14 / 23
休日
友との再会 そして友愛
しおりを挟む
也真登視点
也真登「刃~…兄さ~ん 出かけてくる」
刃、火牙刀「ほーい」
也真登が無理やり作った休暇中 也真登は久々に歩き出し街へ出る
也真登「結構イイなこれ……」
久々に街に出た也真登はココ最近組織が「穏健派」に動きつつあるので経済的にも余裕が出てきている
也真登「あっ すいませ………」
刄「………也真登?也真登だよな!?」
也真登が店を物色しながら歩いていると人に当たり謝ったのだが……謝り終える前に也真登は相手が誰なのかを知りフリーズ
也真登「刄……」
肩が当たったのは高校を2年先に卒業した刄……
刄の部下「少佐 お知り合いで?」
刄「少し席を外せ 昔からの縁だ」
刄の部下「時間までには場所へ」
刄「分かっている」
也真登 今の刄ってもう少佐なんだ……
友の再会は嬉しいが若くして軍の少佐になっている友に微かな劣等感を抱く
也真登「………少佐なんだな」
刄「ああ」
也真登「場所変えるか?」
刄「そう…だな……ここは人目に付く」
と言うことで近くにあった喫茶店に入って也真登は紅茶を頼む
刄「そっちはどうなんだ?也真登」
也真登「最近漸く穏健派であることに気が付かれて今は天皇両陛下が許可を出すのを待ってる」
刄「そうか」
大人だからなのか……刄は少ししか話さない
也真登「変わったか?刄」
刄「え?」
也真登「昔はもっと話を自分から降ってただろ 何かあったのか」
刄「…………」
紅茶を飲みながらそう言った也真登の言葉が的確だったのか刄がなんとも言えない表情
刄「……少し 軍内で俺の根も葉もない噂が立っていてな」
也真登「噂?」
刄「俺が過激派組織と手を組んでるとか……その組織の下っ端を強姦したとか……悪い噂ばかりだ」
也真登「………刄の知り合いで過激派組織なのは俺しかいないだろ………2年振りに今日会ったのに無理にも程がある」
也真登の言葉に少し刄は救われたのか軽く笑う
也真登「で?刄はどうしたいんだ?」
刄「え?」
也真登「お前が笑わなくなる位苦しんでいるのは見ていてこちらが辛いと言っている」
刄「…………」
「スゥー」と黒い瞳を白に染めた也真登……心配しているのだ……刄の事を……
也真登「本音を言えよ 俺とお前の仲だ」
刄「……っ……」
也真登の優しい言葉に刄は涙を流す
也真登「泣く程辛いんだろ?見た感じお前の部下は1人しかいないんだろ?噂に揺らされてお前は1人しか頼れないんだろ?それならお前はどうしたい?何を感じている?」
刄「……っ…………に……」
也真登「ん?」
刄「学生だった……頃……に………戻りたい………」
刄は泣きながら「学生だった頃に戻りたい」と言う……刄は精神面でもかなり強いが……そんな刄でさえ泣く程の事が軍で起きている
也真登「それがお前の心なんだな?」
刄「……ああ」
泣きながらも刃は也真登の言葉に頷きそれを見た也真登は刄を峰打ちし失神させた
也真登「刃 今から言う所に車回せ……場所は………」
刄を失神させた也真登は刃に連絡し迎えに来いと遠まわしに言う
刃『了解 すぐに向かう』
也真登「それと俺が帰ってくる頃に火牙刀にフェラーリいつでもを出せるよう伝えてくれ すぐに行かなきゃならない場所ができた」
刃『分かった』
也真登 前から引き抜きをしようと思っていたが……今が潮時だな
そう……也真登は刄の所属する軍は勿論内部情報も詳しいのだ
~10分後~
也真登「刃」
聞き慣れた音で刃が来たのを察した也真登は失神させた刄とその部下を運ぶ
刃「刄………会ったの?」
也真登「引き抜きをする 刄の部下も一緒に」
刃「了解 早く乗せて」
也真登「ん」
刃も理由を察したのか後ろの扉を開けてそそくさと也真登が車の中へ
刄の部下「ぅ……」
先に刄の部下の目が覚め目の前の現状に困惑
也真登「落ち着け 別に拉致とかじゃない」
