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4 エンペスト帝国と裏切りの血
エンペスト帝国へ
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そして一週間後。アメリー、リィ、アリソンはエンペスト帝国へ向かう馬車の中にいた。帝都へは何日も時間を要する。アメリーが前回乗った荷馬車より狭いが、三人が乗っても充分な余裕がある広さだ。アメリーの隣にリィが座り、その向かい側にアリソンが座っている。
リィは二人の護衛係なので、一番近い場所へという事で馬車に乗っている。他の騎士達は一人一人馬に乗り、馬車の護衛をしながら進んでいる。この隊を取り纏める弓兵隊長イムはリィが馬車に乗る事を最後まで羨ましがっていた。
アメリー達は最初の方は緊張の面持ちで何も喋らずにいたのだが、時間が経つにつれ少しだけほぐれ、ぽつりぽつりと会話をするようになった。グランデル達も今日カリバンへ向かった事、エンペスト帝国に着いたらやるべき事、エンジュへの挨拶について。
特にエンジュへの挨拶は重要だ。アリソンが主導として挨拶し、アメリーは一言、リィやイムは口を開かせないようにしようと真面目な顔で弟が提案した。アメリーは一応王女であるし、言葉づかいはきちんと叩きこまれているのだが、と思ったがアリソンに任せるのが一番良いと渋々納得した。
「そういえば、最近エダ見ないね」
「……多分何処かにいると思う。もしかしたらついて来ているかもしれない」
「エンジュさんもマリアちゃんも魔力持っているから、流石に来ていないんじゃない?」
アメリーとアリソン以外の魔力を持った者に姿を見られる事を嫌がるエダが、そう易々とついて来ているとは思えないアメリー。しかし、リィは「エダは何を考えているか分からないから」と言った。幼い頃から一緒にいるリィが分からないのでは、エダの奇天烈な行動を予想するなんて、会ってから少ししか経っていないアメリーでは不可能だろう。
ググ村へ行ってから、彼の姿を見かけない。――いつもならリィの側にいるはずなのだが。だが、リィは特に気にしていないようだった。彼の姿が無くなるのは、魔物の森にいた時には多々あったのかもしれない。
ググ村といえば、あの予言者である老婆の姿も見かけていない。アメリーは何の気なしにアリソンに尋ねる。
「ねえ、アリ―。シーラさんを見掛けないんだけれど、あれからどうなったの?」
「……それが、今は牢の中にいるんだ」
「えっ、何で!?」
「グランデルからの進言で、今回のググ村襲撃の件、シーラ殿がほぼ無傷でいた事はおかしい。あの黒い集団と深く関わっているかもしれない。それが分かるまで逃げないようにって……あのご老体ではそんな遠くにも逃げられないのに。でも、父上がそれを承認したから、あの人は牢屋の中だよ」
「そ、そうなんだ……」
グランデルは老婆にも容赦をしないようだ。自分の家も荒らされていたのにシーラがほぼ無傷なのは不自然だったが、傷心の彼女をもう少し配慮した方が良かったのではないか。そう思っていると、今まで黙っていたリィがポツリと呟いた。
「……外より、牢の方が安全だ」
敵が何処に潜んでいるか分からない外より、強固な壁によって守られた牢の方が安全。その言葉は、魔物の森で住み続けた彼だからこそ重みがある。
そうなのだろうか、とアメリーはリィの横顔を見ながら考える。シーラの身辺が不安なら、城内に匿って護衛を増やせばいい。それだけで、グランデルはシーラを牢に入れたのだろうか。話はそれきりだったので、その疑問を誰にも話す事が出来なかった。
**
それから何日も経過し、宿場町で休息を取りながらひたすら道を進み、ようやくエンペスト帝国内に入った。遥か昔は多数の小国家で成り立っていた地だが、エンペスト帝国に統一されてからはグルト王国、カリバン王国と比べると面積が一番大きい。
ほとんど馬車内で過ごしていたアメリーは身体中を痛めていた。
今日は女帝に会うので、アメリーはいつもの動きやすい恰好ではなく、スリットの入った細身で萌黄色のドレスを着ている。胸元にはリィと交換した翠玉石のブローチ。いつもポニーテールにしている髪は下ろしており、いつもより幾分も大人びて見える。アリソンはいつもかっちりとした服装なので、今も通常と大して変わらない恰好をしている。リィは、前回の服が破れてしまったので、また従者用の服を着ていた。首元がきついのか、ボタンを二つほど開けている。
