1 / 6
1.行方不明者の共通点
しおりを挟む
御山恭輔
「神隠しですか?」
ルポライターの御山恭輔は編集長から掛かってきた電話内容の言葉を繰り返した。
編集長
「あぁ、突然、人が姿を消すという事件が3件も発生している。現場はいずれも自宅で密室。金品は盗られておらず、財布も鍵も自宅にあった。1人は出社しない日が続き、不審に思った会社の同僚が、警官を伴い家を訪ねたことから事件が発覚。1人は連絡が取れなくなった事を心配して、実家の両親が行方不明者の一人暮らしの部屋を訪ねた事で発覚。最後の1人にいたっては、同居の家族が食事を作っている僅かな時間の間に、跡形も無く消えた」
御山恭輔
「ただの家出ではないのですか?」
編集長
「その可能性も否定は出来ないが、いずれの行方不明者も、靴も、財布も、携帯も、家に置いてあったらしい。そして、共通する点がまだある。3人ともウェブで小説を書いている小説家であり、行方不明になった当日、パソコンやスマホでとあるサイトにアクセスしていた」
御山恭輔
「一体どういうサイトなのですか?」
編集長
「ウェブ小説だ。狸田真という自称オペラ歌手を名乗る、怪しげな人物が書いている。ファンタジー小説で「元オペラ歌手の転生吟遊詩人」というタイトルらしい。行方不明者達は皆、この狸田と相互にフォローをしていて、頻繁にツイートのやり取りをしていたようだ。しかし、警察が調べても狸田にはアリバイがあり、人を誘拐する暇などはなかったという。メールや電話、SNSの履歴を見ても、行方不明者を何処かへ誘導するような証拠は出て来なかった。だが.....偶然にしては、共通点が多過ぎる」
御山恭輔
「事件について調べればいいのですね?」
編集長
「あぁ、頼んだぞ。お前はこういう事件は得意だろ? 情報の詳細はメールしておくから、確認しておいてくれ」
御山恭輔
「分かりました」
恭輔は電話を切ると、送られてきたメールの情報に目を通した。Twitterにアクセスし、その履歴を追っていく。すると、1つのツイートに目が止まった。
『【コラボ企画】フォロワー様700人突破Twitter開始1ヶ月記念』
そのツイートは、狸田の自作小説の世界に、フォロワーを招待するという内容だった。参加希望者の中には、行方不明者の使っていたというアカウント名が記載されている。
やはり、行方不明者と狸田の間には何かがあったと考えられる。
恭輔は、更なる手掛かりを探ろうと、狸田真のウェブ小説「元オペラ歌手の転生吟遊詩人」の掲載ページにアクセスした。
その瞬間、今までいた世界が分割された。まるで、バーチャル空間の壁が剥がれていくように、バラバラと映像化した世界がコマ切れになって光の中へ飛び散っていく。恭輔は眩しくて思わず目を瞑った。
光がおさまったのを感じて、恭輔は恐る恐る目を開いた。鬱蒼とした森が広がっている。空気はかなり肌寒く感じた。
今までは、確かに自分の部屋にいたはずだ。スマホでウェブ小説のサイトにアクセスしようと...
そこまで考えて、スマホが手元にないことに気が付いた。
スマホは部屋に置き去りか...
だが、どうせ、こんな森の中では、どうせ録に使えないだろう。
「うわぁああ!!!」
突然、叫び声が聞こえた。次の瞬間、着物姿の若い男が茂みから飛び出してくる。
グホォー、グホォー!
男が飛び出してきた場所から大きな猪が現れた。体長2mはあるかという巨体、灰色の毛並みをした雄々しい猪が、鼻息を荒くして低姿勢をとっている。今にも飛びかからんばかりの体勢である。
若い男
「御免なさい! 御免なさい! 俺が悪かったです! でも、あんな所で寝ていた猪さんも悪いのでは!?」
グォオオオオ~!!!!
