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変わり始める日常
孤児院
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リヴは暗殺者だ。依頼はターゲットの暗殺に決まっている。だが、ミラはそんな彼に孤児院の手伝いを依頼してきたのだ。悪意のあるいたずらとしか思えない。
「何を言っている? 俺は……俺の仕事ではないだろう」
暗殺者、という単語は子供達の前で言うべきではないと言っている途中で気が付き、少しぼかして伝える。
「金は払うんだ。依頼主がどんな内容を持って来ても良いだろう?」
しかも同業者のミラが依頼をしているからタチが悪い。彼女の穏やかそうに見える微笑みが、嘲笑のように見える。リヴは怒りがふつふつと湧いて来るのを感じたが、ここには子供達がたくさんいるので声を荒げないようにと一度心を落ち着かせてから口を開く。
「俺は何でも屋では――」
「え!? リヴ、ここで働くのか!?」
「お前は黙っていろ……」
アピが変に食いついて来て話がこじれそうだったので何処か行けと指を二度曲げて合図をすると、彼女は不満げに頬を膨らませた。
「あれ? あなた新しく入る人?」
アピの存在に気が付いた一人の少女がそう声を掛けて来た。
「え? いや、そういうわけじゃ……」
「あっちで遊ぼー!! 楽しいよ!!」
「お、おいちょっと待て!! 」
少女に手を引かれ、アピは子供達と共に何処かへと連れられて行った。珍しく動揺していたのは、同じ年代(実際は数百歳離れているが)の子供達と触れ合った事があまりなかったからかもしれない。ホロン町に子供もいたが、親達がアピを恐れて近付けさせようとしなかった。
これでミラと二人で話が出来る、と思った時にアピ達と入れ違いで一人の中年の男性がこちらに近寄って来た。片眼鏡をかけており、何処か温和そうに見える。灰色の髪は綺麗に整えられていた。
「おや! これはミラディアス様! お越しくださいましてありがとうございます! ええと、そちらは……」
「ああ、リヴだ。今日からここの手伝いをお願いしている」
「おい、俺は了承したわけじゃ……」
「いやー、人手不足なので嬉しいですよ! 私はイダスと申します。ここの院長をやっております!」
リヴの話を聞く間もなく、イダスと名乗った男性は握手を求めてきた。リヴが手を伸ばすのを躊躇っていると、イダスは無理やり手を握った。人手不足は本当なのだろう。リヴを希望の満ち溢れた瞳で救世主のように見つめてくる。
「あの、俺は……」
「あ! では院内を案内しますね!! さあさあ、どうぞ!!」
イダスは話を聞くタイプではないようで、リヴの手を引っ張って孤児院を案内し始めた。ミラも微笑みを絶やさず後へと続く。
この孤児院は小綺麗で施設も整っている。子供達はとても明るく、公女ミラが管轄しているだけある。
孤児院を見ていると、自分が昔いた場所を思い出す。あそこはここよりも設備は整っていなかったが、パミラの人柄が子供達を笑顔にしていた。
――リヴ、お前は良い料理人になるな!!
