばせた怜皇に言われ銀雅は、「怜皇の怒りを買って腹上死しなければいい方かな……」と思う

怜皇「空輝さん」

強制的に部屋に連行された銀雅は毎度の如く後ろから怜皇に貪られていた……

銀雅「んっく……はぁ……ああ!!」

怜皇「……空輝」

銀雅「!!……あっ……ああああ!!!!」

怜皇がふと銀雅の幼名を呼び捨てで言った時  銀雅が達し怜皇も達す

怜皇「嬉しかったんですか?名前を呼び捨てで言われて……?」

銀雅「初めて言われたからな……」

怜皇「貴方の方が俺より年上ですから……どうも恐縮してしまう」

そう言いながら怜皇は銀雅にキスをして終了

一輝海「あ  お帰り」

銀雅「ただいま  あれ?……走詩と怜銀亜は?」

瑠騎亜「部屋」

怜皇  相性がいいのは知ってたけど2人でヤッてたのかよ……

劉聖「相性が良いからな……あの2人……」

潤聖「そう言えばどっちが上なんだ?怜銀亜方が兄弟的には上だけど走詩も攻めっぽいし」

一輝海「走詩が上  怜銀亜兄さんが下」

銀雅「うちの家族はどんだけ近親相姦をしてんだ」

怜皇  恐らく走詩は銀雅と俺の2人以外全員喰ってるよな……

怜皇「瑠騎亜、劉聖、潤聖、一輝海  お前ら走詩に喰われたか?」

4人「喰われた  アイツ上手すぎてヤバイ」

怜皇「走詩は前作男娼だからな……身体が覚えてるんだろ」

5人「走詩って男娼だったの?」

怜皇  知らなかったのか?

走詩「元男娼って言うより今もやってる  相手は普通の人間だから孕む事は無いけどな」

怜皇「お帰り  まだ男娼やってたのかよ……」

走詩「仕方ないだろ  体に染み付いた癖は早々治らない」

怜皇「ま  俺も言えた義理ないけどな」

怜皇の言葉で戻ってきた怜銀亜も一緒に「えっ?」と言う

怜皇「……これ見りゃ言った意味が分かる」

そう言って怜皇はDVDを3枚銀雅達に投げ煙草を吸いに外へ

怜皇  1枚目のDVDは昔の……あれは拷問とかにあっていた頃の映像だ……2枚目は嵌められて強姦された時のやつ……3枚目は俺がDVDを使って脅されて男娼になって客をとって金を渡していた頃の映像

???「お前あれ見せてよかったのか?」

怜皇「……ファルーグ・バーザー……」

ファルーグ「覚えてたのか」

怜皇「今思い出したんですよ」

「ファルーグ・バーザー」……かつて怜皇を抱き怜皇が誰よりも慕っていた人物……

黒を基準とした服装を好み怜皇がそれを真似て黒い服を着ている

怜皇「「死んだ」と貴方の部下に言われた時俺がどんな思いだったか貴方は知らないでしょう」

ファルーグ「……すまなかった」

一言謝罪されたが怜皇は何も言わずに煙草を吸う

ファルーグ「今は家族がいるのか?」

怜皇「8人家族ですよ  息子6人と俺と銀雅さんの8人」

ファルーグ「大世帯になったな……」

そう言いながらファルーグも怜皇の隣で煙草を吸い出す

怜皇「……数十世紀と言うのは思い出にするには長く待っているのにも長すぎる月日です……俺が貴方を亡くして水南も亡くして……挙げ句の果て誠さえも失って……銀雅さんと今は共にいられてもいつ離れ離れになるのかなんて分からない……ルヴァーナは一介の「組織」と言えど所詮ルヴァーナに居る者はは「殺し屋」……いつ敵に首を狩られるかさえ分からない……今現在俺が能力者の中で最年長ですがこの世界はどんなに時を巡ってもいつも同じ所へ行く……」

ファルーグ「そう言うもんだろ?世界ってのは」

怜皇「…………」

ファルーグに正論を言われ何も言えなくなった怜皇は中に戻ろうとするが……

ファルーグ「怜皇!!!!危ない!!!!!!!!!!」

怜皇「え?」

ファルーグに「危ない」と叫ばれ咄嗟に反応できなかった怜皇は、理由もわからず意識がブラックアウト……

???「…………」

???「…………」

意識を失っていた怜皇は誰かの言い争う声で目が覚め辺りを見ると牢屋の中……そして言い争っているのは手を拘束されたファルーグと敵……

敵「はぁ!!??テメェ何言ってんだ!!??」

ファルーグ「それはこちらのセリフだ!!!!俺は「関わらない」と言ったはずだ!!」

敵「命令無視をして約束を破った挙句それか!!!!」

ファルーグ「先に約束を破ったのはそっちだろうが!!!!!!……お前らは病に伏せていた俺の妻を殺し挙句にたった1人の娘さえも殺した!!!!俺はお前らに言われた通りに武器の調達、情報の提供、薬物の売買、壊滅した組織の残党の招集を全て行っただろ!!なのに……俺は約束を破られ家族を亡くした!!貴様らに従う義理はない!!!!!!!!!」

怜皇  ファルーグにも家族が居たのか……?