若い男
「ひぃ~!! 嘘です! うっかり尻尾を踏んだ俺が全部悪いんです~!! もう、駄目だ! 死ぬぅ~! 俺なんか死んじゃえばいいって確かにいつも思っているけど、怖いのや痛いのは嫌だぁ~!!!」
男は駆けてきて、恭輔の前を通り過ぎていった。その所為で恭輔は、男を追ってきた猪と相対時しなくてはいけなくなってしまったのである。
御山恭輔
「炎炁招來!」
恭輔は碧い指輪を左手の薬指輪に嵌め、智拳印を結ぶと真言を唱えた。
御山恭輔
「नमः समन्त वज्राणां चण्डमहारोषण स्फोटय हूं त्रट हां मां!」
梵字の曼陀羅浮かび、恭輔の身体を炎が包んで火柱が上がる。
若い男
「ぎゃ~!? 今度は人が燃えてる!? た、助けなきゃ! でも、どうやって???」
男が恭輔のもとに近寄ろうとした瞬間、炎が吹き飛んだ。
御山恭輔
「神衣靈装」
そこには揺らめく炎を身に纏う狼頭の戦士が立っていた。
若い男
「えぇ~!? どうして!? 何が起きたの!? あ、もしかして、お兄さんも妖怪の仲間なのかな??」
グフォオオオオ~!!!!
炎に興奮した猪が、恭輔を目掛けて突進して来る。
御山恭輔
「燃えろ!! カンマン!!」
猪の頭部が燃え上がり、辺りに空気を焦がす匂いが広がる。猪は頭を地面に擦り付けるようにして倒れた。
若い男
「あ、有難うございます。お陰様で助かりました! 家にいたはずなのに、怪しげな手紙を開けたら、何故か、ここに飛ばされて...信じてもらえないかもしれないけど、本当なんです! ここは一体何処なんですか? 」
男は小柄で、茶色の長い髪を赤い紐で結んでいる。
御山恭輔
「僕もここの住人ではありません。とある怪奇事件を調査していました。神隠しのように、3人もの人間が突然に姿を消すという事件が発生したんです。どの人物も共通点がありまして...」
若い男
「小説を読んだ?」
御山恭輔
「そうです。どうやら、貴方も僕も小説の世界に引きずり込まれてしまったようですね」
若い男
「しょ、小説の世界!?」
御山恭輔
「断定は出来ませんが、恐らく」
若い男
「ど、どうしよう!? 確かに、僕なんていなくなっちゃえばいいって、いつも思ってたけど、こんなのは違う!! か、帰らないと! 皆が心配する! 迷惑だけかけて、苦しみが消えないとか、そんなのってないよ! ど、ど、ど、どうすれば???」
御山恭輔
「落ち着いて! 失礼ですが貴方のお名前は? 僕は御山恭輔と申します」
若い男
「俺は九条伊吹。京から来ました」
パキパキ...
おかしな音が聞こえたと思った瞬間。空気が一気に冷えて氷の刃が降り注いで来た。
恭輔は携帯していた五寸釘を使って氷の刃を叩き落としたが、動けないで固まっている伊吹のもとにも氷の刃が迫っていた。
ズッ
咄嗟にかばった、恭輔の腕に赤い染みが広がっていく。
九条伊吹
「ち、血が!!」
ゆらりと影がゆれて、冷気を帯びた猪の巨体が立ち上がった。再び、無数の氷の刃が、形成されていく。
この猪も術を使うのか!
恭輔は歯を噛み締めた。未知の能力を持つ魔獣相手に、負傷した状態で、しかも、背後の伊吹を護りながら戦うことは、非常に困難である。
そう思った瞬間、サイドからナイフが飛んで来て、猪の目に刺さった。
グルギャーーーー!!
猪はのたうち回る。
ナイフの飛んで来た方向に目をやると、少女がナイフを構えて立っていた。
少女
「手を貸す!」
恭輔は頷き、猪へと向き直った。当てずっぽうに降り注ぐ氷の刃を避けながら、恭輔が猪の頭上に飛び上がると、少女の二投目のナイフが猪の脚に突き刺さる。
御山恭輔
「炎炁招來!」
猪の注意が脚に移ったところで、恭輔は猪の目に刺さっていたナイフを引き抜いた。
御山恭輔
「नमः समन्त वज्राणां चण्डमहारोषण स्फोटय हूं त्रट हां मां!」
(あまねく憤怒の姿を示す不動明王よ、迷いを砕破し、障りを除き、所願を成就したまえ)
御山恭輔
「燃えろ!! カンマン!!」
カァーン! カァーン! カァーン!
高らかに鳴り響く神秘の音を背負って、炎を纏った戦士はナイフを振り上げた。
伊吹はただただ、戦士の姿を見上げて、こう思った。
まるで不動明王のようだ!
ゴッ!
