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13. 夜会は戦場
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ニコラス
「ドリちゃん!? いつから聞いて...」
ドリス
「そんな事はどうでもいいのです!」
ドリスは仁王様(金剛力士)だってそんなに力強く睨まないだろうというほどの眼力でニコラスを睨んだ。
ドリス
「どうしてキャベツの事を喋ったの!? 2人だけの秘密だって言ったじゃない! 嘘吐き!」
ニコラスは座席から転がり落ちるような動きで跪いた。
ニコラス
「ご、御免ドリちゃん。ドリちゃんの素晴らしさを皆様にも分かって欲しくて、そもそも、ドリちゃんも嘘を...」
ドリス
「黙らっしゃい! ワタクシはニコに、何にもする必要はないって言ったわよね!?」
ニコラス
「うん...でも必要がないだけで何かしちゃいけないとは言ってな...」
ドリス
「黙りなさい」
ニコラス
「はい」
ドリス
「あの言葉の意味は、エスコートしなくていいって意味じゃないの! もう、何かしなくても結婚してあげるって意味だったのよ!」
ニコラス
「かなり最初から聞いていたんだね...え!?」
ニコラスの頬が自然と引き上がる。
ニコラス
「ドリちゃん!」
ニコラスはドリスを抱きしめようと立ち上がった。
バチンっ!!!
ドリスの平手打ちがニコラスの顔面を直撃した。ニコラスの顔が大きく横にそれ、ニコラスは再び跪いた。
ドリス
「悪魔とか天使とか、何、思春期拗らせた病人みたいな発言してるの!? 人間になりなさい!」
ニコラス
「はい。御免なさい」
シルバー公爵
「ドリス、誕生日プレゼントの手紙の事はいいのかい?」
ドリス
「そんな些細なことより、ドラ子とドラ助(コモドドラゴン)の方が生死に関わる大問題だったわよ! それに、フラダンスなんてワタクシの社交界での評判を死に至らしめたんだけど!?」
シルバー公爵
「そうか」
ドリス
「最近は男心を火炙りにする魔女だなんて言われているのよ!?」
ニコラス
「それはドリちゃん自身の所為じゃ...」
ドリス
「口答えするな!」
ニコラス
「はい!」
ドリス
「だけど、そうね...そんな一瞬で不正がバレて無効になるような紙切れに縋(すが)るほど根性が曲がっているようだから、やっぱり、神官長様の元で修行させてもらう!?」
ニコラス
「御免なさいでした」
ニコラスは仰々しく土下座した。芝居の舞台で神を崇めるように。
ドリス
「...気が変わったわ。ただでは結婚しない!」
ニコラス
「そんな!?」
ドリス
「だけど最後のチャンスをあげる! 舞踏会でワタクシをエスコートして、ワタクシが気にいるプロポーズをしなさい。ありきたりなプロポーズも、頭のおかしなプロポーズも、騙し討ちみたいなプロポーズもダメ! 子供じみた幼稚なトラップ(罠)を仕掛けるなんてもってのほか! 世界で一番愛情と真心のある美しいプロポーズをしなさい! もし、失敗したら、ニコは今後一切ワタクシにプロポーズ出来る権利を永遠に失うわ! いいわね!?」
ニコラスは首を傾げた。
ニコラス
「要するに、どうしてもオレと一緒に舞踏会に行きたいってこと?」
ドリスは熟れた桃のように色付いた。
ドリス
「するの? しないの?」
ニコラスは威風堂々と立ち上がりドリスの手を取ると跪(ひざまず)いた。
ニコラス
「させて頂きまっす!」
ニコラスはドリスの手の甲に唇を落とすと、上目遣いでドリスを見上げ、天使のような、小悪魔のような、無邪気な顔で微笑んだ。
胸の中で、ガランガランと大聖堂の鐘が鳴り、日差しの中を真っ白な鳩が飛び立つような衝撃が、ドリスの全身を駆け巡る。
この小悪魔め!
