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わく☆どき♡ 新入生歓迎会
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「……会計様は俺が他の生徒会の皆様に付き纏っているとは言わないんですね。」
「あはっ、そりゃあそうだよ~僕そこまで目ぇ節穴じゃないしぃ~」
「ははっ、はっきり言いますね……」
少し気軽に話してみると緊張が解けていったのか、肩の力が抜けていった。こうして話してみるとちょっと毒舌なところはあるけどなかなかにいい子である。
「ねえ、チャラ男。」
「それだとブーメランになると思うけど何かなぁ?」
「この子、どうにかすることは出来なぁい?いい子ちゃん過ぎて、ねぇ?」
「はは、それは難しい問題だねぇ。一応こちらでも保護対象に入れられてる子だけど。」
うん、きついのはわかってるよ。確かにいい子ちゃんだけど、それだけでそんな無理難題を押し付けるつもりはないんだよ。
俺はチャラ男に来い来いと手でジェスチャーをして近づいてきた野郎の耳に口を近づける。
「流石に理由はそれだけじゃないよ~」
「じゃあなんだい?」
「ちょっとこの子、今すぐにでも死にそうだからね~」
「はっ!!?」
うっせー、耳元で叫ぶな。
突然叫んだこいつに周囲は何事だとこちらを見てくる。俺は何でもないよ~と手を振った。巻き込まれクンも不思議そうにしていて首を傾げている。
「ちょっとー、いきなり叫ばないでよ~耳が痛い~」
「いや、だって椿がいきなり変なことを言うから!」
「ん~でもさ、バレないようにあの子の目をよーく見てごらん?よーくだ、よーく。」
「……あっ」
「気づいた?眼だけじゃなくて表情や雰囲気も観察してみるといいよ。」
「……」
「目は澱んでる、表情に活気はない、雰囲気も草臥れてる。もうあの子は限界だよ。毎日転校生に付き纏われ、転校生信者からは一緒にいるからと睨まれ、親衛隊からは役員たちに近づいている彼に少なからずともいじめをし、転校生や親衛隊といったものに巻き込まれたくないと周りからは遠巻きにされる日々。」
「……っ」
「今まで普通に過ごしていた彼が急激な変化に見舞われ、孤独な状況に陥り常に冷たい視線や煩わしい陰口に苛まれているんだ。自分ではどうすることもできず、仲間はいない。周りのことなど気にしない人ならこんなのどうってことないだろう。だが、彼は普通の子だ。今話していてそれも分かった。」
「彼が明日にでも壊れてしまうのはありえない事ではないだろう。」
その最悪の事態の考えに至るまでには時間はかからないだろう。ここまで説明したのだから。
俺は知っている。日々の生活で追い詰められることを。救われないどうしようもない悲しみを。急激に変化して取り残される孤独を。その過程ですり減っていく精神、犠牲にしていく自身を。形が違っても最後はみんな同じだ。ただ壊れるだけ。自己を保てず、支えきれずに日々を過ごす。それだけだ。
もう、あんな日々は送りたくない。
――こんなにも壊れ果てている私でも――
「あはっ、そりゃあそうだよ~僕そこまで目ぇ節穴じゃないしぃ~」
「ははっ、はっきり言いますね……」
少し気軽に話してみると緊張が解けていったのか、肩の力が抜けていった。こうして話してみるとちょっと毒舌なところはあるけどなかなかにいい子である。
「ねえ、チャラ男。」
「それだとブーメランになると思うけど何かなぁ?」
「この子、どうにかすることは出来なぁい?いい子ちゃん過ぎて、ねぇ?」
「はは、それは難しい問題だねぇ。一応こちらでも保護対象に入れられてる子だけど。」
うん、きついのはわかってるよ。確かにいい子ちゃんだけど、それだけでそんな無理難題を押し付けるつもりはないんだよ。
俺はチャラ男に来い来いと手でジェスチャーをして近づいてきた野郎の耳に口を近づける。
「流石に理由はそれだけじゃないよ~」
「じゃあなんだい?」
「ちょっとこの子、今すぐにでも死にそうだからね~」
「はっ!!?」
うっせー、耳元で叫ぶな。
突然叫んだこいつに周囲は何事だとこちらを見てくる。俺は何でもないよ~と手を振った。巻き込まれクンも不思議そうにしていて首を傾げている。
「ちょっとー、いきなり叫ばないでよ~耳が痛い~」
「いや、だって椿がいきなり変なことを言うから!」
「ん~でもさ、バレないようにあの子の目をよーく見てごらん?よーくだ、よーく。」
「……あっ」
「気づいた?眼だけじゃなくて表情や雰囲気も観察してみるといいよ。」
「……」
「目は澱んでる、表情に活気はない、雰囲気も草臥れてる。もうあの子は限界だよ。毎日転校生に付き纏われ、転校生信者からは一緒にいるからと睨まれ、親衛隊からは役員たちに近づいている彼に少なからずともいじめをし、転校生や親衛隊といったものに巻き込まれたくないと周りからは遠巻きにされる日々。」
「……っ」
「今まで普通に過ごしていた彼が急激な変化に見舞われ、孤独な状況に陥り常に冷たい視線や煩わしい陰口に苛まれているんだ。自分ではどうすることもできず、仲間はいない。周りのことなど気にしない人ならこんなのどうってことないだろう。だが、彼は普通の子だ。今話していてそれも分かった。」
「彼が明日にでも壊れてしまうのはありえない事ではないだろう。」
その最悪の事態の考えに至るまでには時間はかからないだろう。ここまで説明したのだから。
俺は知っている。日々の生活で追い詰められることを。救われないどうしようもない悲しみを。急激に変化して取り残される孤独を。その過程ですり減っていく精神、犠牲にしていく自身を。形が違っても最後はみんな同じだ。ただ壊れるだけ。自己を保てず、支えきれずに日々を過ごす。それだけだ。
もう、あんな日々は送りたくない。
――こんなにも壊れ果てている私でも――
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