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白い星が流るるとき
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俺はフードをかぶった。
フードが視界を遮る
ついでに視界もぶれる
意識も崩れる
…頬が吊り上がる
「――――アハァ」
楽しい愉しい闇の時間のォは~ジマ~リダァ~ヒャハハハハ!
俺はフラフラと揺れる足取りで窓にに向かう。頬は歪み、目を細め、顔が勝手に笑ってくれる。仮面を作り出してくれる。
部屋の明かりをリモコンで消して、それをどこかにヒョイとほおり投げた。ガチャンという音を聞いた俺は窓をガラリと開けて、ベランダに出た。そして、窓を後ろ手にしめて柵に足をかけ
飛び降りた
アッはアアアアアアアア~イやアいつやぁッテモ楽しいにえぃ
かぜだぁ~俺はァカゼにナルぅ~けひひひひ♪5階からァトブッテェ高さがあってイイヨニェ、俺の気分もトんじゃうぜぇ~
シュタッと着地した後、森の中に突っこむ。しばらく走った後学園の高い塀が見えてくる。それを見た後俺はそのまま木に飛び乗り、勢いよくその塀に飛びかかる。塀を駆け上がり、頂上からジャンプして降りる。そしたらまた森があるから走る。学園は山の上にあるので、そのまま下り坂になっているから駆け降りていく。
「ヨット!城下町にとーちゃ~ク」
学園の校舎の見た目がまんま城なので、山の麓にある町は城下町と呼ばれている。正式名称は興味ないから覚えてない。
「んふぅ~今回のォ抗争はドコでェ~ヤッテルンだっけ?」
繁盛している商店街の裏道へと入る。表から裏へ
「裏の――闇のせかぁいへェよーコソォ、ってね?」
俺はフードの下から目をぎらつかせる。
ふと、上へと顔を上げてみると月が青白く不気味に輝いていた。少し雲に霞がかっているので
「こーいうノヲォ、朧月っていうんだったよねェ~」
ご機嫌にスキップをすると前から二つ、人影が現れて
「んだぁ?こんな夜更けに、いいカモが葱を背負ってきたじゃねぇか」
「ひひひ、おいおいこわくて声も出てこないのかぁ?なあ?」
そのチンピラを見た俺は鴨が葱を背負ってきたとでも言いたげに舌なめずりをして笑みを深める。それを見たチンピラ二人組は
「なに笑ってんだよぉ!!オラァッ!!」
「舐めてんじゃねぇぞゴラァッ!!!」
「ニヒ、ニヒヒヒひ」
ブォン
夜の闇に銀の光が線となって奔る
俺が持っていたのはそこらへんに何故か落ちていた鉄のパイプだった。それを予備動作なしにチンピラたちに向けてふったのだ。
「…っいってぇぇっ!!」
「ぐぁあああっ!!!」
彼らの髪と髪の間から血が垂れる。赤い、赤い、血が。
「にひ、にひゃひゃ、あひゃぁ(’∀`)」
「っひィ!!?」
「なんだよこいつ!!」
顔文字が出てきそうな笑い方をしたら、痛がっていたチンピラたちは理解できないものを見たかのように顔を恐怖に歪める。
「全身真っ黒な服に銀髪、それに金色の目…も、もしかしてあいつ【Bloodsady】なのか!?」
「ま、まじかよ…逃げろ!あいつに血祭りにさせられちまう!!」
そういって、チンピラたちは必死の形相で逃げて行った。
Bloodsady
血狂い、という意味だ。俺が名乗っている名前は違うのだが、近づいてくる馬鹿と無理やり情報を引き出そうとする輩を少し懲らしめてやったら、いつの間にか広がってしまった二つ名だ。あの頃はまだ、新参者で力加減と手加減が未熟だったからちょっと手が滑って毎回相手を血の中に沈めていた。
ムぅ~ソンなかっこイィ名前をつぅけられたらたぁぎるじゃぁナイか!二ヒヒ…
フードが視界を遮る
ついでに視界もぶれる
意識も崩れる
…頬が吊り上がる
「――――アハァ」
楽しい愉しい闇の時間のォは~ジマ~リダァ~ヒャハハハハ!
