Lara

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れっつとらい星光祭!

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「あ~楽しかったぁ~」
「わくわくしたー!」
「びっくりしたっ!」
「「面白かったねー!」」
「ん…」

今はもう夕方。いわゆる黄昏時ってやつだ。そんなもの関係なく幽霊とかはいたが。午前と午後、一日二回だけの休憩だったがそれでも十分に楽しめた。

双子はるんるんとわんこの手を繋いで歩いている。俺?俺はこいつらより三歩ぐらい後ろで眺めてるんだよ。わからねぇけど、今は手を繋ぎたくなかったんだ。それを考えただけで立ち眩みを覚えたほどだ。何かあったんだろう。


すてた


もんね?



赤く染まった道を歩きながら何かがフラッシュバックする。前にもあった感覚だ。いつだったっけ、ああ義父と帰る時か。あの時も夕暮れだった。

冬が近づいてきたからか、日が落ちるのも早い。冷え込んできてすっかり三人の耳は真っ赤に染まっていた。

「もうすっかり寒くなってきたねぇ~」
「「ねー!」」
「さむ、い………」

衣替えも終わり、ブレザーの下にセーターを着こむ子もちらほらとみるようになった。双子はどうしてかワイシャツだが。

あっつい鍋が食いてぇな…学園祭が終わったら打ち上げの時に出すか。こいつら甘いスイーツも好きだがこういうものも好きなんだよな。意外と庶民的。

「あっ!つっつんの手ー」
「ちょー冷たい!」
「ん~?そうだねぇ、僕、冷えやすい方だから」

俺って、|>{Pe:*閲覧d    だから新陳代謝があんま働かねー方なんだよな。だからっていって全くないわけではないから普通に熱は発生するんだけど寒くなってくるとすぐに冷たくなる。まるで死人みたいにな。まあ、そこまでじゃねぇが。

「?身体も、ひえてる…?」
「わぁっ!ほんとだー!」
「あっためなきゃつっつんが低体温症で死んじゃう!」
「いや、死なないからぁ~!」

まったく、すぐに出てきそうな疑問も出てこず、俺が死ぬと慌てるアホ。死ぬほどの低体温症になってたら俺先ず動けてないと思うよ?
気が動転して慌てた双子は

「「えいっ!」」
「え!?ちょ!?」

抱き着いてきた。重い…………なんなのこいつら…………

「「冷たーい」」
「ねえー!」
「薙刀も!」
「ん!…つめたい…………」

左右から抱き着いてきた双子が俺の右側によってわんこが抱き着いてくる。湯たんぽみたいに暖かいな…………はっ、わんこたちは、ゆたんぽだった…………?

とまあ、そんな思考停止の発想はさておき。


ねえ、あったかい、ね?

なんで、きみ、だけ、ねえ、なんで


ぼくはこんなにもさむいのに

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前にも、こんなのが、あったような気がするが…………あったっけ…?覚えてないな…もしかしたら、捨てた中にもあったのかもしれない。
でもまあ、冷たーいとか言ってケラケラ笑っているのを見たら、そんなことどうでもよくなった。

「わんこたちは、本当にあったかいな」


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