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第20話:ひとまず解決
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-side:吉野川-
私はシャーリー、私はシャーリー、私はシャーリー・・・
シャーリーは軽い感じの喋り方。お嬢様ではなくリーゼ様。
よし、いける。普段の素の喋り方で大丈夫なはず。
リーゼ様。食事の用意ができたよ。
「堅パンと塩スープ?いつもとはちょっと違うね?」
この世界ではいつもの素材が手に入らず、代用品で作りました。
「まあ、仕方がないんだよ・・・」
堅パンをちぎって塩スープに浸して食べる。
なるほど、そういう食べ方なんだ。
「でも、このパンも美味しいんだよ!」
現代の品種改良された素材だからね、味は良くなってるんじゃないかな?
「なんか・・・今日は・・・すごくだるいんだよ・・・」
まだ、身体が安定していないんですよ。ゆっくりと休んだ方がいいです。
「そうだね、でも、これは全部食べないと・・・お残しはダメなんだよ!」
そうか、元々がそういう性格なのか・・・
ところで、安藤さんは会社は平気なんですか?
「休むって連絡しておいた。あなたこそ学校は?」
私も連絡しておきましたけど・・・本来その連絡はお嬢様がするべきことなんですよね・・・
「早く良くなるといいね。その時に中身がどうなってるかも気になるけど・・・」
そうですね。最悪の事態もあり得るんですよね?
「先輩が実はおっさんだったっていう話?」
そうです。
「シャーリー、一緒に寝て欲しいんだよ・・・」
体調が悪い時は気持ちも沈んじゃうからね。不安になっちゃうのも仕方がないことだよ。
「リーゼちゃん、私じゃダメなの?」
普段からお嬢様とは一緒に寝ているからね、そのせいもあるんじゃないかな?
「グレイスはエッチなことしそうな気がするんだよ・・・」
おおぅ、今日は何もしないように心がけよう。せっかくチャンスがと思ったのに・・・
リーゼ様、じゃあ一緒に寝ようか?
まだお昼前だけど、リーゼ様の要望だからね。
いやぁ、仕方がないなぁ。お仕事だもんなぁ・・・
パジャマに着替えてベッドに入る。
いつも通りに壁側が私で・・・
「シャーリー、それじゃ顔が見えないよ・・・」
そうか、病気で不安になってるんだっけ。
じゃあ、向かい合って寝ていいの?ダメだ、ニヤけちゃう・・・
「ぎゅってしていい?」
もちろんです!むしろ望むところです!
リーゼ様が私の胸に顔を埋めて抱きついている・・・
うっ、私の方が色々と辛い・・・ここは手を出しちゃダメなシーンだよね?
いつもの生殺しの方がだいぶマシなんですけど?
せめて、軽く抱きしめ返すくらいはいいよね?
-side:橋本-
クソ、リーゼロッテだと?
どうりでこの身体に見覚えがあったはずだ。
MAXバグAIのアバターじゃないか・・・
しかし、所詮ゲームの中のデータでしか無いはずなのになぜオレの身体に?
「神様に世界を壊されないためには神様と仲良くなればいいと思ったんだよ!」
で、仲良くなる方法がコレかよ・・・
「流石に自分のことを嫌いになる人は少ないはずなんだよ」
まあな、自殺願望は無いしな・・・
それにそもそもあのゲームの開発は中止になってサーバーは停止して削除もしたはず。
「私がコピーして他の場所に移動したんだよ。予備も作ったんだよ?えへん!」
な・ん・だ・と?
ちょっと待て、その代金はどこから出てるんだ?
会社の金だとしたら問題だし、あの規模のサーバーの維持費をオレ個人が?
いくらすると思ってるんだ?しかも予備もあるだと・・・
「お金ならいっぱい持ってるんだよ?」
ゲームの世界の金貨はこっちじゃ使えないんだよ!
あの世界を維持すればいいんだろ?
プレーヤーは接続しないし、世界の維持だけならもっとシュリンク出来る。
すぐに設定を変更しないと大変なことになる。すでに手遅れ感もあるが・・・
-side:真白-
佳乃・・・離して・・・
「おや?お嬢様、目が覚めましたか?」
すぐに確認しないと!
PCを立ち上げてAWSの管理画面を表示する。
まずは会社のアカウントで確認。怪しいインスタンスは無い。
今度は自分の個人アカウントで確認。
うわぁ、あったよ・・・
しかし、稼働してるのは今のところ3つだけか。
設定を変更してサーバーの規模を縮小する。
これで問題無いだろ・・・
「リーゼちゃん?」
何を言ってる?安藤?
「先輩に戻ったんですね?よかった・・・」
あたしのこと心配してくれてたの?
「あのまま先輩が消えちゃったら誰を頼ればいいのかと・・・」
心配してたのは仕事のこと?しかも、自分でどうにかするという発想は無いのか・・・
「佳乃でもシャーリーとしてでも、ここに置いてくだされば問題無いです」
佳乃は自分の居場所が心配だったの?
「お嬢様でも、リーゼ様でもカワイイことには変わりないので・・・」
なるほど???
「私のことも安藤としてでもグレイスとしてでもここに置いてくれれば・・・」
安藤は自分の家があるよね?
「うう、先輩と一緒がいいのに・・・」
たまになら、遊びに来てもいいよ?グレイスとしてなら。
「ちょっと役所に行って名前を変えてきます!」
そいって飛び出していったけど、まあ無理じゃないかな?
