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6. 動物の求愛行動を真似するな
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ドリスは咳払いをしてから、手をハンカチで拭き、衣服を整え、そして座り直した。
ドリス
「と、ところで...話は変わるけど、どうして、ワタクシがキャベツを好きだと思っているのよ? ワタクシはキャベツが大嫌いなのよ?」
ニコラス
「え!? だって、大好きだってドリちゃんが言ってたんだよ? 一緒に食事した時に『ワタクシの大好きなキャベツを分けてあげる! 有り難く思いなさい!』って言ってた。それで、俺のお皿にキャベツをのっけてくれたでしょ? 覚えてない?」
そういえば、小さい頃に嫌いなキャベツをニコラスに押し付けた事があったような気がする。嘘をついて嫌いな物を押し付けたことがバレたら、お目付役のブラウン卿は烈火の如く怒るだろう。それよりも何よりもニコラスがどう思うのか怖い。
ドリス
「あ、あぁ~、そうだったわね...そうそう、最近、味覚が変わったのを言い忘れていたのだったわ! そ、その、キャベツを分けてあげたのは誰にも言ってないわよね?」
ニコラス
「うん。2人だけの秘密だって言ってたから内緒にしてる」
ドリス
「そ、そう...それならいいのよ」
ニコラス
「あの時は、ドリちゃんの大切な物を分けてくれて有難う!」
ドリス
「うっ...」
ニコラス
「う?」
ドリス
「う、うん。どう致しまして...オホホホ」
今度は心が痛い!
そうこうしている内に馬車は目的地まで到着した。
そこは、山の上だった。崖の手前に巨大なモンシロチョウのオブジェ(物体)が置かれている。
ニコラス
「これに着替えて!」
ニコラスは芋虫のようなツナギの服を手渡してきた。
まさか、コスプレさせようとしてるんじゃないわよね?
ドリス
「ワタクシは男爵令嬢ですのよ? こんな下々の者が着るような服は着られません!」
ニコラス
「そうなの? 男爵令嬢って制限されてて自由じゃないんだね。可哀想」
ドリス
「違ぁ~う! 着られるけど着ないの!」
ニコラス
「良かった! 着替えないと危ないんだよ! オレは馬車から降りてるから!」
そう言い終わるか、言い終わらないかという間にニコラスは馬車を降りてしまう。
ドリス
「ちょっと人の話を最後まで...」
ニコラスは外で目隠しもしないで、シャツやズボンを脱ぎ出した。
ドリス
「ぎゃ~! 何してるの!?」
ニコラス
「え? 着替えだよ?」
ドリス
「外で着替えるなんてはしたないわ!」
ニコラス
「いつもの従者しかいないし、部屋で着替えるのと変わらないよ?」
ドリス
「ワタクシがおります!」
ニコラス
「馬車の窓にはカーテンがついてるんだから閉めれば?」
は!? そうだった! これじゃ、ニコの着替えを覗きたい痴女になっちゃうわ!
ドリスは慌ててカーテンを閉めた。
どうしよう...ワタクシも着替える? 着替えないと危ないって言ってたし...
ドリスが渋々、ツナギに着替えて馬車から出ると、巨大なモンシロチョウの側で手招きしている。
近寄るとニコラスがヘルメットを手渡してきた。
ニコラス
「うぅ~ん...髪が邪魔だな」
ドリス
「はぁ~!? ワタクシの髪はプラチナよりも美しくて価値があると言われているのよ!?」
ニコラス
「うん。でも、今は邪魔だから結ぶね」
ニコラスは紐のような物でドリスの髪を結んだ。
どうなったのか分からないけど、櫛(くし)も通さず適当に結んでいる...気がする。
相手がアンタじゃなかったら、憲兵に突き出して逮捕させるところだわ!
ニコラスはドリスにヘルメットをかぶせ、ブーツを履かせ、サングラスをかけさせ、手袋をさせた。
ドリス
「それで? いったい何をするつもりなの?」
ニコラス
「ハングライダーだよ!」
ドリス
「ハングライダー!?」
ニコラス
「あれから毎日3回飛んでパイロットになったんだ! タンデム(2人乗り)飛行に出掛けよう!」
(※現実の世界では飛行やライセンス取得には条件があります。ファンタジーとしてお楽しみ下さい)
ドリス
「空を飛ぶってこと?」
ニコラス
「そうだよ!」
凄く楽しそう!