ドリス
「くれぐれも人間のままでいるように!」
ニコラス
「うん」
_________
舞踏会当日。
デビュタントを送り出す家は、まるで戦場のように殺気立つ。
デビュタント達のほとんどは、1年以上前からクチュール(仕立て)ドレスの製作のため、試作と試着を繰り返し、靴や手袋、宝石といった服飾品まで揃える。化粧や髪型のリハーサルも気が遠くなるほどの回数をこなし、当然、出席する家族、親戚の装いにも力が入る。
それだけではない。
自宅から王宮に乗り付ける馬車はもちろんのこと、御者、小姓、護衛騎士の容姿や服装も重要なのである。見栄えのする若者を選出し、マナーのレッスンを受けさせなくてはいけない。
従者達が受けるレッスンも大変厳しいものではあるが、当のデビュタントのダンスとマナーのレッスンは、その比ではないのだ。
それらにかかる費用は、庶民の家が何軒も建てられてしまうほどの金額である。
貴族にとって、結婚は国の勢力図を塗り替える最高の機会である。その政略結婚のほとんどが、夜会デビューにかかっていると言ってもいいだろう。
夜会は女性の戦場なのである。
服だって、食料だって、家だって、何だって良いものから順に売れていく。デビュタントも同じだ。
夜会デビューの翌日から、デビュタントの家への婚約申し込みラッシュが始まり、春の社交シーズンで売れ残ると、もう、良い縁談は望めない。
良い条件の男性は売れ残りの女性とは結婚したがらないからだ。
もちろん例外はある。ドリスの母デボラや、アリアンナ公爵令嬢のような上流貴族の女性は、タイムセールのような売り方をしなくても、いつだって引く手数多である。上流貴族の女性との結婚は、戦争で勝利したって手に入らないであろう富と権力をもたらし、一族、家臣、領民、全ての暮らしを豊かにするからだ。
上流貴族の女性は男性が出世するのを待ってからゆっくり婚約したり、そもそも、生まれる前から婚約者が決まっていたりする。
一方、男性の場合は、今年がダメでも、翌年には若いデビュタント達が社交界にデビューするため、下級貴族であっても焦る者は少ない。むしろ、歳下の結婚相手を狙っている男性はのんびりしていると言っていいだろう。
シルバー公爵邸には、公爵に仕える男爵達が家族と一緒に住んでいる。その男爵令嬢達のために、屋敷中の人が走り回っていた。
だが、シルバーの家名を持つアリアンナやドリスは余裕である。優雅に朝食後のお茶を嗜んでいた。
ドリス
「皆、バカね? 舞踏会は夜なのに、朝からあの調子では、疲れてまともに踊れやしないわ」
アリアンナ
「ダンスのステップの順番を確認されている方もいらっしゃいましたわ。社交ダンスは目をつぶっても踊れるくらいにしておかなけれ、会話を楽しんで社交する事なんて出来ないのに...心配ですわ。仮にも、シルバー家に仕える方々なのに、シルバー家が教養のない家だと思われたらどうしましょう」
ドリス
「それは心配いらないわ。今年はワタクシがデビューするのですから、他の令嬢など誰の目にも映らないでしょう?」
アリアンナ
「その自信、ドリスが羨ましいですわ。その上、パートナーはニコ様ですものね」
ドリス
「アンナは誰と行くの?」
アリアンナ
「結局、ワタクシのエスコート役は、お兄様ですのよ」
ドリス
「気楽で良いじゃない。しかも、公爵家の跡取りですし、ワタクシ達に似て美形ですわ」
アリアンナ
「そうなのですけれど...」
アリアンナは大きく溜息をついた。
アリアンナ
「ところで、ドリスは準備は宜しいのですか?」
ドリス
「ワタクシは昼の社交界が夜になったところで、何も変わりませんわ? そういうアンナこそ、どうなの?」
アリアンナ
「ワタクシはスケジュールが決まっているのです。12時から軽めの昼食、その後に入浴を1時間、コルセット締めに1時間、メイクに1時間、ヘアセットに1時間、着付けに30分。王宮まで近いですし17時までに仕上げれば、18時からの夜会に十分間に合いますわ。それに、ワタクシは何もしなくても、侍女がすべてしてくれますもの。ですが...ドリスは、今日...プロポーズして頂ける日なのでしょう?」
ドリス
「大丈夫よ。ワタクシも侍女が全部用意してくれているから。ね?」
近くに控えているお目付役のブラウン卿へと視線をおくる。
ブラウン卿
「存じ上げませんよ。私は侍女ではありません」
すると、ドリスの侍女達はソワソワし始めた。
侍女
「ブラウン卿も把握されていないのですか? ですが、ホワイト次期伯爵様が用意して下さるのですよね?」
ドリス
「は!? どういうこと!?」
「ドリちゃん!? いつから聞いて...」
ドリス
「そんな事はどうでもいいのです!」
ドリスは仁王様(金剛力士)だってそんなに力強く睨まないだろうというほどの眼力でニコラスを睨んだ。
ドリス
「どうしてキャベツの事を喋ったの!? 2人だけの秘密だって言ったじゃない! 嘘吐き!」
ニコラスは座席から転がり落ちるような動きで跪いた。
ニコラス
「ご、御免ドリちゃん。ドリちゃんの素晴らしさを皆様にも分かって欲しくて、そもそも、ドリちゃんも嘘を...」
ドリス
「黙らっしゃい! ワタクシはニコに、何にもする必要はないって言ったわよね!?」
ニコラス
「うん...でも必要がないだけで何かしちゃいけないとは言ってな...」
ドリス
「黙りなさい」
ニコラス
「はい」
ドリス
「あの言葉の意味は、エスコートしなくていいって意味じゃないの! もう、何かしなくても結婚してあげるって意味だったのよ!」
ニコラス
「かなり最初から聞いていたんだね...え!?」
ニコラスの頬が自然と引き上がる。
ニコラス
「ドリちゃん!」
ニコラスはドリスを抱きしめようと立ち上がった。
バチンっ!!!
