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過去作品<抜粋版>
(11)「若い男性の良さ…」
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【2015年7月】
「恵子ちゃん、最近なんかあった?」
「えっ、何でですか?」
「なんか、色っぽくなったというか、女に磨きがかかったというか…。」
梶田さんとのランチ中、突然そんな質問をされました。
「えっ、そうですか?」
「うん。 さっき、後ろから見てて、腰回りが軽やかに見えたから…。」
たぶん、息子のせいです。
毎日、たっぷり愛され、心も身体も満たされていました。
(もう、この人、本当に良く見てる…。)
「もぅ、何もありませんよ!」
「あっ、もしかして…。 男、出来た?」
(はぁ、やっぱりこの話しがしたかったのね…。)
「違いますよ!」
「じゃあ、旦那? 単身赴任から帰った夜は朝まで、とか?」
梶田さんはいやらしい話しが大好きでした。
「するわけないですよ!」
「えっ、恵子ちゃんとこ、レス?」
(あっ!)
「こんないやらしい体の奥さんに何もしないの? あ、EDとか?」
「もぅ、お昼から何言ってるんですか…。 まだお酒呑んでないですよ!」
「じゃあ、今日は飲みに行くよ!」
「どうしてそうなるんですか?」
「えっ、だめ? 本当に行きたかったけど…。」
「えっ、あぁ、今日は、ちょっと…。」
明日は7月17日でした。
そして今夜から息子とは約束があります。
その為の準備も始めていました。
(まさか、あの事は言えないし…。)
少し返事に迷うと、また梶田さんが詰め寄ります。
「やっぱり男だなぁ? あ、もしかして、かず君?」
かず君とは、一弥君という若い男性社員の事でした。
「えっ、違いますよ!」
「それとも、他の男?」
「だから、そうじゃありませんから! 息子の進路の事で色々あるんです!」
「なんだ、つまんないなぁ。 かず君、恵子ちゃん狙ってるみたいだから、てっきり口説き落としたかと思ったのに…。 旦那の単身赴任中に、若い男と…。」
「梶田さん、話しが飛躍し過ぎですよ! そろそろお昼時間も終わりますからね。」
「あっ、こんな時間なんだ、残念。 もう少し恵子ちゃんと話したかったなぁ。」
「また今度にしてくださいね。」
(はぁ、やっと解放される…。)
これがお酒の席なら、終電ギリギリまで続いていました。
「けど、恵子ちゃん! 若い男は良いよ! かず君も、きっと凄いよ!」
「はぁ…。 はい、わかりましたよ!」
「あっ、先輩にその態度は良くないなぁ! あっ、戻らないとね。」
決して嘘で話を合わせたわけではありません。
(若い男性が良いのは、わかってますよ。 十分過ぎるほどに…。)
それに梶田さんが、腰回りが、というのも間違いではないと思います。
これだけ毎晩愛されていれば体型も変わってくると思いました。
(最初は色んなところが筋肉痛になったから…。)
「じゃあ、午後も頑張りましょうね、梶田さん! 私はトイレに寄ってから戻りますから…。」
「うん、恵子ちゃんもね! 息子ちゃんに、次はお母さんを貸してくれるように言っといてね。」
「はい、わかりましたよ!」
梶田さんと別れるとトイレに向かいました。
(やっぱり、多く飲み過ぎたかな…。)
時折、下腹部に痛みが走ります。
息子の為に、強めの便秘薬を多めに飲んだのが原因でした。
(はぁ、ごめんなさい、梶田さん。 今日は本当に大事な日なんです…。)
梶田さんの言う通り、若い男性は魅力に溢れています。
ただそれ以上に、好奇心にも溢れていました。
(ついに、ゆうちゃんに、お尻を…。)
長い夜になりそうでした。
「恵子ちゃん、最近なんかあった?」
「えっ、何でですか?」
「なんか、色っぽくなったというか、女に磨きがかかったというか…。」
梶田さんとのランチ中、突然そんな質問をされました。
「えっ、そうですか?」
「うん。 さっき、後ろから見てて、腰回りが軽やかに見えたから…。」
たぶん、息子のせいです。
毎日、たっぷり愛され、心も身体も満たされていました。
(もう、この人、本当に良く見てる…。)
「もぅ、何もありませんよ!」
「あっ、もしかして…。 男、出来た?」
(はぁ、やっぱりこの話しがしたかったのね…。)
「違いますよ!」
「じゃあ、旦那? 単身赴任から帰った夜は朝まで、とか?」
梶田さんはいやらしい話しが大好きでした。
「するわけないですよ!」
「えっ、恵子ちゃんとこ、レス?」
(あっ!)
「こんないやらしい体の奥さんに何もしないの? あ、EDとか?」
「もぅ、お昼から何言ってるんですか…。 まだお酒呑んでないですよ!」
「じゃあ、今日は飲みに行くよ!」
「どうしてそうなるんですか?」
「えっ、だめ? 本当に行きたかったけど…。」
「えっ、あぁ、今日は、ちょっと…。」
明日は7月17日でした。
そして今夜から息子とは約束があります。
その為の準備も始めていました。
(まさか、あの事は言えないし…。)
少し返事に迷うと、また梶田さんが詰め寄ります。
「やっぱり男だなぁ? あ、もしかして、かず君?」
かず君とは、一弥君という若い男性社員の事でした。
「えっ、違いますよ!」
「それとも、他の男?」
「だから、そうじゃありませんから! 息子の進路の事で色々あるんです!」
「なんだ、つまんないなぁ。 かず君、恵子ちゃん狙ってるみたいだから、てっきり口説き落としたかと思ったのに…。 旦那の単身赴任中に、若い男と…。」
「梶田さん、話しが飛躍し過ぎですよ! そろそろお昼時間も終わりますからね。」
「あっ、こんな時間なんだ、残念。 もう少し恵子ちゃんと話したかったなぁ。」
「また今度にしてくださいね。」
(はぁ、やっと解放される…。)
これがお酒の席なら、終電ギリギリまで続いていました。
「けど、恵子ちゃん! 若い男は良いよ! かず君も、きっと凄いよ!」
「はぁ…。 はい、わかりましたよ!」
「あっ、先輩にその態度は良くないなぁ! あっ、戻らないとね。」
決して嘘で話を合わせたわけではありません。
(若い男性が良いのは、わかってますよ。 十分過ぎるほどに…。)
それに梶田さんが、腰回りが、というのも間違いではないと思います。
これだけ毎晩愛されていれば体型も変わってくると思いました。
(最初は色んなところが筋肉痛になったから…。)
「じゃあ、午後も頑張りましょうね、梶田さん! 私はトイレに寄ってから戻りますから…。」
「うん、恵子ちゃんもね! 息子ちゃんに、次はお母さんを貸してくれるように言っといてね。」
「はい、わかりましたよ!」
梶田さんと別れるとトイレに向かいました。
(やっぱり、多く飲み過ぎたかな…。)
時折、下腹部に痛みが走ります。
息子の為に、強めの便秘薬を多めに飲んだのが原因でした。
(はぁ、ごめんなさい、梶田さん。 今日は本当に大事な日なんです…。)
梶田さんの言う通り、若い男性は魅力に溢れています。
ただそれ以上に、好奇心にも溢れていました。
(ついに、ゆうちゃんに、お尻を…。)
長い夜になりそうでした。
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