一通り説明をしてもらい、緊急用のパラシュートを装着する。巨大モンシロチョウの羽の下に入ると、ハーネス(機体と体をつなぐ器具)で体を固定した。
機体をニコが持ち上げ、ドリスはニコのハーネスに捕まる。
ニコラス
「行くよ?」
ドリス
「うん」
心臓がドキドキする。ドリスは2月の寒さなんか気にならない位に体が熱くなっていた。
斜面を2人で一気に駆け下りる。
フワッ
自分のハーネスが上に引っ張られ、地面から足が離れた。
ニコラスにしがみつくドリスの手に力が入る。
風が下から上へと吹き付ける。地面ははるかに下、雄大な自然と田園風景、そして大きな空が広がる。
飛んでる! 飛んでる~!!!
ドリス
「ニコ! 飛んでる!」
ニコラス
「うん。上昇気流を捕まえて、もう少しだけ高いところを飛ぼう!」
光と風の中を2人で自由に旋回する。
ドリス
「凄い! 鳥になったみたい!」
ニコラス
「ドリちゃん鳥じゃなくて蝶だよ!」
ドリス
「どっちだっていいでしょ? 本物の蝶や鳥になった訳じゃないんだから」
ニコラス
「すっごく重要だよ!」
ドリス
「何でです?」
ニコラス
「だって、蝶になったら結婚してくれるんでしょ?」
ドリス
「ちょっと待って!? ワタクシがいつそんな事を言ったっていうの!?」
ニコラス
「クリスマスの翌日。ママンがドリちゃんから聞いたって言ってたよ?」
伯爵様...いつも勘違いが多いなと思ってたけど、こんな重要な事まで!?
あ、そういえば、あの方、勘違いで結婚されたんだったわ。納得。
...じゃない!
ドリス
「それは、蝶と結婚したいなら蝶にならないといけないって言ったのよ! ワタクシは蝶じゃなくて人間です!」
ニコラス
「オレが人間だったら結婚してくれるの?」
ドリス
「だから、そうじゃなくて! ワタクシと結婚したいなら、ワタクシにふさわしい人間になりなさいという事です!」
ニコラス
「そうなんだ? 具体的にはどうすれば?」
ドリス
「品格と常識を持ちなさい! 時と場所と状況を考えて空気を読むのです!」
ニコラス
「上昇気流を捕まえるのは得意だよ?」
ドリス
「そうじゃなぁ~い! 突拍子もない事をしないでって言ってるの!」
ニコラス
「拍子に乗って踊るのだって得意だけど?」
ドリス
「違ぁ~う!!!」
ドリスはカッカしている気持ちを沈めようと深呼吸した。そして深刻な事に気が付く。
トイレに行きたい!
_________
狸田真より
誤解がないように申し上げますと、僕はキャベツが大好きです!
ドリス
「と、ところで...話は変わるけど、どうして、ワタクシがキャベツを好きだと思っているのよ? ワタクシはキャベツが大嫌いなのよ?」
ニコラス
「え!? だって、大好きだってドリちゃんが言ってたんだよ? 一緒に食事した時に『ワタクシの大好きなキャベツを分けてあげる! 有り難く思いなさい!』って言ってた。それで、俺のお皿にキャベツをのっけてくれたでしょ? 覚えてない?」
そういえば、小さい頃に嫌いなキャベツをニコラスに押し付けた事があったような気がする。嘘をついて嫌いな物を押し付けたことがバレたら、お目付役のブラウン卿は烈火の如く怒るだろう。それよりも何よりもニコラスがどう思うのか怖い。
ドリス
「あ、あぁ~、そうだったわね...そうそう、最近、味覚が変わったのを言い忘れていたのだったわ! そ、その、キャベツを分けてあげたのは誰にも言ってないわよね?」
ニコラス
「うん。2人だけの秘密だって言ってたから内緒にしてる」
ドリス
「そ、そう...それならいいのよ」
ニコラス
「あの時は、ドリちゃんの大切な物を分けてくれて有難う!」
ドリス
「うっ...」
ニコラス
「う?」
ドリス
「う、うん。どう致しまして...オホホホ」
今度は心が痛い!
そうこうしている内に馬車は目的地まで到着した。
そこは、山の上だった。崖の手前に巨大なモンシロチョウのオブジェ(物体)が置かれている。
ニコラス
「これに着替えて!」
ニコラスは芋虫のようなツナギの服を手渡してきた。
まさか、コスプレさせようとしてるんじゃないわよね?
ドリス
「ワタクシは男爵令嬢ですのよ? こんな下々の者が着るような服は着られません!」
ニコラス
「そうなの? 男爵令嬢って制限されてて自由じゃないんだね。可哀想」
ドリス
「違ぁ~う! 着られるけど着ないの!」
ニコラス
「良かった! 着替えないと危ないんだよ! オレは馬車から降りてるから!」
そう言い終わるか、言い終わらないかという間にニコラスは馬車を降りてしまう。
ドリス
「ちょっと人の話を最後まで...」
ニコラスは外で目隠しもしないで、シャツやズボンを脱ぎ出した。
ドリス
「ぎゃ~! 何してるの!?」
ニコラス
「え? 着替えだよ?」
ドリス
「外で着替えるなんてはしたないわ!」
ニコラス
「いつもの従者しかいないし、部屋で着替えるのと変わらないよ?」
ドリス
「ワタクシがおります!」
ニコラス
「馬車の窓にはカーテンがついてるんだから閉めれば?」
は!? そうだった! これじゃ、ニコの着替えを覗きたい痴女になっちゃうわ!