手料理をパミラに振舞った時、彼はそう言って快活に笑った。彼の言葉があったから料理人を目指した時もあった。だが、現在は人の死で食い扶持を繋ぐ暗殺者。今の姿をパミラが見たら一体どう思うだろうか。
「ここは調理室です! もしリヴさんが料理得意なら是非とも手伝って頂きたいです」
リヴを案内するイダスは雰囲気がパミラに似ているような気がする。彼と話していると、パミラとの記憶が思い起こされた。
「……料理は、得意です」
「おお、そうですか! では調理を手伝って頂いても……?」
「ええ、構いません」
自分は暗殺者なのに、と言っていたのに今は孤児院の手伝いを受け入れてしまっている。イダスをパミラと重ねてしまっているからだろうか。彼に料理を食べてもらいたいという思いがリヴの心を突き動かした。
イダスは深い笑みを浮かべた。
「へえ、君は料理が得意なのか。私もご馳走になろうかな」
「……お前はいつまでいるんだよ」
「良いじゃないか。今日は予定が無くてね、君と一緒にいたいんだ」
気障なセリフを恥ずかし気もなく言うミラは女性でもモテそうだ。彼女の思い通りになるのは癪だが、イダスの力にはなりたい。ホークから了承はもらっているのだから、少しの間だったら暗殺者としてではなく、誰かの為に働くのは良いのかもしれない。
「おいミラ! 何で孤児院の手伝いが依頼なんだよ!」
粗方孤児院の案内をされた後に、アピが頬や服を土で汚した状態で現れた。どうやら子供達と随分楽しく遊んだようだ。イダスが子供達に呼ばれて席を外した後、アピが現れた。
「別に暗殺だけが依頼じゃないだろう。それに君は関係ないから帰っても良いんだよ」
確かにリヴの依頼なのだからターゲットの魔女アピがここにいなくても良い。流石に孤児院で暗殺を企てようとしない。だが、ここへついて来たのは一人になりたくないからだ。それなので彼女の答えは――
「こんな危険な奴の側にリヴを置いて行けるわけないだろうが!! 私も一緒にいる!!」
「お前は俺の保護者か」
あまりの強がりにリヴは脱力してしまう。本当に可愛げのない少女だ。そして自分の命を狙う暗殺者の側にいたいと言うのは何て危機管理能力が無いのだろう。
「フフフ、可愛らしいね。とても恐ろしい魔女とは思えない」
ミラは手の甲を唇に当てて笑う。彼女の目的は分からない。ここにいればミラの弱みが握られるだろうか。やられているばかりなので、彼女の弱みの一つでも欲しいところだ。
「それではよろしく頼むね、リヴ」
「……ああ」
リヴは顔を苦々しく歪めながらも頷いた。
***
リヴとアピは一か月程孤児院の手伝いをする事となり、衣食住を孤児院の子供達と共に過ごす。
リヴは使用していない一室を借りる事が出来たが、流石にアピと同じ部屋で寝るわけにはいかず、彼女は子供達と同部屋になった。アピは不満げだったが、一人寂しく過ごすよりはマシだろう。
念の為ホークへ直接報告したが、やはりミラの言っていた事は本当だった。たくさん金を積まれたのか、ホークは上機嫌だった。孤児院の手伝いが依頼だと伝えると、それは知らなかったようで怪訝そうに顔をしかめた。
「……まあ、アピ=レイスの暗殺も煮詰まっているようだし、休暇と思って行動してくれ」
依頼内容は詳しく知らなかったようだが、了承したところを見ると一件の暗殺依頼より随分と良い報酬だったのだろう。
そして今朝、カーテンから零れる陽の光で目を醒ましたリヴは起きると調理室へ行き、係の者と共に子供達の朝食を作る。大人数の料理を用意するのは自分が孤児院で作っていた以来だ。大鍋のスープをかき混ぜながらサラダの準備をする。調理室はリヴとあと一人しかいない。中年の女性にいつも一人で作っているのかと聞いたら大きく頷いた。約20人分の食事を一人で用意するのは重労働だっただろう。本当に人手不足のようだ。