帝都内は赤を基調とされた建物が並んでおり、道は赤レンガで舗装されている。馬車の窓から見える景色を見つめながら、アメリーは感嘆の声を漏らした。
「相変わらず豪華な場所だね」
「とても派手だね。ずっといたら目がチカチカしそうだ……」
「……赤い」
それぞれ思った事を口にして景色が過ぎるのを見ていると、馬車の動きが止まった。そして少しして、面倒くさそうな表情を浮かべるイムが扉を開けて顔を覗かせた。
「アメルシア王女―、アリソン王子―、ついでにリィ。帝都に着きましたよー」
外へ出る事を促され、アリソン、アメリー、リィの順に馬車を降りる。目の前に広がるのは、グルト城よりも遥かに大きいエンペスト城。外壁はほんのり赤く、屋根は真っ赤に染まっている。光の加減で輝いているように見えるが、もしや所々に宝石を埋め込んでいるのだろうか。
「僕は物心がつく前に来たくらいだから覚えがないけれど……本当にすごいね」
アリソンが城を眩しそうに見上げながら呟く。アメリーも同じ気持ちだった。
その後直ぐにエンペスト帝国の従者が現れ、簡単な挨拶をしてから城の中を案内してくれた。城内も勿論、赤を基調としている。廊下の絨毯は真紅。内壁はどちらかというと桃色に近いかもしれない。従者からエンペスト帝国の簡単な説明を受けていると、前方から歩いてくる少女が。
赤い髪は肩甲骨くらいの長さでハーフアップにしている。大きな瞳は真紅でくりくりとして可愛らしい。桃色のドレスに胸元までの赤いローブを着ている少女の姿を見て、アメリーは顔を綻ばせた。
「マリアちゃん! 久し振り、元気にしていた? すっかり大きくなっちゃって! 何歳になったの?」
「お久しぶりです、アメリー! えっと、12歳です!」
マリア=エイル=フレイムセティアははにかみながらそう言った。彼女は女帝エンジュの一人娘である。冷酷無比と知られる女帝とは違い、マリアは笑顔の似合う可愛らしい少女だ。
アメリーは六年前にこの城を訪れ、まだ六歳だったマリアと会った事がある。その時に意気投合し、定期的に文通をする仲だ。久し振りにアメリーに会えたからか、マリアは目を輝かせて喜んでいる。ちなみに、その時アリソンは来ていないので、今回がマリアと初対面だ。
「マリア皇女、初めまして。私はアリソン=ノア=スノーダウン。お目にかかれて光栄です」
「えっと、私はマリア=エイル=フレイムセティアです。宜しくお願いします!」
アリソンが綺麗にお辞儀をしたので、マリアは焦りながらもドレスの端を持って挨拶をした。出会った時はまだあどけない少女だというのに、もう立派に挨拶が出来るようになっている。マリアの成長に、アメリーはそっと微笑んだのだった。
「お母様は別室で待っているので、ついて来てください!」
そう言うマリアに先導され、アメリー達は赤い絨毯を歩いて行く。アメリーは辺りを見回しながら歩いていたが、ふと内壁に等間隔で赤い石が埋め込まれているのが見えた。恐らく、魔石だ。何故かその魔石から視線を感じるような気がして、アメリーは薄気味悪さを覚えて身震いをした。
「……アメリー、リィさん。馬車の中で言った通りにしてね」
アリソンが二人にしか聞こえないくらい小さな声で言う。挨拶はアリソンが主導で、二人はあまり喋らないようにする。アメリーは頷き、リィは「分かった」と言った。イムには伝えていなかったのだが、アリソンが振り返って鋭い瞳で後ろを歩く彼とアイコンタクトを取る。それで何と無く察したイムは後頭部を掻いて軽く首を下げた。
そして、重厚な扉の前でマリアが足を止めた。漆黒で塗られた扉の高さは高身長のイムより三倍はありそうだ。その前を、二人の屈強な兵士が守るように立っていたが、マリアの姿を確認すると、道を譲るように扉の両端へ下がった。マリアは兵士達に礼を言うと、その扉を三度ノックした。
「失礼します、お母様――エンジュ陛下。グルト王国のアメルシア王女とアリソン王子がいらっしゃいました」
「入れ」
