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結実、告白、ハッピーエンド ★
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「私とセックスして下さい」
桜の言葉を聞いたハルは最後の一歩を踏み出すために口を開いた。
「わかった。セックスしよう」
言ったハルは桜を改めてベッドに寝かせる。薄い裸体を仰向けにして、興奮のためか涙目で彼を見つめる桜。彼女の視線にハルの嗜虐心は大いに刺激され、その肉棒は天を衝かんばかりに硬度を増す。獣欲のままに幼い肉体をむさぼりたい衝動を抑えるため一つ深呼吸を入れると、体重をかけないように桜に覆いかぶさった。彼女の筋に淫棒を当て、逃がさぬよう固く、しかし優しくその体を抱く。互いの肩に互いの肩を置くと、その耳元で囁いた。
「桜ちゃん、キスしよっか」
「えっ? でもキスは好きな人としか……」
「桜ちゃんは俺のこと嫌い?」
困惑の桜に考える隙を与えないように食い気味に答えるハル。彼は桜のすべてを己のものにするつもりだった。
「そんなことはないですけど……」
「じゃあいいじゃん。やろうよ。大人のキス、教えてあげる」
考えさせず、好奇心を煽るように言葉を紡ぐ。
「大人の……」
「それに大人のキスはとっても気持ちいいからセックスをする人たちは皆やってるんだ」
「でも……あっ」
ちゅ ちゅ ちゅ
伝家の宝刀である皆もやってる作戦の効果が薄いと見るや否やハルは実力行使に出た。体をぴったりとくっつけたまま桜の顔を中心にキスの雨を降らせる。つるつるのおでこに。整った眉に。通った鼻梁に。柔らかい頬に。閉じられた瞳に。滑らかなのど元に。
顔へのキスがいつ唇へ移るかおびえていた桜は、しかし度重なるキスの嵐にいつしか心地よさを感じ始めていた。
ちゅ
「んっ……」
ちゅ
「んんっ……」
そして、ハルのキスが桜の耳へと及んだ時。
ちゅ
「ひゃあああああ!!」
桜が劇的な反応を見せた。ハルは彼女の耳が人並外れた感度を持つことを見て取ると、すぐさまそこを集中的に責め始める。
ふちを舐め、舌を穴に挿れ、全体を口に含みしゃぶる。さらには唾液で濡れ、より敏感になったそこへ優しく息を吹きかけた。打てば響く桜に興が乗ったのかしつこく、ねっとりと味わっていく。
「ふぁぁ」
すっかりとろけた桜の匂いを感じながら、改めて尋ねる。
「桜ちゃん、キスしてもいい?」
未知の快感に身をゆだねていた桜だが、ハルが問いかけるとしばらくの硬直の後、快感で赤面した顔をわずかに縦に振った。
それを見たハルは桜の目を見つめながら唇を落とす。
ちゅ
そのままついばむようなキスを繰り返していく。次第に緩む桜の唇。ゆっくりと舌をねじ込んでいったハルは突然の異物に目を白黒させる桜を尻目に口内を蹂躙する。時に激しく、時に優しく。しかし度重なる性交渉の末、快楽に素直になった桜は、乱暴な侵入者をその小さな口でおもてなししていた。
「んっ♡ちゅっ♡れろっ♡ずずずずず♡」
舌を絡め、唾液を交換し、吸い付き、時には自ら迎え入れすらして気持ちよさをむさぼっていく。互いに性欲をぶつけ合うような激しいディープキス。決して上手いものではなかったが、二人は確実に高まっていった。
「ぷはっ。……桜ちゃん。いいかい?」
ハルの問いかけに
コクン
顔を赤らめはっきりとうなずく桜。それを確認するとハルは改めて彼女へ肉棒をぴったりとくっつける。桜の秘所はもはやぬめりで開けないほどに濡れていた。筋に沿って上下に肉棒を動かせばそれに合わせて彼女の体も跳ねる。改めてその濡れ具合を確かめたハルはついに腰を前に進めた。