完成した料理を食器に乗せ、食事を摂る為の大部屋にある長テーブルに置いていく。
次に二階にある子供達の寝室へ行き、鍋の底をお玉で叩いて朝だと告げる。大部屋に等間隔で並ぶベッドの上の子供達は眠そうに目を擦りながら起き上がった。その中に見慣れた菖蒲色の髪。寝癖で髪が爆発しているアピは一瞬自分の部屋でない事に状況が読み込めていないようだったが、リヴの顔を見た途端は寝ぼけ眼が一気に見開かれた。
「お! ご飯か!?」
「お前は俺がご飯に見えているのか? ……もう出来ているから、用意が出来たら下に降りて来い。友達と一緒にな」
「え!? こいつらは友達じゃあ――」
「アプちゃんおはよー。よく眠れた?」
「え? あ、う……」
一人の少女がそう挨拶したらアピはしどろもどろになりながらもコクリと頷いた。自分と同年代の子供と関わって来なかったのか、随分と人見知りな態度を取っている。てっきり女王様にでもなるかと思っていた。意外なアピの姿を鼻で笑ってからリヴは部屋を後にした。
「何を言っている? 俺は……俺の仕事ではないだろう」
暗殺者、という単語は子供達の前で言うべきではないと言っている途中で気が付き、少しぼかして伝える。
「金は払うんだ。依頼主がどんな内容を持って来ても良いだろう?」
しかも同業者のミラが依頼をしているからタチが悪い。彼女の穏やかそうに見える微笑みが、嘲笑のように見える。リヴは怒りがふつふつと湧いて来るのを感じたが、ここには子供達がたくさんいるので声を荒げないようにと一度心を落ち着かせてから口を開く。
「俺は何でも屋では――」
「え!? リヴ、ここで働くのか!?」
「お前は黙っていろ……」
アピが変に食いついて来て話がこじれそうだったので何処か行けと指を二度曲げて合図をすると、彼女は不満げに頬を膨らませた。
「あれ? あなた新しく入る人?」
アピの存在に気が付いた一人の少女がそう声を掛けて来た。
「え? いや、そういうわけじゃ……」
「あっちで遊ぼー!! 楽しいよ!!」
「お、おいちょっと待て!! 」
少女に手を引かれ、アピは子供達と共に何処かへと連れられて行った。珍しく動揺していたのは、同じ年代(実際は数百歳離れているが)の子供達と触れ合った事があまりなかったからかもしれない。ホロン町に子供もいたが、親達がアピを恐れて近付けさせようとしなかった。
これでミラと二人で話が出来る、と思った時にアピ達と入れ違いで一人の中年の男性がこちらに近寄って来た。片眼鏡をかけており、何処か温和そうに見える。灰色の髪は綺麗に整えられていた。
「おや! これはミラディアス様! お越しくださいましてありがとうございます! ええと、そちらは……」
「ああ、リヴだ。今日からここの手伝いをお願いしている」
「おい、俺は了承したわけじゃ……」
「いやー、人手不足なので嬉しいですよ! 私はイダスと申します。ここの院長をやっております!」
リヴの話を聞く間もなく、イダスと名乗った男性は握手を求めてきた。リヴが手を伸ばすのを躊躇っていると、イダスは無理やり手を握った。人手不足は本当なのだろう。リヴを希望の満ち溢れた瞳で救世主のように見つめてくる。
「あの、俺は……」
「あ! では院内を案内しますね!! さあさあ、どうぞ!!」
イダスは話を聞くタイプではないようで、リヴの手を引っ張って孤児院を案内し始めた。ミラも微笑みを絶やさず後へと続く。
この孤児院は小綺麗で施設も整っている。子供達はとても明るく、公女ミラが管轄しているだけある。
孤児院を見ていると、自分が昔いた場所を思い出す。あそこはここよりも設備は整っていなかったが、パミラの人柄が子供達を笑顔にしていた。
――リヴ、お前は良い料理人になるな!!