ドリスの平手打ちがニコラスの顔面を直撃した。ニコラスの顔が大きく横にそれ、ニコラスは再び跪いた。
ドリス
「悪魔とか天使とか、何、思春期拗らせた病人みたいな発言してるの!? 人間になりなさい!」
ニコラス
「はい。御免なさい」
シルバー公爵
「ドリス、誕生日プレゼントの手紙の事はいいのかい?」
ドリス
「そんな些細なことより、ドラ子とドラ助(コモドドラゴン)の方が生死に関わる大問題だったわよ! それに、フラダンスなんてワタクシの社交界での評判を死に至らしめたんだけど!?」
シルバー公爵
「そうか」
ドリス
「最近は男心を火炙りにする魔女だなんて言われているのよ!?」
ニコラス
「それはドリちゃん自身の所為じゃ...」
ドリス
「口答えするな!」
ニコラス
「はい!」
ドリス
「だけど、そうね...そんな一瞬で不正がバレて無効になるような紙切れに縋(すが)るほど根性が曲がっているようだから、やっぱり、神官長様の元で修行させてもらう!?」
ニコラス
「御免なさいでした」
ニコラスは仰々しく土下座した。芝居の舞台で神を崇めるように。
ドリス
「...気が変わったわ。ただでは結婚しない!」
ニコラス
「そんな!?」
ドリス
「だけど最後のチャンスをあげる! 舞踏会でワタクシをエスコートして、ワタクシが気にいるプロポーズをしなさい。ありきたりなプロポーズも、頭のおかしなプロポーズも、騙し討ちみたいなプロポーズもダメ! 子供じみた幼稚なトラップ(罠)を仕掛けるなんてもってのほか! 世界で一番愛情と真心のある美しいプロポーズをしなさい! もし、失敗したら、ニコは今後一切ワタクシにプロポーズ出来る権利を永遠に失うわ! いいわね!?」
ニコラスは首を傾げた。
ニコラス
「要するに、どうしてもオレと一緒に舞踏会に行きたいってこと?」
ドリスは熟れた桃のように色付いた。
ドリス
「するの? しないの?」
ニコラスは威風堂々と立ち上がりドリスの手を取ると跪(ひざまず)いた。
ニコラス
「させて頂きまっす!」
ニコラスはドリスの手の甲に唇を落とすと、上目遣いでドリスを見上げ、天使のような、小悪魔のような、無邪気な顔で微笑んだ。
胸の中で、ガランガランと大聖堂の鐘が鳴り、日差しの中を真っ白な鳩が飛び立つような衝撃が、ドリスの全身を駆け巡る。
この小悪魔め!
