ある平凡な女、転生する

25話

お祖母様が邸内へご婦人を連れて戻ってきました

ちなみに元お母様は、ツーフジ準男爵家の馬車に監禁中

馬車の周りには、屈強な我が家の護衛たちが厳重に監視してます

東屋にて、侍女たちによる私への慰労会を催されて心穏やかに過ごせました

先程までは自室にて、取り寄せた雑誌「魔国の歩き方」を読んでました

あちらは、今何が流行っているとかオススメスポットなど心躍ることばかり！

前世ぶりに、スマホ・テレビ・映画などに触れたいワクワクが止まらない！

と、恒例の現実逃避をかましていましたよ

平和な時間が短過ぎる

どうして面倒臭いことばかり起こすんだ我が両親、君達は我が子への良心はないのかい？

サロンへとやって来たけど、お祖母様とご婦人のウフフ・オホホ合戦とオーラがビリビリ

は、入りたくないけど逃げられない

「失礼します」

「まぁ、座りなさいマーガレット。こちらは、ツーフジ準男爵家のゼロック様の奥様よ」

お祖母様、色々と早いです

「ウフフ、フィールと申しますわ。」

ツーフジ準男爵夫人、貴女も切替早い

「初めまして、マーガレット・ワイヤードと申します。この度は、元身内がご迷惑をお掛けし深くお詫びいたします。」

私は、90度腰を曲げ謝罪した

貴族としてやり過ぎだと思うけど、他家へ迷惑かけている現在、これしか謝罪の意志を表現できない

「マーガレット様の謝罪をお受けします。さぁ、頭を上げてください。」

フィール夫人が答えてくれた

「謝罪を受けていただき、ありがとうございます。」

「さぁ、挨拶はそれくらいにしてあの女の処分をどうするか話し合うわよ」

おぉ、さすがお祖母様だ

はぁ～幼少期はキレッキレだった私も、今では見る影もないわぁ

祖父母の最強っぷりに、例えるなら狼が忠犬になった感じ

あっ、はい。大きく言い過ぎました元から狼ではないっす

「アレ、実家の男爵家へ引き渡すわ。だけど、また抜け出す可能性もあるから、あちらの領地にある抜け出すことが困難な修道院へ連行よ」

お祖母様より決定事項通達です

「当然ですね。また問題を起こされても困ります。私には対応無理です。」

無理無理、あんな爆弾抱えられない

半分はこの身体にも、同じ血が流れているのに全く理解出来ない

別の人間であるとも理解はしているけど、だけど確かに私はアノ人から生まれてる

育てられ方なのかな