俺はフラフラと揺れる足取りで窓にに向かう。頬は歪み、目を細め、顔が勝手に笑ってくれる。仮面を作り出してくれる。
部屋の明かりをリモコンで消して、それをどこかにヒョイとほおり投げた。ガチャンという音を聞いた俺は窓をガラリと開けて、ベランダに出た。そして、窓を後ろ手にしめて柵に足をかけ
飛び降りた
アッはアアアアアアアア~イやアいつやぁッテモ楽しいにえぃ
かぜだぁ~俺はァカゼにナルぅ~けひひひひ♪5階からァトブッテェ高さがあってイイヨニェ、俺の気分もトんじゃうぜぇ~
シュタッと着地した後、森の中に突っこむ。しばらく走った後学園の高い塀が見えてくる。それを見た後俺はそのまま木に飛び乗り、勢いよくその塀に飛びかかる。塀を駆け上がり、頂上からジャンプして降りる。そしたらまた森があるから走る。学園は山の上にあるので、そのまま下り坂になっているから駆け降りていく。
「ヨット!城下町にとーちゃ~ク」
学園の校舎の見た目がまんま城なので、山の麓にある町は城下町と呼ばれている。正式名称は興味ないから覚えてない。
「んふぅ~今回のォ抗争はドコでェ~ヤッテルンだっけ?」
繁盛している商店街の裏道へと入る。表から裏へ
「裏の――闇のせかぁいへェよーコソォ、ってね?」
俺はフードの下から目をぎらつかせる。
ふと、上へと顔を上げてみると月が青白く不気味に輝いていた。少し雲に霞がかっているので
「こーいうノヲォ、朧月っていうんだったよねェ~」
ご機嫌にスキップをすると前から二つ、人影が現れて
「んだぁ?こんな夜更けに、いいカモが葱を背負ってきたじゃねぇか」
「ひひひ、おいおいこわくて声も出てこないのかぁ?なあ?」
そのチンピラを見た俺は鴨が葱を背負ってきたとでも言いたげに舌なめずりをして笑みを深める。それを見たチンピラ二人組は
「なに笑ってんだよぉ!!オラァッ!!」
「舐めてんじゃねぇぞゴラァッ!!!」
「ニヒ、ニヒヒヒひ」
ブォン
夜の闇に銀の光が線となって奔る
俺が持っていたのはそこらへんに何故か落ちていた鉄のパイプだった。それを予備動作なしにチンピラたちに向けてふったのだ。
「…っいってぇぇっ!!」
「ぐぁあああっ!!!」
彼らの髪と髪の間から血が垂れる。赤い、赤い、血が。
「にひ、にひゃひゃ、あひゃぁ(’∀`)」
「っひィ!!?」
「なんだよこいつ!!」
顔文字が出てきそうな笑い方をしたら、痛がっていたチンピラたちは理解できないものを見たかのように顔を恐怖に歪める。
「全身真っ黒な服に銀髪、それに金色の目…も、もしかしてあいつ【Bloodsady】なのか!?」
「ま、まじかよ…逃げろ!あいつに血祭りにさせられちまう!!」
そういって、チンピラたちは必死の形相で逃げて行った。
Bloodsady
血狂い、という意味だ。俺が名乗っている名前は違うのだが、近づいてくる馬鹿と無理やり情報を引き出そうとする輩を少し懲らしめてやったら、いつの間にか広がってしまった二つ名だ。あの頃はまだ、新参者で力加減と手加減が未熟だったからちょっと手が滑って毎回相手を血の中に沈めていた。
ムぅ~ソンなかっこイィ名前をつぅけられたらたぁぎるじゃぁナイか!二ヒヒ…
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