扉の奥から、威厳のある女性の声が聞こえた。アメリーは思わず息を飲む。この先に、エンペスト帝国の女帝エンジュがいる。少しでも彼女の勘に触る事を言ってしまえば、アメリー達の黒い集団を探るという狙いが果たされなくなってしまう。アリソンもやや緊張の面持ちだ。
そして、重い扉はゆっくりと開かれたのだった。
リィは二人の護衛係なので、一番近い場所へという事で馬車に乗っている。他の騎士達は一人一人馬に乗り、馬車の護衛をしながら進んでいる。この隊を取り纏める弓兵隊長イムはリィが馬車に乗る事を最後まで羨ましがっていた。
アメリー達は最初の方は緊張の面持ちで何も喋らずにいたのだが、時間が経つにつれ少しだけほぐれ、ぽつりぽつりと会話をするようになった。グランデル達も今日カリバンへ向かった事、エンペスト帝国に着いたらやるべき事、エンジュへの挨拶について。
特にエンジュへの挨拶は重要だ。アリソンが主導として挨拶し、アメリーは一言、リィやイムは口を開かせないようにしようと真面目な顔で弟が提案した。アメリーは一応王女であるし、言葉づかいはきちんと叩きこまれているのだが、と思ったがアリソンに任せるのが一番良いと渋々納得した。
「そういえば、最近エダ見ないね」
「……多分何処かにいると思う。もしかしたらついて来ているかもしれない」
「エンジュさんもマリアちゃんも魔力持っているから、流石に来ていないんじゃない?」
アメリーとアリソン以外の魔力を持った者に姿を見られる事を嫌がるエダが、そう易々とついて来ているとは思えないアメリー。しかし、リィは「エダは何を考えているか分からないから」と言った。幼い頃から一緒にいるリィが分からないのでは、エダの奇天烈な行動を予想するなんて、会ってから少ししか経っていないアメリーでは不可能だろう。
ググ村へ行ってから、彼の姿を見かけない。――いつもならリィの側にいるはずなのだが。だが、リィは特に気にしていないようだった。彼の姿が無くなるのは、魔物の森にいた時には多々あったのかもしれない。
ググ村といえば、あの予言者である老婆の姿も見かけていない。アメリーは何の気なしにアリソンに尋ねる。
「ねえ、アリ―。シーラさんを見掛けないんだけれど、あれからどうなったの?」
「……それが、今は牢の中にいるんだ」
「えっ、何で!?」
「グランデルからの進言で、今回のググ村襲撃の件、シーラ殿がほぼ無傷でいた事はおかしい。あの黒い集団と深く関わっているかもしれない。それが分かるまで逃げないようにって……あのご老体ではそんな遠くにも逃げられないのに。でも、父上がそれを承認したから、あの人は牢屋の中だよ」
「そ、そうなんだ……」
グランデルは老婆にも容赦をしないようだ。自分の家も荒らされていたのにシーラがほぼ無傷なのは不自然だったが、傷心の彼女をもう少し配慮した方が良かったのではないか。そう思っていると、今まで黙っていたリィがポツリと呟いた。
「……外より、牢の方が安全だ」
敵が何処に潜んでいるか分からない外より、強固な壁によって守られた牢の方が安全。その言葉は、魔物の森で住み続けた彼だからこそ重みがある。
そうなのだろうか、とアメリーはリィの横顔を見ながら考える。シーラの身辺が不安なら、城内に匿って護衛を増やせばいい。それだけで、グランデルはシーラを牢に入れたのだろうか。話はそれきりだったので、その疑問を誰にも話す事が出来なかった。
**
それから何日も経過し、宿場町で休息を取りながらひたすら道を進み、ようやくエンペスト帝国内に入った。遥か昔は多数の小国家で成り立っていた地だが、エンペスト帝国に統一されてからはグルト王国、カリバン王国と比べると面積が一番大きい。
ほとんど馬車内で過ごしていたアメリーは身体中を痛めていた。
今日は女帝に会うので、アメリーはいつもの動きやすい恰好ではなく、スリットの入った細身で萌黄色のドレスを着ている。胸元にはリィと交換した翠玉石のブローチ。いつもポニーテールにしている髪は下ろしており、いつもより幾分も大人びて見える。アリソンはいつもかっちりとした服装なので、今も通常と大して変わらない恰好をしている。リィは、前回の服が破れてしまったので、また従者用の服を着ていた。首元がきついのか、ボタンを二つほど開けている。
帝都内は赤を基調とされた建物が並んでおり、道は赤レンガで舗装されている。馬車の窓から見える景色を見つめながら、アメリーは感嘆の声を漏らした。
