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25.次の魔力補充の相手は誰?
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ラオルと別れ、三人はお昼ご飯を食べるために街の料理屋へ入った。
「ここ、肉料理が絶品なんだ」
ルリールがわくわくとしながらメニューを見て、好き勝手に店員に注文する。
奏人ははじめて来る異世界のレストランにどきどきしながら、辺りを見回しソワソワした。
「あ、ちょ、あんまそっち見ない方がいい」
少し後ろを向こうとした瞬間、シュビルによって制止された。
「・・・なんで?」
「あっちにいるの、多分ちょっと厄介な集団」
「そうなんだ・・・」
その集団は悪酔いしているのだろう、
後ろから聞こえる声はうるさく、周りの客もどうやら迷惑しているようだった。
「うーわ、あいつらいるじゃん」
集団に気が付いたルリールもそう言って嫌そうな顔をした。
「そんなに嫌なの?」
「あいつらの嫌がらせはまじで一等級だから。奏人も気を付けなよ」
「おまたせいたしました」
獣人の店員が持ってきたのは、どれも元の世界でみたことのない料理ばかりだった。
なんの肉かと聞けば、全てモンスターから取れた肉だという。
「おいしいの・・・?」
「食えばわかる!てか、奏人前もデリバリーした時食わなかったっけ?」
「えっ、あれもモンスターの肉だったの!?」
肉は柔らかくジューシーで、かぶりつけば肉汁があふれた。
「んまっ!!」
「焼きたては一番」
「はぁ~、最高」
奏人が肉にかぶりついていると、シュビルが急にスマホを取り出し奏人に話しかけた。
「あ、忘れてたんだけど、明日アルさんのとこ行くんだよ。だからそれまでにフェロモン取んなきゃいけねぇんだけどどうする?」
思ってもいなかった質問に奏人はむせかえる。
「っ・・・ゴホッ・・・けほっ・・・・急にその話ぶっこまないでよ・・・」
「わりぃ、今しないとまた忘れそうだったから」
「明日なんだ!奏人、誰とセックスするの?」
あまりにもストレートなルリールの問いに、思わず奏人は顔を真っ赤にする。
「奏人はほんと純粋だな」
シュビルがからかうように笑う。
どうせ童貞だよ、と奏人は心の中で思いながら水を一気に飲み干した。
「考えたけど、どうせなら僕次はシュビルとしたい」
「えっ、俺?」
シュビルはまさか自分を指名されるとは思わずびっくりする。
「僕じゃないの~?」
ルリールはうりうり、と奏人の腕をぐりぐり押しながら聞くと、奏人は少し照れながら答えた。
「僕、童貞だからさぁ、もし元の世界に戻った時のために色んな人と経験しとこうかなー、なんて・・・」
斜め上の回答に、シュビルもルリールも一瞬固まってしまう。
「奏人・・・お前勉強熱心なのはいいがこんなとこでそれ出されてもなぁ・・・」
「まぁ、奏人が言うなら・・・ね、シュビル・・・」
正直、今の奏人にとってはセックスの相手は顔見知りであればだれでもよかった。
が、絶対にルリールは無理だと思っていた。
(・・・あんなちんこデカイやつとセックスとか無理に決まってるし!!)
以前ルリールに魔力補充された時、下着の上からでもわかる巨根に奏人は驚いていた。
そして、絶対あんなものケツに入れさせるものか、と誓ったのだった。
「ここ、肉料理が絶品なんだ」
ルリールがわくわくとしながらメニューを見て、好き勝手に店員に注文する。
奏人ははじめて来る異世界のレストランにどきどきしながら、辺りを見回しソワソワした。
「あ、ちょ、あんまそっち見ない方がいい」
少し後ろを向こうとした瞬間、シュビルによって制止された。
「・・・なんで?」
「あっちにいるの、多分ちょっと厄介な集団」
「そうなんだ・・・」
その集団は悪酔いしているのだろう、
後ろから聞こえる声はうるさく、周りの客もどうやら迷惑しているようだった。
「うーわ、あいつらいるじゃん」
集団に気が付いたルリールもそう言って嫌そうな顔をした。
「そんなに嫌なの?」
「あいつらの嫌がらせはまじで一等級だから。奏人も気を付けなよ」
「おまたせいたしました」
獣人の店員が持ってきたのは、どれも元の世界でみたことのない料理ばかりだった。
なんの肉かと聞けば、全てモンスターから取れた肉だという。
「おいしいの・・・?」
「食えばわかる!てか、奏人前もデリバリーした時食わなかったっけ?」
「えっ、あれもモンスターの肉だったの!?」
肉は柔らかくジューシーで、かぶりつけば肉汁があふれた。
「んまっ!!」
「焼きたては一番」
「はぁ~、最高」
奏人が肉にかぶりついていると、シュビルが急にスマホを取り出し奏人に話しかけた。
「あ、忘れてたんだけど、明日アルさんのとこ行くんだよ。だからそれまでにフェロモン取んなきゃいけねぇんだけどどうする?」
思ってもいなかった質問に奏人はむせかえる。
「っ・・・ゴホッ・・・けほっ・・・・急にその話ぶっこまないでよ・・・」
「わりぃ、今しないとまた忘れそうだったから」
「明日なんだ!奏人、誰とセックスするの?」
あまりにもストレートなルリールの問いに、思わず奏人は顔を真っ赤にする。
「奏人はほんと純粋だな」
シュビルがからかうように笑う。
どうせ童貞だよ、と奏人は心の中で思いながら水を一気に飲み干した。
「考えたけど、どうせなら僕次はシュビルとしたい」
「えっ、俺?」
シュビルはまさか自分を指名されるとは思わずびっくりする。
「僕じゃないの~?」
ルリールはうりうり、と奏人の腕をぐりぐり押しながら聞くと、奏人は少し照れながら答えた。
「僕、童貞だからさぁ、もし元の世界に戻った時のために色んな人と経験しとこうかなー、なんて・・・」
斜め上の回答に、シュビルもルリールも一瞬固まってしまう。
「奏人・・・お前勉強熱心なのはいいがこんなとこでそれ出されてもなぁ・・・」
「まぁ、奏人が言うなら・・・ね、シュビル・・・」
正直、今の奏人にとってはセックスの相手は顔見知りであればだれでもよかった。
が、絶対にルリールは無理だと思っていた。
(・・・あんなちんこデカイやつとセックスとか無理に決まってるし!!)
以前ルリールに魔力補充された時、下着の上からでもわかる巨根に奏人は驚いていた。
そして、絶対あんなものケツに入れさせるものか、と誓ったのだった。
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