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二章:難しい年頃

えろなし:子供の人間関係は複雑。

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作者、人間関係暗黒期です。
えろなしなので、読み飛ばしもありです。
いい記憶もないので、駆け足に通り過ぎる子供時代の記憶。


ーーーーーーーーーーーーー



ちょっと不良なおねぇさんのリッちゃんとは、その後遊ぶこともないまま、リッちゃんは引っ越したと噂で聞いた。

一度だけ見に行った家は、外にあった自転車もなくなり、中に人の気配もなかった。


その後、リッちゃんがどこに行ったのか、リッちゃんは・・・本当にいたのだろうか、そう思うほど、初めての体験をいくつも私に植え付けたおねぇさんは現実感がないままいなくなってしまったのだった。



同年代の女子という生き物が苦手で、付き合い方もわからない、男子と遊べば勝手に嫉妬して面倒くさい感情を抱き、意地悪をしてくる。


同じクラスでも、同じクラブでも、仲がいいと思っていても実際の所はどうなの?そう思うくらいには、表の顔と裏の顔が違うのが女、私はあの頃からそう思っていた。


友人関係が苦手なのは小学5年生で転校するまでも、転校してからも、なんなら大人になった今も続いている。





小学5年生で父の実家がある県に戻ってきた私は、子供が観るテレビ番組でサザエさんやドラえもん、ドラゴンボールやアラレちゃん、それら以外に初めて、ジャニーズというものを知り、好きだの嫌いだの、ヤキモチが意地悪くらいでは済まない<ハブる>という事にまで発展したり、わかりやすく男子が女子を虐める状況に置かれ、同じクラスの女子に手をあげたり、突っかかっていく男の子と転校して数日で喧嘩をした。


その男の子がそういう類の子と知ったのは喧嘩の後で、私は『なんなの?なんでみんなやり返さないの?』と、やられっぱなしの女子に不満もあったし、つねられつねり返し、睨み返して先生が来るまでハブとマングース状態。


給食の時間を削られて先生にその子と呼ばれ「〇〇くんがやってきたから」と泣いた事を覚えている。


嘘泣きである。




でも、それ以降その子が私に何かして来る事はなかったし、やり返すのも大事だと学んだ出来事。



担任の先生は若い女性の先生で、「早くクラスに馴染めるように」と正直、余計なお世話ともいえる策略で私は副学級委員長になった。


だからと言って何かをするわけではなかったし、この子供時代の交友関係においていい記憶はなく、高校卒業までの間、『女子が苦手』『早く解放されたい』という思いが消える事はなかった。




曖昧なのだが、転校した年か翌年か、近くの学校から転校してきた男の子が、私が転校してきて初めて好きになった人となる。


けれどそれはそれは・・・またまたいい記憶もなく、なんならいい思い出なんてないまま地元の中学校に上がったものだから、そこに更に違う小学校から合流した男女が混ざり、中学時代は本当に暗黒期と言ってもいいほど、生きる気力も意味も見い出せず、『好きとか嫌いとかに巻き込むなよ』と、思うほど、好きだった人も嫌いになり、陰に生きたいと思う荒くれたメンタルで過ごす事になるのだ。


勉強も嫌い、運動も嫌い、人間も嫌い、全部嫌いな中学生時代。


授業中、絵を描くのが得意だった友達と小説を書くのが好きだった私はネタ作りに勤しみ、成績なんて上がるはずもなく、更に勉強が嫌いになっていった。


しかも、授業中書いていたのはエロシーン満載のネタを友達が綺麗でカッコイイ男の子として具現化してくれるものだから、因数分解やら展開、XやYなんかよりも楽しいに決まっている。


まだ初体験もしていない中学生の逞しく激しい妄想により、思春期のモヤモヤ、イライラは多少解消されていたの気がする。



そしてそして、スカートの長さが短ければ女子の先輩がうるさい、カッコイイ先輩が3年生に多く、友人と見に行けば「◆◆先輩の事好きなの?」だとか、本人が言いに来ないで友人をゾロゾロ引き連れて呼び出されたあげく、友人の方から「●●が可哀相」という意味不明な圧力?暴言?迷言を投げられる。


「言いたい事あるなら本人が来れば?」


言い返した事にも気に食わなかったのだろう、その女子達も私を嫌いだっただろうし、私も彼女たちが嫌いだ。


今でもその名前を嫌悪するくらいには大嫌いだ。


その後も本当に決してモテる見目でもないし、なんなら目立ちたくもないのにその女子たちとの因縁は続き、女子という生き物に対する不信感は募るばかりだった。


こんな面倒くさい状況で好きだの、恋愛だのきゃっきゃする事もなく、なんなら好きだった先輩はその女子達何人かと入れ替わり立ち代わり付き合っては、ヤッていたと聞き、『女もなんで友達が付き合った男とヤレんの、まじキモい』と、嫌悪感だけが倍増していった。


転校してきて好きになった人とは、中学1年、3年が同じで、面倒な女子達や先輩たちにたまに弄られるので2年生はクラスが別でよかったと喜んでいたら3年生が同じで『まじか・・・もういいって』と萎えた記憶。




頭もよくて運動も出来た彼。


今どこで何をしているのか・・・



誰とも連絡を取っていない私には知るすべはないが、結構マメに夢に出てくるのはきっと、学生時代の嫌な記憶がトラウマになっているのだと思っている。



高校は女子高で特に何もなく、とりあえず中学から解放された喜びが大きかった。



そしてここでも、恋愛に勤しんで休み時間には毎回化粧を直して鏡とにらめっこをする女子を横目に、漫画が好きな子と仲良くなって幽遊白書やスラムダンクを読む私。


特に出逢いもないまま2年生になった頃、特に仲良くもなかったけれど同じ中学だった子が、カッコよくてモテていたけれどいろんな女子とヤッていたI先輩が、毎日私の事を見かけていて、連絡とりたいって言ってたから連絡先教えたよ、と言ってきた。


まず、毎日って怖すぎな点と、教えといたよ、が問題点。


当時はガラケーよりも前の真っ直ぐな携帯だった私。


メールをスルーするというのも苦手であり、返しているうちに(内容は記憶から風化)一度会うことになった。





結論:

中学生時代、背が高くてカッコイイと思っていたにも関わらず『あれ?なんか小さいな、こんなもん?
?しかも、制服のカッコよかったイメージが崩れた』という印象。


そしてそして、帰り際、異性から抱きしめられる、バックハグを経験するも、緊張と嫌悪が沸き上がり「小さいね
」なんて言葉にときめくはずもなく、『無理』の一択。


以降連絡を取る事はなく、高校を卒業したのだった。




作者の拗れ暗黒学生時代、終幕。





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