「相変わらず豪華な場所だね」
「とても派手だね。ずっといたら目がチカチカしそうだ……」
「……赤い」
それぞれ思った事を口にして景色が過ぎるのを見ていると、馬車の動きが止まった。そして少しして、面倒くさそうな表情を浮かべるイムが扉を開けて顔を覗かせた。
「アメルシア王女―、アリソン王子―、ついでにリィ。帝都に着きましたよー」
外へ出る事を促され、アリソン、アメリー、リィの順に馬車を降りる。目の前に広がるのは、グルト城よりも遥かに大きいエンペスト城。外壁はほんのり赤く、屋根は真っ赤に染まっている。光の加減で輝いているように見えるが、もしや所々に宝石を埋め込んでいるのだろうか。
「僕は物心がつく前に来たくらいだから覚えがないけれど……本当にすごいね」
アリソンが城を眩しそうに見上げながら呟く。アメリーも同じ気持ちだった。
その後直ぐにエンペスト帝国の従者が現れ、簡単な挨拶をしてから城の中を案内してくれた。城内も勿論、赤を基調としている。廊下の絨毯は真紅。内壁はどちらかというと桃色に近いかもしれない。従者からエンペスト帝国の簡単な説明を受けていると、前方から歩いてくる少女が。
赤い髪は肩甲骨くらいの長さでハーフアップにしている。大きな瞳は真紅でくりくりとして可愛らしい。桃色のドレスに胸元までの赤いローブを着ている少女の姿を見て、アメリーは顔を綻ばせた。
「マリアちゃん! 久し振り、元気にしていた? すっかり大きくなっちゃって! 何歳になったの?」
「お久しぶりです、アメリー! えっと、12歳です!」
マリア=エイル=フレイムセティアははにかみながらそう言った。彼女は女帝エンジュの一人娘である。冷酷無比と知られる女帝とは違い、マリアは笑顔の似合う可愛らしい少女だ。
アメリーは六年前にこの城を訪れ、まだ六歳だったマリアと会った事がある。その時に意気投合し、定期的に文通をする仲だ。久し振りにアメリーに会えたからか、マリアは目を輝かせて喜んでいる。ちなみに、その時アリソンは来ていないので、今回がマリアと初対面だ。
「マリア皇女、初めまして。私はアリソン=ノア=スノーダウン。お目にかかれて光栄です」
「えっと、私はマリア=エイル=フレイムセティアです。宜しくお願いします!」
アリソンが綺麗にお辞儀をしたので、マリアは焦りながらもドレスの端を持って挨拶をした。出会った時はまだあどけない少女だというのに、もう立派に挨拶が出来るようになっている。マリアの成長に、アメリーはそっと微笑んだのだった。
「お母様は別室で待っているので、ついて来てください!」
そう言うマリアに先導され、アメリー達は赤い絨毯を歩いて行く。アメリーは辺りを見回しながら歩いていたが、ふと内壁に等間隔で赤い石が埋め込まれているのが見えた。恐らく、魔石だ。何故かその魔石から視線を感じるような気がして、アメリーは薄気味悪さを覚えて身震いをした。
「……アメリー、リィさん。馬車の中で言った通りにしてね」
アリソンが二人にしか聞こえないくらい小さな声で言う。挨拶はアリソンが主導で、二人はあまり喋らないようにする。アメリーは頷き、リィは「分かった」と言った。イムには伝えていなかったのだが、アリソンが振り返って鋭い瞳で後ろを歩く彼とアイコンタクトを取る。それで何と無く察したイムは後頭部を掻いて軽く首を下げた。
そして、重厚な扉の前でマリアが足を止めた。漆黒で塗られた扉の高さは高身長のイムより三倍はありそうだ。その前を、二人の屈強な兵士が守るように立っていたが、マリアの姿を確認すると、道を譲るように扉の両端へ下がった。マリアは兵士達に礼を言うと、その扉を三度ノックした。
「失礼します、お母様――エンジュ陛下。グルト王国のアメルシア王女とアリソン王子がいらっしゃいました」
「入れ」
扉の奥から、威厳のある女性の声が聞こえた。アメリーは思わず息を飲む。この先に、エンペスト帝国の女帝エンジュがいる。少しでも彼女の勘に触る事を言ってしまえば、アメリー達の黒い集団を探るという狙いが果たされなくなってしまう。アリソンもやや緊張の面持ちだ。
そして、重い扉はゆっくりと開かれたのだった。
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