也真登は刄が横になっている場所の近くに座りながら困惑している刄の部下に言う
刄の部下「どこに向かって……?」
也真登「深紅の城だ お前と刄を軍から引き抜く」
刄の部下「…………解放して下さるんですか?」
也真登「どういうことだ」
刄の部下の発言に僅かに殺気が出た也真登
刄の部下「………軍内で刄様は私がいないと強姦に遭うんですしかも脅された挙句暴力的に」
也真登「………成程 通りで刄が変わったわけだ」
声調的には普段と変わらないが……也真登の瞳は赤く怒っている
刃「着いたよ」
也真登「部屋を案内する」
車のスピードが早いお陰で也真登達は早めに組織の城につき刄を横抱きにしながら部屋へ案内
也真登「刃 部屋にいろ」
刃「分かった」
也真登「どのくらい時間がかかるか分からん 帰ってこなかったら刃が組織をまとめろ」
刃「顔怖いよ 怪我しないでね」
刃の言葉に「おう」と返事した也真登はそのまま歩いていく……前髪と横髪(左側)を上げながら……
~1時間後~
也真登「火牙刀 車の中で待機していろ」
火牙刀「余り過激になりすぎぬよう」
組織の城から出て1時間後 怒りMAXの也真登は証拠写真などを持って軍の最高位の人の部屋へ(アポなし)
也真登「失礼する」
軍人「!!!???也真登様!!!???」
実は也真登 刄が所属している軍に軍事的支援をしているので軍人もアポなして来てるとなれば顔面蒼白
也真登「アンタこれどういう事だ?」
「バァン」と也真登が座っている人の前に写真を見せるとその人は一気に血の気が引く
也真登「あんたの所の少佐とは確かに俺は知り合いだし昔は馬鹿をやっていたがな?俺の仲間の誰が「人を殺した」って?あ゙あ゙?」
軍人「こ……これは……」
也真登「なんだ言えねぇのか?証拠も何も無いのに自分の1人息子を殺人者にしようとするなんてとんだクズ野郎だな?刄は今迄アンタの言うことを聞いて全てをこなして来た……強姦も甘んじて受けると誓わせ無理強いをし刄を慕っていた部下達を離れさせた………あんたは自分の息子を道具か何かかとでも思ってんのか?笑わせんのも大概にしよろよ?………刄を深紅の幹部として迎い入れる 2度とこの軍にもあんたにも行かせないし会わせたりはしない………次にアンタと刄が会うのは葬式の時だけだ……絶対にな」
軍人「そ………それは!!」
踵を返そうとした也真登を止めようとして軍人は立ち上がったが……
軍人「ひっ……」
也真登はセーフティの外した拳銃を向けトリガーを引く
也真登「てめぇみてぇな息子を道具として扱う人間未満のゴミ野郎に刄を従わせる権利はない 刄の痛みを一心に分け合い共に戦ってきた唯一の部下ももう貴様の所には帰っては来ない………この軍の軍事的支援ももう2度としないし希望とあらばお前以外の部下達は深紅に加入させるが………刄を強姦した者は深紅に加入はさせないしどうなろうが知ったこっちゃないがな」
そう言って也真登は1発だけ別のところを撃ちそのまま軍の食堂に行くが……
也真登「所詮屑は屑……か」
1人そんな事を呟きながら火牙刀の所へ
火牙刀「早かったな 発砲音聞こえたけど相手を撃ってないよな?」
也真登「壁に一つ穴が空いたぐらいだよ 組織戻って」
火牙刀「りょーかい」
気が晴れたのか少し落ち着いた也真登に火牙刀は安心しつつ組織の城へ
~一方その頃~
刄「…………」
也真登が出て行ってから目の覚めていた刄は刃が力を使って也真登が何をしに行ったのか見ていた
刃「組織全体にこれは見せたけどここまで也真登がキレたの初めてだよ」
刄「滅多にキレないのか?」
刃「超レア」
刄「…………」
也真登が自分の為に怒ってくれたのを嬉しく思っていた事など也真登は知らない………
也真登は友の為なら鬼にもなるし修羅にもなる……滅多に怒らない也真登が一番怒ることは唯一つ………自分の大切な人を傷つけられた時………