「いくよ」
挿入し始めたハルが一番最初に感じたのは熱さだった。毛の一本すら生えていないその無垢な蜜壺は興奮と子供特有の体温の高さが相まって火傷するほどの熱さを彼に伝える。さらにその入り口はハルの侵入を歓迎するかのように奥へ奥へと誘ってゆく。あまりの快感に天に昇るかのような心地であったハルだったが、亀頭の先に障害を感じると同時に新たなる興奮が押し寄せる。
(これが桜ちゃんの処女膜…)
もはや興奮で朦朧とし始めていたハルだが、ほんのわずかな理性が彼を現実へ引き戻した。
「桜ちゃん。今からやることはちょっと痛いかもしれない。でもだんだん気持ちよくなるし、白いおしっこを出すためには必要なことなんだ。我慢できる?」
痛い、という言葉に多少の怯えを見せた桜。しかしすぐにハルの手を握ると笑顔と共に告げた。
「大丈夫です。ハルさんのこと信じてますから」
それを聞いたハルは力強く手を握り返すと挿入を再開する。行く手を阻んでいる処女膜に対しハルがわずかに体重をかけると、
ブツッ
という音と共にあっさりと彼の侵入を許してしまう。そのまま恐る恐る腰を前に進め、亀頭がぷにぷにとした子宮口に当たる。初セックスと美少女の処女喪失に脳髄が焼けるほどの興奮を感じつつ、ハルは改めて桜に声をかけた。
「はぁっ、はぁっ。桜ちゃん、大丈夫?」
「ハルさん」
「やっぱり痛かった?」
「ちゅーしてください」
「は?」
「ちゅー」
ハルの問いかけに舌ったらずにキスを要求する桜。意図がくみ取れずに狼狽えつつも彼女のおねだりに応えるために体を動かす。
「わ、わかったよ」
ちゅっ、ちゅっ、れろっ
ついばむような口づけを落とせば、桜は極上の料理を貪るかのように勢いよくハルの唇へ吸い付き、舌を入れ、彼の口内をしゃぶりつくしていった。息継ぎのためわずかに口を離すと桜の舌は収まるべき場所を探すように空を舐めるほどの貪欲さ。彼女のあまりの豹変ぶりにハルは目を白黒させながら問いかける。
「ど、どうしたの?」
「うふふ」
小学生とは思えないほど艶っぽく微笑む桜。今度は軽く唇を触れ合わせるキスをしたかと思うと幼さと妖艶さが同居した声で話し出した。
「ハルさんはウソつきです」
「え?」
突然の糾弾に虚を突かれるハル。
(まさか)
数多くの心当たりが体を硬直させた。罪悪感が彼の体を駆け巡る。しかし桜は止まらない。笑顔で言うのだ。
「だって、痛くないですよ」
告げた瞬間、桜は自ら腰を動かし始めた。わずかにゆする程度のつたない動きである。しかし彼女は快感に笑顔を歪めつつ、口を動かし続ける。
「最初はぶちって音がしてびっくりしましたけど、全然痛くありません。さっきの動画みたいに動かせばむしろとっても気持ちいいです♡ チューしながらやればそれだけでもうイっちゃいそう♡ だから……」
そこで一旦言葉を区切ると、桜はハルの頬に手を当て、濃厚なキスをした。
「ぷはっ♡ だから、そんな顔しないでください。時々同じような顔をしていたから、もしかしたらハルさんは他にも嘘をついてるのかもしれません。でもいっぱいお話ししました。いっぱい気持ちよくしてくれました。そして、いっぱい優しくしてくれました。それは嘘じゃないですよね」
「ああ。もちろんだ」
気づけばハルは涙を流していた。そんな彼に桜は優しく続ける。
「私はハルさんに会えてよかったです。ハルさんはどうですか」
「俺は……」
