証

光藤君と遊ぼうの回！

１２

「海城の飯すっげー少ねーな。足りんの？それ」
「足りるけど？元々食欲とかない方なんだよ。もっと食べても平気だけど無駄だし、面倒。別にこれくらいの量でも日常に差し支えないから」
「あの日でも？」

あの日……大暴れした日か。別になー

「変わらない」
「海城のエネルギーのコスパヤバすぎだろ」

だって、俺$)'la*@　　　【閲覧できませんだからな。少量でも十分。新入生歓迎会前はそれすらも満足に取れなかったし。会長には無理矢理取らせたけど。俺は、何日か食べてない日もあった。会長には会長が寝ている間に食べたって言い張ったけど。

ああ、でも今は多分何も食べなくても存在できるわ。ここのところ気がついたら力が出てきてるってのもあるし。どんどん”＝k＿)！‘　　　d㋓き　　ｎに近づいていってるからな。新入生歓迎会前はまだそこのところ余裕があったから飯を食べなくて死にかけることができたってことか。なんとも皮肉なことだ。

気がついたら手に持っていたスプーンがカツンと音をたてた。どうやら食べ終わっていたらしい。まあ、半人前だしすぐに食べ終わるか。俺は顔を上げて塵野郎共を見つめる。鬘の前髪が長いから顔を少しずらして目だけあいつらの方に向ければバレることがないから楽だ。

俺は携帯の電源をつけて適当に調べる。それで一番上に表示されたページに入り、スクロールしていく。さながら携帯をいじって同席者が飯を食べ終わるのを待っているという構図になる。実際は塵野郎共を見ているのだが。結構便利だからこういう変装している時はよく活用している。萌え観察とか萌え観察とかあと萌え観察とか。

萌え観察しかねぇわ。

だがまあ、イチャイチャしている時に他人から凝視されたら止めるだろうからな。気づかれずに萌え観察できる。実に合理的だろう？

まあ、勘が良いやつには気づかれる場合もあるけどな。第六感とか特に。あれだ、物語のやつでよくあるだろ。視線を感じるって、あれだよあれ。
不思議だよな、自分の視界にすら入っていない視線を感じるって。実際にも感じる人はいるだろう。俺もよくわかるし。だけど人間には五感だけではないんだ。

「はぁー食った食った」
「早いな。特盛だろそれ」
「え？普通だろこんなもん」
「いやいや、明らかにおかしいからｗｗｗｗ僕まだ全部食べてないｗｗｗｗｗ」
「おっせーなｗ」
「いやｗｗ光藤が早いだけだからｗｗｗｗｗ」

俺からすればどっちもどっちだぞ。そんな辛いのよく食えるな。舌バグってないか？それ