切り離された猪の頭部が転がり、巨大な胴体は音を立てて地面に沈んだ。
「神隠しですか?」
ルポライターの御山恭輔は編集長から掛かってきた電話内容の言葉を繰り返した。
編集長
「あぁ、突然、人が姿を消すという事件が3件も発生している。現場はいずれも自宅で密室。金品は盗られておらず、財布も鍵も自宅にあった。1人は出社しない日が続き、不審に思った会社の同僚が、警官を伴い家を訪ねたことから事件が発覚。1人は連絡が取れなくなった事を心配して、実家の両親が行方不明者の一人暮らしの部屋を訪ねた事で発覚。最後の1人にいたっては、同居の家族が食事を作っている僅かな時間の間に、跡形も無く消えた」
御山恭輔
「ただの家出ではないのですか?」
編集長
「その可能性も否定は出来ないが、いずれの行方不明者も、靴も、財布も、携帯も、家に置いてあったらしい。そして、共通する点がまだある。3人ともウェブで小説を書いている小説家であり、行方不明になった当日、パソコンやスマホでとあるサイトにアクセスしていた」
御山恭輔
「一体どういうサイトなのですか?」
編集長
「ウェブ小説だ。狸田真という自称オペラ歌手を名乗る、怪しげな人物が書いている。ファンタジー小説で「元オペラ歌手の転生吟遊詩人」というタイトルらしい。行方不明者達は皆、この狸田と相互にフォローをしていて、頻繁にツイートのやり取りをしていたようだ。しかし、警察が調べても狸田にはアリバイがあり、人を誘拐する暇などはなかったという。メールや電話、SNSの履歴を見ても、行方不明者を何処かへ誘導するような証拠は出て来なかった。だが.....偶然にしては、共通点が多過ぎる」
御山恭輔
「事件について調べればいいのですね?」
編集長
「あぁ、頼んだぞ。お前はこういう事件は得意だろ? 情報の詳細はメールしておくから、確認しておいてくれ」
御山恭輔
「分かりました」
恭輔は電話を切ると、送られてきたメールの情報に目を通した。Twitterにアクセスし、その履歴を追っていく。すると、1つのツイートに目が止まった。
『【コラボ企画】フォロワー様700人突破Twitter開始1ヶ月記念』
そのツイートは、狸田の自作小説の世界に、フォロワーを招待するという内容だった。参加希望者の中には、行方不明者の使っていたというアカウント名が記載されている。
やはり、行方不明者と狸田の間には何かがあったと考えられる。
恭輔は、更なる手掛かりを探ろうと、狸田真のウェブ小説「元オペラ歌手の転生吟遊詩人」の掲載ページにアクセスした。
その瞬間、今までいた世界が分割された。まるで、バーチャル空間の壁が剥がれていくように、バラバラと映像化した世界がコマ切れになって光の中へ飛び散っていく。恭輔は眩しくて思わず目を瞑った。
光がおさまったのを感じて、恭輔は恐る恐る目を開いた。鬱蒼とした森が広がっている。空気はかなり肌寒く感じた。
今までは、確かに自分の部屋にいたはずだ。スマホでウェブ小説のサイトにアクセスしようと...
そこまで考えて、スマホが手元にないことに気が付いた。
スマホは部屋に置き去りか...
だが、どうせ、こんな森の中では、どうせ録に使えないだろう。
「うわぁああ!!!」
突然、叫び声が聞こえた。次の瞬間、着物姿の若い男が茂みから飛び出してくる。
グホォー、グホォー!
男が飛び出してきた場所から大きな猪が現れた。体長2mはあるかという巨体、灰色の毛並みをした雄々しい猪が、鼻息を荒くして低姿勢をとっている。今にも飛びかからんばかりの体勢である。
若い男
「御免なさい! 御免なさい! 俺が悪かったです! でも、あんな所で寝ていた猪さんも悪いのでは!?」
グォオオオオ~!!!!
