キラワレモノノ学園

Lara

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九月四日 13

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「挿れるぞ」
「あ、まっ―――っ!?」

チッ、少しきついな。もう少し広げておけばよかったか。

「フッ……」
「ッッッ……!」

まだ半分も入っていないな。それに挿入に鶴白が力を入れているから少し締って痛い。

「力抜けよ」
「ッ……む、りぃ」
「……仕方ねぇな」

また立ち上がってきている鶴白のそれに手を当て擦る。出てきた精液が緩衝材になって滑りもいい。

「っ、あ……」
「……少し力が抜けてきたか。動かすぞ」
「あ、待って―――ぅあ!?」

中の締め付けが緩くなってきたから制止の声も聞かずにゆっくりと動かす。ゆっくりと、前後に刻んで少しずつ中を広げるように。

「はっ、あぅ、あっ、だめ、だめっ……っあ、ああああああっ!!?」

どうやら、彼の悦い所に当たったらしい。びくり、と体が跳ねる。ここか、ここがお前の悦い所なんだな?

「っふ……半分入ったぞ」
「―――っ、まだ、はんぶん……?ま、じで……?」

こんなにキツイのに……と眉を寄せる。その手はベッドのシーツをきつく握りしめている。うっすらと首筋に汗が浮き出ている。

「じっくりと慣らしていくぞ」
「あ、っ!!?」

手始めに先ほど見つけた場所を突く。鶴白はビクビクと手足を跳ねさせ、真っ赤になって目を瞑った。

「はっあっ!っ、ふぅ、っ、あっ、あっあっ……」
「……全部入ったぞ、鶴白」
「ぅあ……本当……?おも、いぃ……」

既に何度もイった鶴白の目は虚ろでチロチロと見えている朱く熟れた舌が目に毒だ。しかし、俺はまだ一度もいけていない。

ここで我を忘れてしまったらまた流血沙汰になってしまう……過去に一回やってしまったことがあるのだ、女相手にな。あれはもう勘弁だ。

と、気を逸らすために考えていたら、首に腕を回されて口にしゃぶりつかれた。

「っと、鶴白……?」
「お、れを前に…かんがえごと……?」
「……ったく、煽んじゃねぇ」
「っあ、あんっ!」

こいつ……お前の為に時間を空けているというのにわざわざ煽る行為をしやがって。だったら、やってやるよ。

「はあっ、あ、あっ、あまっかわ、っさ、まぁっ!」
「……ッ、フッ」

一気にギリギリまで引き抜いていく。中はそれを留めようとぎゅうぎゅうに締めてくる。
一拍間を置いて、勢いよく中に突き入れた。

「っ、っああああああああぁっ!!!」

ガンガンと奥の壁を突く。もうこいつの体は気にしねぇ、まあ快楽を拾ってる様子だから平気だろう。

「っ―――出すぞ」
「――っ、あっ、あっ、きてっ!!」

その声にガツン、と奥に押し入った。

「―――クッ」
「っ、ああああっ、あつ、あついぃ!!」

それを吐き出すと同時に鶴白もイったのか体全体が痙攣し、奥も絞るようにうねる。

ヤってるうちに、邪魔だからと後ろへ流していた髪が前に垂れていた。それを後ろに払い、少し熱くなった室内の冷房をつける。

「さて、第二ラウンドといくか」
「―――え?」
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