私はシャーリー、私はシャーリー、私はシャーリー・・・
シャーリーは軽い感じの喋り方。お嬢様ではなくリーゼ様。
よし、いける。普段の素の喋り方で大丈夫なはず。
リーゼ様。食事の用意ができたよ。
「堅パンと塩スープ?いつもとはちょっと違うね?」
この世界ではいつもの素材が手に入らず、代用品で作りました。
「まあ、仕方がないんだよ・・・」
堅パンをちぎって塩スープに浸して食べる。
なるほど、そういう食べ方なんだ。
「でも、このパンも美味しいんだよ!」
現代の品種改良された素材だからね、味は良くなってるんじゃないかな?
「なんか・・・今日は・・・すごくだるいんだよ・・・」
まだ、身体が安定していないんですよ。ゆっくりと休んだ方がいいです。
「そうだね、でも、これは全部食べないと・・・お残しはダメなんだよ!」
そうか、元々がそういう性格なのか・・・
ところで、安藤さんは会社は平気なんですか?
「休むって連絡しておいた。あなたこそ学校は?」
私も連絡しておきましたけど・・・本来その連絡はお嬢様がするべきことなんですよね・・・
「早く良くなるといいね。その時に中身がどうなってるかも気になるけど・・・」
そうですね。最悪の事態もあり得るんですよね?
「先輩が実はおっさんだったっていう話?」
そうです。
「シャーリー、一緒に寝て欲しいんだよ・・・」
体調が悪い時は気持ちも沈んじゃうからね。不安になっちゃうのも仕方がないことだよ。
「リーゼちゃん、私じゃダメなの?」
普段からお嬢様とは一緒に寝ているからね、そのせいもあるんじゃないかな?
「グレイスはエッチなことしそうな気がするんだよ・・・」
おおぅ、今日は何もしないように心がけよう。せっかくチャンスがと思ったのに・・・
リーゼ様、じゃあ一緒に寝ようか?
まだお昼前だけど、リーゼ様の要望だからね。
いやぁ、仕方がないなぁ。お仕事だもんなぁ・・・
パジャマに着替えてベッドに入る。
いつも通りに壁側が私で・・・
「シャーリー、それじゃ顔が見えないよ・・・」
そうか、病気で不安になってるんだっけ。
じゃあ、向かい合って寝ていいの?ダメだ、ニヤけちゃう・・・
「ぎゅってしていい?」
もちろんです!むしろ望むところです!
リーゼ様が私の胸に顔を埋めて抱きついている・・・
うっ、私の方が色々と辛い・・・ここは手を出しちゃダメなシーンだよね?
いつもの生殺しの方がだいぶマシなんですけど?
せめて、軽く抱きしめ返すくらいはいいよね?
-side:橋本-
クソ、リーゼロッテだと?
どうりでこの身体に見覚えがあったはずだ。
MAXバグAIのアバターじゃないか・・・
しかし、所詮ゲームの中のデータでしか無いはずなのになぜオレの身体に?
「神様に世界を壊されないためには神様と仲良くなればいいと思ったんだよ!」
で、仲良くなる方法がコレかよ・・・
「流石に自分のことを嫌いになる人は少ないはずなんだよ」
まあな、自殺願望は無いしな・・・
それにそもそもあのゲームの開発は中止になってサーバーは停止して削除もしたはず。
「私がコピーして他の場所に移動したんだよ。予備も作ったんだよ?えへん!」
な・ん・だ・と?
ちょっと待て、その代金はどこから出てるんだ?
会社の金だとしたら問題だし、あの規模のサーバーの維持費をオレ個人が?
いくらすると思ってるんだ?しかも予備もあるだと・・・
「お金ならいっぱい持ってるんだよ?」
ゲームの世界の金貨はこっちじゃ使えないんだよ!
あの世界を維持すればいいんだろ?
プレーヤーは接続しないし、世界の維持だけならもっとシュリンク出来る。
すぐに設定を変更しないと大変なことになる。すでに手遅れ感もあるが・・・
-side:真白-
佳乃・・・離して・・・
「おや?お嬢様、目が覚めましたか?」
すぐに確認しないと!
PCを立ち上げてAWSの管理画面を表示する。
まずは会社のアカウントで確認。怪しいインスタンスは無い。
今度は自分の個人アカウントで確認。
うわぁ、あったよ・・・
しかし、稼働してるのは今のところ3つだけか。
設定を変更してサーバーの規模を縮小する。
これで問題無いだろ・・・
「リーゼちゃん?」
何を言ってる?安藤?
「先輩に戻ったんですね?よかった・・・」
あたしのこと心配してくれてたの?
「あのまま先輩が消えちゃったら誰を頼ればいいのかと・・・」
心配してたのは仕事のこと?しかも、自分でどうにかするという発想は無いのか・・・
「佳乃でもシャーリーとしてでも、ここに置いてくだされば問題無いです」
佳乃は自分の居場所が心配だったの?
「お嬢様でも、リーゼ様でもカワイイことには変わりないので・・・」
なるほど???
「私のことも安藤としてでもグレイスとしてでもここに置いてくれれば・・・」
安藤は自分の家があるよね?
「うう、先輩と一緒がいいのに・・・」
たまになら、遊びに来てもいいよ?グレイスとしてなら。
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