桜の問いかけに考え込むハル。やがて考えがまとまったのかゆっくりと言葉を紡いでいく。
「お、俺も桜ちゃんに出会えて良かった。一目惚れだったんだ。そして道案内をしてもらった日から、会うたびに君を好きになった。でもその純粋さに付け込んで君を騙し、多くのひどいことをした。全ては俺の罪だ。許してくれとは言えないけど、せめて責任はとるよ」
一呼吸置いたハルは意を決して桜へ気持ちを伝える。
「桜ちゃん、いや、桜。好きだ。大好きだ。俺と結婚を前提に付き合ってくれ。」
彼の告白を聞いた途端、優しい表情を崩し泣き出してしまう桜。ハルは狼狽えつつもなんとか泣き止ませようと抱きかかえ背中をさする。
「ごめんね。やっぱりいやだった?」
「違うんです…だってっ……私みたいな子供、相手にされないと思って」
「そんなことない。桜は誰よりも魅力的な女性だよ」
「でも、だって、うええええん」
号泣し始める桜をハルは優しくなでつつける。しばらくしてようやく落ち着いた桜に、改めて彼は問うのだった。
「桜ちゃん。答えを聞かせてもらってもいいかな」
泣きはらした目で一つうなずくと、少女は笑顔で言った。
「はい、喜んで」
その言葉を聞いた瞬間、ハルは彼女を力強く抱きしめた。
「ありがとう。絶対に幸せにするよ」
決意を口にするハルを桜は穏やかにたしなめる。
「違いますよ。一緒に幸せを作るんです」
「はは、かなわないな」
「ふふ」
ひとしきり笑いあった後、どちらともなく顔を近づける。口づけを交わした瞬間
びゅっびゅっ
ビクッビクッ
二人は同時に絶頂に至った。桜は余韻に浸りながらも口を離し、とろけた笑顔を見せる。
「えへへ。口も。手も。おまんこも。ぜーんぶつながってあったかいです。あんまりあったかくてイっちゃいました」
「俺もさ。ずっとつながりっぱなしだったしね」
「ふふ、ハルさぁん」
はにかんでいた桜は両腕をハルの体へ回し、耳元で囁いた。
「もっといーっぱい気持ちよくなりましょ」
その言葉を皮切りにハルの理性は完全に吹き飛んだ。座って抱き合っていた体勢から寝転び騎乗位の姿勢へ。一心不乱に突き上げ始めた
パンパンパンッ!
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ これっ♡ すごいです♡ イクイクイク……っ♡」
びゅーっびゅーっ
ハルが射精をしたと同時に桜も絶頂へと導かれる。射精したにも関わらず、膣内(なか)を雄々しく刺激するペニスを感じて、今夜が彼女の短い人生の中で最も長い夜になることを桜は予感した。
「う、後ろからなんて……♡ あ゛っ♡ これぇ♡ 深いとこまで当たっちゃいます……っ♡」
時には後背位で
「んっ、ちゅっ♡ 重くないですか?……ふふ、力持ちなハルさんかっこいいです♡ あんっ♡」
時には駅弁で
「ここだめです! 見えちゃいますって! 動かしちゃだめですぅ♡ あっ♡ イく♡」
時には縁側で疑似野外プレイを
あらゆるプレイを楽しみ、空も白み始めたころ。一滴残らず出し切ったハルはお掃除フェラをしてもらっていた。
「んっ、ちゅぽ♡ おちんちんさん、いっぱい気持ちよくしてくれてありがとうございました」
「くっ、すごく上手だよ。最後の一滴まで吸い出してね」
「はい。ちゅーっ♡」
「ありがとう」
お掃除フェラが終わると、ハルは桜を抱きかかえともに寝転んだ。
「改めて言うよ。これから一緒に幸せになろう」
「はい!喜んで」
優しく口づけをする二人。彼らを祝福するように鮮やかな朝焼けが桜並木を染めていた。
*
10年後
「ただいま!」