手料理をパミラに振舞った時、彼はそう言って快活に笑った。彼の言葉があったから料理人を目指した時もあった。だが、現在は人の死で食い扶持を繋ぐ暗殺者。今の姿をパミラが見たら一体どう思うだろうか。
「ここは調理室です! もしリヴさんが料理得意なら是非とも手伝って頂きたいです」
リヴを案内するイダスは雰囲気がパミラに似ているような気がする。彼と話していると、パミラとの記憶が思い起こされた。
「……料理は、得意です」
「おお、そうですか! では調理を手伝って頂いても……?」
「ええ、構いません」
自分は暗殺者なのに、と言っていたのに今は孤児院の手伝いを受け入れてしまっている。イダスをパミラと重ねてしまっているからだろうか。彼に料理を食べてもらいたいという思いがリヴの心を突き動かした。
イダスは深い笑みを浮かべた。
「へえ、君は料理が得意なのか。私もご馳走になろうかな」
「……お前はいつまでいるんだよ」
「良いじゃないか。今日は予定が無くてね、君と一緒にいたいんだ」
気障なセリフを恥ずかし気もなく言うミラは女性でもモテそうだ。彼女の思い通りになるのは癪だが、イダスの力にはなりたい。ホークから了承はもらっているのだから、少しの間だったら暗殺者としてではなく、誰かの為に働くのは良いのかもしれない。
「おいミラ! 何で孤児院の手伝いが依頼なんだよ!」
粗方孤児院の案内をされた後に、アピが頬や服を土で汚した状態で現れた。どうやら子供達と随分楽しく遊んだようだ。イダスが子供達に呼ばれて席を外した後、アピが現れた。
「別に暗殺だけが依頼じゃないだろう。それに君は関係ないから帰っても良いんだよ」
確かにリヴの依頼なのだからターゲットの魔女アピがここにいなくても良い。流石に孤児院で暗殺を企てようとしない。だが、ここへついて来たのは一人になりたくないからだ。それなので彼女の答えは――
「こんな危険な奴の側にリヴを置いて行けるわけないだろうが!! 私も一緒にいる!!」
「お前は俺の保護者か」
あまりの強がりにリヴは脱力してしまう。本当に可愛げのない少女だ。そして自分の命を狙う暗殺者の側にいたいと言うのは何て危機管理能力が無いのだろう。
「フフフ、可愛らしいね。とても恐ろしい魔女とは思えない」
ミラは手の甲を唇に当てて笑う。彼女の目的は分からない。ここにいればミラの弱みが握られるだろうか。やられているばかりなので、彼女の弱みの一つでも欲しいところだ。
「それではよろしく頼むね、リヴ」
「……ああ」
リヴは顔を苦々しく歪めながらも頷いた。
***
リヴとアピは一か月程孤児院の手伝いをする事となり、衣食住を孤児院の子供達と共に過ごす。
リヴは使用していない一室を借りる事が出来たが、流石にアピと同じ部屋で寝るわけにはいかず、彼女は子供達と同部屋になった。アピは不満げだったが、一人寂しく過ごすよりはマシだろう。
念の為ホークへ直接報告したが、やはりミラの言っていた事は本当だった。たくさん金を積まれたのか、ホークは上機嫌だった。孤児院の手伝いが依頼だと伝えると、それは知らなかったようで怪訝そうに顔をしかめた。
「……まあ、アピ=レイスの暗殺も煮詰まっているようだし、休暇と思って行動してくれ」
依頼内容は詳しく知らなかったようだが、了承したところを見ると一件の暗殺依頼より随分と良い報酬だったのだろう。
そして今朝、カーテンから零れる陽の光で目を醒ましたリヴは起きると調理室へ行き、係の者と共に子供達の朝食を作る。大人数の料理を用意するのは自分が孤児院で作っていた以来だ。大鍋のスープをかき混ぜながらサラダの準備をする。調理室はリヴとあと一人しかいない。中年の女性にいつも一人で作っているのかと聞いたら大きく頷いた。約20人分の食事を一人で用意するのは重労働だっただろう。本当に人手不足のようだ。
完成した料理を食器に乗せ、食事を摂る為の大部屋にある長テーブルに置いていく。
次に二階にある子供達の寝室へ行き、鍋の底をお玉で叩いて朝だと告げる。大部屋に等間隔で並ぶベッドの上の子供達は眠そうに目を擦りながら起き上がった。その中に見慣れた菖蒲色の髪。寝癖で髪が爆発しているアピは一瞬自分の部屋でない事に状況が読み込めていないようだったが、リヴの顔を見た途端は寝ぼけ眼が一気に見開かれた。
「お! ご飯か!?」
「お前は俺がご飯に見えているのか? ……もう出来ているから、用意が出来たら下に降りて来い。友達と一緒にな」
「え!? こいつらは友達じゃあ――」
「アプちゃんおはよー。よく眠れた?」
「え? あ、う……」
一人の少女がそう挨拶したらアピはしどろもどろになりながらもコクリと頷いた。自分と同年代の子供と関わって来なかったのか、随分と人見知りな態度を取っている。てっきり女王様にでもなるかと思っていた。意外なアピの姿を鼻で笑ってからリヴは部屋を後にした。
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