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短編
獅子身中の虫(6)
しおりを挟む裏路地を駆け抜け、兵士達の気配を感じなくなったと思った途端、グランデルは膝から崩れ落ちた。
「……大丈夫ですか、グランデル騎士隊長……!」
兵士に抱えられながら、自分の脇腹に手を当ててみる。ぬるりとした感触。ドクドクと脈打つような感覚と共に血液が流れ出ているのが分かる。兵士がローブの端を引き裂き傷口を巻いて圧迫する。その様子を見つめながら、グランデルはフ、と軽く笑う。
「……まさかあの場を切り抜けられるとは」
あまりにも無謀な脱出方法だった。兵士の一人でも異変に気が付いていたらグランデルは今ここにいないだろう。グランデルでも諦めたのに、この兵士は諦めなかった。
「あそこには大怪我を負ったマイクルと見知らぬ男の死体がありました。それらに注意が向いたお陰でこちらは怪しまれずに済んだんだと思います」
「誤算だった。カリバンはマイクルを切り離すと思っていたから――まさか加勢に入るとは」
マイクルはカリバンに必要とされるくらい肩入れしているという事。クラウディア王妃を毒殺未遂したくらいなのだから当然か、とグランデルは奥歯を噛み締める。
マイクルは仕留め損ねてしまったが、あの大怪我ではロクに動けないだろう。このまま死なないで欲しいと思う。――死に顔を見せてもらわないと困るのだ。
「グランデル騎士隊長!」
少しの間そこで休んでいると、自分の信頼している兵士達が姿を現した。彼らは鎧ではなく、平民のような格好をしている。
「お前達……」
「ご無事で良かった……! 申し訳ございません。変装をして退路を探っていたのですが、マイクルに勘付かれてしまい、うまく行動する事が出来ませんでした」
マイクルは逃げたと言っていたが、裏で動いてくれていたようだ。グランデルは勿論彼等の事を信じていた。だからマイクルに何を言われても動揺しなかった。
「いや、助かった……ありがとう」
見慣れた顔を見たら安堵してしまったのか目眩がしてしまった。気を張っていたから気が付かなかったが、傷はかなり深そうだ。
共にいた兵士の事やマイクル達の事を伝えている中、兵士達は薬箱を持って来てくれたようで、早急に傷口の処置をしてくれた。
「申し訳ございません。このような応急処置しか出来なくて……」
「大丈夫だ。ありがとう。……ところで、そちらの方は……」
兵士達の中に紛れた一人の男。頬がこけている姿は先程見たばかりだ。
「先程の宿主の方です。カリバンからの脱出経路を教えて頂きました」
宿で兵士達が食べる姿を物欲しそうに見ていた宿主だ。何故ここにいるのか、と尋ねると宿主は悲しそうに笑った。
「私達はね、もうカリバン王国に希望を見出せないのです。もし貴方達を救う事でカリバンの未来に光が差すのならば――喜んで国を裏切りましょう」
国民にそこまで言わせてしまうカリバン王国は腐りきっている。目尻に溜まった涙を拭う宿主に、グランデルは礼を言う。
「貴方の勇気ある行動は無駄にはしません。貴方の安全は私達が確保します。共に行きましょう」
マイクルがこうなってしまえば兵士達が宿に戻る事はないだろう。用心深いカリバン王国の事だから異変を感じ取った可能性のある宿主の命を奪うかもしれない。宿主が姿をくらませばグランデルの生存、脱出が勘付かれてしまうかもしれない。だがグランデルは命を賭けてやって来てくれたこの宿主を見放す事など出来なかった。
宿主は涙を流して何度も頷いた。土地勘のある彼はカリバン王都の抜け道を知っていた。
廃墟の多い場所は国も手を付けていない。とある廃墟の中は床が抜けておりそこには大きな穴が開いていた。ここは国民が脱出する為に数十名で堀った穴で、王都の外へと繋がっている、と教えてくれた。宿主は外へ出るのを誘われたが怖くて一緒に行けなかった、と付け足した。
こうして宿主の先導の元、グランデル達はカリバン王都を脱出する事が出来たのだった。
**
カリバン王都を脱け出し、追っ手を警戒しながらもググ村の隣村へ辿り着く事が出来た。村人達は驚いた様子を見せたが、事情を話すと快く迎え入れてくれた。
グランデルはグルト王都へは戻らなかった。恐らくマイクルが帰国し、グランデルが裏切り者だと伝えているだろう。恐らく自分は指名手配だ。しばらくはここから動かない方が良い。
この村へ滞在してしばらくしたある日。診療所で医師に傷口を診てもらってから、外へ出てグルト王都のある方向を見つめていると一人の兵士がこちらへ近寄って来た。
「グランデル騎士隊長、傷の方は――」
「縫ってもらってあるから大丈夫だ」
「それは良かったです。それで――イム弓兵隊長へ密書を送りますか?」
「いや、イムには大体の事は伝えてあるから送らなくて良い。万が一、裏切り者の私とイムが繋がっている事を知られたら計画が進められなくなるからな」
イムが少しでも疑われる事があっては、今まで進めていた計画が全て無駄になってしまう。彼は師であるグランデルよりも器用で柔軟な考えを持っている。だからこちらの状況を伝えなくても卒なくこなしてくれるはずだ。
――と思っていたのだが、イムはあっさりとこの村に姿を現した。
「な――イム!? どうしてここに……!!」
「潜伏するならここが一番かなーと思いましてねー。ご無事で何よりですー」
「だが、この状況で王都を離れては――!!」
「大丈夫ですよー。俺がいなくても誰も気にしませんからー。俺のサボり癖がここで活きているわけですわー」
イムは悪びれる様子もなく、いつもの口調でそう言った。同行もつけずに一人で来たようだ。あまりの大胆な行動に、グランデルも驚きが隠せない。
「挨拶はそこそこに、簡潔に今の状況を伝えますねー。マイクルは残念ながら生きておりますー。そしてグランデル騎士隊長が裏切り者として国民には内密に指名手配されておりますー」
「……そうか。まあ、そうなっているだろうとは思っていた」
「そちらの状況はどうなっていますー?」
グランデルはカリバンでマイクルに襲われた事、自分の不注意で負傷した事を伝えた。イムは目を見開いて驚いた表情を見せたが、すぐにだるそうな顔つきに戻る。
「まあ、その状況で生きていられたのは奇跡でしたわー。本当に無事で良かったです」
「すまない。無茶はしないようにしたんだが」
「グランデル騎士隊長はここから動かない方が良いですねー。俺がカリバンの動向を探りましょうー」
「ありがとう。……それと一つ頼みがあるんだが」
グランデルはイムにシーラとオウルをここへ連れて来るようお願いした。マイクルが王都へ戻った今、ググ村に住んでいた者の命が危ぶまれると思ったからだ。
イムはかなり面倒くさそうにしたが、渋々頷いてくれた。
オウルとシーラを一緒に連れ去ろうとしたが、オウルが父の危篤を聞き一度この村に来たがすぐに帰ってしまった。まるで猪のような男だ。
だが、イムがきちんと二人を連れて来てくれた。オウルが地下牢を襲撃し、シーラを連れ去ったという事にしたらしい。少し乱暴な計画なのは気のせいだろうか。
「……言われた通り、シーラ殿とオウルは誘拐して来ましたよー」
「ぐ、グランデルさん!? 一体どういう事だ!? やっぱりお前繋がっていたのか!?」
「あー、もうこいつうるさい。黙らせて良いですかー」
わあわあと喚くオウルの頭を押さえつけながら、ろくに説明をしていなかったらしいイムが尋ねる。グランデルは苦笑して首を振った。
「やめてくれ。説明は私がする」
グランデルはオウルに今まで起きた事を簡潔に話した。それでも情報量にパンクしたのか、オウルは頭を押さえてうんうんと唸っていた。
「何でそんな回りくどい事を……? グランデルさん何も悪くないならはっきり言っちゃえば良いじゃねえか」
「そう簡単な事じゃないんだよ」
自分だってこんな事をやりたくてやっているわけではない。この計画は足場の悪い場所に塔を念入りに建築しているようなものだ。少しでも足場が崩れれば、塔は崩れてしまう。そんな例え話をしたがオウルはあまり理解が出来ていないようだった。
「……とりあえず。イムはこのままカリバンの動向を探ってくれ。私はグルト王国へ戻る。……あの男を野放しには出来ないからな。オウルはシーラ殿とこの村へ……」
「黙って見ていられるかよ! 俺だって役に立つ! 俺も連れて行ってくれ!!」
ふと、隊に入れて欲しいと懇願してきた時を思い出す。あの時は暗殺部隊に復讐しようという思いが前面に出ていた。だが、今のオウルの瞳に復讐心は見られなかった。
やはり彼はガイアの下について正解だった、とグランデルは微笑んだ。
「ではイムと行動をしてくれ。決して無理はしないように」
「うわー、またお前と行動するのかー。面倒くさいわー」
「ぐ。……城では悪かったよ。頼むから一緒に行動させてくれ」
何だか二人の雰囲気が良くない。自分がいない間に何かあったようだ。理由を尋ねたが、二人は明確な答えを返してくれなかった。
**
そしてグランデルは信頼を寄せている兵数名と共にグルト王都へと戻って来た。入国には審査が必要だが、イムが裏で動いてくれていた為、難なく入る事が出来た。――門番にも協力者がいたのだ。
その門番から、アメリーとリィが何者かに誘拐された事を知らされた。確実にカリバンの仕業だ。アメリーを救いに行きたい気持ちに駆られたが、あちらにはイムがいる。彼ならば何か手がかりを掴んでくれるはず。グランデルは王都へ入る事にした。
グランデルはあまり目立たないように煤けた色のローブを被り、久しぶりの王都を見上げる。
何も変わらない。人が穏やかな表情で日々を過ごしている。――この王都で渦巻く闇に気が付かないで。
商店街を歩いていると、ふと前方からアリソンとガイアが歩いて来るのが見えた。グランデルはそっと裏路地へ入って動向を確認する。恐らく行き先は診療所だ。マイクルに会いに行くのだろう。――それにしては、アリソンはお見舞いに行くような表情をしていなかった。何かを決意したような表情。
(もしやアリソン王子――)
アリソンはまだ14歳だが大人を驚かせるくらい柔軟な考えをする王子だ。もしかしたら、マイクルの件で不審に思っている事もあるのかもしれない。
(アリソン様に手を出さない――いや、確証はない。とにかくお守りをしなければ)
アリソンに気付かれぬよう、少し距離を置いてつけていると何名かの兵士と出くわした。幸いにも彼らはマイクルに疑問を持つ者達だったのでこちらの説明をすんなりと受け入れてくれた。
彼等はアリソンから自分をつけて欲しいと言われて後を追っていたそうだ。やはりアリソンはマイクルを疑っている。今から彼に聞きに行こうとしているのだ。
そしてマイクルはアリソンの前に姿を現した。彼に真実を全て話す。アリソンは覚悟をしていたようだったがやはりまだ幼い。ガクリと膝をついてしまった。
そしてアリソンとガイアを囲むように暗殺部隊が現れる。グランデルは兵士達に指示を出すと動き出した。
アリソンに向けられた剣を弾き、目の前の敵を斬る。
「そんな事は私がさせません」
アリソンを殺す事も。これ以上マイクルの思い通りにさせるのも。今日が、全てを終わらせる日だ。
目の前の敵が倒れ、視界が開ける。その先にいた憎き仇に、グランデルは鋭い眼光を送る。
(今日が、お前の命日だ。全て、ここで終わる。――自分の人生も、全て)
グランデルは表情を戻して振り返る。そこには涙を流すアリソンと呆然としているガイアの姿。グランデルはそっと微笑んだ。
「遅くなり申し訳ございませんアリソン王子」
-獅子身中の虫・終-
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