也真登「刃~…兄さ~ん 出かけてくる」
刃、火牙刀「ほーい」
也真登が無理やり作った休暇中 也真登は久々に歩き出し街へ出る
也真登「結構イイなこれ……」
久々に街に出た也真登はココ最近組織が「穏健派」に動きつつあるので経済的にも余裕が出てきている
也真登「あっ すいませ………」
刄「………也真登?也真登だよな!?」
也真登が店を物色しながら歩いていると人に当たり謝ったのだが……謝り終える前に也真登は相手が誰なのかを知りフリーズ
也真登「刄……」
肩が当たったのは高校を2年先に卒業した刄……
刄の部下「少佐 お知り合いで?」
刄「少し席を外せ 昔からの縁だ」
刄の部下「時間までには場所へ」
刄「分かっている」
也真登 今の刄ってもう少佐なんだ……
友の再会は嬉しいが若くして軍の少佐になっている友に微かな劣等感を抱く
也真登「………少佐なんだな」
刄「ああ」
也真登「場所変えるか?」
刄「そう…だな……ここは人目に付く」
と言うことで近くにあった喫茶店に入って也真登は紅茶を頼む
刄「そっちはどうなんだ?也真登」
也真登「最近漸く穏健派であることに気が付かれて今は天皇両陛下が許可を出すのを待ってる」
刄「そうか」
大人だからなのか……刄は少ししか話さない
也真登「変わったか?刄」
刄「え?」
也真登「昔はもっと話を自分から降ってただろ 何かあったのか」
刄「…………」
紅茶を飲みながらそう言った也真登の言葉が的確だったのか刄がなんとも言えない表情
刄「……少し 軍内で俺の根も葉もない噂が立っていてな」
也真登「噂?」
刄「俺が過激派組織と手を組んでるとか……その組織の下っ端を強姦したとか……悪い噂ばかりだ」
也真登「………刄の知り合いで過激派組織なのは俺しかいないだろ………2年振りに今日会ったのに無理にも程がある」
也真登の言葉に少し刄は救われたのか軽く笑う
也真登「で?刄はどうしたいんだ?」
刄「え?」
也真登「お前が笑わなくなる位苦しんでいるのは見ていてこちらが辛いと言っている」
刄「…………」
「スゥー」と黒い瞳を白に染めた也真登……心配しているのだ……刄の事を……
也真登「本音を言えよ 俺とお前の仲だ」
刄「……っ……」
也真登の優しい言葉に刄は涙を流す
也真登「泣く程辛いんだろ?見た感じお前の部下は1人しかいないんだろ?噂に揺らされてお前は1人しか頼れないんだろ?それならお前はどうしたい?何を感じている?」
刄「……っ…………に……」
也真登「ん?」
刄「学生だった……頃……に………戻りたい………」
刄は泣きながら「学生だった頃に戻りたい」と言う……刄は精神面でもかなり強いが……そんな刄でさえ泣く程の事が軍で起きている
也真登「それがお前の心なんだな?」
刄「……ああ」
泣きながらも刃は也真登の言葉に頷きそれを見た也真登は刄を峰打ちし失神させた
也真登「刃 今から言う所に車回せ……場所は………」
刄を失神させた也真登は刃に連絡し迎えに来いと遠まわしに言う
刃『了解 すぐに向かう』
也真登「それと俺が帰ってくる頃に火牙刀にフェラーリいつでもを出せるよう伝えてくれ すぐに行かなきゃならない場所ができた」
刃『分かった』
也真登 前から引き抜きをしようと思っていたが……今が潮時だな
そう……也真登は刄の所属する軍は勿論内部情報も詳しいのだ
~10分後~
也真登「刃」
聞き慣れた音で刃が来たのを察した也真登は失神させた刄とその部下を運ぶ
刃「刄………会ったの?」
也真登「引き抜きをする 刄の部下も一緒に」
刃「了解 早く乗せて」
也真登「ん」
刃も理由を察したのか後ろの扉を開けてそそくさと也真登が車の中へ
刄の部下「ぅ……」
先に刄の部下の目が覚め目の前の現状に困惑
也真登「落ち着け 別に拉致とかじゃない」
也真登は刄が横になっている場所の近くに座りながら困惑している刄の部下に言う
刄の部下「どこに向かって……?」