「お帰りなさい。どうしたんですか、その荷物」
桜咲く四月。大きな荷をかかえ、家に帰りついたたくましい男。それを優しく出迎える絶世の美女。ハルと桜だ。桜が結婚できる年齢になるとすぐにハルはプロポーズをした。とはいえそれ以前から桜の祖父母に許可をもらい付き合っていた二人である。結婚したからと言って大きく生活が変わることはなかった。今年に入って一つ、変わった点を挙げるとすれば
「ベビーベッドだよ! お前もただいま~。パパですよ~」
「ふふ、出産はまだ半年も後ですよ」
そう、桜が妊娠したのだ。なかなか子宝に恵まれなかった二人だが、昨冬ついに授かっていた。
「やっぱり準備は早めにしとかないとね。あぁ楽しみだなぁ。きっと桜に似てかわいい子だよ」
「あなたに似てかっこいい子かもしれません。楽しみですね」
「ああ。つわりも落ち着いたみたいだしよかった」
「お世話をかけました」
「そんなことないよ。何かできることがあれば遠慮せず何でも言ってくれよ」
「はい。ところでこれは何ですか?」
言いつつハルの股間を桜の長い指が撫でた。
「なぜこんなに大きくしてるんですか?」
「これはその……」
「その?」
「今日ベッドを買うとき聞いたんだ。その、安定期に入るとセックスしても大丈夫だって」
「それでこんなに大きくしてたんですか」
「ごめんなさい」
「はぁ。分かりました。今夜でいいですか?」
あきれつつも承諾を伝える桜。
「いいの!?」
「ただし! きちんとゴムを着けること。無茶な体位はしないこと。この二つを守れるなら……」
「絶対に守るよ!」
「分かりました。それじゃあ……」
そこで一旦言葉を止めると、満面の笑顔と共に彼女は言った。
「いーっぱい気持ちよくしてくださいね、ハルさん♡」
桜の言葉を聞いたハルは最後の一歩を踏み出すために口を開いた。
「わかった。セックスしよう」
言ったハルは桜を改めてベッドに寝かせる。薄い裸体を仰向けにして、興奮のためか涙目で彼を見つめる桜。彼女の視線にハルの嗜虐心は大いに刺激され、その肉棒は天を衝かんばかりに硬度を増す。獣欲のままに幼い肉体をむさぼりたい衝動を抑えるため一つ深呼吸を入れると、体重をかけないように桜に覆いかぶさった。彼女の筋に淫棒を当て、逃がさぬよう固く、しかし優しくその体を抱く。互いの肩に互いの肩を置くと、その耳元で囁いた。
「桜ちゃん、キスしよっか」
「えっ? でもキスは好きな人としか……」
「桜ちゃんは俺のこと嫌い?」
困惑の桜に考える隙を与えないように食い気味に答えるハル。彼は桜のすべてを己のものにするつもりだった。
「そんなことはないですけど……」
「じゃあいいじゃん。やろうよ。大人のキス、教えてあげる」
考えさせず、好奇心を煽るように言葉を紡ぐ。
「大人の……」
「それに大人のキスはとっても気持ちいいからセックスをする人たちは皆やってるんだ」
「でも……あっ」
ちゅ ちゅ ちゅ
伝家の宝刀である皆もやってる作戦の効果が薄いと見るや否やハルは実力行使に出た。体をぴったりとくっつけたまま桜の顔を中心にキスの雨を降らせる。つるつるのおでこに。整った眉に。通った鼻梁に。柔らかい頬に。閉じられた瞳に。滑らかなのど元に。
顔へのキスがいつ唇へ移るかおびえていた桜は、しかし度重なるキスの嵐にいつしか心地よさを感じ始めていた。
ちゅ
「んっ……」
ちゅ
「んんっ……」
そして、ハルのキスが桜の耳へと及んだ時。
ちゅ
「ひゃあああああ!!」
桜が劇的な反応を見せた。ハルは彼女の耳が人並外れた感度を持つことを見て取ると、すぐさまそこを集中的に責め始める。
