証

準備に整備に大忙し～!!

７

「よし、そろそろ学園祭での出し物を決めるぞ」
「え、今ですか。まあいいですが…」
「出し物を何にするか聞かれてな、早めに決めても損はないだろうってことで今決めようかと思ったんだ」

唐突だな。別にいいが、何があるか…………

「喫茶やりたい！」
「喫茶喫茶！」
「「ねー！」」
「喫茶ですね、他には？」
「写真展」
「…………それ、去年も言っていましたね。一応理由も聞いてみましょうか、想像がつきますが」
「楽だから」
「却下です。出直してきなさい」
「ッチ…」
「…舌打ちしました？」
「してない」
「しましたよね？」
「してない」

気のせいだよ。気のせい。ッチ…

「なんか、椿機嫌、わ、るい…？」
「そんなことないぞ」
「ん…そう？きの、せいかな…………」

首をカクンと傾げ、純粋なお眼めをを向けてくるわんこ。浄化されるな…………マジで癒し系。
機嫌悪い…か…………そうかもな。でもまあ、寮に帰って小説読めば…というより今萌えを見せてくれればすぐにでも反転するぞ？だからほら、絡んでくれよ。双子がワンコと戯れているだけでも妄想がはかど…いやなんでもないぞ？

「他には」
「じゃ、あお化け屋敷…？」
「演劇」
「どっちも人員不足になりますね…」
「「喫茶！」」
「人数制限すれば…いける、と思いますが…」
「他に出来ないのだったらいいんじゃないか？」
「まあいいんじゃね？」

多数決の結果賛成３反対０棄権３
ってことで喫茶に決定した。棄権は何でもいいということである。ちなみに棄権にしたのは副会長わんこ俺。会長は…買収された。スイーツでいっぱいにしようねの言葉で陥没した。弱すぎだろ甘党。なんでそれでなるんだ。いや、どっちみち結果は変わらないと思うが、売るんだから食えねーだろ。…もしかして

「つまみ食いする気じゃねぇだろうな…」
「「い、いやそそそそそんなことないしぃー」」
「…………」
「そんなことないのならこっち見ろや。ほら、人と話すときは目を見なさいって教育されなかったか？なあ？」

会長も目を逸らしてどっか遠いところを見てるんじゃねぇよ。というか今日で何回目だよそれ。目ェ逸らしすぎだろオラ。
でも危なかったな…お母さんに言われなかった？って言いそうになった。こいつらそこらへん繊細というか…複雑だからな。過去に闇ありすぎだろ生徒会のやつら全員だぞ？おかしくないか？…その言葉になると俺も闇を持っているということになるな…………別におかしくねぇか。事実だし。この前俺について調べられたが、あれは多分会長のところの子飼いだろう。逆ハックしてやったし。

さっきのも多分そこら辺の関係で…だと思う。あそこから続く言葉が容易に想像できた。まあ聴かれても答えることは絶対に、ないのだがな。関わってもろくでもない事しか起きない。それなら極論ここに来るなってなるが…

まあ、それはいいだろう。もう、終わりが近いのだから。どっちみち…………