Lara

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平和な日常

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只今、高級そうな座り心地が最高なソファーの上で正座している

ん?文法と絵面がおかしいって?

知 っ て る

「で、なにか釈明はありますか?」

そして、正座している俺の目の前にいるのは、生徒会副会長の紫月しづき 大樹たいきだ。

例に漏れず王道そっくりで、薄っぺらい笑顔を顔面にいつも張り付けている腹黒副会長だ。たまに微笑みの君と陰で呼ばれているのを聞いたことがある。

今回は笑顔の種類が違う。真っ黒な笑顔だ。怖い。

「んーとぉ、髪の毛のセットにぃ時間とっちゃったんだよねぇ☆」

ちなみに今日の髪の毛のセットは10分で終わったぞ。ほ、ほら時間はとってるだろ???

「......で?」

部屋の奥の方で他の人達が勇気あるな...ってかんじでこっち見てる。少しは表情隠せよ!わかってるさ!馬鹿なこと言ってるって!王道なチャラ男は真面目にやらないんだよ!

「私の前で考え事とは、余裕ですねぇ。」
「ご、ごめんなさい~~っ!!!」

ーーー.........

あの地獄のような時間が終わった後自分の会計専用の席に座り、鞄からパソコンを取り出し起動する。

自分用にカスタマイズしたパソコンだから、他のを使うよりは効率良いからな。それに、生徒会室のパソコンより処理が速いし、セキュリティーも堅いからこっちの方がいいんだよ。

「んん~っ」

あー、終わった終わった。と身体を伸ばすと、バキバキと音がする。音がする時点で色々とヤバイ。なにがとは言わず色々と、若いのに...

「ん?椿もう終わったのかよ。」
「うん~そうだねぇ~一区切り、ってかんじ?」
「そうか、励めよ。」


あ゛あ゛んっ?何が励めよじゃゴラ


こいつは神宮寺しんぐうじ りゅう俺様何様バ会長だ。いつも偉そうにしてる。ってか、実際に偉いわけだけど、なんかたまにイラッとするんだよな。別に良いけど。

「「わー!!」」
「つっつん!もう終わったの?」
「はっやーい!!じゃあさー」
「「遊ぼー!!」」
「遊ぼー、ではありません。仕事を終わらせてからにしてください。」
「「えーやだやだやだあっ!!」」

あー...いまのは相沢あいざわ 皐月さつきと相沢 睦月むつき双子庶務くんだ。どちらもそっくりで見分けがつきづらい子達だ。ん?俺は見分けつけれるかって?つけれるぞ。腐男子の必須能力だ。

他にも喋るのが苦手な我らがワンコのし喋ってる内容をしっかりと理解できたり、盗撮機や盗聴機を見つからない所に設置したり、hshs している時に鼻血を出したり、腐男子はできるんだ。できなかったら腐男子を名乗る資格はないっ!!!(あります)

「はー...しょうがないですね。いったん休憩としましょう。」
「「わぁーーい」」

あ、はらぐr...副会長が折れた。まあ、双子がああなるとうざいもんな。しょうがない。

休憩という言葉が聞こえたからか、みんな生徒会室に置いてあるソファーに座る。

と、既に先客がいた。長身の男で副会長の言葉を聞いた瞬間に移動したのだろう。わくわくとした雰囲気を感じさせる。

この男は八雲 薙刀やくも なき無口、うーんしゃべるのが苦手なワンコ。あ、違った。ワンコ書記。ん?違わない?気にしたら負けだ。この男こそ我ら生徒会の癒し。

書記の雰囲気に気圧されながらソファーの感触を楽しむ。すっげー座り心地良いんだよ、これ。さすが坊っちゃんたちが通う学園の最高機関。金をかけてる。このソファーひとつで何百万するんだろうか。

と、そう考えていたら

「はい、どうぞ。」

副会長が来て、目の前に飲み物を置いた。

「わぁ~副会長ありがとぉ~」
「いえいえ」

俺のは珈琲だ。ちなみに甘いのはあまり好きではないので、ブラック。

「ん、」
「一口一口感謝して飲みなさい。」
「おいっ!!なんか対応が違ってねぇか!?」

会長は紅茶だ。さすがお坊っちゃま。美しい所作で飲んでるわ。バ会長の癖に。

「「こうちゃ、紅茶!」」

そして副会長や双子も紅茶を好む。いや、双子庶務は違うな。兄が弟に合わせてる。兄は実はというと珈琲を飲む。隠れてコッソリ飲んでいるのを見た。

「...んっ!」

んで、書記はというと珈琲だな。ばりっばりに砂糖とミルクを入れて、...あれはもう珈琲牛乳とさえ言えない。牛乳珈琲だわ。あ、ちょっと胸焼けが... 飲んでいる姿は花が背後に飛んでるからなごむけど。

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