ふちを舐め、舌を穴に挿れ、全体を口に含みしゃぶる。さらには唾液で濡れ、より敏感になったそこへ優しく息を吹きかけた。打てば響く桜に興が乗ったのかしつこく、ねっとりと味わっていく。
「ふぁぁ」
すっかりとろけた桜の匂いを感じながら、改めて尋ねる。
「桜ちゃん、キスしてもいい?」
未知の快感に身をゆだねていた桜だが、ハルが問いかけるとしばらくの硬直の後、快感で赤面した顔をわずかに縦に振った。
それを見たハルは桜の目を見つめながら唇を落とす。
ちゅ
そのままついばむようなキスを繰り返していく。次第に緩む桜の唇。ゆっくりと舌をねじ込んでいったハルは突然の異物に目を白黒させる桜を尻目に口内を蹂躙する。時に激しく、時に優しく。しかし度重なる性交渉の末、快楽に素直になった桜は、乱暴な侵入者をその小さな口でおもてなししていた。
「んっ♡ちゅっ♡れろっ♡ずずずずず♡」
舌を絡め、唾液を交換し、吸い付き、時には自ら迎え入れすらして気持ちよさをむさぼっていく。互いに性欲をぶつけ合うような激しいディープキス。決して上手いものではなかったが、二人は確実に高まっていった。
「ぷはっ。……桜ちゃん。いいかい?」
ハルの問いかけに
コクン
顔を赤らめはっきりとうなずく桜。それを確認するとハルは改めて彼女へ肉棒をぴったりとくっつける。桜の秘所はもはやぬめりで開けないほどに濡れていた。筋に沿って上下に肉棒を動かせばそれに合わせて彼女の体も跳ねる。改めてその濡れ具合を確かめたハルはついに腰を前に進めた。
「いくよ」
挿入し始めたハルが一番最初に感じたのは熱さだった。毛の一本すら生えていないその無垢な蜜壺は興奮と子供特有の体温の高さが相まって火傷するほどの熱さを彼に伝える。さらにその入り口はハルの侵入を歓迎するかのように奥へ奥へと誘ってゆく。あまりの快感に天に昇るかのような心地であったハルだったが、亀頭の先に障害を感じると同時に新たなる興奮が押し寄せる。
(これが桜ちゃんの処女膜…)
もはや興奮で朦朧とし始めていたハルだが、ほんのわずかな理性が彼を現実へ引き戻した。
「桜ちゃん。今からやることはちょっと痛いかもしれない。でもだんだん気持ちよくなるし、白いおしっこを出すためには必要なことなんだ。我慢できる?」
痛い、という言葉に多少の怯えを見せた桜。しかしすぐにハルの手を握ると笑顔と共に告げた。
「大丈夫です。ハルさんのこと信じてますから」
それを聞いたハルは力強く手を握り返すと挿入を再開する。行く手を阻んでいる処女膜に対しハルがわずかに体重をかけると、
ブツッ
という音と共にあっさりと彼の侵入を許してしまう。そのまま恐る恐る腰を前に進め、亀頭がぷにぷにとした子宮口に当たる。初セックスと美少女の処女喪失に脳髄が焼けるほどの興奮を感じつつ、ハルは改めて桜に声をかけた。
「はぁっ、はぁっ。桜ちゃん、大丈夫?」
「ハルさん」
「やっぱり痛かった?」
「ちゅーしてください」
「は?」
「ちゅー」
ハルの問いかけに舌ったらずにキスを要求する桜。意図がくみ取れずに狼狽えつつも彼女のおねだりに応えるために体を動かす。
「わ、わかったよ」
ちゅっ、ちゅっ、れろっ
ついばむような口づけを落とせば、桜は極上の料理を貪るかのように勢いよくハルの唇へ吸い付き、舌を入れ、彼の口内をしゃぶりつくしていった。息継ぎのためわずかに口を離すと桜の舌は収まるべき場所を探すように空を舐めるほどの貪欲さ。彼女のあまりの豹変ぶりにハルは目を白黒させながら問いかける。