ドリスは慌ててカーテンを閉めた。
どうしよう...ワタクシも着替える? 着替えないと危ないって言ってたし...
ドリスが渋々、ツナギに着替えて馬車から出ると、巨大なモンシロチョウの側で手招きしている。
近寄るとニコラスがヘルメットを手渡してきた。
ニコラス
「うぅ~ん...髪が邪魔だな」
ドリス
「はぁ~!? ワタクシの髪はプラチナよりも美しくて価値があると言われているのよ!?」
ニコラス
「うん。でも、今は邪魔だから結ぶね」
ニコラスは紐のような物でドリスの髪を結んだ。
どうなったのか分からないけど、櫛(くし)も通さず適当に結んでいる...気がする。
相手がアンタじゃなかったら、憲兵に突き出して逮捕させるところだわ!
ニコラスはドリスにヘルメットをかぶせ、ブーツを履かせ、サングラスをかけさせ、手袋をさせた。
ドリス
「それで? いったい何をするつもりなの?」
ニコラス
「ハングライダーだよ!」
ドリス
「ハングライダー!?」
ニコラス
「あれから毎日3回飛んでパイロットになったんだ! タンデム(2人乗り)飛行に出掛けよう!」
(※現実の世界では飛行やライセンス取得には条件があります。ファンタジーとしてお楽しみ下さい)
ドリス
「空を飛ぶってこと?」
ニコラス
「そうだよ!」
凄く楽しそう!
一通り説明をしてもらい、緊急用のパラシュートを装着する。巨大モンシロチョウの羽の下に入ると、ハーネス(機体と体をつなぐ器具)で体を固定した。
機体をニコが持ち上げ、ドリスはニコのハーネスに捕まる。
ニコラス
「行くよ?」
ドリス
「うん」
心臓がドキドキする。ドリスは2月の寒さなんか気にならない位に体が熱くなっていた。
斜面を2人で一気に駆け下りる。
フワッ
自分のハーネスが上に引っ張られ、地面から足が離れた。
ニコラスにしがみつくドリスの手に力が入る。
風が下から上へと吹き付ける。地面ははるかに下、雄大な自然と田園風景、そして大きな空が広がる。
飛んでる! 飛んでる~!!!
ドリス
「ニコ! 飛んでる!」
ニコラス
「うん。上昇気流を捕まえて、もう少しだけ高いところを飛ぼう!」
光と風の中を2人で自由に旋回する。
ドリス
「凄い! 鳥になったみたい!」
ニコラス
「ドリちゃん鳥じゃなくて蝶だよ!」
ドリス
「どっちだっていいでしょ? 本物の蝶や鳥になった訳じゃないんだから」
ニコラス
「すっごく重要だよ!」
ドリス
「何でです?」
ニコラス
「だって、蝶になったら結婚してくれるんでしょ?」
ドリス
「ちょっと待って!? ワタクシがいつそんな事を言ったっていうの!?」
ニコラス
「クリスマスの翌日。ママンがドリちゃんから聞いたって言ってたよ?」
伯爵様...いつも勘違いが多いなと思ってたけど、こんな重要な事まで!?
あ、そういえば、あの方、勘違いで結婚されたんだったわ。納得。
...じゃない!
ドリス
「それは、蝶と結婚したいなら蝶にならないといけないって言ったのよ! ワタクシは蝶じゃなくて人間です!」
ニコラス
「オレが人間だったら結婚してくれるの?」
ドリス
「だから、そうじゃなくて! ワタクシと結婚したいなら、ワタクシにふさわしい人間になりなさいという事です!」
ニコラス
「そうなんだ? 具体的にはどうすれば?」
ドリス
「品格と常識を持ちなさい! 時と場所と状況を考えて空気を読むのです!」
ニコラス
「上昇気流を捕まえるのは得意だよ?」
ドリス
「そうじゃなぁ~い! 突拍子もない事をしないでって言ってるの!」
ニコラス
「拍子に乗って踊るのだって得意だけど?」
ドリス
「違ぁ~う!!!」
ドリスはカッカしている気持ちを沈めようと深呼吸した。そして深刻な事に気が付く。
トイレに行きたい!
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狸田真より
誤解がないように申し上げますと、僕はキャベツが大好きです!
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