若い男
「ひぃ~!! 嘘です! うっかり尻尾を踏んだ俺が全部悪いんです~!! もう、駄目だ! 死ぬぅ~! 俺なんか死んじゃえばいいって確かにいつも思っているけど、怖いのや痛いのは嫌だぁ~!!!」
男は駆けてきて、恭輔の前を通り過ぎていった。その所為で恭輔は、男を追ってきた猪と相対時しなくてはいけなくなってしまったのである。
御山恭輔
「炎炁招來!」
恭輔は碧い指輪を左手の薬指輪に嵌め、智拳印を結ぶと真言を唱えた。
御山恭輔
「नमः समन्त वज्राणां चण्डमहारोषण स्फोटय हूं त्रट हां मां!」
梵字の曼陀羅浮かび、恭輔の身体を炎が包んで火柱が上がる。
若い男
「ぎゃ~!? 今度は人が燃えてる!? た、助けなきゃ! でも、どうやって???」
男が恭輔のもとに近寄ろうとした瞬間、炎が吹き飛んだ。
御山恭輔
「神衣靈装」
そこには揺らめく炎を身に纏う狼頭の戦士が立っていた。
若い男
「えぇ~!? どうして!? 何が起きたの!? あ、もしかして、お兄さんも妖怪の仲間なのかな??」
グフォオオオオ~!!!!
炎に興奮した猪が、恭輔を目掛けて突進して来る。
御山恭輔
「燃えろ!! カンマン!!」
猪の頭部が燃え上がり、辺りに空気を焦がす匂いが広がる。猪は頭を地面に擦り付けるようにして倒れた。
若い男
「あ、有難うございます。お陰様で助かりました! 家にいたはずなのに、怪しげな手紙を開けたら、何故か、ここに飛ばされて...信じてもらえないかもしれないけど、本当なんです! ここは一体何処なんですか? 」
男は小柄で、茶色の長い髪を赤い紐で結んでいる。
御山恭輔
「僕もここの住人ではありません。とある怪奇事件を調査していました。神隠しのように、3人もの人間が突然に姿を消すという事件が発生したんです。どの人物も共通点がありまして...」
若い男
「小説を読んだ?」
御山恭輔
「そうです。どうやら、貴方も僕も小説の世界に引きずり込まれてしまったようですね」
若い男
「しょ、小説の世界!?」
御山恭輔
「断定は出来ませんが、恐らく」
若い男
「ど、どうしよう!? 確かに、僕なんていなくなっちゃえばいいって、いつも思ってたけど、こんなのは違う!! か、帰らないと! 皆が心配する! 迷惑だけかけて、苦しみが消えないとか、そんなのってないよ! ど、ど、ど、どうすれば???」
御山恭輔
「落ち着いて! 失礼ですが貴方のお名前は? 僕は御山恭輔と申します」
若い男
「俺は九条伊吹。京から来ました」
パキパキ...
おかしな音が聞こえたと思った瞬間。空気が一気に冷えて氷の刃が降り注いで来た。
恭輔は携帯していた五寸釘を使って氷の刃を叩き落としたが、動けないで固まっている伊吹のもとにも氷の刃が迫っていた。
ズッ
咄嗟にかばった、恭輔の腕に赤い染みが広がっていく。
九条伊吹
「ち、血が!!」
ゆらりと影がゆれて、冷気を帯びた猪の巨体が立ち上がった。再び、無数の氷の刃が、形成されていく。
この猪も術を使うのか!
恭輔は歯を噛み締めた。未知の能力を持つ魔獣相手に、負傷した状態で、しかも、背後の伊吹を護りながら戦うことは、非常に困難である。
そう思った瞬間、サイドからナイフが飛んで来て、猪の目に刺さった。
グルギャーーーー!!
猪はのたうち回る。
ナイフの飛んで来た方向に目をやると、少女がナイフを構えて立っていた。
少女
「手を貸す!」
恭輔は頷き、猪へと向き直った。当てずっぽうに降り注ぐ氷の刃を避けながら、恭輔が猪の頭上に飛び上がると、少女の二投目のナイフが猪の脚に突き刺さる。
御山恭輔
「炎炁招來!」
猪の注意が脚に移ったところで、恭輔は猪の目に刺さっていたナイフを引き抜いた。
御山恭輔
「नमः समन्त वज्राणां चण्डमहारोषण स्फोटय हूं त्रट हां मां!」
(あまねく憤怒の姿を示す不動明王よ、迷いを砕破し、障りを除き、所願を成就したまえ)
御山恭輔
「燃えろ!! カンマン!!」
カァーン! カァーン! カァーン!
高らかに鳴り響く神秘の音を背負って、炎を纏った戦士はナイフを振り上げた。
伊吹はただただ、戦士の姿を見上げて、こう思った。
まるで不動明王のようだ!
ゴッ!
切り離された猪の頭部が転がり、巨大な胴体は音を立てて地面に沈んだ。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる