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短編
アメリーの記憶に無い話(2章読了後おすすめです)
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グルト王都は夜が更けても城下町はまだ灯りが消えず、人々の活気を感じる。しかし、グルト城は既に消灯をしており、しんと静まり返っている。城の中は見回りをする兵士くらいしか目覚めていない――はずなのだが。
そっと庭へ降り立った一人の少女。長い金髪をポニーテールにし、日焼けする肌が健康的な彼女はこの国の王女、アメルシア=リン=スノーダウンである。いつも自分の部屋を抜け出すようにカーテンを使って近くの木に飛び移り、脱出をしていたのだ。
いつもだったら昼間行われる脱走なのだが、こんな時間に部屋を出たのは理由がある。
今朝、カリバン王国第二王子のオトギと第一王女センカがこの城へやって来てひと悶着あったのだ。特にオトギとは顔を合わせたくない。弟のアリソンにももう会わない方が良い、と言われて今日は一日中自分の部屋にいたのだが、じっとしていられないアメリーは半日で限界を迎えていた。
部屋の前には見張りがいるので、窓から脱け出して来たという事である。辺りはしんと静まり返っている。庭園に灯りはほとんど無いので、持ってきていたランタン型の道具に自分の魔力を込める。すると火ではなく雷の球体が中で浮かんだ。
流石に城外へは出ない。城を一周したら戻ろうと思いながら歩いていると――視界の端に人影が見え、アメリーは慌てて木の陰に隠れた。
(こんな時間に誰だろう)
木陰から顔を覗かせ、こっそりと確認をしてみる。人影は花壇の前でしゃがみ込んでいた。グルト王国兵士ではない。怪訝に思ったアメリーは気付かれないように息を潜めてその人影に近付く。
(わ、オトギ王子だ)
白髪と藍色のマントを目視出来てから、アメリーは足を止めた。正に今日ひと悶着あったカリバン王国第二王子オトギだ。さっさと逃げてしまおうと思ったが、花壇の前で一体何をしているのか気になった。あまり花を愛でる男には見えないが、何をしているのだろうか。
「……ッ、ゲホ」
少し遠くから見つめていると、オトギの肩が大きく跳ねた。そして続いて聞こえたのは湿った咳。異変を感じたアメリーは相手がオトギだという事も忘れて近付いた。
「オトギ王子……? 何をしているのですか?」
恐る恐る尋ねると、オトギがこちらを振り返った。青白く美しい顔。薄い唇の端から垂れるのは――赤い液体。彼が持っている白いハンカチも同じ色で染まってしまっている。
「お、オトギ王子!? 大丈夫ですか!? い、今誰か――」
呼びます、と言いかけたがオトギが「やめてください」と鋭い一言を放った。
「――これくらいで誰かを呼ばなくて結構です。これは後遺症ですので」
「で、でも血が……!」
「おや、アメルシア王女はあまり血を見た事がありませんか?」
口元をハンカチで拭い、それを懐にしまってから立ち上がる。顔色は会った時と同じだったが、喉の奥で咳を我慢しているようにも見えた。
「ああ、もしかして私が血で庭を汚してしまったかと思いましたか? ハンカチで押さえていましたから大丈夫だと思いますよ。心配でしたら後で私の家来に掃除をさせますので」
「そんな事心配していません! 私はオトギ王子の体調を心配しているのです! 血を吐くなんて余程の事です! 今、医者を呼びますから――!」
「ですから結構ですと言ったのです。これは医者には治せない病なので」
オトギはいつもの笑みを浮かべていたが、丁寧な口調には怒気が含まれていてアメリーは思わずビクリと身体を震わせてしまった。オトギは昔とは違い、ただならぬ気配を感じる。昼時に冷酷な瞳で睨まれた事を思い出し、冷や汗が額に滲む。やはり、声を掛けない方が良かったのかと思ったが、吐血している人を見過ごす事など出来るはずがない。
アメリーは自分のポケットから小さな包み紙を出すと、それをオトギに渡した。
「じゃ、じゃあ……これをあげます」
「これは?」
「蜂蜜で固められた甘味です。蜂蜜は栄養たっぷりだから喉にも良いかと思いまして……」
「……」
渡してから、オトギは別に咳に苦しんでいるわけでは無いのでは、と気が付いたが時すでに遅し。何か嫌味を言われてしまうだろうか、とアメリーは少々ビビッていたが、オトギの返答は――
「フフフ、ありがとうございます。貴女は相変わらず面白い人ですね、アメルシア王女」
意外にも好意的だった。てっきりいらないと言われると思っていたので「へ」と間抜けな声を漏らしてしまう。オトギは手のひらの白い包み紙を見つめながら、ポツリと言葉を漏らす。
「貴女がカリバンにいたら、何か変わっていたかもしれませんね」
「え? どういう事ですか?」
「どうです、アメルシア王女。私の元へ嫁いで来ませんか? 貴女は回復魔法をもっと知りたいでしょうし、こちらへ来ればもっと学ぶ事が出来ますよ」
「え! 冗談でしょうオトギ王子! た、確かに私は回復魔法をもっと知りたいですけれど、その為に嫁ぐっていうのは……!」
「冗談ですよ。そんな事があったら天地がひっくり返ってしまいますからね」
ギョッとして慌てだしたアメリーに、オトギは微笑みながら返す。――少々失礼な気がしたが、アメリーはあまり気にしない事にした。
「あまり貴女をからかってしまうとセンカに怒られてしまうのでね。そろそろ私は戻ります」
「あ、オトギ王子……」
アメリーに背を向け歩き出そうとしたオトギに、思わず声を掛ける。オトギは振り返らず、足を止めた。
「何です?」
「あの、ナツメは……ナツメ第一王子は生きているのでしょうか? 生存も、不明なのですか?」
「……」
カリバン王国の第一王子ナツメ。彼はオトギの兄である。五年前から消息を絶っており、未だに生死も分かっていない。親しかったアメリーも、ナツメの事が心配でたまらない。
「――貴女も、ナツメなのですね」
「え――?」
オトギの言葉が聞き取れなくて、聞き返そうとした時――オトギが振り返った。その表情はいつもの薄い笑みを貼り付けていたが、何処か冷たさが混じっているように見えた。
「いいでしょう、教えてあげましょう。ナツメは今――」
オトギはアメリーに真実を伝える。それを全て聞いたアメリーの瞳に、涙が一筋零れ落ちた。
アメリーが呆然としている中――闇夜から顎下までの青髪を揺らしてセンカが現れた。昔とは違い、悲しみに包まれてしまった表情を、アメリーに向ける。彼女は突き付けられた真実に理解が追いついていないようで、センカが現れた事も気が付いていない。
現れた妹に、オトギが顔を向ける。
「センカ。アメルシアの記憶を消しておけ。私はもう戻る」
「――分かりました」
そう言うと、オトギはアメリーに目を向けず歩き出した。センカはその背中が消えるまで見送ってから、アメリーに向き直る。
彼女は呆然としたまま「どうして」「ナツメが」とブツブツと何かを言っている。そんな姿に、センカは目を伏せてからアメリーの額に手を翳した。
「大丈夫よ、アメリー。嫌な記憶は私が消してあげるから――」
**
「はー、疲れた」
翌朝。アメリーはリィと共に書庫室へと来て調べ物をしていた。リィは隣で自分の名前を書く事に集中している。オトギとセンカが来てから三日。当日に会っただけで、二人とは会話もしていない。
「アメ。俺の名前が書けるようになった」
調べ物で頭を悩ませるアメリーに、リィがやや誇らしげにでかでかと自分の名前が書いてある紙を見せてきた。無表情ではあるが何処となく嬉しそうなリィに、アメリーは思わずクスリと笑ってしまった。
「リィ、大分上手くなったね。次は私の名前も書いてよ」
「分かった」
リィは何度も頷き、アメリーの名前を書こうと本で調べながら紙に向かって奮闘し始めた。少し休憩がてらリィの様子を観察していると、給仕係が書庫室へと入って来た。
「アメルシア王女! カリバン王国王子と王女がもう帰国されるので、お見送りの準備をお願いします!」
そう言われ、アメリーは嫌々ながらも重たい腰をゆっくりと上げ、オトギとセンカを見送る為書庫室を出たのだった。
そっと庭へ降り立った一人の少女。長い金髪をポニーテールにし、日焼けする肌が健康的な彼女はこの国の王女、アメルシア=リン=スノーダウンである。いつも自分の部屋を抜け出すようにカーテンを使って近くの木に飛び移り、脱出をしていたのだ。
いつもだったら昼間行われる脱走なのだが、こんな時間に部屋を出たのは理由がある。
今朝、カリバン王国第二王子のオトギと第一王女センカがこの城へやって来てひと悶着あったのだ。特にオトギとは顔を合わせたくない。弟のアリソンにももう会わない方が良い、と言われて今日は一日中自分の部屋にいたのだが、じっとしていられないアメリーは半日で限界を迎えていた。
部屋の前には見張りがいるので、窓から脱け出して来たという事である。辺りはしんと静まり返っている。庭園に灯りはほとんど無いので、持ってきていたランタン型の道具に自分の魔力を込める。すると火ではなく雷の球体が中で浮かんだ。
流石に城外へは出ない。城を一周したら戻ろうと思いながら歩いていると――視界の端に人影が見え、アメリーは慌てて木の陰に隠れた。
(こんな時間に誰だろう)
木陰から顔を覗かせ、こっそりと確認をしてみる。人影は花壇の前でしゃがみ込んでいた。グルト王国兵士ではない。怪訝に思ったアメリーは気付かれないように息を潜めてその人影に近付く。
(わ、オトギ王子だ)
白髪と藍色のマントを目視出来てから、アメリーは足を止めた。正に今日ひと悶着あったカリバン王国第二王子オトギだ。さっさと逃げてしまおうと思ったが、花壇の前で一体何をしているのか気になった。あまり花を愛でる男には見えないが、何をしているのだろうか。
「……ッ、ゲホ」
少し遠くから見つめていると、オトギの肩が大きく跳ねた。そして続いて聞こえたのは湿った咳。異変を感じたアメリーは相手がオトギだという事も忘れて近付いた。
「オトギ王子……? 何をしているのですか?」
恐る恐る尋ねると、オトギがこちらを振り返った。青白く美しい顔。薄い唇の端から垂れるのは――赤い液体。彼が持っている白いハンカチも同じ色で染まってしまっている。
「お、オトギ王子!? 大丈夫ですか!? い、今誰か――」
呼びます、と言いかけたがオトギが「やめてください」と鋭い一言を放った。
「――これくらいで誰かを呼ばなくて結構です。これは後遺症ですので」
「で、でも血が……!」
「おや、アメルシア王女はあまり血を見た事がありませんか?」
口元をハンカチで拭い、それを懐にしまってから立ち上がる。顔色は会った時と同じだったが、喉の奥で咳を我慢しているようにも見えた。
「ああ、もしかして私が血で庭を汚してしまったかと思いましたか? ハンカチで押さえていましたから大丈夫だと思いますよ。心配でしたら後で私の家来に掃除をさせますので」
「そんな事心配していません! 私はオトギ王子の体調を心配しているのです! 血を吐くなんて余程の事です! 今、医者を呼びますから――!」
「ですから結構ですと言ったのです。これは医者には治せない病なので」
オトギはいつもの笑みを浮かべていたが、丁寧な口調には怒気が含まれていてアメリーは思わずビクリと身体を震わせてしまった。オトギは昔とは違い、ただならぬ気配を感じる。昼時に冷酷な瞳で睨まれた事を思い出し、冷や汗が額に滲む。やはり、声を掛けない方が良かったのかと思ったが、吐血している人を見過ごす事など出来るはずがない。
アメリーは自分のポケットから小さな包み紙を出すと、それをオトギに渡した。
「じゃ、じゃあ……これをあげます」
「これは?」
「蜂蜜で固められた甘味です。蜂蜜は栄養たっぷりだから喉にも良いかと思いまして……」
「……」
渡してから、オトギは別に咳に苦しんでいるわけでは無いのでは、と気が付いたが時すでに遅し。何か嫌味を言われてしまうだろうか、とアメリーは少々ビビッていたが、オトギの返答は――
「フフフ、ありがとうございます。貴女は相変わらず面白い人ですね、アメルシア王女」
意外にも好意的だった。てっきりいらないと言われると思っていたので「へ」と間抜けな声を漏らしてしまう。オトギは手のひらの白い包み紙を見つめながら、ポツリと言葉を漏らす。
「貴女がカリバンにいたら、何か変わっていたかもしれませんね」
「え? どういう事ですか?」
「どうです、アメルシア王女。私の元へ嫁いで来ませんか? 貴女は回復魔法をもっと知りたいでしょうし、こちらへ来ればもっと学ぶ事が出来ますよ」
「え! 冗談でしょうオトギ王子! た、確かに私は回復魔法をもっと知りたいですけれど、その為に嫁ぐっていうのは……!」
「冗談ですよ。そんな事があったら天地がひっくり返ってしまいますからね」
ギョッとして慌てだしたアメリーに、オトギは微笑みながら返す。――少々失礼な気がしたが、アメリーはあまり気にしない事にした。
「あまり貴女をからかってしまうとセンカに怒られてしまうのでね。そろそろ私は戻ります」
「あ、オトギ王子……」
アメリーに背を向け歩き出そうとしたオトギに、思わず声を掛ける。オトギは振り返らず、足を止めた。
「何です?」
「あの、ナツメは……ナツメ第一王子は生きているのでしょうか? 生存も、不明なのですか?」
「……」
カリバン王国の第一王子ナツメ。彼はオトギの兄である。五年前から消息を絶っており、未だに生死も分かっていない。親しかったアメリーも、ナツメの事が心配でたまらない。
「――貴女も、ナツメなのですね」
「え――?」
オトギの言葉が聞き取れなくて、聞き返そうとした時――オトギが振り返った。その表情はいつもの薄い笑みを貼り付けていたが、何処か冷たさが混じっているように見えた。
「いいでしょう、教えてあげましょう。ナツメは今――」
オトギはアメリーに真実を伝える。それを全て聞いたアメリーの瞳に、涙が一筋零れ落ちた。
アメリーが呆然としている中――闇夜から顎下までの青髪を揺らしてセンカが現れた。昔とは違い、悲しみに包まれてしまった表情を、アメリーに向ける。彼女は突き付けられた真実に理解が追いついていないようで、センカが現れた事も気が付いていない。
現れた妹に、オトギが顔を向ける。
「センカ。アメルシアの記憶を消しておけ。私はもう戻る」
「――分かりました」
そう言うと、オトギはアメリーに目を向けず歩き出した。センカはその背中が消えるまで見送ってから、アメリーに向き直る。
彼女は呆然としたまま「どうして」「ナツメが」とブツブツと何かを言っている。そんな姿に、センカは目を伏せてからアメリーの額に手を翳した。
「大丈夫よ、アメリー。嫌な記憶は私が消してあげるから――」
**
「はー、疲れた」
翌朝。アメリーはリィと共に書庫室へと来て調べ物をしていた。リィは隣で自分の名前を書く事に集中している。オトギとセンカが来てから三日。当日に会っただけで、二人とは会話もしていない。
「アメ。俺の名前が書けるようになった」
調べ物で頭を悩ませるアメリーに、リィがやや誇らしげにでかでかと自分の名前が書いてある紙を見せてきた。無表情ではあるが何処となく嬉しそうなリィに、アメリーは思わずクスリと笑ってしまった。
「リィ、大分上手くなったね。次は私の名前も書いてよ」
「分かった」
リィは何度も頷き、アメリーの名前を書こうと本で調べながら紙に向かって奮闘し始めた。少し休憩がてらリィの様子を観察していると、給仕係が書庫室へと入って来た。
「アメルシア王女! カリバン王国王子と王女がもう帰国されるので、お見送りの準備をお願いします!」
そう言われ、アメリーは嫌々ながらも重たい腰をゆっくりと上げ、オトギとセンカを見送る為書庫室を出たのだった。
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【その他】
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