「ど、どうしたの?」
「うふふ」
小学生とは思えないほど艶っぽく微笑む桜。今度は軽く唇を触れ合わせるキスをしたかと思うと幼さと妖艶さが同居した声で話し出した。
「ハルさんはウソつきです」
「え?」
突然の糾弾に虚を突かれるハル。
(まさか)
数多くの心当たりが体を硬直させた。罪悪感が彼の体を駆け巡る。しかし桜は止まらない。笑顔で言うのだ。
「だって、痛くないですよ」
告げた瞬間、桜は自ら腰を動かし始めた。わずかにゆする程度のつたない動きである。しかし彼女は快感に笑顔を歪めつつ、口を動かし続ける。
「最初はぶちって音がしてびっくりしましたけど、全然痛くありません。さっきの動画みたいに動かせばむしろとっても気持ちいいです♡ チューしながらやればそれだけでもうイっちゃいそう♡ だから……」
そこで一旦言葉を区切ると、桜はハルの頬に手を当て、濃厚なキスをした。
「ぷはっ♡ だから、そんな顔しないでください。時々同じような顔をしていたから、もしかしたらハルさんは他にも嘘をついてるのかもしれません。でもいっぱいお話ししました。いっぱい気持ちよくしてくれました。そして、いっぱい優しくしてくれました。それは嘘じゃないですよね」
「ああ。もちろんだ」
気づけばハルは涙を流していた。そんな彼に桜は優しく続ける。
「私はハルさんに会えてよかったです。ハルさんはどうですか」
「俺は……」
桜の問いかけに考え込むハル。やがて考えがまとまったのかゆっくりと言葉を紡いでいく。
「お、俺も桜ちゃんに出会えて良かった。一目惚れだったんだ。そして道案内をしてもらった日から、会うたびに君を好きになった。でもその純粋さに付け込んで君を騙し、多くのひどいことをした。全ては俺の罪だ。許してくれとは言えないけど、せめて責任はとるよ」
一呼吸置いたハルは意を決して桜へ気持ちを伝える。
「桜ちゃん、いや、桜。好きだ。大好きだ。俺と結婚を前提に付き合ってくれ。」
彼の告白を聞いた途端、優しい表情を崩し泣き出してしまう桜。ハルは狼狽えつつもなんとか泣き止ませようと抱きかかえ背中をさする。
「ごめんね。やっぱりいやだった?」
「違うんです…だってっ……私みたいな子供、相手にされないと思って」
「そんなことない。桜は誰よりも魅力的な女性だよ」
「でも、だって、うええええん」
号泣し始める桜をハルは優しくなでつつける。しばらくしてようやく落ち着いた桜に、改めて彼は問うのだった。
「桜ちゃん。答えを聞かせてもらってもいいかな」
泣きはらした目で一つうなずくと、少女は笑顔で言った。
「はい、喜んで」
その言葉を聞いた瞬間、ハルは彼女を力強く抱きしめた。
「ありがとう。絶対に幸せにするよ」
決意を口にするハルを桜は穏やかにたしなめる。
「違いますよ。一緒に幸せを作るんです」
「はは、かなわないな」
「ふふ」
ひとしきり笑いあった後、どちらともなく顔を近づける。口づけを交わした瞬間
びゅっびゅっ
ビクッビクッ
二人は同時に絶頂に至った。桜は余韻に浸りながらも口を離し、とろけた笑顔を見せる。
「えへへ。口も。手も。おまんこも。ぜーんぶつながってあったかいです。あんまりあったかくてイっちゃいました」
「俺もさ。ずっとつながりっぱなしだったしね」
「ふふ、ハルさぁん」
はにかんでいた桜は両腕をハルの体へ回し、耳元で囁いた。
「もっといーっぱい気持ちよくなりましょ」
その言葉を皮切りにハルの理性は完全に吹き飛んだ。座って抱き合っていた体勢から寝転び騎乗位の姿勢へ。一心不乱に突き上げ始めた
パンパンパンッ!
