Lara

文字の大きさ
上 下
211 / 280
れっつとらい星光祭!

しおりを挟む
「良かったな」
「ええ、そうですね。特に『生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ』というセリフの時には臨場感もあり、物語にも入れましたね」

生きるべきか死ぬべきか

それすら考えられるのも羨ましいがな。


そう、だねぇ?うらやましい、ねぇ?


ねぇ、まだかなぁ?


俺の、選択は、願いは一つだけ。―――ことだ。
だから―――――――――

「椿?」

声に顔を上げれば副会長が俺を覗き込んでいた。ああ、危ない。思わず表に出してしまうところだった。その場合―――して、―――するだけだがな。それに、もう俺にそこら辺を気にする余裕は無くなっているわけだが。まあ、そうなるとここにはいられねぇわけだから気にしなくてもいいんだがな。

「椿、大丈夫か?少しそこで休むか?」

それでも返事をしない俺に会長は心配そうに言う。

「大丈夫だよ~まあでもちょい疲れちゃったから休もっか~」

基本的に俺BL以外興味ねぇからな、劇見ても妄想ぐらいしかしてなかったけど。あーでも、観客の子たちがイチャイチャしてたりしてたからそれはグッジョブ!

「なんか食べな~い?小腹空いちゃったぁ☆」
「ん?そうだな…何食うか」
「甘いのが良いですね…………」

俺は甘いのはケッコウデス…って、ここに来てまで甘味かよ!マジで糖尿病にならない?大丈夫?

さて、今日は何を食べるか…………フランクフルトでいっか。

「かいちょーとふくかいちょーは何食べるぅ~?」
「そうだな…水飴がいいな…………」
「私は…ソフトクリームでも食べましょうかね」

え…寒くねぇ…?俺は袖の下に手を入れて腕を擦る。寒い。

「それじゃあそれぞれ買ってこよっかぁ☆」

買ってきたけど、まだかなぁ…どこまで行ったんだあいつら…?もういいか、食おっと。

袋からフランクフルトを取り出してマスタードとケチャップをかけて…っと…………

「ん、んんぅ……………………ん?」

視 線 を 感 じ る

…………あ、そういえばここ王道学園だったわ。銜えたままのフランクフルトを見る。棒状。ここは?王道学園。妄想は?爆発。

…ま、いっか…………って、あれ?会長と副会長何突っ立ってるって…………あー

誤魔化すように力強く噛み千切るとなんか串も巻き込んだような気がするけど気にしない、飲み下す。なんかボリボリいってるけど、うん、美味いな。木も、美味しいよ(震え声)

「かいちょ~ふくかいちょ~…………そこで赤くなってないで早くこっち来いや」

あ、最後の方我慢できなかった。ま、まあいいだろ別に。気まずそうにやってくる二人。だが一口食べ始めてからは気にする様子もなく話し出した。まあ、ここ王道学園だからな。

しおりを挟む
感想 31

あなたにおすすめの小説

【完結】別れ……ますよね?

325号室の住人
BL
☆全3話、完結済 僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。 ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。

学園の支配者

白鳩 唯斗
BL
主人公の性格に難ありです。

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

愉快な生活

白鳩 唯斗
BL
王道学園で風紀副委員長を務める主人公のお話。

親衛隊総隊長殿は今日も大忙しっ!

BL
人は山の奥深くに存在する閉鎖的な彼の学園を――‥ 『‡Arcanalia‡-ア ル カ ナ リ ア-』と呼ぶ。 人里からも離れ、街からも遠く離れた閉鎖的全寮制の男子校。その一部のノーマルを除いたほとんどの者が教師も生徒も関係なく、同性愛者。バイなどが多い。 そんな学園だが、幼等部から大学部まであるこの学園を卒業すれば安定した未来が約束されている――。そう、この学園は大企業の御曹司や金持ちの坊ちゃんを教育する学園である。しかし、それが仇となり‥ 権力を振りかざす者もまた多い。生徒や教師から崇拝されている美形集団、生徒会。しかし、今回の主人公は――‥ 彼らの親衛隊である親衛隊総隊長、小柳 千春(コヤナギ チハル)。彼の話である。 ――…さてさて、本題はここからである。‡Arcanalia‡学園には他校にはない珍しい校則がいくつかある。その中でも重要な三大原則の一つが、 『耳鳴りすれば来た道引き返せ』

せっかく美少年に転生したのに女神の祝福がおかしい

拓海のり
BL
前世の記憶を取り戻した途端、海に放り込まれたレニー。【腐女神の祝福】は気になるけれど、裕福な商人の三男に転生したので、まったり気ままに異世界の醍醐味を満喫したいです。神様は出て来ません。ご都合主義、ゆるふわ設定。 途中までしか書いていないので、一話のみ三万字位の短編になります。 他サイトにも投稿しています。

俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・ 初投稿です。感想などお待ちしています。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

処理中です...