ドリス
「くれぐれも人間のままでいるように!」
ニコラス
「うん」
_________
舞踏会当日。
デビュタントを送り出す家は、まるで戦場のように殺気立つ。
デビュタント達のほとんどは、1年以上前からクチュール(仕立て)ドレスの製作のため、試作と試着を繰り返し、靴や手袋、宝石といった服飾品まで揃える。化粧や髪型のリハーサルも気が遠くなるほどの回数をこなし、当然、出席する家族、親戚の装いにも力が入る。
それだけではない。
自宅から王宮に乗り付ける馬車はもちろんのこと、御者、小姓、護衛騎士の容姿や服装も重要なのである。見栄えのする若者を選出し、マナーのレッスンを受けさせなくてはいけない。
従者達が受けるレッスンも大変厳しいものではあるが、当のデビュタントのダンスとマナーのレッスンは、その比ではないのだ。
それらにかかる費用は、庶民の家が何軒も建てられてしまうほどの金額である。
貴族にとって、結婚は国の勢力図を塗り替える最高の機会である。その政略結婚のほとんどが、夜会デビューにかかっていると言ってもいいだろう。
夜会は女性の戦場なのである。
服だって、食料だって、家だって、何だって良いものから順に売れていく。デビュタントも同じだ。
夜会デビューの翌日から、デビュタントの家への婚約申し込みラッシュが始まり、春の社交シーズンで売れ残ると、もう、良い縁談は望めない。
良い条件の男性は売れ残りの女性とは結婚したがらないからだ。
もちろん例外はある。ドリスの母デボラや、アリアンナ公爵令嬢のような上流貴族の女性は、タイムセールのような売り方をしなくても、いつだって引く手数多である。上流貴族の女性との結婚は、戦争で勝利したって手に入らないであろう富と権力をもたらし、一族、家臣、領民、全ての暮らしを豊かにするからだ。
上流貴族の女性は男性が出世するのを待ってからゆっくり婚約したり、そもそも、生まれる前から婚約者が決まっていたりする。
一方、男性の場合は、今年がダメでも、翌年には若いデビュタント達が社交界にデビューするため、下級貴族であっても焦る者は少ない。むしろ、歳下の結婚相手を狙っている男性はのんびりしていると言っていいだろう。
シルバー公爵邸には、公爵に仕える男爵達が家族と一緒に住んでいる。その男爵令嬢達のために、屋敷中の人が走り回っていた。
だが、シルバーの家名を持つアリアンナやドリスは余裕である。優雅に朝食後のお茶を嗜んでいた。
ドリス
「皆、バカね? 舞踏会は夜なのに、朝からあの調子では、疲れてまともに踊れやしないわ」
アリアンナ
「ダンスのステップの順番を確認されている方もいらっしゃいましたわ。社交ダンスは目をつぶっても踊れるくらいにしておかなけれ、会話を楽しんで社交する事なんて出来ないのに...心配ですわ。仮にも、シルバー家に仕える方々なのに、シルバー家が教養のない家だと思われたらどうしましょう」
ドリス
「それは心配いらないわ。今年はワタクシがデビューするのですから、他の令嬢など誰の目にも映らないでしょう?」
アリアンナ
「その自信、ドリスが羨ましいですわ。その上、パートナーはニコ様ですものね」
ドリス
「アンナは誰と行くの?」
アリアンナ
「結局、ワタクシのエスコート役は、お兄様ですのよ」
ドリス
「気楽で良いじゃない。しかも、公爵家の跡取りですし、ワタクシ達に似て美形ですわ」
アリアンナ
「そうなのですけれど...」
アリアンナは大きく溜息をついた。
アリアンナ
「ところで、ドリスは準備は宜しいのですか?」
ドリス
「ワタクシは昼の社交界が夜になったところで、何も変わりませんわ? そういうアンナこそ、どうなの?」
アリアンナ
「ワタクシはスケジュールが決まっているのです。12時から軽めの昼食、その後に入浴を1時間、コルセット締めに1時間、メイクに1時間、ヘアセットに1時間、着付けに30分。王宮まで近いですし17時までに仕上げれば、18時からの夜会に十分間に合いますわ。それに、ワタクシは何もしなくても、侍女がすべてしてくれますもの。ですが...ドリスは、今日...プロポーズして頂ける日なのでしょう?」
ドリス
「大丈夫よ。ワタクシも侍女が全部用意してくれているから。ね?」
近くに控えているお目付役のブラウン卿へと視線をおくる。
ブラウン卿
「存じ上げませんよ。私は侍女ではありません」
すると、ドリスの侍女達はソワソワし始めた。
侍女
「ブラウン卿も把握されていないのですか? ですが、ホワイト次期伯爵様が用意して下さるのですよね?」
ドリス
「は!? どういうこと!?」
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