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ これっ♡ すごいです♡ イクイクイク……っ♡」
びゅーっびゅーっ
ハルが射精をしたと同時に桜も絶頂へと導かれる。射精したにも関わらず、膣内(なか)を雄々しく刺激するペニスを感じて、今夜が彼女の短い人生の中で最も長い夜になることを桜は予感した。
「う、後ろからなんて……♡ あ゛っ♡ これぇ♡ 深いとこまで当たっちゃいます……っ♡」
時には後背位で
「んっ、ちゅっ♡ 重くないですか?……ふふ、力持ちなハルさんかっこいいです♡ あんっ♡」
時には駅弁で
「ここだめです! 見えちゃいますって! 動かしちゃだめですぅ♡ あっ♡ イく♡」
時には縁側で疑似野外プレイを
あらゆるプレイを楽しみ、空も白み始めたころ。一滴残らず出し切ったハルはお掃除フェラをしてもらっていた。
「んっ、ちゅぽ♡ おちんちんさん、いっぱい気持ちよくしてくれてありがとうございました」
「くっ、すごく上手だよ。最後の一滴まで吸い出してね」
「はい。ちゅーっ♡」
「ありがとう」
お掃除フェラが終わると、ハルは桜を抱きかかえともに寝転んだ。
「改めて言うよ。これから一緒に幸せになろう」
「はい!喜んで」
優しく口づけをする二人。彼らを祝福するように鮮やかな朝焼けが桜並木を染めていた。
*
10年後
「ただいま!」
「お帰りなさい。どうしたんですか、その荷物」
桜咲く四月。大きな荷をかかえ、家に帰りついたたくましい男。それを優しく出迎える絶世の美女。ハルと桜だ。桜が結婚できる年齢になるとすぐにハルはプロポーズをした。とはいえそれ以前から桜の祖父母に許可をもらい付き合っていた二人である。結婚したからと言って大きく生活が変わることはなかった。今年に入って一つ、変わった点を挙げるとすれば
「ベビーベッドだよ! お前もただいま~。パパですよ~」
「ふふ、出産はまだ半年も後ですよ」
そう、桜が妊娠したのだ。なかなか子宝に恵まれなかった二人だが、昨冬ついに授かっていた。
「やっぱり準備は早めにしとかないとね。あぁ楽しみだなぁ。きっと桜に似てかわいい子だよ」
「あなたに似てかっこいい子かもしれません。楽しみですね」
「ああ。つわりも落ち着いたみたいだしよかった」
「お世話をかけました」
「そんなことないよ。何かできることがあれば遠慮せず何でも言ってくれよ」
「はい。ところでこれは何ですか?」
言いつつハルの股間を桜の長い指が撫でた。
「なぜこんなに大きくしてるんですか?」
「これはその……」
「その?」
「今日ベッドを買うとき聞いたんだ。その、安定期に入るとセックスしても大丈夫だって」
「それでこんなに大きくしてたんですか」
「ごめんなさい」
「はぁ。分かりました。今夜でいいですか?」
あきれつつも承諾を伝える桜。
「いいの!?」
「ただし! きちんとゴムを着けること。無茶な体位はしないこと。この二つを守れるなら……」
「絶対に守るよ!」
「分かりました。それじゃあ……」
そこで一旦言葉を止めると、満面の笑顔と共に彼女は言った。
「いーっぱい気持ちよくしてくださいね、ハルさん♡」
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誤字報告ありがとうございます。修正いたしました。