Lara

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崩壊の訪れと次への兆し

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まあ、だいたい想像はつくけどな。

「ぐすっ…椿ぃ……ううっ」
「あ~もう!おめめこすっちゃダメ~!いたくなるでしょ~ほら、このハンカチで拭いて~」
「あり、がと…う~」
「も~」

話が聞けるほどワンコが落ち着いていないのでしばらくして落ち着いてから話を進める。

「それで~どうしてそうなったの~?ゆっくりでもいいから話してぇ?ね?」
「!!…ん……俺…はな、す…苦手、で……ゆっくりじゃ…ないと……いえ…な………」
「うんうん」
「でも、大…樹達……いっしょ……い、て…はな、そう……する、けど…」
「けど~?」
「話し、て…も……い、つも……律、に…さえぎ、られ………って…」
「……」
「言って、る……こ、と…違、のに…ヒッグ……」
「あーほら、ハンカチで拭いて~…んーそっか~」
「俺…俺……それ、言ったら……よく、きこ……えな…から……はっき、り……しゃ、べれ…って、いわ…うう…ぐすっ」
「…そっか、そっか~一応つらいこと聞いちゃうけど、副会長達って、その時~一緒にいたよね~?あの人達は~その転校生クンをなんか諫めたりした~?」
「して、ない……っ…逆に…俺を……フウッ、ううっ」
「あ~もう言わなくていいよ~ごめんねぇ~?つらいこと聞いちゃって~」
「だいじょ、ぶ…ぐす」

ほんっと、あいつら…我らが癒しのワンコになにしてくれとんじゃあ…
こうなったら予定を追加だ。俺たちだけでなく、ワンコにも土下座で謝らしてやる。ふふふ…(黒笑)

「わんわん、聞いて~?」
「ぐすっ…う?」
「僕にはねぇ~わんわんのぉ、つらい気持ちはわからないのぉ~」
「…」
「でもねぇ~?わんわんがぁ、頑張ってしゃべろうと~してるのは~わかってるんだ~」
「つば、き…」
「ふふっ、気づいてないとぉ、思ってるだろうけどぉ~陰ながらぁ~努力してるの見てたりしてるんだよ~?」
「え……」
「朝来るときにぃ~扉の前でぇ、挨拶の練習、何時もしてるでしょ~?」
「ば、れて…」
「僕、いつもおそぉく、来てるでしょぉ~?たまに見えたりしてるときあるんだよねぇ~」
「は、はずか……」
「恥ずかしくないよぉ~とても、とぉ~っても、立派なことなんだよぉ!!堂々と胸を張るの~!!」

こんなに頑張っているのを知っているはずなのに、副会長達は踏みにじりやがって…本当に土下座させてやる。

「元気出た~?」
「ん!」
「そっかぁ~よかった~」

うんうん、元気が出てほんとに宜しい。

「わんわんにぃ~酷いことをいった~副会長達にはぁ~土下座させようねぇ~?」
「え…それは…………ちょ、と…や……」
「そう~?わんわんが言うならやめとくよぉ~」

仕方ない…それだったら代わりにぶん殴っておこう。そうだ、それが良い。
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