也真登「深紅の城だ お前と刄を軍から引き抜く」
刄の部下「…………解放して下さるんですか?」
也真登「どういうことだ」
刄の部下の発言に僅かに殺気が出た也真登
刄の部下「………軍内で刄様は私がいないと強姦に遭うんですしかも脅された挙句暴力的に」
也真登「………成程 通りで刄が変わったわけだ」
声調的には普段と変わらないが……也真登の瞳は赤く怒っている
刃「着いたよ」
也真登「部屋を案内する」
車のスピードが早いお陰で也真登達は早めに組織の城につき刄を横抱きにしながら部屋へ案内
也真登「刃 部屋にいろ」
刃「分かった」
也真登「どのくらい時間がかかるか分からん 帰ってこなかったら刃が組織をまとめろ」
刃「顔怖いよ 怪我しないでね」
刃の言葉に「おう」と返事した也真登はそのまま歩いていく……前髪と横髪(左側)を上げながら……
~1時間後~
也真登「火牙刀 車の中で待機していろ」
火牙刀「余り過激になりすぎぬよう」
組織の城から出て1時間後 怒りMAXの也真登は証拠写真などを持って軍の最高位の人の部屋へ(アポなし)
也真登「失礼する」
軍人「!!!???也真登様!!!???」
実は也真登 刄が所属している軍に軍事的支援をしているので軍人もアポなして来てるとなれば顔面蒼白
也真登「アンタこれどういう事だ?」
「バァン」と也真登が座っている人の前に写真を見せるとその人は一気に血の気が引く
也真登「あんたの所の少佐とは確かに俺は知り合いだし昔は馬鹿をやっていたがな?俺の仲間の誰が「人を殺した」って?あ゙あ゙?」
軍人「こ……これは……」
也真登「なんだ言えねぇのか?証拠も何も無いのに自分の1人息子を殺人者にしようとするなんてとんだクズ野郎だな?刄は今迄アンタの言うことを聞いて全てをこなして来た……強姦も甘んじて受けると誓わせ無理強いをし刄を慕っていた部下達を離れさせた………あんたは自分の息子を道具か何かかとでも思ってんのか?笑わせんのも大概にしよろよ?………刄を深紅の幹部として迎い入れる 2度とこの軍にもあんたにも行かせないし会わせたりはしない………次にアンタと刄が会うのは葬式の時だけだ……絶対にな」
軍人「そ………それは!!」
踵を返そうとした也真登を止めようとして軍人は立ち上がったが……
軍人「ひっ……」
也真登はセーフティの外した拳銃を向けトリガーを引く
也真登「てめぇみてぇな息子を道具として扱う人間未満のゴミ野郎に刄を従わせる権利はない 刄の痛みを一心に分け合い共に戦ってきた唯一の部下ももう貴様の所には帰っては来ない………この軍の軍事的支援ももう2度としないし希望とあらばお前以外の部下達は深紅に加入させるが………刄を強姦した者は深紅に加入はさせないしどうなろうが知ったこっちゃないがな」
そう言って也真登は1発だけ別のところを撃ちそのまま軍の食堂に行くが……
也真登「所詮屑は屑……か」
1人そんな事を呟きながら火牙刀の所へ
火牙刀「早かったな 発砲音聞こえたけど相手を撃ってないよな?」
也真登「壁に一つ穴が空いたぐらいだよ 組織戻って」
火牙刀「りょーかい」
気が晴れたのか少し落ち着いた也真登に火牙刀は安心しつつ組織の城へ
~一方その頃~
刄「…………」
也真登が出て行ってから目の覚めていた刄は刃が力を使って也真登が何をしに行ったのか見ていた
刃「組織全体にこれは見せたけどここまで也真登がキレたの初めてだよ」
刄「滅多にキレないのか?」
刃「超レア」
刄「…………」
也真登が自分の為に怒ってくれたのを嬉しく思っていた事など也真登は知らない………
也真登は友の為なら鬼にもなるし修羅にもなる……滅多に怒らない也真登が一番怒ることは唯一つ………自分の大切な人を傷つけられた時………
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる