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崩壊の訪れと次への兆し
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それから数日、冒頭に戻る。
「なあなあ!!龍と椿!!そんなところに居ないでこっちに来いよ!!楽しいぞ!!!!UNO!!!」
ここのところ日常の1部となるため息を隠しもせず吐き出しながら、ちらりと隣を見る。
無表情だった。
何も言わず、視線も返さずパソコンに向かい、高速のタイピングを打ち出している。
未だ騒いでいる公害の声を意識の外にほっぽりだして俺は天を仰いだ。
こいつ、どうにかなんねーかなー。仕事してんのわかるだろ。やっぱあれか、頭と目は飾りか、そうだなそうに決まってる。
このまま放置するとさらに酷いことに分かっているので、ちゃんと対応をする。
「あははぁ~何度も言っているけどぉ、俺達ぃ仕事してるからぁ無理なんだぁ~ごめんねぇ~?」
「なんでだよっ!!ずっとそれじゃねぇか!!!…そんなに俺と遊ぶのが嫌いなのか!!?」
嫌いに決まってんだろボケ。
あっ…心の闇が…
「…り、つ……これ、たべ……」
「おっ!!!そのお菓子、うまそうだな!!!!」
…ここ数日の行動と、とあるすじからの情報によるとワンコは王道クンにあまり惚れてないっぽい、というか俺たちから王道クンを離そうとしたり近づかせないようにしているらしい。俺たちが仕事の邪魔をされて困っていると気を引いてくれたりしている。
それに前から思っていたことなんだがワンコの分だけ仕事の量が少なかったのだが、どうやら隠れて仕事をやってくれていたらしい。書類の仕事は残念(?)ながら俺たちが一日中生徒会室に籠っていたため持って行ってやることはできなかったのだろう。だが、改めて調べてみるとパソコンで処理する感じの仕事等は生徒会室のとは違うパソコンでやっていたらしい跡が残っていた。
なぜ大きな音などが嫌いで、話もよく遮ってくる王道クンについていったのかと前思っていたが、これは彼の家族にあった。
彼の姉が
腐女子
だったのだ。
いや~びっくり。もっとよく調べてみると常日頃いかにべーこんれたすがいいのか彼に語りまくっていて、そこから王道学園についても妄想を垂れ流していたらしい。王道学園としか思えない学園に通いだすと分かるとそれもさらに加速し、王道学園の心得となるものまでも詰め込んだらしい。そのなかにも王道転校生やアンチ転校生についても入っているそうだ。
ちなみにそのおねーさん、俺のチャット友達。この学園での萌えを語っていたら、その出来事と彼に報告されていた出来事が一致することが多かった。そこで、俺の肩っていた書記が彼女の弟だと発覚、その時に言われたことの衝撃、ヤバかったわ。
『ねえ、あなたの過ごしている王道学園の書記、私の弟だわ。』
おもわず、そこらへんに置いてあったカッターを机にぶっ刺しちゃったからな。動揺して。というか、なんでカッター落ちてたの?しかもそのまま刺したと思うから刃が出ていたと思うし、あぶねーだろ。
「なあなあ!!龍と椿!!そんなところに居ないでこっちに来いよ!!楽しいぞ!!!!UNO!!!」
ここのところ日常の1部となるため息を隠しもせず吐き出しながら、ちらりと隣を見る。
無表情だった。
何も言わず、視線も返さずパソコンに向かい、高速のタイピングを打ち出している。
未だ騒いでいる公害の声を意識の外にほっぽりだして俺は天を仰いだ。
こいつ、どうにかなんねーかなー。仕事してんのわかるだろ。やっぱあれか、頭と目は飾りか、そうだなそうに決まってる。
このまま放置するとさらに酷いことに分かっているので、ちゃんと対応をする。
「あははぁ~何度も言っているけどぉ、俺達ぃ仕事してるからぁ無理なんだぁ~ごめんねぇ~?」
「なんでだよっ!!ずっとそれじゃねぇか!!!…そんなに俺と遊ぶのが嫌いなのか!!?」
嫌いに決まってんだろボケ。
あっ…心の闇が…
「…り、つ……これ、たべ……」
「おっ!!!そのお菓子、うまそうだな!!!!」
…ここ数日の行動と、とあるすじからの情報によるとワンコは王道クンにあまり惚れてないっぽい、というか俺たちから王道クンを離そうとしたり近づかせないようにしているらしい。俺たちが仕事の邪魔をされて困っていると気を引いてくれたりしている。
それに前から思っていたことなんだがワンコの分だけ仕事の量が少なかったのだが、どうやら隠れて仕事をやってくれていたらしい。書類の仕事は残念(?)ながら俺たちが一日中生徒会室に籠っていたため持って行ってやることはできなかったのだろう。だが、改めて調べてみるとパソコンで処理する感じの仕事等は生徒会室のとは違うパソコンでやっていたらしい跡が残っていた。
なぜ大きな音などが嫌いで、話もよく遮ってくる王道クンについていったのかと前思っていたが、これは彼の家族にあった。
彼の姉が
腐女子
だったのだ。
いや~びっくり。もっとよく調べてみると常日頃いかにべーこんれたすがいいのか彼に語りまくっていて、そこから王道学園についても妄想を垂れ流していたらしい。王道学園としか思えない学園に通いだすと分かるとそれもさらに加速し、王道学園の心得となるものまでも詰め込んだらしい。そのなかにも王道転校生やアンチ転校生についても入っているそうだ。
ちなみにそのおねーさん、俺のチャット友達。この学園での萌えを語っていたら、その出来事と彼に報告されていた出来事が一致することが多かった。そこで、俺の肩っていた書記が彼女の弟だと発覚、その時に言われたことの衝撃、ヤバかったわ。
『ねえ、あなたの過ごしている王道学園の書記、私の弟だわ。』
おもわず、そこらへんに置いてあったカッターを机にぶっ刺しちゃったからな。動揺して。というか、なんでカッター落ちてたの?しかもそのまま刺したと思うから刃が出ていたと思うし、あぶねーだろ。
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