敵「……そう言えばお前  昔トップレベルの男娼だったんだっけ?」

ファルーグ「!!!!」

怜皇  え?ファルーグが「男娼」?

敵「……向こうの奴も男行けるんだよな?」

ファルーグ「辞めろ!!怜皇に近寄るな!!!!」

敵「さぁ……どうするかなぁ?お前次第だファルーグ  他にも仲間は沢山いるし……お前1人で全員を満足させることが出来たらそいつには手を出さないでいてやる」

怜皇「ファルーグ!!!!後ろ!!!!!!!!!!」

ファルーグと敵が話をしている最中ファルーグの後ろには、もう1人何かを持っている敵がいて怜皇は叫んだが一足遅かった……

ファルーグ「かっ……」

敵「ナイスタイミング♪身体熱いだろ?超強力な媚薬♪お前  昔っから薬が直ぐに抜けない体質だからな……1回イッただけじゃ全く薬は薄まらないから楽しもうぜ?……ファルーグ♪」

ファルーグ「怜皇……逃げ……ろ……」

最後にファルーグのまともな言葉を聞いたのが「逃げろ」と言う言葉……

~数十分後~

ファルーグ「ふぁ……ああ!!あっ……」

敵「おら口!!」

ファルーグ「んぐ……んん……」

怜皇「ファルーグ!!!!」

時間にして数十分……既に複数の男に輪姦されているファルーグは未だに薬が抜けていないのか乱れ続けている……

怜皇「!!!!!!!!!!」

不意に頭に鈍器で殴られたような衝撃が走りそのまま失神……

銀雅「怜皇」

怜皇「……銀雅さん?」

銀雅「おー  ……これ返す」

怜皇  あれ?俺今迄ファルーグと向かい合わせの牢の中にいた筈……

だが現状何も無かったかのように怜皇は煙草を吸っていて銀雅がDVDを返しに来ているのだ

銀雅「怜皇」

怜皇「え……うわ!!」

怜皇は身長170に対し銀雅の身長は181で銀雅の方が11cm大きくそのまま抱擁(ほうよう)

銀雅「気が付かなくて悪かった」

怜皇「……過ぎた話です  今はもう気にしていません」

そう言って怜皇は銀雅の体に手を回す

銀雅「まだ時間あるけど……ショッピングにでも行くか?」

怜皇を抱きしめて落ち着いたのか銀雅がそう切り出し8人で商店街へ

~その日の夜中~

怜皇「…………」

その日の夜中  怜皇はパラレルワールドでも繋がる携帯でとある人に電話

朱鷺『突然誰かと思ったら……怜皇か』

怜皇「今日  ファルーグと居た時間を消したのは朱鷺だろ」

朱鷺『…………』

怜皇「答えろ」

怜皇  ファルーグとの時間を消せるのは唯一血が繋がっている朱鷺だけだ……

朱鷺『……ファルーグに頼まれたんだ……「仮に怜皇に記憶があったとしても消してくれ」と……ファルーグはこちらの世界で保護しているが心体は勿論精神面と脳にまで異常が出た……多分……というより確定だが目が覚めた時俺らの事は何一つとして覚えてないと思う』

怜皇「生きているのか?」

朱鷺『目が覚めない……昏睡状態で見つかって今は集中治療室で治療を受けているが、ずっと生死の境を行ったり来たり……』

怜皇「もう……会えないのか?」

怜皇にとってファルーグはとても大切な人でもあった……水南の知らない事を教えてくれたり素手での戦闘方法を教えてくれたり……師匠の様な存在……

朱鷺『分からない……』

怜皇「そうか……ありがとう朱鷺」

そう言って怜皇は通話を切り寝転がる

銀雅「怜皇  風呂空いたぞ」

怜皇「は~い」

その時の事が消えてしまった以上怜皇にはどうする事も出来ない……

だが怜皇はまだ知らなかった……怜皇も知っている人物がとうの昔に……深く抜け出せない闇に呑まれもう怜皇の知っている人物ではなくなっている事を……
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